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AI搭載の電子カルテ比較4選!AIでできること、導入メリット

最終更新日:(記事の情報は現在から13日前のものです)
AI搭載の電子カルテを紹介します。AIを使った診療情報の整理や処方のチェック、音声の文字起こしなどの機能を解説。AI搭載の電子カルテの選び方、業務効率化と医療ミス防止などのメリットを説明し、各サービスの特徴を比較します。

電子カルテ搭載のAIにできること

AI搭載の電子カルテには多くの機能があります。代表的なものとして生成AIによる文書作成、入力候補の提案、音声の文字起こしなどが挙げられます。これらの機能を活用することで、医療の効率化や医療ミスの軽減、業務の省力化に期待できます。

生成AIによる文書作成

生成AIによる文書作成は、診療記録や紹介状を自動作成する機能です。文書作成にかかる時間を削減してくれるため、患者とのコミュニケーションに集中できます。生成AIが台頭しはじめた昨今、開発が進んでいる機能です。

入力候補の提案

過去の入力情報をふまえて候補をレコメンドしてくれたり、汎用的な入力をセット登録してくれたりする機能です。手動で登録も可能なものの、自動で提案してくれることで設定にかかる時間を節約できます。

音声の文字起こし

音声の文字起こしは、医師の音声メモや診療中の会話をテキストに変換する機能です。手書きやキーボード入力の手間を削減し、診療の効率が向上します。単に文字起こしをしてくれる機能のほか、文字起こしした内容を要約して電子カルテに起こせる場合もあります。

AI搭載の電子カルテを導入するメリット

AI搭載の電子カルテは、医療の現場にさまざまなメリットをもたらします。たとえば次のとおりです。

  • カルテ作成にかかる工数を削減
  • 紹介状をはじめとした書類作成を効率化
  • 誤った処方を防ぐためのアラートが精度向上

AI搭載の電子カルテを導入すると、情報の整理や検索が効率的になるため従業員の負担が軽減されます。まだAIを搭載していない電子カルテが多いものの、近いうちに多くのサービスに組み込まれていくようになるでしょう。

AI搭載の電子カルテの選び方

AI搭載の電子カルテを選ぶ際には、機能や互換性など、さまざまなポイントを考慮する必要があります。AIの技術は急速に進化しているため、電子カルテにどのようなAI機能が搭載されているか、また、医療現場での使いやすさを確認することが重要です。ここでは、AI搭載の電子カルテを選ぶ際に注目すべき3つのポイントを紹介します。

クラウド型かオンプレミス型か

電子カルテはクラウド型とオンプレミス型に大きく分かれます。クラウド型は初期費用があまりかからず月額費用も数万円で収まる点、パソコンやタブレットさえあればオンラインにて利用できる点が特徴。一方のオンプレミス型はカスタマイズや初期設定を依頼しやすい点、サポートが手厚い傾向にある点などが強みです。

レセコンをはじめとしたシステム連携

AI搭載の電子カルテを選ぶ際には、既存システムとスムーズに連携できるか確認しましょう。たとえば、他の医療システムと連携できるか、異なる診療科間でスムーズに共有できるかなどが重要です。レセコンはすでに導入している医療機関はどのように連携するかあらかじめ想定しておきましょう。

AIを活用した機能

そして最後にAIの活用方法を確認しておきましょう。AIによって、診療情報の整理や処方のチェック、患者データの解析が効率的に行えます。たとえば、音声認識を使った文字起こし機能や、AIによる医療ミスの予測機能などが挙げられます。選ぶ際には、これらの機能が現場のニーズに合っているか、医師や看護師の負担軽減につながるかを検討しましょう。

AI搭載の電子カルテ4選

kanaVo

kanaVoは音声認識とAIにより診察時の会話をカルテ形式に要約するツールです。kanaVoには、次のような特徴があります。

  • 患者と医師の声を分離して認識し10秒程度でカルテ形式に要約
  • 指定箇所の音声をすぐに確認でき振り返りが簡単
  • オンライン診療でも会話を文字起こし

エムスリーデジカル

エムスリーデジカルはAI自動学習機能によりカルテ記入にかかる時間を80%※1削減できる電子カルテです。エムスリーデジカルには、次のような特徴があります。

  • 7年連続でクラウド電子カルテシェアNo.1※2
  • 検査に対する傷病名入力にAIの自動学習が対応
  • よく使う処置行為を自動でセット化し入力時間を削減

※1出典:エムスリーデジカル「エムスリーデジカル 公式サイト」2024年6月13日閲覧
※2出典:エムスリーデジカル「エムスリーデジカル 公式サイト」2024年1月 m3.com調べ

homisは在宅医療専門医が考えた、在宅医療に特化した電子カルテです。homisには、次のような特徴があります。

  • 過去の診療情報を解析し主治医意見書をはじめとする書類を自動作成
  • カルテや検査結果、処方履歴から任意の箇所を自動で引用
  • オーダリングチェック機能により薬の誤投与や病名の漏れを防止

MegaOak/iS

MegaOak/iSはAIを活用したメディカルアシスト機能を搭載した電子カルテシステムです。MegaOak/iSには、次のような特徴があります。

  • 生成AIによる紹介状と退院サマリの作成
  • 要約文章の作成時間を平均47%削減
  • 表現や正確性も医師から高い評価

※出典:日本電気「NEC、生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS」の販売を開始」2024年3月18日発表

AI搭載の電子カルテで業務効率化と医療ミス防止を

AI搭載の電子カルテを選ぶ際には、操作性やAI機能の有用性に注目しましょう。診療情報の整理や処方のチェック、音声の文字起こしなど、医療現場での作業を効率化しミスを防止する効果に期待できます。また、既存システムとの連携がスムーズかも重要です。

AI搭載の電子カルテはさまざまな種類があるため、無料トライアルやデモ版を活用して、使い勝手を実際に確かめることをおすすめします。さらに、システム導入後のサポート体制やデータの安全性も考慮して、医療現場に最適なサービスを選びましょう。

AI搭載の電子カルテを導入することで、業務効率化と医療ミスの防止を実現し、医療従事者の負担軽減や患者へのケア向上につなげられます。選定時にはニーズを考慮し、最適なシステムを選びましょう。

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