DDoS攻撃対策ツール比較!導入メリット・選び方・おすすめサービス
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- DDoS攻撃対策ツールとは
- DDoS攻撃の種類と手口
- DDoS攻撃対策ツールの種類
- クラウド型DDoS攻撃対策ツール
- オンプレミス型DDoS攻撃対策ツール
- DDoS攻撃対策ツールの導入メリット
- 高度な攻撃検知・防御機能
- 自動的な攻撃遮断
- 24時間365日の監視体制
- 導入・運用コストの削減
- DDoS攻撃対策ツールの選び方
- 自社の脅威と要件の分析をする
- 自社のニーズに合った機能を明確にする
- 導入と運用コストを考慮する
- 実績やサポート体制を確認する
- おすすめのDDoS攻撃対策ツール
- 攻撃遮断くん
- BLUE Sphere
- DDoS Owl
- secuWAF
- DDoS攻撃対策ツールの導入手順
- システム環境の準備
- 導入と設定
- 運用と監視
- DDoS攻撃対策ツールの導入・運用で大事なこと
DDoS攻撃対策ツールとは
DDoS攻撃対策ツールは、サイバー攻撃の一種であるDDoS攻撃からネットワークを守るためのソフトウェアやサービスです。
DDoS攻撃は、多数の コンピューターなどからWebサーバーに大量の不正なトラフィックを送り付け、サービスを利用できなくする攻撃方法です。
このDDoS攻撃から企業のWebサイトやシステムを守るため、専門的な攻撃検知と防御機能を備えたツールが不可欠となります。攻撃を事前に検知し、不正なトラフィックを自動的にブロックすることでサービスの可用性を確保できます。
DDoS攻撃の種類と手口
DDoS攻撃には、主に次の種類があります。
- UDPフラッド攻撃::大量のUDPパケットを送信して、ネットワーク帯域幅を消費し、サービスを停止させる攻撃
- SYNフラッド攻撃::大量のSYNパケットを送信して、サーバーの処理能力を奪い、サービスを停止させる攻撃
- HTTP GETフラッド攻撃::大量のHTTP GETリクエストを送信して、Webサーバーをダウンさせる攻撃
- その他::DNSクエリフラッド攻撃、NTPリフレクション攻撃など
DDoS攻撃は、攻撃者がボットネットと呼ばれる多数の端末を操縦して実行されることが多く、従来のファイアウォールなどのセキュリティ対策では防ぎきれない場合があります。
DDoS攻撃対策ツールの種類
DDoS攻撃対策ツールには、主に次の種類があります。
クラウド型DDoS攻撃対策ツール
クラウドサービスとして提供されるDDoS対策ツールです。攻撃を検知すると自動的にクラウド上で対応し、正常なトラフィックのみをオンプレミス環境に流す仕組みです。
導入や運用が簡単で、初期費用が抑えられるというメリットがあります。また、攻撃規模の拡大にも柔軟に対応できるという特徴もあります。
オンプレミス型DDoS攻撃対策ツール
オンプレミス型DDoS攻撃対策ツールは、自社内に設置して運用するDDoS攻撃対策ツールです。専用の攻撃検知・防御装置を設置するため、高度な対策が可能です。また、ランニングコストがかからず、通信速度が低下しにくいというメリットがあります。
一方、オンプレミス型DDoS攻撃対策ツールは、導入や運用が複雑で、初期費用がかかるというデメリットがあります。また、拡張性に劣るという点にも注意が必要です。
DDoS攻撃対策ツールの導入メリット
効果的なDDoS攻撃対策ツールを導入することで、次のようなメリットを期待できます。
- 高度な攻撃検知・防御機能
- 自動的な攻撃遮断
- 24時間365日の監視体制
- 導入・運用コストの削減
高度な攻撃検知・防御機能
一般的なファイアウォールよりも高度な攻撃検知アルゴリズムを搭載しています。最新の攻撃パターンも自動検知し、不正なトラフィックのみをブロックできます。
自動的な攻撃遮断
攻撃を検知した際に人手を介さずに自動で対処できるため、被害の最小化につながります。管理者へのアラート通知も行われます。
24時間365日の監視体制
ベンダーによってはセキュリティ運用センターから24時間365日のサポートや監視を提供するサービスもあり、トラブル時の初動対応が安心です。
導入・運用コストの削減
専任のセキュリティ担当者を配置する必要がなくなるほか、標的型攻撃への対策コストを抑えられます。中小企業でも導入しやすくなっています。
DDoS攻撃対策ツールの選び方
適切なDDoS攻撃対策ツールを選ぶためのポイントを解説します。
自社の脅威と要件の分析をする
まずは、自社で受ける可能性のあるDDoS攻撃の種類や規模を分析する必要があります。過去の被害状況なども参考にして、具体的な脅威を特定することが重要です。
また、自社のインフラにどのような脅威が存在するのか、どのレベルの保護が必要かを正確に分析することが重要です。これにより、過剰な投資を避け、最も効果的なツールを選定できます。
自社のニーズに合った機能を明確にする
脅威分析の結果から、必要となる機能要件を検討します。ボリューム対策に重きを置くのか、アプリケーション層の防御に特化するのかなど、優先順位をつけましょう。
例えば、自動スケーリング機能やリアルタイムのトラフィック分析が求められることもあります。
導入と運用コストを考慮する
クラウドサービスの場合はサブスクリプション料金が、オンプレミスの場合は保守費用が発生することが一般的です。
クラウドサービスならサブスクリプション費用、オンプレミスなら機器調達費など、5年程度のTCO(Total Cost of Ownership)を試算し、予算内に収まるかを確認する必要があります。
実績やサポート体制を確認する
提供業者の実績や顧客からの評価、サポート体制の充実度も重要な選定基準です。特にDDoS攻撃は進化が早いため、迅速な対応が可能なサポート体制を持つツールが推奨されます。
おすすめのDDoS攻撃対策ツール
おすすめのDDoS攻撃対策ツールを紹介します。
攻撃遮断くん - 株式会社サイバーセキュリティクラウド
攻撃遮断くんは、WebサーバやWebサイトへのサイバー攻撃を遮断し、情報漏えい、Web改ざん、サーバダウンを狙ったDDos攻撃などの脅威から企業とユーザーを守る、SaaS型のクラウドWAFを提供しています。
最短翌営業日から導入が可能で、専任の技術者もメンテナンスも必要なく、月額4万円からの低価格で、24時間365日のサポートを受けられます。保守・運用に一切の手間を必要としないセキュリティサービスです。
BLUE Sphere - 株式会社アイロバ
BLUE Sphereは、セキュリティ対策とサイバーセキュリティ保険をひとつにまとめ、Webサイトを包括的に守るクラウドサービスです。
WAFでサイバー攻撃がWebサイトに届く前にシャットアウトしながら、DDoS防御・改ざん検知・DNS監視により、サーバーダウンやデータの盗難など、あらゆるリスクに対応します。また、損害賠償や費用損害を補償するサイバーセキュリティ保険も付帯しているため、万が一の場合も安心です。
DDoS Owl - 株式会社アイロバ
DDoS Owlは、大規模かつ広範囲なDDos攻撃に対応したクラウド型サービスです。世界規模のDDos攻撃や、トランスポート層、アプリケーション層を狙った広範囲の攻撃などに対し、大規模な処理基盤による分散処理で攻撃を破棄可能です。
全プロトコルに適応し、システムの設定変更が不要なので、専任のエンジニアがいなくても導入できます。155Tbpsまでの規模の攻撃に対応しています。
secuWAF - 株式会社セキュアイノベーション
secuWAF(セキュワフ)は、強力なセキュリティ機能と自動アップデートにより、常に最新の脅威に対応するクラウドWAFです。
WAF冗長構成やIPブラックリストなど、一般的なクラウドWAFではオプションとなっているような機能もデフォルトで利用できます。また、WAF以外のセキュリティ対策も選定プランや機能によっては設定可能なため、Webサイトのセキュリティをより磐石なものにします。
DDoS攻撃対策ツールの導入手順
DDoS攻撃対策ツールを導入する際には、次の手順で行う必要があります。
- システム環境の準備
- 導入と設定
- 運用と監視
システム環境の準備
DDoS攻撃対策ツールを導入するシステム環境を準備する必要があります。具体的には、次の作業が必要です。
- 必要なハードウェア・ソフトウエアの調達:DDoS攻撃対策ツールの種類によっては、専用のハードウェアやソフトウエアが必要
- ネットワークの設定::DDoS攻撃対策ツールをネットワークに接続するために、ネットワークの設定を変更する必要
導入と設定
製品の導入とセットアップを行います。ベンダーによるインストール支援サービスを利用すると、スムーズに作業が進められます。
設定項目は次のとおりです。
- 攻撃検知ルール/ポリシーの設計
- 検知時のアクション設定(ブロック、TCPリセット、モニタリングなど)
- 正常トラフィックの認証方法
- システム間の連携設定
- 管理者アカウントの設定
テスト運用を経て、本番環境への適用を行います。
運用と監視
導入後は、適切な運用と監視体制を整える必要があります。
- 攻撃検知ログの常時監視
- セキュリティパッチの適用
- ポリシー/ルールの定期見直し
- 他のセキュリティ対策との連携監視
ベンダーのマネージドサービスを活用すれば、専門のセキュリティ運用センターに監視を委託できます。
DDoS攻撃対策ツールの導入・運用で大事なこと
DDoS攻撃は様々な手口で行われるサイバー攻撃です。Webサイトやシステムの可用性を守り、事業への被害を防ぐためには、適切なDDoS攻撃対策ツールの導入が不可欠です。
ツールの選定においては、自社の脅威や要件を正しく分析し、機能面と費用面から総合的に検討する必要があります。クラウドとオンプレミスの2つの種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
導入後は正しい設定と適切な運用・監視体制を整備し、総合的なセキュリティ対策の一環として取り組むことが大切です。DDoS攻撃から企業を守るため、専門的な対策ツールの活用をおすすめします。