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SNS活用事例と運用ポイント!使い分け・成功企業のマーケティング手法

最終更新日:(記事の情報は現在から147日前のものです)
代表的なSNSの特徴とポイントを比較しつつ、SNSをビジネスに活用した事例と、運用のポイントを解説します。SNSでのマーケティングに関する情報を探している人や、実際にSNSをビジネスに活かすことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、SNSを利用したマーケティング方法です。「無料で施策を行える」「幅広く情報が得られる」「拡散力がある」など、さまざまなメリットがあるため、大きな注目が集まっています。

以下ではSNSマーケティングにおける活用事例と運用ポイントについて解説します。

主要SNSの比較

FacebookをはじめX(旧Twitter)、InstagramといったSNSは、個人がプライベートで利用するだけのものではありません。企業PRやインフルエンサーマーケティングとして、ビジネスシーンで利用することも当たり前になりました。

SNSマーケティングは、各媒体の特徴を踏まえたうえで使い分けを考える必要があります。まず各SNSの特徴は次のとおりです。

国内ユーザー数 主なユーザー層 特徴
Facebook 2,600万人(※1) 30代メインだが20代も多い ・原則実名のためフォーマルな雰囲気
・ターゲット訴求力が高い
X(旧Twitter) 月間利用者数4,500万人(※2) 20~30代が多い ・拡散力高め
・ハッシュタグの活用が盛ん
Instagram 月間アクティブアカウント数3,300万(※3) 10~20代がメイン ・写真メイン
・アクティブユーザーが多い
LINE 月間アクティブユーザー数9,500万人(※4) 全世代が広く利用 ・メッセージ、タイムライン機能
・スタンプが豊富

※1 2019年(出典:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」--独占ロングインタビュー
※2 2017年10月時点(出典:Twitter Japan公式アカウント
※3 2019年3月時点(出典:FACEBOOK Newsroom
※4 2023年3月末時点(出典:メディア事業 | 成長戦略 | 統合報告ポータル - LINEヤフー株式会社

各SNSの運用ポイント

SNSによってメインユーザー層や拡散力、機能に違いがあるため、各サービスの特徴を知っておかなければSNSマーケティングはうまくいきません。

自社に合ったSNSの運用を考えるヒントとして、各SNSの運用ポイントと活用事例を紹介します。

Instagram(インスタグラム)

Instagramのメインユーザーは10~20代。若年層を中心にアクティブユーザーが多く、写真や動画を投稿し気軽にコミュニケーションが取れるSNSです。

「インスタ映え」が流行して久しいですが、Instagramではより視覚的に訴求できるコンテンツが重要です。

また、自社ブランドと関連生の高いハッシュタグのついた投稿数はファンユーザー数と捉えられます。そのため、訴求キーワードを分析しつつ、自社や商品の世界観に共感してもらえるコンテンツを作成することが求められます。

Instagram(インスタグラム)の活用ポイント

Instagramは他のSNSより圧倒的に視覚的な要素が重視されるため、センスのよいハイクオリティな画像や動画の投稿が必要です。

たとえば美容院のアカウントでは、最新トレンドの髪形を紹介したり、スタイリング写真を大々的に掲載したりしています。ブランド力を高めるとともに、店舗の内装を細かく紹介して店の雰囲気を伝えることに成功しています。

X(エックス)

X(旧Twitter)をビジネスに活用する場合、140文字の「つぶやき」に情報を詰め込み、ユーザーの興味を引く表現で伝えなければなりません。

発信する情報は新しい方がよいものの、時間が経過し“鮮度が落ちてしまった”情報でも、独自の切り口によって興味を引く伝え方ができれば、一気に拡散する可能性があります。

企業がユーザーにとって有益な情報を発信し、リツイート機能と「いいね」機能によって情報が拡散された結果、多くの人に自社や商品の存在を認知してもらえます。

X(エックス)の活用ポイント

X(旧Twitter)は素早い情報拡散を特徴とするため、即時性の高い情報の発信に適しています。たとえば、新商品情報の発信や時間限定の割引サービスの実施などで活用が可能です。

また、「リプライ(返信)」や「コメント」、DM(ダイレクトメッセージ)機能を通じてユーザーとコミュニケーションを取ることで、好感度が上がったり販売促進につながったりするケースもあります。

Facebook(フェイスブック)

Facebook(フェイスブック)は実名登録を原則とするSNSです。面識がある人とのつながりを重視する傾向にあり、他のSNSに比べてかなりフォーマルです。世界の月間アクティブユーザー数は、30〜40代を中心に、30億7,000万人(2023年12月時点/Meta公式サイト)にのぼります。

投稿は、情報の面白さよりも信頼性や安心感が重視されるため、ターゲットユーザーにとって「どういう情報を発信すれば信頼されるか?」を考える必要があります。話題性も重要ですが、企業として信頼されることに重きをおいた投稿に気をつかうべきでしょう。

Facebook(フェイスブック)の活用ポイント

近年は自社およびサービスの公式ページをFacebookにもつ企業が多く、そこから問い合わせや予約に対応するケースもあります。情報を発信しつつ、自然なかたちでユーザーを獲得する手法はSNS活用の定番ともいえます。

X(旧Twitter)と同様に「いいね」機能があり、拡散力のある人に「いいね」してもらうことで知名度が上がるケースもあるので、根気強く投稿を続けることが重要です。

LINE(ライン)

LINE(ライン)はユーザーの年齢層が幅広く、月間アクティブユーザー数も9,500万人以上(2023年3月末時点/LINEヤフー調べ)と、圧倒的に多いです。日常生活でのコミュニケーションに使う人が多く、他のユーザーに情報を拡散させる力もありますが、それ以上に1対1の密なコミュニケーションができるSNSでもあります。

LINEには法人向けの「LINE公式アカウント」サービスがあり、大手企業から個人経営の店舗まで、規模を問わず誰でも簡単にアカウントを開設できます。不特定多数の「友だち」へ一斉にトークおよび通知を送れるほか、チャットによるやり取りも可能です。

企業がマーケティングツールとして利用する場合、情報拡散よりは、獲得したユーザーのエンゲージメントを高める活動に特化した方がよいでしょう。

LINE(ライン)の活用ポイント

LINEはプッシュ通知機能をもっており、割引キャンペーンやポイント付与などの告知をスマートフォン端末に通知できるため、ダイレクトに集客に結びつけられます。

たとえば美容室や整体院などの店舗型ビジネスをしている場合、ユーザーに定期的にキャンペーン情報を通知してリピート率を高める手法が、すでに多くの店舗により採用されています。

SNSマーケティングで成功した企業の事例

SNSを活用したマーケティングの実施により、成功した企業を紹介するとともに、それぞれの成功事例について簡単に説明します。

SNS投票の企画が話題になった「ハーゲンダッツ」

ハーゲンダッツは、2013年7月に「あのフレーバーをもう一度。フレーバー復活総選挙」と銘打った投票企画を実施しました。Facebook・Twitter(現X)・Instagramを活用、これまで人気の高かった24種類のフレーバーを対象に投票してもらい、人気フレーバー1位を決めるといった内容です。

ユーザーはSNSからの「投票」でキャンペーンに参加します。1位を獲得したフレーバーに投票したユーザーの中から、抽選で1,000名に商品がプレゼントされました。最終的には総投票数が16万票に至る大成功を収めた企画となりました。

出典:PR TIMES/Haagen-Dazs EXPO『あのフレーバーをもう一度 “フレーバー復活選挙”』 最終結果発表 「カスタードプディング」が投票数12万票獲得で第1位!

SNSキャンペーンで集客に成功した「無印良品」

無印良品でもSNSを活用したキャンペーンが展開されています。

たとえば、Twitter(現X)で行った「タイムセールなう」では、Twitter掲載リンクからのみ利用できるタイムセールページをオープンして話題になりました。また、SNS上で独自のクーポンを配布することで、どれくらいの集客効果や売り上げがあったのかを計測し、今後のマーケティング戦略に生かす試みも実施しています。

無印良品は日ごろからSNSを通じておすすめ商品を紹介するといった、積極的な宣伝ツールとして活用しており、売り上げにつなげています。

参照:無印良品公式X(旧Twitter)アカウント(@muji_net)、同Instagramアカウント(@muji_blobal

世界記録のツイート数を達成した「ポッキー」

ポッキーを販売する江崎グリコでは、“Twitter(現X)で1日に何人がポッキーに関するつぶやきをしたか”で、世界記録を狙う試みが実施されました。

当初は200万件程度のツイートを想定していたといいます。しかし、ツイート数は300万件を超えました。そして、「24時間にもっともツイートされたブランド(Most mentions of a brand name in Twitter in 24 hours)」として、ギネス世界記録に認定されました。結果、多くのメディアで取り上げられて大きな宣伝効果を得ています。

非常に話題性のある企画だったため、ポッキーだけでなくプリッツでも同様の企画を行いました。メッセージのユニークさが消費者の目を惹き、これも大成功を収めました。Twitterの特性を活用した企画だったといえるでしょう。

出典:PR TIMES/「ポッキー」世界記録更新!“ポッキー”を含んだツイートで、 11月11日(月)に371万44ツイートを記録

SNSマーケティングの重要性

SNSマーケティングの重要性が高まっている理由として、利用者やSNS検索の増加が挙げられます。

若年層を中心にSNSのシェア率は年々伸び続けており、幅広い世代や地域の人々が利用しています。とくに若い世代においては、SNSを利用して情報収集やコミュニケーションを行うのが当たり前となりました。

中でも20代はSNS検索を情報収集に活用する傾向があり、情報収集には、検索エンジンとあわせてSNS検索を活用するのが一般的になりつつあります。たとえば、「情報を網羅的に知りたいときには検索エンジン」「即効性のある情報や口コミにはSNS」といったように、情報収集する方法を使い分けているのが特徴です。

SNSマーケティングは、今後も集客手法としての重要性は高まると予測され、現在では規模にかかわらず多くの企業がSNSを活用しています。

SNSを活用したマーケティングのメリット

SNSをマーケティングに活用することで、次のメリットが期待できます。

  • ファン作りにつながる
  • 認知拡大につながる
  • ユーザーの声を聞きやすくなる

ファン作りにつながる

SNSを活用してユーザーとコミュニケーションを取ることで、自社や商品・サービスのファン作りにつながります。

SNSでは、ユーザーからコメントやいいねなどの反応を得られたり、ユーザーからのコメントや質問に返信したりと、直接コミュニケーションを取れるのが大きな特徴です。ユーザーとコミュニケーションを取り、関係を深めることで、ファンの獲得やリピート購入などにつなげられるでしょう。さらに、ファンがSNSで商品やサービスについての感想を発信して宣伝をしてくれることもあるため、新たな顧客獲得につながる可能性もあります。

また、SNSはユーザーの反応をリアルタイムで把握でき、効果測定もしやすいため、スピーディにPDCAサイクルを回し効果の検証・改善が可能です。

認知拡大につながる

SNSを利用することで、ブランドの認知向上につながるのもメリットです。

SNSは若年層に限らず幅広い層が利用しており、国内においても利用ユーザー数は増加傾向にあります。SNSには多くのユーザーが集まっているため、SNSマーケティングの運用により、商品やサービスが消費者の目に触れる機会が増え、認知拡大につながります。

また、SNSには共有機能があり、ユーザーにとってメリットのある有益なコンテンツを投稿することで、拡散され認知度を高められる効果も期待できるでしょう。投稿したプラットフォームだけでなく、他のサービスに拡散される可能性もあるため、1つのアカウント運用でも幅広いユーザーへ認知を拡大でき、低コストで商品やサービスの集客や販促が可能です。

ユーザーの声を聞きやすくなる

SNSはユーザーとコミュニケーションを取り、意見を聞く手段としても有効です。

SNSでは商品やサービス名で投稿を検索できるほか、DMやリプライなどの機能でユーザーと直接コミュニケーションを取れます。それらを通じて通常の問い合わせでは聞けないリアルな意見を集められるため、商品やサービスについての課題も把握できるでしょう。

また、ユーザーの声を商品やサービスの開発や改善のためにも役立てられます。ネガティブな意見も含めてユーザーからの意見をサービス改善や開発に反映させていくことで、顧客満足度の向上やリピーターの獲得につながります。

SNSマーケティングで期待できる効果

SNSマーケティングを行うことで、次のような効果が期待できます。

  • ブランディング
  • 顧客ロイヤルティの向上

ブランディング

SNSマーケティングは、画像や動画などによって、企業や商品・サービスのイメージや世界観を訴求できるため、ブランディングの手段として有効です。

SNSでブランディングを行うことで、ブランドの世界観に共感するファンを獲得し、購買行動を促進できます。さらに、ファンが商品やサービスの感想を投稿したり自社の投稿をシェアして拡散したりすることで、認知拡大効果も期待できるでしょう。

SNSでブランディングを行うには、発信内容に一貫性をもたせる、投稿のジャンルやイメージを統一するなど、ブランドイメージを明確に伝えることが必要です。また、継続的なコンテンツ発信で信頼性を高めることも必要になりますが、SNSでブランディングを行うことで、広告コストをかけずに利益向上につなげられます。

顧客ロイヤルティの向上

SNSはユーザーと直接コミュニケーションを取れるため、顧客ロイヤルティの向上効果も期待できます。

たとえば、サービスや商品についての投稿にリプライやコメント・シェアをしたり、いいねをしたりすることで、ユーザーと双方向で直接コミュニケーションが可能です。ユーザーと積極的に交流することで信頼性を生み、良好な関係構築が可能になるため、ロイヤルティを高めることにつながります。

ブランドのロイヤルティが向上すれば、リピーターの獲得や継続的な購入につながるほか、口コミの拡散による新規顧客の獲得につながり、長期的な売り上げの安定化が期待できるでしょう。

SNSマーケティングにおける動画の効果

SNSマーケティングで効果的な施策として、動画の活用が挙げられます。

動画を活用した広告やコンテンツは、テキストと比べ多くの情報量を伝えられるため訴求力が高く、より効果的にブランドイメージを伝えられます。動画はユーザーの目を引きやすく印象に残りやすいためSNSと相性がよく、拡散により多くのユーザーから商品やサービスに注目を集めることが期待できるでしょう。

動画市場は、YouTubeやSNSの動画投稿などにより年々規模が増加しています。5Gの本格導入により動画視聴へのハードルが下がることからも、さらなるニーズの増加や市場拡大が予測されるでしょう。

そのため、SNSマーケティングにおいて動画コンテンツは高い効果が期待でき、活用すべきツールといえます。

SNSマーケティングと自然検索・広告の違い

SNSマーケティングの他に、オンライン上で集客できる方法として、自然検索(オーガニック検索)やWeb広告があります。SNSマーケティングと、これらの違いは次のとおりです。

  • 自然検索との違い
  • 広告との違い

自然検索との違い

検索エンジンからの自然検索流入は、ストック型と呼ばれるタイプの集客手法です。検索エンジン経由の自然検索流入を増やすには、情報を網羅的に解説したコンテンツを制作し、検索エンジン上で上位表示される必要があります。そのため、SEO(検索エンジン最適化)を意識したマーケティングの実践が必要です。効果が出るまでには手間や時間がかかるものの、検索結果で上位表示されると、一定の集客効果が期待できます。

一方で、SNSではフロー型と呼ばれるコンテンツで検索エンジンの流入とは異なり、トレンドや流行性のあるコンテンツを投稿し、ユーザーの興味を引くことが求められます。旬な情報を扱うため効果は短期的で情報を更新し続ける必要があるものの、うまく活用することで短期的に大きな流入を見込めるのがメリットです。

Web広告流入との違い

広告流入とSNSでは、主にアプローチするユーザーのタイプが異なります。

広告は出稿に料金がかかるため、購入や問い合わせなど売り上げに直接つながるコンバージョンを求めることが多く、すでに商品やサービスに興味をもつユーザーへアプローチします。ユーザーの課題解決につながる方法を提示して訴求し、リーチにつなげることが多いです。

一方で、SNSは商品やサービスに興味のない潜在層にアプローチして、認知拡大につなげられます。アカウントにフォローしたユーザーへ継続的にアプローチして、ファンやリピーターの獲得につなげられます。

事例を参考にSNSを活用しよう

SNSを上手に運用してマーケティングを成功させている企業は増えており、これからもSNSの重要性は高まっていくと考えられます。各SNSの特性を理解して活用できれば、費用を抑えつつ大きな宣伝効果を得られ、ブランディングにも大きく寄与するでしょう。

運用するうえで注意点もありますが、うまく使い分けることで、これまでにないユーザー層を取り込める可能性が十分あります。ぜひ、この機会にSNSのビジネス活用を検討してみましょう。

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