動画配信システムのシェア・市場規模を解説!一番選ばれている人気サービスは?
目次を閉じる
動画配信システムの市場規模
BOXIL編集部が2024年2月に実施した調査をもとに、動画配信システムの市場規模を算出※1しました。2023年のSaaS型動画配信システムの市場規模は、およそ237.3億円だと算定できます。また、導入を検討しているユーザーの動向や導入予定時期をもとに算出すると、2024年の市場規模は300.7億円に到達する見込みで、2025年の市場規模は369.6億円規模に成長すると予測※できます。
※1 調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに、1社あたりの利用金額と法人数から算定
※2 同調査の導入時期と導入予定時期から算定
動画配信システム市場の成長率は?
同調査では、まだ動画配信システムを導入・利用していないWEBマーケティング業務担当者に対して、導入予定も調査しました。その結果、動画を活用しようとしている方は合計20%以上と、高い数値が出る結果となりました。
導入予定時期 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
時期は未定だが利用検討中 | 20 | 12.6% |
半年以内には利用開始予定 | 4 | 2.5% |
1年以内には利用開始予定 | 9 | 5.7% |
2年以内には利用開始予定 | 7 | 4.4% |
現時点では未定・利用予定はない | 119 | 74.8% |
動画配信システム市場の成長の要因としては、近年YouTubeを含む動画配信プラットフォームの台頭により、動画視聴が一般的になったことが挙げられます。また、動画を活用したマーケティングやライブコマース、オンライン展示会を含むイベントといった、企業の動画活用も進んでいます。その結果、大規模配信やアンケート取得なども可能な動画配信システムへの注目が高まり、導入が進んでいるようです。
動画配信システムのシェア率
BOXILが実施した動画配信システムの利用ユーザー27人を対象にしたSaaSの利用実態調査※によると、動画配信システムのシェア率は、YouTubeがトップで25.9%でした。次点でJストリームとMicrosoft Streamが7.4%と続いています。Vimeoやクラストリーム、ネクプロを利用している企業もいるようです。
※調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに集計
シェア率とあわせて口コミ・ユーザー満足度もチェック
シェア率だけでなく、各動画配信システムの口コミやユーザー満足度を確認しておくことで、自社にあったサービス選びができるようになります。動画配信システムの口コミランキングもあわせて参考にしてください。
ここからは、シェア率の高い動画配信システムはなぜ選ばれているのか、動画配信システムに特化したSaaSに絞ってBOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
【特典比較表つき】『動画配信システムの資料6選』 はこちら⇒無料ダウンロード
一覧で料金・機能を比較したい方にはBOXILが作成した比較表がおすすめです。各社サービスを一覧で比較したい方は、下のリンクよりダウンロードしてください。
【特典比較表つき】『動画配信システムの資料6選』 はこちら⇒無料ダウンロード
※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
法人向け動画共有・配信 プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」(EQ) - 株式会社Jストリーム
- コンテンツの内製支援も実施
- 社内向けの動画共有にも利用可能
- 独自のプレイヤーで関連動画表示も簡単に設定
J-Stream Equipmediaが選ばれている理由としては、セキュリティに配慮した配信ができる点と、詳細な分析ができる機能が挙げられます。
2段階認証やIPアドレス制限が可能な点を評価する口コミが多く見られました。暗号化された動画を配信できる機能も備えているため、セキュアに配信したい企業にとっておすすめです。
また、再生回数や視聴時間を簡単に分析でき、動画視聴率の改善のためのPDCAが回しやすいという声もありました。
Microsoft Stream - 日本マイクロソフト株式会社
- TeamsやSharePointにも簡単動画共有
- 動画にテキストや効果を追加可能
- 動画へのコメントやメンションで共同作業ができる
Microsoft Streamが選ばれている理由としては、とくにセキュアに社内用の動画共有ができる点が挙げられます。Teamsの会議の録画が保存されることもあり、会議内容を見逃したり欠席したりした際には内容を簡単に見返せるのは大きなメリットです。
- 上場・グローバル企業の基準をクリアした最高峰のセキュリティレベル
- あらかじめ撮影した動画をライブのように配信可能
- Salesforce連携で視聴者情報を一元管理
ネクプロが選ばれている理由としては、とくに動画配信の安定感やカスタマイズによるブランディングができる点、サポートが充実している点が挙げられます。動画配信を行ううえで品質はとくに重要であり、そこを評価する口コミが多く見られました。そして「わからないことがあってもすぐに回答してくれる」「サポートも高品質」といった口コミも多いです。
また、アンケート機能や投票機能によって双方向のコミュニケーションができることも評価につながっています。
Vimeo
- 個人・法人や中小・大企業など規模を問わず利用可能
- マーケティングやウェビナー、eラーニングにも活用できる
- AIによる編集機能で編集作業を効率化
Vimeoは動画の作成から公開、管理、収益化まで行える動画配信システムです。ライブ配信・ウェビナー・社内向け動画に対応しているので、さまざまな動画配信ニーズに対応できます。
また、8Kまでの高画質動画に対応しているため、動画の販売やレンタルなどを考えている企業にとってもおすすめです。
- 会員専用の動画配信サイトを5分で構築可能
- ライブ配信だけでなくVOD配信にも対応できる
- クラウド・オンプレのどちらにも対応
クラストリームが選ばれている理由としては、とくにセキュリティの高さが挙げられます。SSL対応や暗号化はもちろんのこと、特許取得の独自のウォーターマーク(透かし文字)表示機能があることで、情報漏えいの対策が可能です。透かし文字は視聴ユーザーIDと視聴日時が表示されるため、万が一の場合でも誰がどのタイミングで漏えいさせたかを簡単に特定できます。表示位置やテキストの色などを自由に変更できるため、動画の邪魔にはなりません。
また、視聴履歴の管理機能やPDFを動画に連動させて表示する機能、アンケート、聞き取りやすいように設計された2倍速機能など、動画配信で役立つ機能が豊富に搭載されています。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
動画配信システムを選ぶ際に重要なのは「自社の状況に合った機能が備わっているかどうか」です。あわせて各サービスの口コミなども見ておくと良いでしょう。