仮想ドライブとは?おすすめ種類・メリット・デメリット
最近「仮想○○」のワードをよく見聞きするようになりました。
その中の一つに「仮想ドライブ」があります。仮想サーバや仮想デスクトップは知っていても、「仮想ドライブと言われてもよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ビジネスパーソンとして知っておきたい仮想ドライブの基本的な知識を解説します。
仮想ドライブとは
まずは仮想ドライブの概要を以下にまとめます。
ドライブを仮想化って?
「仮想ドライブ」というのですからドライブを仮想化するのはもちろんなのですが、この意味が少々理解しづらいかと思います。
ドライブとはPCに内蔵されているCD/DVD/BDドライブなどを指し、仮想ドライブとはこれを論理的に構築したものです。
つまり、実際には存在しないドライブがPC上にあたかも内蔵されているかのように使える状態です。
そこにイメージファイルとして作成したディスクデータを読み込ませることで、CD/DVD/BDなどのディスクをドライブに挿しこんだときとまったく同じ動作をすることが可能となります。
仮想ドライブの利用シーン
近年ではノートPCの軽量化によりドライブ未搭載の端末が多く発売されています。低価格かつ軽量なので持ち運びに便利なのですが、ディスクデータの読み取りが必要になることも。
そのため、仮想ドライブを導入してイメージファイル化したディスクデータを読み込むことで、ドライブが搭載されていなくてもディスクデータを閲覧できます。
DTとSCSIの違い
仮想ドライブを利用していると「DT仮想ドライブ」と「SCSI仮想ドライブ」というワードを見聞きするようになります。これらの違いを簡単に説明すると、「Daemon Tools(デーモンツール)」で作成される仮想ドライブか、「SCSI規格」に対応した仮想ドライブか、という点にあります。
現在ではDaemon Toolsで作成される仮想ドライブが主流となっており、SCSI規格のものはあまり見かけなくなりました。
また、仮想ドライブで利用するイメージファイルによっては、上記以外にも専用ツールが必要な場合があります。
仮想ドライブの概要をご説明したところで、次にそのメリットとデメリットをご紹介します。
仮想ドライブのメリット・デメリット
メリット
仮想ドライブには主に以下のようなメリットがあります。
ドライブレスで使用可能
こちらは既に説明しましたが、仮想ドライブを導入すれば物理ドライブが不要なのでドライブを搭載していない端末でもディスクデータを読み込むことが出来ます。ディスク必須ソフトウェアが利用できる
ソフトウェアの中には、作動のためにディスクデータが必要なものも。ドライブ未搭載端末でも仮想ドライブがあればこのようなソフトウェアが利用可能に。ノートPCのバッテリー消費軽減
ノートPCの場合、物理ドライブを動かす際に多くのバッテリーを消費するため、外出先では気軽に使用できません。
しかし仮想ドライブなら物理ドライブを駆動させる必要がないためバッテリー消費を抑えられます。
- ディスクデータを共有できる
11枚のディスクは複数のPCで同時に共有できませんが、イメージファイル化したディスクデータであれば、共有フォルダやファイルサーバに保存することで簡単に共有できます。
デメリット
一方、仮想ドライブには次のようなデメリットもあります。
データ消失の危険性がある
ディスクをイメージファイルとして保管するのでウイルス感染や何らかの障害、または操作ミスによりデータを消失する危険性があります。ドライブが一つ増える
物理ドライブを搭載しているPCの場合、仮想ドライブを追加することでドライブの数が増え、管理が少し煩雑になることがあります。ハードディスクの容量が減る
仮想ドライブではディスクのイメージファイルを作成し本体などに保管するので、その分ハードディスクの容量が減ってしまいます。
文書ファイルや音楽ファイル程度の容量であれば問題ありませんが、PCゲームの場合は大容量になるため注意が必要です。
以上が仮想ドライブのメリット・デメリットですが、デメリットについても、事前に対策をしておけば特に大きな問題はないでしょう。
まとめ
仮想ドライブと聞くとプライベートシーンでの利用を想像しがちですが、最近ではビジネスへの導入も進んでいます。
クラウドサービスで提供されている仮想ドライブも増えているため、今後ますます注目されるでしょう。
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