集金代行サービスおすすめ比較！選び方やメリット【2024年最新版】

集金代行サービスとは？

集金代行サービスとは、ユーザーや取引先に請求する会費・商品代金といったお金を、代行して集金してくれるサービスのことを指します。BtoCでの代表的な集金代行サービスは、口座振替とコンビニ決済です。

一方で、BtoBの場合はファクタリングと呼ばれる手法があります。これは売掛債権をサービス提供会社に譲り、債権を早期に現金化する方法です。これにより資金繰りの円滑化、債権回収の手間を削減できます。

集金代行サービスの主な活用事例

集金サービスは、幅広い業界・業種で活用されています。主な事例は次のとおりです。

業種	活用の仕方
学習塾	月謝や教材の購入などで集金代行が可能、子どもに金銭をもたせる危険性がなく、生徒の情報も一元管理できる
不動産管理	家賃の集金代行や督促を依頼できる、家賃保証サービスがあれば一か月分の家賃が保証され未回収のリスクを回避できる
介護・クリニック	介護や診察などにかかった料金の集金代行を依頼できる、現金を持ち運ぶことによる紛失・盗難リスクを回避できる
スポーツジム	入会手続きのタイミングで口座自動振替登録を行ってもらうことで、集金を効率化できる

集金代行サービスの流れ

実際に集金代行サービスを導入する際は、依頼から入金がされるまで次のような流れで行われます。

口座振替の場合

1. 取引先に、指定の専用Webサイトや紙に口座情報を入力・記入してもらう
2. 紙の場合は、集金代行業者へ送付
3. 情報を受け取った集金代行業者が銀行といった金融機関に引き落とし依頼をする
4. 金融機関が取引先の口座から引き落としを行う
5. 金融機関から業者へ回収結果の報告と送金が行われる
6. 業者が決められた期間に合わせてお金を回収し、手数料を差し引いて依頼者にまとめて入金

Webで行う場合は、Web上ですべて完結できます。また口座情報を提供してから実際に引き落としがされるまでは、一か月ほどのタイムラグが発生する点に注意してください。

コンビニ決済の場合

1. Webサイトや紙で顧客情報を集金代行業者に送る
2. Webで払込票を印刷し取引先へ送付、もしくは業者が取引先に払込票を送付
3. 払込票を受け取った取引先が、コンビニで支払いを行う
4. コンビニから業者へ、報告と送金が行われる
5. 業者から回収の結果報告と送金が行われる

こちらも、サービスによってWeb上で完結できるケースもあります。また口座振替ほどタイムラグがなく、利用者としても24時間好きなタイミングで支払いをできるメリットがあります。

集金代行サービスの3つの種類

集金代行のサービスは大きくわけると、「集金代行」「決済代行」「ファクタリング」の3種類です。一つのサービスで複数の要素を備えている場合もあります。それぞれのサービスの特徴について説明します。

集金代行

集金代行は、主にBtoC系の事業で導入されます。学習塾やスポーツジムのように、サブスクリプションの課金形態を採用している場合に使用するサービスです。コンビニ払いやクレジットカード払いといった決済手段を豊富にして、ユーザビリティを高めたり、集金業務を効率化したりするために導入されます。

決済代行

決済代行は、主にBtoB取引で利用される手段です。与信調査や請求・入金確認といった業務を代行してくれます。決済業務全体をアウトソーシングできるので、業務負担を軽減可能です。

BtoC向けの決済代行は、クレジットカード会社とのやり取りを一本化して効率化できるサービスであるため、入金管理の効率化が可能です。

ファクタリング

ファクタリングとは、BtoB系の取引で資金繰りを改善したい企業が使用する集金代行サービスです。

売掛債権自体は現金化する目的で使用されます。ファクタリングしたタイミングですぐに現金が得られるうえに、回収リスクを負うのはサービス提供会社です。ただし、手数料が2%から30%と高めに設定されています。

集金代行サービスの選び方

集金代行サービスを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

• 集金代行サービスの導入目的を確認する
• 集金代行サービスでできることを確認する
• 集金代行サービスを導入する際の注意点を確認する
• 集金代行サービスの料金・価格相場を確認する

集金代行サービスの導入目的を確認する

集金代行サービスの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的	詳細
顧客満足度を向上させたい	決済手段の豊富な集金代行サービスがおすすめ
料金回収にまつわる業務を削減したい	オプションで請求書発行代行を依頼できるような、業務代行範囲の広いサービスがおすすめ
資金繰りを改善したい	ファクタリングサービスがあるサービス、入金までの期間を短縮できるサービスがおすすめ

集金代行サービスでできることを確認する

集金代行サービスでできることは次のとおりです。前述したように集金代行サービスには種類があり、対応している業務の範囲はサービスによってさまざまです。導入目的から自社で代行を依頼したい、効率化したい業務を考え、これに対応している集金代行サービスを探しましょう。

できること	詳細
請求管理	顧客への請求を一元管理できる
集金	支払い情報を登録すると、毎月自動で集金を行ってくれる
与信審査	取引先が支払いをできるのか、といった信用度の審査を代行してくれる（toB向けサービス）
請求書の作成・発行・発送	請求書を代わりに発行・発送してくれる
入金確認	集金日に、顧客から入金がされているか確認を代行してくれる
顧客への督促	入金がされていなかった場合、顧客に対する督促メールや電話を代行してくれる
早期入金	手数料を支払うことで、通常の入金サイトよりも早めに入金してもらえる
ファクタリング	保証手数料を支払うことでサービス提供者が売掛債権を買い取り、代わりに代金を得られる、未回収のリスクを回避できる（toB向けサービス）

集金代行サービスを導入する際の注意点を確認する

集金代行サービスを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項	詳細
入金サイトはどの程度の期間なのか	入金サイトが会社に資金繰りに大きく影響するので、取引代金の締日から実際に入金があるまでの期間である「入金サイト」を確認しましょう。
信頼できる・実績のある事業者なのか	横領、個人情報流出のリスクが少なからず存在するサービスであるため、まず企業自体が信頼できるかを確認するため、実績を確認してください。
引き受けてくれる可能性があるのか	サービスによっては最低請求件数が設定されていたり、個人事業主・特定の業種は審査がとおりにくかったりすることもあります。
決済手段は豊富か	口座振替はもちろん、コンビニ決済やクレジットカード、払込票、決済アプリといった幅広い決済手段に対応しているか確認しましょう。利用者の利便性に目を向けることも重要です。
サポート体制が充実しているか	自社の売上に直結するサービスであるため、トラブルが発生した場合即座に対応できる体制が整っているか確認してください。チャットや電話サポートに対応しているか、自社の営業時間に対応しているかなどを見ましょう。
自社の既存システムと連携できるか	集金代行サービスは、会計システムや顧客管理システム、販売管理システムなどと連携させることで、より大幅な業務効率の向上に期待できます。関連するシステムを洗い出し、どこまで連携が可能か確認しましょう。
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しているか	とくにtoBサービスの場合、近年スタートしたインボイス（適格請求書）や電子帳簿保存法に対応しているかも重要です。要件を満たした請求書が作成できるか、電子データで管理できるかなどもチェックしましょう。
セキュリティ対策に問題はないか	集金代行サービスは、取引先の口座番号といった非常に重要な情報を提供する必要があるため、セキュリティについてもしっかり確認しなければなりません。PマークやPCIDSSといった、情報セキュリティに準拠しているチェックしましょう。

集金代行サービスの料金・価格相場を確認する

集金代行サービスでは初期費用や月額基本料金、手数料、オプション料金が発生します。

契約時にかかる初期費用については数万円からを基本としていますが、安価に利用できるサービスでは無料にしているケースもあります。月額基本料金は月数千円から3万円程度が一般的です。請求件数が0件でも料金が発生するサービス、利用がない月は無料に設定しているサービスのどちらも存在します。

請求や取引ごとにかかる手数料は、主に0.5～3.5％程度で、件数が増えるほど安くなるサービスも存在します。実際にかかる金額としては1件につき数百円程度です。また別途振込手数料も数百円程度かかります。オプションに関しては、請求書といった書類の発送代行や、定額の口座引き落としを自動化するサービスなどがあります。ただし事業者によって、オプションや価格は異なるので都度見積もりを取りましょう。

オードソックスなおすすめ集金代行サービス比較

大手信販会社や銀行などが提供しているオードソックスな集金代行の中でも、おすすめのサービスを紹介します。

• 導入費用0円、請求件数1件から対応可能
• 口座振替代行とコンビニ決済代行が依頼できる
• 介護ファクタリング、請求書発行代行サービスも提供

リコーリースは、請求件数1件からでも対応できる、個人事業主でも導入しやすい集金代行サービスです。導入後もフリーダイヤルでサポートを受けられて、医療・介護や教育・学習塾、不動産など幅広い業種で導入実績があり、高い評判を得ています。介護事業者に対しては、国民健康保険団体連合会に請求する、介護報酬をファクタリングするサービスも提供しています。請求書発行代行サービスで請求書の作成と発送も代行してもらえるので、請求業務に人的リソースを割きたくない企業に適したサービスです。

• 口座振替・コンビニ収納代行・家賃保証に対応
• 決済フロントシステムで決済を一元管理
• フィットネスクラブ、レンタル・リース、保険などさまざまな業界に対応

JACCS 集金代行サービスは、大手信販会社のジャックスが運営している集金代行サービスです。口座振替とコンビニ収納代行を行っており、オプションで自動集金システムを使った、Pay-easy（ペイジー）やインターネット口座振替にも対応できます。家賃回収・保証など不動産管理に関する集金代行では、家賃保証サービスも提供しています。

• 口座振替とコンビニ収納で集金を代行
• 集金代行システム「オリコレクト」を活用してインターネットで集金代行手続きを完結
• 全国の提携金融機関からの引き落としが可能

Orico 集金代行サービスは、大手信販会社のオリコが提供している、口座振替・コンビニ収納の集金代行サービスです。「オリコレクト」と呼ばれる、独自のWeb収納代行管理システムで集金管理ができます。料金は取扱件数によって変化するため、具体的な価格は見積もりが必要です。集金代行の他にもオートローンやショッピングクレジット、料金決済といったサービスも提供しています。

• 口座振替・コンビニ決済・ペイジー決済などに対応
• 長年の業界実績、SBI新生銀行グループの企業
• お金に関する幅広い提案が受けられる

アプラスの集金代行サービスは、SBI新生銀行グループで集金代行や、オンライン決済事業を行っているアプラスが提供しているサービスです。業界で長年サービスを提供してきた実績があり、学習塾や通信販売、保険会社、不動産賃貸といったさまざまな業種に対応可能です。また販売促進やコストダウン、キャッシュフロー改善といったさまざまな提案が受けられます。

• 年1回・1件の集金代行から対応可能
• 法人だけではなく個人事業主にもサービスを提供
• 通常の決済サービスに加え、カスタムメイドでのサービス対応

データ・ジャパンの集金代行は、小口の集金に強みをもった集金代行サービスです。1年に1回、1件からでも利用できるので年会費のような費用を集金でき、事業を開始したばかりで件数の少ない集金にも対応可能です。口座振替やコンビニ決済はもちろん、キャッシュカードやクレジットカードの決済にも対応しています。また利用しているすべてのユーザーに専任担当者がつくので、集金代行サービスの利用経験があまりない企業でも安心して使用できます。

資金繰り改善に役立つおすすめ集金代行サービス比較

ファクタリングが利用できるサービスや、入金までの期間が早いファクタリングサービスを紹介します。

• 請求情報の登録のみで集金業務を代行
• ECサイトや既存システムとAPI連携が可能
• 未払い時の売掛金を100％保証

Paidは、与信審査から請求書発行、入金確認、督促まで請求業務を任せられる企業間決済サービスです。登録した請求情報をもとに、請求業務を代行してくれます。

API連携により、ECサイトや既存システムと容易に連携でき、取引先や請求情報の登録を自動化できるうえ、不正取引の検知も強化できます。未払い時の売掛金を100％保証するため、中小企業や個人事業主との取引が多い企業にもおすすめです。

• 口座振替、コンビニ収納を含めてさまざまな決済手段に対応
• バーコード付払込票の印刷・封入・発送まで対応可能
• 建設債権を含めたファクタリングもできる

三井住友カードの決済代行サービスは、三井住友銀行グループのカード会社が行っている集金代行サービスです。口座振替やコンビニ収納、クレジットカード決済、後払いといったさまざまな決済に対応しています。銀行系の集金代行サービスであるため、提供している金融サービスの幅広さが特徴です。ファクタリングにも対応しており、手形買い取りや建設債権保証、下請債券保全支援も行っています。

• 個人事業主、設立間もない法人でも利用できる
• 月末締め、翌10日払いと入金サイクルが早い
• PCI DSS、プライバシーマークに準拠したセキュリティ体制

テレコムクレジットは、集金代行サービスの中でも入金サイクルの早い集金代行サービスです。月末締めで翌月10日入金であるため、キャッシュフローを円滑にする効果が期待できます。幅広い業界業種に対応するため個人事業主や高額商品、自己啓発スクールといった、集金代行サービスを利用にしにくい企業でも利用審査を通過できる可能性があります。

また基本的な決済方法はもちろん、決済アプリや電子マネーに対応し、さらに独自で提供するメール払いもあり、取引先・顧客の利便性が高いサービスです。セキュリティについてもPCI DSSに準拠した個人情報保護体制を構築しており、プライバシーマークを取得しています。

• クロネコヤマトが提供している集金代行サービス
• BtoB向けに「クロネコ掛け払い」と呼ばれるファクタリングサービスも提供
• クレジットサービスにも対応可能

ヤマトクレジットファイナンスは、「金融サービス＋物流金融ソリューション」をコンセプトに、大手配送会社クロネコヤマトが提供している金融サービスです。集金代行に加えて、ファクタリングやショッピングクレジットといったサービスを提供しています。ECやBtoB通販のように、物流とファイナンスが組み合わさる企業向けに強みがあるサービスです。また、売掛債権担保融資（ABL）にも対応しています。

決済手段が豊富なおすすめ集金代行サービス

決済手段が豊富な集金代行サービスを紹介します。

• 実績の豊富なオンライン決済サービス
• クレジットカード・コンビニ・キャリアなど豊富な数の決済に対応
• 都度課金、継続課金の双方に対応できる

VeriTrans4Gは、オンライン決済サービスでコンビニ決済やキャリア決済、ID決済、国際決済といった豊富な数の決済に対応しています。Webサイトを保有していない事業者でも、メール・SNSでのセキュアな決済が可能です。セキュリティに関しても、クレジットカード・セキュリティガイドラインにもとづいたセキュリティ対策をすべて実施しています。またクレジットカードの国際セキュリティ基準「PCI DSS」にもとづいた環境で、個人情報を取り扱っています。毎月末締め翌月末に入金を基本サイクルとしていますが、オプションサービスを利用すると早期入金も可能です。

• 商品・サービスを受け取った後に支払う「後払い」に特化した決済サービス
• 初期費用・固定費用0円から利用できる
• サービス提供者が未回収リスクも100%補償

後払いドットコムは、後払いに特化したサービスを提供している集金代行サービスです。コンビニ払い・郵便振替・銀行振替といった決済方法に対応しており、未回収リスクもサービス提供者が100%負担してくれます。事業者に合わせてサービスをカスタマイズでき、オプションで請求書同梱サービスや支払い期限延長、与信結果メール通知といったオプションも設定できます。

集金代行サービスを活用するメリット

集金代行サービスを活用するメリットとしては、主に次のようなものが挙げられます。

• ユーザビリティの改善
• 代金回収業務の負担軽減
• 資金繰り改善

ユーザビリティの改善

集金代行サービスによってさまざまな決済の選択肢をユーザーに提示することにより、ユーザビリティを向上させるのがメリットの一つです。

事業規模が比較的小さい企業の場合、個別に決済手段を充実させるのは、簡単ではありません。しかし集金代行サービスは幅広い決済手段の代行を行っているため、契約することで決済手段を多様化させられます。

代金回収業務の負担軽減

請求や回収には人的なリソースが伴います。集金には請求ミスやきちんと代金が振り込まれないケースも存在するため、チェックが必要です。こういったリソースを外部に委託することにより、代金回収業務の負担を軽減し、社内の人的リソースを集中すべき仕事に投下できる点は大きなメリットです。

資金繰り改善

ファクタリング系の集金代行サービスを活用すると、資金繰り改善効果が期待できる点もメリットの一つでしょう。通常だと回収に数か月必要な売掛金もすぐに現金化でき、貸し倒れリスクも代行サービス側に移管します。ただし、手数料は発生します。

集金代行サービスを活用するデメリット

集金代行サービスを活用するデメリットとしては手数料が挙げられます。前述したように、最低でも1件あたり数百円程度のコストが発生します。1件あたりの取引の代金や粗利益が低いサービスにとっては、とくにコストの負担が重くなるでしょう。

また確率は低いですが、回収を外部に委託すると売上を横領されたり、顧客情報が流出したりするリスクも考えられます。そのため集金代行サービスを利用する際は、実績や信頼性といった要素で業者選定するのが重要です。

集金代行サービスで効率的な資金回収を実現しよう

集金代行サービスには資金繰り改善、顧客満足度の向上といったメリットがあり、決済手段を多様化させてビジネスを拡大したい事業者におすすめのサービスです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。

• 集金代行サービスの導入目的を確認する
• 集金代行サービスでできることを確認する
• 集金代行サービスを導入する際の注意点を確認する
• 集金代行サービスの料金・価格相場を確認する

集金代行サービスについてより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。

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