WAF製品の比較20選!選び方や種類も解説


WAFの各サービス資料を厳選。無料でダウンロード可能です。
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ボクシルおすすめWAF 【Sponsored】
BLUE Sphere |
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無料トライアル:◯ フリープラン:✕ 利用料金:45,000円~ |
・セキュリティ対策に加えて、サイバーセキュリティ保険も付帯 ・あらゆるぜい弱性や攻撃にも対応する機能を搭載 ・専門家による個別チューニングで高性能なWAF |
WAFとは
それではWAFの概要を簡単に紹介します。
下の記事では、ファイアウォールやIDS/IPとの違い、WAFを導入するメリット、主な機能などを本記事以上にていねいにWAFを紹介しています。詳しく知りたい方は下の記事をぜひご覧ください。

WAF(Web Application Firewall)とは、ウイルスや不正アクセスなど、ネットワークを介した外部からの攻撃を防御するセキュリティの一種です。セキュリティの中でもWAFは、Webサイトの運営側と利用者側の間でウィルスや不正アクセスを防ぐ特徴があります。
WAFは文字どおり、Webアプリケーションにおいて活躍するセキュリティです。
Webアプリケーションといってもスマホのようなアプリを指すのではなく、いわゆるWebサイトのことをいいます。
Webサイトとユーザー間のぜい弱性につけこんで行われる不正なアクセスなどを、WAFは防ぎます。
では、実際にどのようなWAF製品があるのかでしょうか。
ここからは、よく利用されているWAF製品について見ていきましょう。
WAFの機能・価格比較表
こちらではクラウドWAFの機能と料金の比較表を掲載しています。
サービス名 | 攻撃遮断くん | BLUE Sphere | WebS@T 改ざん検知サービス | ![]() デジサート クラウド型WAF | Cloudbric | Barracuda Web Application Firewall | WafCharm(ワフチャーム) | Sophos Firewall | MSS for Imperva Incapsula | AIONCLOUD WAF | secuWAF | ![]() Cloudflare |
ユーザーレビュー | 4.59 | 4.88 | 4.67 | 4.33 | 5.0 | 4.0 | 4.0 | 5.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
課金形式 |
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初期費用 | 100,000円(税抜)〜 | 7,500円(税抜)〜 | 98,000円(税抜)〜 | 68,000円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | ||||||
月額費用 | 10,000円(税抜)〜 | 45,000円(税抜)〜 | 7,500円(税抜)〜 | 28,000円(税抜)〜 | 5,000円(税抜)〜 | 4,000円(税抜)〜 | 11,000円(税込)〜 | 20ドル〜 | ||||
年額費用 | 339,720円(税抜)〜 | |||||||||||
無料プラン | ||||||||||||
無料トライアル | ||||||||||||
対応言語 |
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連携サービス |
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そのほかセキュリティ認証・内部統制 |
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チャット | ||||||||||||
電話 | ||||||||||||
公式サイト | ||||||||||||
WAFの導入形態 |
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対応する攻撃 |
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初期設定 | ||||||||||||
サポートの受付日時 | 24時間365日 | 24時間365日 | 平日9:00~17:30 | 平日9:30 ~ 17:30、緊急時は24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日(ビジネス以上) | 平日9:00~17:30(緊急時は24時間365日) | 24時間365日 |
【厳選】WAF製品20選
近年導入数が増えているWAFですが、きちんと効果を得るためには最適な製品選びが重要です。
自社に合った製品を見つけるために、タイプによって異なる特徴を理解し、製品の比較ポイントを確認しましょう。
攻撃遮断くん - 株式会社サイバーセキュリティクラウド
- 国内トップクラスのシェア
- 低価格・高セキュリティを実現
- 業界で唯一サイバー保険を付帯
攻撃遮断くんは、WebサーバやWebサイトへのサイバー攻撃を遮断し、それらの攻撃などの脅威から企業とユーザーを守ります。最短翌営業日から導入が可能で、保守・運用に一切の手間も必要なく利用できるセキュリティサービスです。
国内トップクラスのシェアを持ち、業界で唯一クラウド型WAFにサイバー保険を付帯しているサービスです。
WafCharm(ワフチャーム) - 株式会社サイバーセキュリティクラウド
- シグネチャの自動選択・カスタマイズ・新規作成ができる
- 導入から新規ぜい弱性の対応まで手放し運用が可能
- 人のサポートによってAIでカバーできない領域をカバー
WafCharmは、AIとビッグデータを組み合わせたWAF自動運用ツールです。全世界900ユーザー以上※の情報を守ってきた実績で得たビックデータをAIが学習し、Webサイトごとに、AWS WAF/Azure WAFのルールを自動で最適化させます。WAFで漏れた脅威に対しては、数百ものシグネチャ(署名になぞらえた機能やデータ)で再マッチングを行い、攻撃者と認定したIPをブラックリストとして遮断します。
※出典:WafCharm公式サイト(2022年12月26日閲覧)
BLUE Sphere - 株式会社アイロバ
- サイバー攻撃からWebサイトを包括的に守る
- サイバーセキュリティ保険付帯で万一の場合も安心
- 総データ量と平均帯域による従量課金制で料金はリーズナブル
BLUE Sphereは、さまざまなサイバー攻撃を対策し、サイバーセキュリティ保険で万一の事態にも備えられるクラウド型サービスです。
WAF・DDoS防御・改ざん検知・DNS監視など、あらゆるセキュリティ対策をひとつにまとめることで、Webサイトを包括的に守ります。サイバーセキュリティ保険が付帯し、損害賠償や費用損害を補償。また、利用料金は3か月の総データ量と平均帯域で変動するため、コストの無駄もかかりません。
PrimeWAF - バルテス株式会社
- 中小企業向けのセキュリティ対策ツール
- 不正な通信履歴を元にサイトの状況をダッシュボード化
- サイトに合わせたカスタム防御設定が可能
PrimeWAFは、初期費用無料、従量制の月額料金で利用できるWAFです。SQLインジェクションやOSコマンドインジェクションなど、さまざまな攻撃に対応し、情報漏えいやサービスの不正利用などを防止可能です。
脅威度や攻撃の種類、攻撃の多い時間帯などをダッシュボードから確認できます。また、項目に沿って順番に設定するだけで防御をスタートでき、カスタムルールの設定もできます。
Cloudflare - Cloudflare Japan株式会社
- 導入も運用・管理も簡単なツール
- グローバルネットワークから得られる情報を活用してセキュリティを強化
- レポートにより現状を即座に把握できる
Cloudflare(クラウドフレア)は、ゼロデイ攻撃やDDoS攻撃といったさまざまな攻撃からWebサイトやアプリケーションを守るツールです。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの攻撃をブロックするWAFのほかに、DDoS対策や悪意のあるボット攻撃に対応するセキュリティ機能が搭載されています。各機能は、最新の攻撃手法を自動で学習し、更新するため、運用に手間がかかりません。
Scutum
- 12年連続国内シェアNo.1※
- 独自開発の人工知能型WAFエンジン
- シンプルな料金形態
Scutum(スキュータム)は、12年連続国内シェアNo.1※で、業種や規模に関わらず幅広く導入されているクラウド型WAFです。検知精度の高い独自開発の人工知能型WAFエンジンを使っているため、誤検知が少なく新たな攻撃にも対応可能です。ピーク時のトラフィック量に応じて料金が変わるシンプルさも、魅力といえるでしょう。
※出典:Scutum公式サイト(2022年12月26日閲覧)
FortiWeb
- Web APIにも対応
- 機械学習により未知の攻撃もブロック
- 統合による高度な保護
FortiWeb(フォーティウェブ)は、Webサイトのみならず、Web APIにも対応しており、BtoB通信が可能なWAFです。定期的なシグネチャの更新や多層型の防御はもちろん、機械学習により未知の攻撃もブロックし、誤検知を最小限に抑えられます。また「FortiGateファイアウォール」や「FortiSandbox」との統合により、高度な保護が行えます。
Cloudbric - ペンタセキュリティシステムズ株式会社
- Webサイト保護に必要なすべてのセキュリティ機能を提供
- ユーザーフレンドリーな仕様
- データセンターで管理するため災害にも強い
Cloudbricは、保護されていないWebサイトのためのセキュリティサービスです。セキュリティの専門家やITシステムの管理者でなくても使える、直観的なユーザーインターフェースを用意しています。
より安心に保護できる無料SSL証明書の提供を開始し、論理演算基盤のエンジンの採用により、高精度な検知と遮断を実現しています。
リーズナブルな価格で高度なセキュリティソリューションを利用できるサービスです。
SiteGuard
- シリーズ導入実績100万サイト以上※
- クラウド型とソフトウェア型が選べる
- ボリュームディスカウント・アカデミック価格あり
SiteGuard(サイトガード)は、シリーズ導入実績100万サイト以上※を誇る人気のWAFです。クラウド型とソフトウェア型のどちらかを選べることが魅力です。ソフトウェア型もホスト型・ゲートウェイ型の2種類があるため、システム環境に適したタイプで導入できます。インストールするOS数によって、ボリュームディスカウントやアカデミック価格があるため、大企業や教育機関におすすめです。
※出典:SiteGuard公式サイト(2022年12月26日閲覧)
Clearswift SECURE Web Gateway
- 高度なフィルタリング機能
- 従来の検出を潜り抜けるマルウェアやランサムウェアにも対応
- 詳細なレポートを1時間ごとに更新
Clearswift SECURE Web Gatewayは、高度な防御性能とレポート機能を備えたWAFです。圧倒的なURLデータベースとリアルタイム分析機能をあわせることで、高度なフィルタリングが行えます。また従来のウイルス対策スキャナーやサンドボックスも潜り抜ける、マルウェアやランサムウェアにも対応可能です。レポートはユーザーのアクセス状況の詳細まで記録されており、これが1時間ごとに更新されるため常に最新の統計データが確認できます。
Barracuda Web Application Firewall - バラクーダネットワークスジャパン株式会社
- 短時間でXSS/SQLインジェクション対策完了
- L7 DDoS、IPレピュテーション対策が可能
- 日本語化された見やすいインターフェース
Barracuda Web Application Firewallは、豊富な導入実績を誇るサービスで、構成に合わせて複数の導入方式を選べます。短時間、低価格でWebアプリケーションを脅威から守り、Webサービスのセキュリティを極限まで向上させます。
AEGIS (イージス)Security Systems - 株式会社ROCKETWORKS
- NATO指定ベンダーへの供給実績あり
- 工事・運用が不要なクラウドサービス
- オールインワンで幅広い守備範囲を防御
AEGIS Security Systemsは、クラウド型で24時間監視します。クラウドサービスによる防御システムであるため、工事や運用などの作業や追加料金は不要です。独自のノウハウが蓄積されたシグネチャを用いて守備範囲をオールインワンで防御します。
Imperva WAF
- クラウド型とアプライアンス型から選べる
- AWSやAzure環境下でも利用可能
- 防御の範囲が広く精度も高い
Imperva WAFはアメリカの企業が提供している、クラウド型・アプライアンス型のWAFです。AWSやAzure環境下でも利用できるため、パブリッククラウドを利用している方におすすめです。防御できるサイバー攻撃の範囲が広く、検知精度の高さが評価されています。
WAF BENKEI - 株式会社オロ
- サイト別に専用WAFサーバーを構築が可能
- 無料トライアル2週間でお試しが可能
- スモールスタートがしやすいプラン設定
WAF BENKEIとは、サーバ・Webサイトをサイバー攻撃から守るクラウド型WAFセキュリティサービスです。これまでのセキュリティ対策製品とは違い、ハードウェアやサーバの構築が不要なため導入しやすく、また運用の手間もかからないことが最大の特徴です。防御できるサイバー攻撃は、クロスサイトスクリプティング・SQLインジェクション・ディレクトリトラバーサルなど、多彩な手口に対応しています。
- 最新のぜい弱性対策を常に反映
- 緊急パッチ対応の軽減
- 明確で安価な利用料金
デジサート クラウド型WAFは、 SaaS/ASPのサービスで、ウェブアプリケーションファイアウォールの機能を提供しています。SSLサーバ証明書でウェブサイトとの通信を安全に行うだけでなく、情報漏えいを防ぐ手段としても使えるクラウド型WAFです。
ウェブサイトセキュリティの強化と予算の平準化といったメリットが得られます。
MSS for Imperva Incapsula - SBテクノロジー株式会社
- 専門アナリストによるアラート分析
- レポートでセキュリティ情報把握
- チューニング設定代行で負荷軽減
マネージドセキュリティサービス for Imperva Incapsulaは、ソフトバンク・テクノロジーのクラウドWAFサービス「Imperva Incapsula」の代行サービスです。WAFの運用・監視をセキュリティ専門アナリストが24時間365日代行してくれるため、運用の負担軽減が行えます。
アラートを検知すると、専門アナリストが内容を分析して重要なアラートだけを通知してくれます。独自のフォーマットによるレポートで、 Incapsula の統計情報やインシデント履歴情報などの把握が可能です。Incapsulaの設定変更やチューニング設定も代行してもらえるので、自社の負荷軽減とシステム最適化を同時に図れます。
secuWAF - 株式会社セキュアイノベーション
- 自動でアップデートされる強力なセキュリティ機能
- WAF以外のセキュリティ対策も搭載
- 一般的なクラウドWAFと比べセキュリティ機能が充実
secuWAF(セキュワフ)は、強力なセキュリティ機能と自動アップデートにより、常に最新の脅威に対応するクラウドWAFです。WAF冗長構成やIPブラックリストなど、一般的なクラウドWAFではオプションとなっているような機能もデフォルトで利用できます。また、WAF以外のセキュリティ対策も選定プランや機能によっては設定可能なため、Webサイトのセキュリティをより磐石なものにします。
SCT SECURE クラウドWAF EXP - 三和コムテック株式会社
- ポリシーチューニングが簡単にできる
- 短期間の急激なアクセス増加にも対応可能
- コンテンツキャッシュ機能
SCT SECURE クラウドWAF EXPは、Webアプリケーションへの攻撃やDDoS攻撃を防ぎます。WAFポリシー推奨機能を搭載しており簡単にポリシーチューニングができます。ネットワークが安定しているので短期間の急激なアクセス増加にも対応可能です。WAF機能に加えコンテンツキャッシュ機能を搭載しているため、Webサーバへの負荷が軽減されます。
Sophos Firewall - 株式会社ジャパンコンピューターサービス
- 単一のコンソールですべてのSophos製品を管理
- Intercept Xとのリアルタイム統合が可能
- 大企業から教育機関まであらゆる環境に適応
Sophos Firewallは、業界初の独自のセキュリティ機能を兼ね備えた次世代ファイアウォールです。専用アプライアンスによる柔軟性、接続性、信頼性を備え、多彩な機種で利用できます。リアルタイム統合でアプリの可視化、脅威の監視と自動隔離を実現し、オールインワンでの保護が可能です。大企業や教育機関といったさまざまな環境に対応しており、ユーザーごとの規模感にあわせた機能と価格で利用できるので、コスト削減にもつながります。
CloudCoffer on Cloud - 株式会社レイ・イージス・ジャパン
- サービス使用前後にぜい弱性自動診断ツールによる診断あり
- 外部攻撃だけでなくWebサイト側からの異常なレスポンスも検知
- 複数FQDNをまとめて保護可能
CloudCoffer on Cloudは、世界トップクラスの金融機関で使用されるAIエンジンを搭載したセキュリティサービスです。既知の攻撃だけでなく、AIが自動生成した亜種や難読化した攻撃などを学習し、ゼロデイ攻撃に対しても高い検知率を実現しています。
「BOXIL SaaS AWARD Spring 2023」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD Spring 2023」は、2022年1月1日から2022年12月31日までの1年間で新たに投稿された口コミ約14,000件を審査対象としており、計265サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。
3つの提供形式・種類
WAF製品が提供される形態にはさまざまな種類があります。代表的な3つのタイプのWAFを紹介します。
自社に合うタイプはどれか、違いを確認しながら最適なタイプを選んでください。
アプライアンス型
アプライアンス型は、ネットワーク上に設置するタイプのWAFです。
アプライアンスとは専用のハードウェアのこと。サーバーの動作環境や台数に関わらず環境構築できる点がメリットです。大規模であれば、より高いコストパフォーマンスを得られます。
導入には機器の購入と初期設定が必要。他のタイプに比べてコストが高く、自社での運用が必須なのがデメリットです。専任の人員とセキュリティ対策に十分な予算を確保できる企業向けのWAFと言えるでしょう。
ソフトウェア型
ソフトウェア型はWebサーバーにインストールするタイプのWAFです。専用機器の購入などが不要で、アプライアンス型に比べるとコストを抑えられる点がメリットです。
またネットワーク構成の見直しが不要で、導入期間を短縮できます。
ただし、Webサーバーごとの導入となるため、稼動数が多い場合には不向きな点がデメリットです。運用も自社で行う必要があります。
クラウド型
クラウド型は月額または年額契約で導入可能なタイプのWAFです。
機器の購入は不要で、導入時はDNSの設定変更のみ。自社での運用も必要ないのが大きなメリットです。プランの切り替えによりトラフィック数の増減も調整できることから、将来の拡張性を担保したい場合にもおすすめです。
低コスト・短納期で導入でき、運用コストの軽減も図れることから、他のタイプからクラウド型へ切り替える企業も増えています。
ただし利用するサービスによって、他のタイプよりも性能やカスタマイズ性に劣るものもあるのがデメリットです。メリットを享受するためには、十分な事前検討が欠かせません。またクラウド型にもいくつか種類があるため、それぞれの特徴を理解したうえで比較を行うことが大切です。
共有型と占有型
共有型とは、ほかのWebサイトとリソースを共有するタイプのことで、占有型はサイトごとに専用のWAFが持てるタイプのことです。トラフィック数が少なく、安く済ませたいのであれば共有型、アクセス数が多く高速処理が必要な場合や、カスタマイズ性を高めたい場合は占有型がおすすめです。
パブリッククラウドのWAF
パブリッククラウドとは、企業が構築したクラウド環境をほかのユーザーと共同で利用できるサービスのことです。パブリッククラウドが提供するWAFとしてはAWSの「AWS WAF」、Azureの「Azure WAF」などが挙げられます。
すでにパブリッククラウドを利用していれば、パブリッククラウドが提供するWAFを比較的安い価格で利用できます。ただしWAFの環境構築が必要であるため、手間や時間、対応できる人材などは必要になるでしょう。
WAF製品の比較ポイント
次はいよいよ製品選びの際にチェックしておきたいポイントです。
WAFを導入するにあたって何よりも大切なことは、自社に合った製品を選ぶこと。
数あるサービスの中から最適な製品を選ぶためのポイントを確認しておきましょう。
1. 初期費用と運用コスト
導入にかかる費用は、導入時の初期費用だけに目を奪われないよう注意が必要です。なぜなら、自社での運用が発生する場合や、稼動状況に応じてコストが膨らむケースもあるからです。
導入と運用のトータルでのコストを比較しましょう。自社での運用が必要な場合は、人的コストも忘れてはいけません。人員の数はもちろん、どの程度運用業務に専念する必要があるのかによってもコストは変わります。
また、単純に安ければ良いというわけではなく、性能やサービスとのバランスを見ることも大切です。
各社のWAF比較を行い、十分な機能が揃っているか、初期費用・運用コストが見合っているかシミュレーションしてみましょう。WAFメーカーでは導入前に見積もりやシミュレーションを行ってくれるところも多いので、問い合わせてみましょう。
2. 導入後の拡張性
製品の性能を比べる際には、拡張性も意識しておきましょう。Webサイトやシステムなどは、将来的に規模が大きくなる可能性があります。
その際、拡張性がないとWAFの運用が弊害となる可能性すらあります。自社の状況に合った製品を選ぶことは大切ですが、現在だけでなく将来も見据えた比較検討が必要です。
3. サポート体制の充実度
どのような製品・サービスにも共通して言えることではありますが、比較の際には導入後のサポート体制も大切な指標にしておくことをおすすめします。
性能は同様に思えても、サポート内容はセキュリティベンダーによってさまざまだからです。
とくにWAFは、防御体制を常に最新の状態にしておくことが必要です。
たとえば、攻撃パターンをもとに不正アクセスを検知するブラックリスト方式であれば、シグネチャの定期的な更新が必要になるでしょう。
また、安全が確認されている対象以外を排除するホワイトリスト方式であれば、パラメータの細かい設定が必要です。
これらをどこまでサポートしてくれるのか、また追加で費用がかかるのかなど、サポート体制についてもしっかりと比較しましょう。WAFはセキュリティに関わるシステムであることから、緊急時の対応も重要なポイント。定期的なメンテナンスはもちろん、もしものときに対応ができるか確認しておくことも大切です。
4. 導入実績(導入数と企業)
WAFの製品選びでは、実績も重視したいポイントです。
導入実績が豊富なのは、それだけ多くの信頼を集めているという証。実績に比例して、ノウハウやナレッジが十分蓄積されていると考えて良いはずです。
実績を比較する際導入数はもちろん大切ですが、どのような企業に導入されているかも確認しておきましょう。そうすることで、自社との相性がわかりやすいかもしれません。
5. セキュリティレベルと用途のバランス
自社に合わせたWAFを選ぶためには、最適なセキュリティレベルで稼動できるかどうかも重要です。
そもそもセキュリティが弱いのは問題外ですが、場合によっては強すぎることが問題になることもあります。
正常なアクセスを遮断してしまい、結果としてWebサイトやアプリケーションの利便性を損なう危険性があるからです。
そのため製品の比較検討は、どの程度のセキュリティレベルを求めるかを明確にしてから行う必要があります。
6. WAFのスペックに余裕を持たせる
Webサイトへのアクセス数が多いにもかかわらず、WAFによる通信の可否に時間がかかるとアクセスするまでの時間が長くなり、結果的にユーザーの満足度が下がります。
そのため、たとえばWebサイトのピークトラフィックよりも少し多く見積もるといったように、スペックに余裕を持たせることが大切です。
7. 対応できる攻撃の種類
Webサイト・アプリケーションのサイバー攻撃には、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどさまざまな種類があります。そのため、これらの主な攻撃手法はすべて対応できるWAFを選びましょう。
またセキュリティコミュニティの「OWASP」が発表している脆弱性リストに対応している場合もあり、より幅広い攻撃に対応したい方におすすめです。
WAFを導入する必要性
Webサイトは誰でもアクセスできるため、サイバー攻撃も受けやすいのが特徴です。なかでもWebアプリケーションの脆弱性をついた被害は全体から見ても届出件数が多く、その一方でサイバー攻撃の手法は増加・多様化を続けているのが現状です。
また一般的なセキュリティ製品では、種類の多いWebサイトのサイバー攻撃のすべてに対応するのは難しいでしょう。そのため、これらの幅広い攻撃にも対応できるWAFの必要性が高まっています。
WAF製品でセキュリティ対策の強化を
WAFは、幅広いサイバー攻撃に対応しており不正アクセスやウィルスの侵入が防げるため、Webサイトのセキュリティを強化したい方におすすめのサービスです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。
- 初期費用と運用コスト
- 導入後の拡張性
- サポート体制の充実度
- 導入実績(導入数と企業)
- セキュリティレベルと用途のバランス
- WAFのスペックに余裕を持たせる
- 対応できる攻撃の種類
WAFのサービスをより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。
WAFの機能や、ファイアウォールといった他のセキュリティとの役割の違いなどについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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