ホワイト企業アワード5回受賞 住宅建築業界で働き方改革を進めるアキュラホームが選んだSaaS
不規則な働き方も多い住宅建築業界
住宅建築業界は、働き方改革やDX化とは縁遠い世界と思われがちです。そんなイメージを打破する企業があります。高品質な木造注文住宅を適正な価格で提供するアキュラホームです。
同社は働き方改革や業務改善にもいち早く着手しました。2016年には全社員を対象に「長期休暇制度」を導入。以後も、ノー残業デーやしあわせ一時金、木に囲まれたオフィス空間の創造など、様々な取り組みを実施しています。さらに、コロナ禍においてもオンラインとオフラインを融合させた入社式を行ったり、社内の一体感を醸成するWeb会議を開催したりしています。
その先進的な企業姿勢が評価され、同社は2016年から通算5回もホワイト企業アワードを受賞。同賞は一般財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)が、ワークライフバランス、健康経営、働きがいなど7つの指標を総合的に判断・評価し、優れた企業を表彰するものです。
武器となったのは「タレマネ」
その同社で、働き方改革や業務改善の強力な武器となったのが、タレントマネジメントシステムの「カオナビ」だそう。働き方や業務の在り方を変える大前提として、まずは「どういう社員がいて、どんな働き方をしているのか。どのような業務を担っているのか」を把握する必要があったのです。
インタビューの前編では、働き方改革に挑んだ背景には何があったのか、タレントマネジメントシステムを導入した理由は何か、選択の決め手は何であったのかなどを、総務人事部長の池沢 篤人氏、人財開発課長の清水 保博氏、主任の泉 洋平氏にお聞きしました。
社員が幸せでなければいけない
―住宅建築業界の働き方に対する意識は変わりつつあるのでしょうか。まだまだハードワークであるというイメージがあります。
池沢:おっしゃる通りです。従来からのハードな働き方が長く染みついています。どう脱却していくかは課題であり、色々と取り組んでいます。最近もある建設会社の方とお話をしましたが、住宅建設にはお客様・施主さんにいつまでにお引き渡しする期日があります。途中で計画が変更されても、期日はどうにか守らなければならないという、この業界特有の気質があったのではないでしょうか。
私自身は以前、サービス業界で働いていました。その場でのサービス提供で完結し、この日までに何とか仕上げようという仕事ではありませんでした。その点、住宅建設の業界は色々な人が関わっていて、何かを変更したりする余波が大きい一方、何とか約束の期日を守らなければならない。長時間労働せざるを得ない環境だったのではないかと思います。
この記事は会員限定です。 登録して続きをお読みください。
- 会員限定記事が読み放題!
- 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
- 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!