スパムメールとは?意味や由来、仕組み・対策・例・判定の仕方
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スパムメールとは
スパムメールとは、無差別かつ大量に一括で送信されるメールを意味し、一般的に広告や商品の販売情報が掲載されているという特徴があります。受信者の意向を無視して送られるスパムメールは、迷惑メールの一種であり、悪徳業者が営利目的で送信することがほとんどです。
スパムの由来は、その昔イギリスBBCで放映されていた「スパム」というコントで、この話から転じて繰り返し大量の迷惑なものを指すようになりました。
スパムメールは迷惑メールのひとつ
スパムメールを数多く送っている業者は、出会い系・金融系・サービス紹介系の悪徳業者が中心と言われており、これらの悪徳業者が営利目的にスパムメール送り続けています。スパムメールは迷惑メールの一種であり、迷惑メールで主要なものは次のとおりです。
- フィッシングメール
- ウイルスメール
- 標的型攻撃メール
ウイルスメールとは、メールを開いたり、インターネットでサイトを閲覧したりしたときにパソコンやスマートフォンなどに気づかれないよう機器に進入し、乗っ取ってしまうメールのことです。
標的型攻撃メールとは、標的とする企業と関連性の高い、実在する取引先に偽装して送信元に指定したり、添付ファイル名を業務と関係性があるものにしたりして迷惑メールと判別しづらくするメールのことを指します。
スパムメールとフィッシングメールの違い
スパムメールとフィッシングメールの違いは送信する目的にあります。スパムメールは広告や宣伝を目的としており、フィッシングメールは受信者に対して何らかの詐欺行為を目的とするものです。
ただし、スパムメールにも広告や宣伝を目的とするもの以外に、架空請求やなりすましのメールもあるため、スパムメールとフィッシングメールの線引きは曖昧になっています。
スパムメールの仕組み
スパムメールは、一般的にアドレス収集者が収集したメールアドレスリストを、迷惑メール送信者が手に入れ、そのリストに基づいて送信されるという仕組みです。アドレス収集者と迷惑メール送信者が同じ場合もあります。
アドレスの収集の仕方は多様であり、ランダムに生成したり、ウイルスで収集したりするのが主流です。第三者が原因で自分の情報が漏えいしてしまう可能性もあるため注意しましょう。
スパムメールへの対策
スパムメールを受け取った場合、無視やブロック、削除することで対処可能ですが、ごくまれにスパムメールの広告をクリックしてしまったり、ファイルを実行してしまったりすることもあります。
そういった事態を防ぐために、スパムメールの対策として次の3つの対応が主に挙げられるため、日ごろから実践するようにしましょう。
不明な送信元からの添付ファイルやリンクは開かない
送信されてきたスパムメールには、添付ファイルが付いている場合があります。この添付ファイルは絶対に開かないでください。添付ファイルが実行ファイルだと間違いなく危険であり、拡張子を偽造してあたかも実行ファイルではないように見せかけている場合もあるため、注意しましょう。
また添付ファイルを開くことで、コンピューターを乗っ取られる危険性があります。コンピューターを乗っ取られると、知らない間に自身のパソコンが踏み台となって、スパムメールの送信元となってしまう可能性があり、非常に危険です。
スパムメールは踏み台のコンピューターを使って送られていることも多いのですが、悪徳業者はスパムメールによって収益化を目論みながらも、踏み台のコンピューターを増やそうともしています。
また実行ファイルを開いても自身のパソコンに異常が発生していることに気付かない場合もあります。気付かないまま他の人にスパムメールを送り、自身もスパムメールを受け取り続けなくてはいけないという状況になる可能性があることにも注意が必要です。
「配信を停止する」リンクをクリックしない
「配信を停止する」をクリックしても、配信が停止されることはありません。そもそも勝手にスパムメールを送ってきている悪徳業者なので、そのような善意的なボタンにはなっていません。
実際に「配信を停止する」を押すとどうなるのかというと、むしろ勝手に登録される場合や、料金の請求メールが自動で送られてくることもあります。デメリットばかりのためURLを押さないようにし、メールの受信拒否設定を活用するようにしましょう。
スパムメールの拒否設定をしておく
スパムメールの拒否設定をすることも対策のひとつといえるでしょう。設定の仕方をメールサーバーで処理する方法とユーザー側で処理する方法に分けて解説します。
メールサーバーで処理する方法
メールサーバーで処理する方法を解説します。最近のメールサーバーにはサーバー側でのスパム対策やスパムメールの自動処理といった対策がなされています。ただしこれらの機能を使ううえで、スパムではないメールがスパム扱いされたり、重要なメールがスパムとして処理されたりしていないか確認しておく必要があるでしょう。
メールサーバーから個々の端末にメールが送られるタイプでも、メールサーバーにアクセスするタイプのサービスでも、上述したスパムメール対策は行われています。
ユーザー側で処理する方法
フリーメールやクラウドサービスによるメールの場合は、サーバー側の設定とユーザー側の設定が同じ階層になっています。そのため、設定は一箇所で行えるでしょう。たとえば、Gmailの場合はGmailを開き、設定のところからすべてまとめて設定します。
しかし、メールサーバーから個々の端末に自動でメールが送られてくる仕様のサービスでは、サーバー側の設定と個々の端末の設定が別々になっています。その場合には、次のような設定を端末に対して行ってください。
- 指定受信や指定拒否を設定
- 迷惑メールフィルターを設定
簡単な設定ではありますが、設定しておくことでスパムメールをある程度防げるでしょう。すでに届いてしまっている怪しいメールは、開かずに削除することをおすすめします。
スパムメール事例3パターン
スパムメールの事例に関して3種類に分け、さらにその見分け方を解説します。スパムメールがどのような目的や内容で送られているのか判定する基準にしてください。
パターン1「儲け話」
スパムメールのよくある事例として、「株で◯◯万円儲けました。」「アフィリエイトで月収◯◯万円超えました。」といった、儲け話によって相手の注意をひくパターンがあります。リンクをクリックすると、商品を購入させられるような誘導のある危険性高いため、注意しましょう。
パターン2「架空請求」
架空請求によるスパムメールも多いとされています。出会い系といったサイトで、身に覚えのない利用料を請求し、振り込ませるというような流れです。
業者はほとんどの場合適当なメールをランダムに一斉送信しているので、名前や住所が知られているわけではありません。「取り立て」といった言葉で脅してくる可能性もありますが、慌てないようにしましょう。
パターン3「なりすまし」
なりすましによるスパムメールもよくある事例といえるでしょう。「メアド変更しました」といった言葉で知人や友人になりすますというものです。
間違えて返信してしまうと、勧誘メールといった迷惑メールが送られ続ける可能性があります。少しでも不審だと感じたら返信はしないようにしましょう。
次の記事では、インスタグラムやTwitter、Facebookでのスパム被害例も解説しています。
スパムメールの送信元とならないために
スパムメールを受信した際の対策だけでなく、自らのパソコンがスパムメールを送信する側にならないための対策も覚えておきましょう。
スパムメールの送信元「ゾンビパソコン」について解説し、ゾンビ化対策を解説します。
スパムメールの送信元「ゾンビパソコン」とは
スパムメールの多くがウイルスに感染したゾンビパソコンによって送信されています。ゾンビパソコンとは、サイバー攻撃を行うために、乗っ取られた遠隔操作可能な状態になっているパソコンのことです。
ゾンビパソコンはスパムメールの送信以外にも、Webサイトの構築やウイルスの配布などの悪質行為を行います。
ゾンビ化したパソコンは、「パソコンの動作が遅くなる」「セキュリティソフトが無効になる」「パソコンの処理能力がフル活用されている」などの特徴があります。しかし現在ではパソコンの処理能力が向上し、インターネットへの接続が常時行われているため、このような特徴からゾンビ化を見抜くことが難しくなっています。
ゾンビ化対策
ゾンビ化対策にはセキュリティ対策ソフトの導入がおすすめです。スパムメールの送信元にならないためにも、セキュリティ対策はしっかりと行っておきましょう。
次の記事では、ウイルス・セキュリティ対策ソフトの選び方やおすすめのソフトを紹介しているので、参考にしてみてください。
セキュリティソフトの導入で対策強化を
無差別かつ大量に一括してばらまかれるスパムメールの対策として、知らない送信元からのファイルやリンクを開かないことが重要です。送信元の名前を偽装し、あたかも自身の利用しているサイトかと信じ込ませてクリックさせようとすることもあるため、ドメインでの拒否設定をすることも対策のひとつといえるでしょう。
個人情報を抜き取られる、悪用されるといった被害を未然に防ぐことが重要です。また、セキュリティソフトを導入することで、スパムメールでの被害を未然に防げる可能性が高くなります。
個人や企業のどちらの場合でも、セキュリティソフトの導入は重要です。
アンチウイルスソフトDr.Webは、最新型のウイルスを高い精度で検知・駆除してくれます。こちらの導入も検討してみてください。
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