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監査役設置会社とはどういう会社?監査役にまつわる7つの豆知識

最終更新日:(記事の情報は現在から1312日前のものです)
知られていない監査役の情報を豆知識形式で解説します。監査役に対する見方が変わるはずです。

監査役の必要性を感じない人も多いのでは。

会社での役員会などにオブザーバーとして出た時、取締役のほかに監査役という人がいることを知っていましたか?
そんな時に、監査は税理士の先生に頼んでいるし、この人はなぜいるんだろう、とは思いませんでしたか?

何もしていないようで、実はあの人は法律で選任を決められた人なのです。このように監査役がいる会社を監査役設置会社と言います。
ここでは、今のような疑問が解けるような豆知識をご紹介します。

監査役設置会社とは?監査役にまつわる7つの豆知識

豆知識1:監査役設置会社とは、その定義は?

会社法という会社のあり方や運営方法を定めた法律があり、例えば「取締役を置かなければならない」などのことはその法律に従っています。
実は、その会社法の中では「監査役の設置は任意として、選任しなくてよい」となっています。

ただし、取締役会設置会社と呼ばれる種類の会社と、会計監査人設置会社と呼ばれる種類の会社は置かなければならない、と決まっていて、これらの会社を総称して「監査役設置会社」と呼びます。
あの人はいったい何をしているんだろう、と思うような監査役ですが、法律で決められていることなので、自分の会社に監査役がいたら、それはその会社が監査役設置会社であるということなのです。

豆知識2:監査役のいる「取締役設置会社」とは?

まず「取締役設置会社」です。
実は「会社法」では「原則として株式会社には取締役会を設置する必要はない」となっています。会社である以上必要だと思っていた人も多いのではないでしょうか?
ですが、多くの会社で取締役会を設置している理由はメリットがあるからです。
例えば、「開催が面倒な株主総会を開かずに、取締役会だけで迅速に会社経営の意思決定ができる」とか「対外的な信用が高まる」とかです。そしてこの取締役会を設置する条件として監査役1名を置くことが決められているのです。

豆知識3:監査役のいる「会計監査人設置会社」とは?

次に「会計監査人設置会社」です。
これも、「会社法」では「原則として株式会社に会計監査人を置くかどうかは任意である」と決められています。しかし「原則」というからには例外があって、それは
最終事業年度の貸借対照表上、以下のどちらかに当てはまっている株式会社は監査役を置かなければならず、こういう会社を会計監査人設置会社を言います。
資本金として計上した額が5億円以上
負債として計上した額の合計額が200億円以上
つまりいわゆる「大会社」ですね。

豆知識4:監査役とはどういう役職か、その定義は?

自分の会社が先に挙げたこの2つのどちらかに当てはまっていたら、監査役を置かなければならないのですが、では監査役はどういう仕事をする人なのでしょうか?

監査役の役割は、このように決められています。すなわち、「株主の負託を受けた独立の機関として取締役の職務の執行を監査することにより、企業の健全で持続的な成長を確保し、社会的信頼に応える良質な企業統治体制を確立する義務を負っている」
簡単に言うと取締役からは独立して、株主のために取締役や会社が正しいことをしてるかどうかを見張る役目ということです。

豆知識5:監査役にはどういう権限と責任があるのか?

はその役割を全うするために、監査役にはどのような権限と責任があるのでしょうか?これは意外にたくさんありますが、一部を挙げると
・会計調査権限:会社の帳簿を自由に見ることができます
・事業報告請求権・業務調査権 :事業の内容も調べられます
・取締役会への出席義務、招集権:取締役会を開けます
・株主総会への意見報告:自分の意見を言えます
・違法行為の差止め請求権:取締役の行為を止められます
などです。
逆に言えば、この役割をしっかりする義務もあるわけです。

豆知識6:監査役はどうやって選ぶのか?その人数は?

その監査役になる人はどういう人でどうやって選ぶのでしょうか?
まず監査役は株主総会で決められます。任期は自分でやめない限り原則4年ですが、同じく株主総会で辞めさせられることもあります。

また人数は、原則として制限はないので、1人以上いればよいことになっていますが、1人では荷が重い仕事なので、2名以上選んでいる会社が多いです。
またどういう人が選ばれるかは、基本これも自由ですが、多くの場合は、親会社があればその経理の責任者や、あるいは外部の会計士を選ぶ場合もあります。

豆知識7:監査役には誰でもなれるのか?その報酬は?

とは言え、監査役には誰でもなれるわけではありません。会社そのものがなることはできませんし、会社法等の法令を違反した人もなれません。また取締役のいわば「悪事」を監督する役目なので、その会社の取締役や従業員などもなれません。

これだけの役目をする報酬ですが、定款で決めていない場合は、株主総会で決めます。大きな会社の場合、それなりの報酬を支払っていますが、権限と責任を考えたら当然でしょう。

監査役設置会社とは?監査役にまつわる7つの豆知識のまとめ

いかがでしたか?
取締役会に来て、お茶を飲んで帰るだけでの監査役だったとしても、その責任、権限は非常に重いということがお分かり頂けましたでしょうか。そういう役目だからこそ、会社法で設置を定め、身分を取締役からは独立した、いわば「会社の番人」として保証しているわけです。
ですので、その監査役に払っている報酬も無駄ではなく、会社が健全な状態で運営されていくためには必要なものなのです。

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