SNS活用事例と運用ポイント!使い分け・成功企業のマーケティング手法

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SNSの活用ポイントは「使い分け」
FacebookをはじめTwitter、InstagramといったSNSは、個人がプライベートで利用するのみならず、企業PRやインフルエンサーマーケティングとしてビジネスシーンで利用することも当たり前になってきています。
SNSマーケティングは、各媒体の特徴を踏まえたうえで使い分けを考える必要があります。まず各SNSの特徴は次のとおりです。
国内ユーザー数 | 主なユーザー層 | 特徴 | |
---|---|---|---|
2260万人(※1) | 30代がメインだが20代も多い | ・原則実名のためフォーマルな雰囲気 ・ターゲット訴求力が高い |
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月間利用者数4500万人(※2) | 20~30代が多い | ・拡散力がある ・ハッシュタグの活用が盛ん |
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月間アクティブアカウント数3300万(※3) | 10~20代がメイン | ・写真がメイン ・アクティブユーザーが多い |
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LINE | 月間アクティブユーザー数8200万人(※4) | 全世代が広く利用 | ・メッセージ、タイムライン機能 ・スタンプが豊富 |
※1 2018年(出典:Statista / Number of Facebook users in Japan from 2017 to 2023)
※2 2017年10月時点(出典:Twitter Japan公式アカウント)
※3 2019年3月時点(出典:FACEBOOK Newsroom)
※4 2019年10月時点(出典:2019年12月期 第3四半期決算説明会 プレゼンテーション資料)
SNSの活用事例・運用ポイント
SNSによってメインユーザー層や拡散力、機能に違いがあるため、各サービスの特徴を知っておかなければSNSマーケティングはうまくいきません。
自社に合ったSNSの運用を考えるヒントとして、各SNSの運用ポイントと活用事例を紹介します。
Instagram(インスタグラム)
Instagramのメインユーザーは10~20代。若年層を中心にアクティブユーザーが多く、写真や動画を投稿し気軽にコミュニケーションが取れるSNSです。
「インスタ映え」という言葉が流行して久しいですが、Instagramではより視覚的に訴求できるコンテンツが重要。
また、自社ブランドと関連生の高いハッシュタグのついた投稿数は自社のファンユーザー数と捉えることもできるため、訴求キーワードを分析しつつ、自社や自社商品の世界観に共感してもらえるコンテンツを作成することが求められます。
Instagram(インスタグラム)の活用ポイント
Instagram(インスタグラム)の活用ポイントを、事例をもとに紹介します。
たとえば美容院のアカウントでは、最新のトレンドを取り入れた髪形を紹介したり、スタイリング写真を大々的に掲載したりしています。自社のブランド力を高めるとともに、店舗の内装などを細かく紹介して店の雰囲気を伝えることに成功しています。
Instagramは他のSNSより圧倒的に視覚的な要素が重視されるため、センスのよいハイクオリティな画像や動画の投稿が求められます。
Twitter(ツイッター)
Twitterをビジネスに活用する場合、140文字の「つぶやき」に情報を詰め込み、ユーザーの興味を引く表現で伝えなければなりません。
発信する情報は新しい方がよいものの、時間が経過し“鮮度が落ちてしまった”情報でも、独自の切り口によって興味を引く伝え方ができれば、一気に拡散する可能性があります。
企業がユーザーにとって有益な情報を発信し、リツイート機能と「いいね」機能によって情報が拡散された結果、多くの人に自社や自社商品の存在を認知してもらえます。
Twitter(ツイッター)の活用ポイント
Twitterは素早い情報拡散を特徴とするため、即時性の高い情報の発信に適しています。たとえば、新商品情報の発信や時間限定の割引サービスの実施などで活用できます。
また、「リプライ(返信)」や「コメント」、DM(ダイレクトメッセージ)機能を通じてユーザーとコミュニケーションを取ることで、企業の好感度が上がったり販売促進に繋がったりするケースもあります。
Facebook(フェイスブック)
Facebook(フェイスブック)は実名登録を原則とするSNS。面識がある人とのつながりを重視する傾向にあり、他のSNSに比べてかなりフォーマルです。世界の月間アクティブユーザー数は23億2000万人(2018年12月時点/FACEBOOK公式サイト)にのぼり、30〜40代が中心。
投稿は、情報の面白さよりも信頼性や安心感が重視されるため、自社のターゲットユーザーにとって「どういう情報を発信すれば信頼されるか?」を考える必要があります。話題性も重要ですが、企業として信頼されることに重きを置いた投稿に気を遣うべきでしょう。
Facebook(フェイスブック)の活用ポイント
近年は自社およびサービスの公式ページをFacebookに持つ企業が多く、そこから問い合わせや予約に対応するケースもあります。情報を発信しつつ、自然なかたちでユーザーを獲得する手法はSNS活用の定番ともいえます。
Twitterと同様に「いいね」機能があり、拡散力のある人に「いいね」してもらうことで自社の知名度が上がるケースもあるので、根気強く投稿を続けることが重要です。
LINE(ライン)
LINE(ライン)はユーザーの年齢層が幅広く、月間アクティブユーザー数も8,200万人以上(2019年9月時点/LINE調べ)と圧倒的に多いです。日常生活でのコミュニケーションに使う人が多く、他のユーザーに情報を拡散させる力もありますが、それ以上に1対1の密なコミュニケーションができるSNSでもあります。
LINEには法人向けの「LINE公式アカウント」サービスがあり、大手企業から個人経営の店舗まで、規模を問わず誰でも簡単にアカウントを開設できます。不特定多数の「友だち」へ一斉にトークおよび通知を送れるほか、チャットによるやり取りも可能。
企業がマーケティングツールとして利用する場合、情報拡散よりは、獲得したユーザーのエンゲージメントを高める活動に特化した方がよいでしょう。
LINE(ライン)の活用ポイント
LINEはプッシュ通知機能をもっており、割引キャンペーンやポイント付与の告知などをスマートフォン端末に通知できるため、ダイレクトに集客に結びつけることができます。
たとえば美容室や整体院などの店舗型ビジネスをしている場合、ユーザーに定期的にキャンペーン情報を通知してリピート率を高める手法を、すでに多くの店舗が採用しています。
SNSマーケティングで成功した企業の事例
SNSを活用したマーケティングを実施し、成功した企業を紹介するとともに、それぞれの成功事例について簡単に説明します。
SNS投票の企画が話題になった「ハーゲンダッツ」
ハーゲンダッツは、2013年7月に「あのフレーバーをもう一度。フレーバー復活総選挙」と銘打った投票企画を実施しました。Facebook、Twitter、Instagramを活用、これまで人気の高かった24種類のフレーバーを対象に投票してもらい、人気フレーバー1位を決めるというものです。
ユーザーはSNSからの「投票」でキャンペーンに参加。1位を獲得したフレーバーに投票したユーザーの中から、抽選で1,000名に自社商品がプレゼントされました。最終的には総投票数が16万票に至る大成功を収めた企画となりました。
出典:PR TIMES/Haagen-Dazs EXPO『あのフレーバーをもう一度 “フレーバー復活選挙”』 最終結果発表 「カスタードプディング」が投票数12万票獲得で第1位!
SNSキャンペーンで集客に成功した「無印良品」
無印良品でもSNSを活用したキャンペーンを展開しています。
たとえば、Twitterで行った「タイムセールなう」では、Twitter掲載リンクからのみ利用できるタイムセールページをオープンして話題になりました。また、SNS上で独自のクーポンを配布することで、どれくらいの集客効果、売り上げがあったのかを計測し、その後のマーケティング戦略に生かす試みも実施しています。
無印良品は日ごろからSNSを通じておすすめ商品を紹介するなど、積極的な宣伝ツールとして活用しており、売り上げにつなげています。
参照:無印良品公式Twitterアカウント(@muji_net)、同Instagramアカウント(@muji_blobal)
世界記録のツイート数を達成した「ポッキー」
ポッキーを販売する江崎グリコは、“Twitterで1日に何人がポッキーに関するつぶやきをしたか”で世界記録を狙う試みをしました。
当初は200万件程度のツイートを想定していたといいますが、ツイート数は300万件を超え、「24時間にもっともツイートされたブランド(Most mentions of a brand name in Twitter in 24 hours)」としてギネス世界記録に認定されました。結果、多くのメディアで取り上げられて大きな宣伝効果を得ています。
非常に話題性のある企画だったため、ポッキーだけでなくプリッツでも同様の企画を行いました。メッセージのユニークさが消費者の目を惹き、これも大成功を収めました。Twitterの特性を活用した企画だったといえるでしょう。
出典:PR TIMES/「ポッキー」世界記録更新!“ポッキー”を含んだツイートで、 11月11日(月)に371万44ツイートを記録
事例を参考にSNSを活用しよう
SNSを上手に運用してマーケティングを成功させている企業は増えており、これからもSNSの重要性は高まっていくと考えられます。各SNSの特性を理解して活用できれば、費用を抑えつつ大きな宣伝効果を得られ、企業のブランディングにも大きく寄与します。
運用するうえで注意点もありますが、うまく使い分けすることで、これまでにないユーザー層を取り込める可能性が十分あります。ぜひ、この機会にSNSのビジネス活用を検討してみましょう。
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