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電子カルテサービスおすすめ比較!特徴・メリット・導入時のポイント

最終更新日:(記事の情報は現在から493日前のものです)
電子カルテを利用することで得られる効果とメリットを紹介し、各サービスの特長やコストを比較します。

電子カルテとは

電子カルテとは、病院で患者の情報を記入するカルテの電子版のことです。電子カルテについては次の記事で詳しく説明しています。

電子カルテ導入で医療現場はどう変わるのか?メリットやその普及を妨げる課題とは
電子カルテとは、紙に記録していた診療記録を電子的に変化させたものであり、大きな導入メリットがあります。しかし厚生労...
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医療の現場では、紙媒体のカルテを利用しているところがまだまだ多く、電子カルテの導入に対して積極的でない病院もあります。理由としては導入コストや、オペレーションの変更に不安が残るからです。

一方で、電子カルテはカルテ庫やスペースを確保する必要がないため、カルテの管理が効率化されます。また、すぐに情報を検索できるため、情報管理の面でも活用の幅は広くあります。

近年は導入しやすいクラウド型の電子カルテサービスが増えてきたこともあり、導入を検討している医療機関が増えてきているようです。

電子カルテの選び方

電子カルテを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • 電子カルテの導入目的を確認する
  • 電子カルテの機能を確認する
  • 電子カルテを導入する際の注意点を確認する
  • 電子カルテの料金・価格相場を確認する

電子カルテの導入目的を確認する

電子カルテの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
情報を一元管理したい 患者の基本情報や診療履歴、検査結果の閲覧ができる電子カルテがおすすめ
医療チーム間の情報共有がしたい 複数医療機関とのデータ連携できる電子カルテがおすすめ
データ解析と研究ができるようにしたい データ解析ができる電子カルテがおすすめ

電子カルテの機能を確認する

電子カルテでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能 詳細
基本情報管理 患者の氏名、生年月日、性別などの基本情報を管理する機能
診療記録 診察内容や処方、検査結果などの診療情報を記録する機能
アレルギーや既往歴の管理 患者のアレルギーや既往歴などの健康情報を記録する機能
予約管理 患者の予約状況や来院履歴を管理し、予約の確認やスケジュール管理を行う機能
電子処方 電子的な処方箋を発行する機能
検査結果の閲覧 検査結果を記録・閲覧できる機能

【特定の課題・用途・業界に特化した機能】

機能 詳細
複数医療機関とのデータ連携 病院やクリニック間での情報共有を支援し、連携する医療機関間で患者情報を共有する機能
データ解析 医療データを解析し、治療の効果や傾向を把握する機能

連携する医療機関と情報共有したい場合は複数医療機関とのデータ連携機能、カルテのみならず予約の管理までしたい場合は予約管理機能があるサービスがおすすめです。

電子カルテを導入する際の注意点を確認する

電子カルテを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
セキュリティ対策 患者の医療情報は個人情報保護に関する法律や規制に準拠する必要があります。適切なセキュリティ対策を講じ、情報漏えいを防止することが重要です。
システムの安定性と信頼性 システムの安定性と信頼性は患者情報の正確な管理に欠かせません。信頼性の高いベンダーを選び、十分なテストや評価を行うことが大切です。
データのバックアップと復旧 システム障害やデータの消失に備え、定期的なデータのバックアップと復旧策を確立することが必要です。
サポート体制 ITの専門知識に不安がある場合は、サポート体制が整ったシステムを選びましょう。
他のシステムとの連携 他システムとの連携を図ることで、より電子カルテの真価を発揮するため、院内のシステム構成をもとに考えることで、より使いやすいものになります。
クラウド型かサーバー設置型か クラウド型電子カルテは導入コストが安い・他システムとの連携がしやすい・万が一のときに復元しやすいなどのメリットがあります。一方でサーバー型電子カルテは導入コストはかかるものの、セキュリティ面に優れている・カスタマイズしやすいなどの特長があり現状に合わせて適切な方を選ぶ必要があります。

電子カルテの料金・価格相場を確認する

電子カルテの料金・価格相場は導入するシステムや提供される機能、利用者の規模や契約条件によって異なります。一般的に、クラウド型の場合は月額利用料がかかり、オンプレミス型の場合は導入費用や保守料金が発生します。

  • クラウド型:月額数万円から数十万円程度
  • オンプレミス型:導入初期費用が数百万円から数千万円程度、保守料金は月額数万円から数十万円程度

ただし、機能やセキュリティ対策、サポート体制なども考慮する必要があるため、料金のみで選ぶのではなく、自社のニーズに合ったシステムを選定することが重要です。複数のベンダーやプランを比較し、最適な電子カルテシステムを導入することをおすすめします。

無床クリニック向け電子カルテサービスの比較

電子カルテの各製品について、製品の特長や注目点、どのような場面で使い勝手がよいかなどを解説します。

ACUSIS Cloud - 株式会社プロ・フィールド

ACUSIS Cloud
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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 厚生労働省の電子カルテガイドラインに準拠
  • メールの自動配信で集客をサポート
  • 予約管理といった日常業務から売上集計や分析まで

ACUSIS Cloudは、自由診療に特化した電子カルテシステムです。予約、画像、在庫、患者ごとの契約やコースの管理など、自由診療向けの管理機能を搭載しています。メニューや施術数などで売上を集計表示でき、集客につながる分析に役立ちます。

WebORCAと連携すれば、皮膚科、婦人科、形成外科などの保険診療にも対応可能です。

B4A - 株式会社B4A Technologies

B4A
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 完全自動のリアルタイム予約に対応
  • WebサイトやSNS、LINEと連携可能
  • 来院忘れや当日キャンセル防止のリマインド機能を搭載

B4Aは、集客から顧客管理、リピート施策まで行える自由診療に特化した電子カルテサービスです。スタッフのスキルセットや設備の使用状況などを紐づけたリアルタイムの状況をもとに、自動でWebから予約受付できます。

オフライン、オンライン診療問わず管理でき、事前問診や決済、同意書への電子署名にも対応可能です。管理データをもとに抽出した顧客へ、カスタマイズメッセージを自動配信するといったリピート施策にも役立ちます。

リピクル - 株式会社ケアクル

  • 電子カルテ機能はもちろん、顧客分析や集客もサポート
  • LINE公式アカウントやGoogle マップなどと連携可能
  • 厚生労働省、経済産業省、総務省による3省3ガイドラインに準拠

リピクルは、予約やカルテ、顧客分析、会計、口コミ管理などに対応した電子カルテサービスです。鍼灸や整体、整骨院向けながら、美容サロンやクリニック、介護などのヘルスケア業界で導入されています。

電子カルテ機能や自動受付機能をはじめ店舗と訪問型ビジネスに必要な機能を備え、Google ビジネス プロフィールの口コミを連携すれば、システム上で顧客への口コミ依頼や返信も可能です。

HOPE EGMAIN-RX

  • ナビゲータによる充実したカルテ作成支援機能の提供
  • 患者さんとの円滑なコミュニケーションを実現
  • 地域連携を支える機能の提供

HOPE EGMAIN-RXは、ドクターの目線で使いやすい操作性と、誰が利用してもオペレーションが安定するように設計されています。また、すべての業務をトータルにサポートする機能を搭載しているため、患者様との円滑なコミュニケーションを実現します。

有床クリニック向け電子カルテ

  • 訪問診療・グループ運営などあらゆる診療スタイルに対応
  • 直感的にサクサク操作できる
  • 開業・事業承継もサポート

CLIUSは、パソコン1台で訪問診療からグループ医院運営までさまざまな診療スタイルに対応できる電子カルテサービスです。直感的にサクサク操作できるシステムとAIのサポートにより、カルテ業務の大幅な効率化が期待できます。

  • 予約・問診・診察・会計を一元管理
  • 往診先や外出先からも確認可能
  • SSL暗号化通信+証明書認証

CLINICSカルテは、予約・問診・診察・会計を一元管理できる電子カルテサービスです。往診先や外出先からもカルテの確認・入力ができ、時間・場所・デバイスの台数にとらわれず、柔軟に利用できます。SSL暗号化通信と証明書認証とセキュリティ機能に優れている点もメリットの一つです。

Web型電子カルテシステム Open-Karte AD

  • フレキシブルな運用を実現する新しいオーダ機能
  • 職種や業務に合わせて,必要な情報を表示
  • システム構築の作業工数を削減

Web型電子カルテシステム Open-Karte ADは、患者基本情報や検査結果を同じ画面に表示することで、カルテでは見落としてしまいがちな情報を確認しやすいよう設計されています。

中小規模病院向け電子カルテサービスの比較

wiseman

  • システムの導入から運用までサポート
  • 院内全体の情報化と、地域包括ケアに向けた医療・介護連携を実現
  • 療養型・ケアミックス型の病院に豊富な実績

wisemanは、各病院の診療スタイルにあわせて使えるのが特徴で、療養型・ケアミックス型の病院に幅広く導入されています。医療向け、介護福祉向けなどそれぞれにあった専門の電子カルテが用意されているため、利用しやすいシステムを選べます。

 

大規模病院向け電子カルテサービスの比較

HOPE LifeMark-HX

  • 見やすさと使いやすさを追求した利用者に優しいユーザーインターフェース
  • Webアプリケーション化による新たな価値の創造
  • 医事システムも同一データベースへ統合

HOPE LifeMark-HX(ホープ ライフマーク エイチエックス)は、Webアプリケーション化しているため、利用環境に合わせて最適なデバイスを選択できます。そのため、パソコンからの利用だけでなく、タブレット端末からも利用できます。

電子カルテのメリット

電子カルテの具体的なメリット3点を解説します。

管理が楽になる

電子カルテの導入によって収納スペースや探す手間の削減ができるので、カルテそのものの管理が楽になります。

電子カルテはすべてパソコンで情報を管理できるため、物理的な収納スペースを確保する必要がありません。それに加え、情報を一元化してまとめられるので、カルテを手作業で探す手間もかからず、管理面の作業を大幅にカットできます。

業務スピードの向上

カルテに関する業務そのものの効率化も期待できます。

電子カルテは、患者さんのカルテに記入する作業を電子化するだけでなく、紹介状や診断書などの作成にも役立ちます。医療の現場で必要になる文書のテンプレートがいくつか用意されているため、それらを利用することにより、1から作成する必要がなくなり、 業務スピードの向上が期待できます。

記載ミスを防止する

電子カルテの中には記載ミス防止機能がついているものもあります。

手書きのカルテでは、誤字脱字とった記載ミスや、文字の特徴による読み間違いが起こることがあります。しかし、電子カルテであれば、パソコンへの入力になるため情報が読みやすく、記載ミスを防止することにもつながります。

電子カルテを活用して効率の良い業務を行いましょう

なかなか医療の現場ではITの導入に積極的でないケースが多いですが、今後業務を効率化していくためにはIT化は必須です。

最初の導入では、少し戸惑うことはあるかもしれませんが、電子カルテサービスを導入することによる得られるメリットや効果は非常に大きいため、ぜひこれを機会に電子カルテを活用して、業務の効率化を進めてみてはいかがでしょうか。

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