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スタートアップCFOが考えるニューノーマルの成長戦略 挑戦への基盤づくりを - BOXIL EXPO特別対談

最終更新日:(記事の情報は現在から1507日前のものです)
企業変革を強く後押ししている新型コロナウイルス。今を生き抜き未来で飛躍するため、これからのCFOには何が求められるのだろうか。元スマートニュース執行役員で、国内外の複数のスタートアップで経営管理に携わってきた堅田航平氏を迎え、マネーフォワードCFO金坂直哉氏とともに、ニューノーマル時代の経営のヒントを探った。オンライン展示会「BOXIL EXPO 2020 IT・SaaS・テレワーク展」より、両氏による特別対談をレポートする。

本記事は、2020年9月に開催したオンライン展示会「BOXIL EXPO 2020 IT・SaaS・テレワーク展」のスペシャルプログラム「これからの成長戦略【ニューノーマル時代をCFOはどう見ているのか】」をまとめたものです。


【登壇者プロフィール】

堅田航平 氏 五常・アンド・カンパニー株式会社 CFO
学生時代にバングラデシュのNGOにおけるインターンを通じてマイクロファイナンスと出会う。卒業後、モルガン・スタンレー証券会社 投資銀行部門にてM&Aアドバイザリー業務に従事。ヘッジファンドを経て、2008年にライフネット生命保険に入社。2013年 執行役員CFOに就任。2014年、スマートニュースに入社しコーポレート部門の責任者として財務・経営管理・採用・人事・法務等を担い、累計86億円超の資本調達を主導。2019年、五常・アンド・カンパニーのCFOに就任。ビザスク 社外取締役、空 社外監査役。

金坂直哉 氏 株式会社マネーフォワード 取締役執行役員 CFO /マネーフォワードシンカ株式会社 代表取締役/マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社 代表取締役
2007年東京大学経済学部卒業。ゴールドマン・サックス証券の東京オフィス、サンフランシスコオフィスにて、テクノロジー・金融業界を中心にクロスボーダーM&Aや資金調達のアドバイザリー業務、投資先企業の価値向上業務に従事。2014年マネーフォワード入社。2017年取締役に就任。2019年10月、マネーフォワードシンカ代表取締役に就任。2020年5月に設立したマネーフォワードベンチャーパートナーズ「HIRAC FUND」の代表パートナーも務める。

“当たり前”が覆された時代を生きる

新型コロナウイルスが世界に多大なる影響を与えているさなかでも、止まることを許されないのがビジネスだ。人との接触を最小限に抑えなければならなくなった今、これまでの常識や慣習がことごとく覆され、新たな常識が構築されつつある。たった一つのウイルスが、ありとあらゆるビジネスに対し半ば強制的に変革をもたらしたのだ。

このような状況を、2人のCFOはどう捉え、企業の持続可能な成長のために何をすべきと考えているのだろうか。五常・アンド・カンパニーの堅田氏とマネーフォワード金坂氏の視線の先は。

リーマンショックとコロナショックの中で

金坂氏:堅田さんはリーマンショックを経験して、今回のコロナショックで再び経済危機に直面している状況ですが、リーマンのときと今回、それぞれどのようなアクションを取ってきたのかお伺いしてもよろしいでしょうか。

堅田氏:リーマンショックは、当時私がいたライフネット生命保険が開業した直後に起こりました。経済危機の直前に資金調達は完了していたので資金的な不安は小さかったものの、当初の事業計画と実績に大きなギャップが生じてしまい、計画をリセットしまたゼロから作り上げていく、ということを行っていました。

資金を拠出してくださった株主の方々には、毎月個別に訪問して状況を伝え、コミュニケーションを密にとっていたことを記憶しています。あの頃は、半年で革靴がボロボロになるほど駆けずり回っていましたね。

そして今回のコロナショックでは、まず資金調達環境への影響が懸念されました。最悪の状況を想定して行動を起こし、外れたらラッキー、くらいの気持ちでいかなければならないと思ってすぐに行動を起こしました。

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