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iPadで使える電子カルテ5選!メリットと注意点、選び方

最終更新日:(記事の情報は現在から180日前のものです)
この記事では、iPadで使える電子カルテを紹介しています。iPadで使える電子カルテの導入にあたって注意すべきポイントや選び方に焦点を当て、医療施設や医療従事者に最適なサービスを探すための手法を解説します。iPadで使える電子カルテを導入する際に参考にしてみてください。

iPadで使える電子カルテの選び方

レセコン一体型とレセコン連携型

電子カルテとあわせて使う傾向にあるレセコンを、電子カルテとの一体型とするか、別で導入する連携型とするかでシステムが大きく分かれます。電子カルテによって一体型と連携型のいずれかしかない場合や、プランによって選べる場合があります。運用の想定に合わせて選択しましょう。

レセコン一体型 レセコン連携型
特徴 レセコンを電子カルテとあわせて導入できる レセコンを導入企業が自由に選べる
注意点 レセコンの使い勝手も比較が必要 導入中ないし導入予定のレセコンと連携できるかチェック

診療科や規模に適した機能

電子カルテを選ぶ際には、診療科や規模に適した機能があるかチェックしましょう。たとえば、特定の診療科で用いる機器と連携できるか、特有のシェーマが搭載されているか、グループのクリニックとカルテを共有できるかなどです。サービス提供会社の導入事例もふまえながら、比較をすすめましょう。

セキュリティとコンプライアンスへの対応

iPadで使える電子カルテには、セキュリティ対策と内部統制への対応力が不可欠です。医療情報は秘匿性の求められるデータが多く、厳しいセキュリティ基準を要件とします。自身で必要とする要件に適合するかをぜひ調べておきましょう。

導入後のトレーニングとサポート体制

iPadで使える電子カルテの導入時は、適切なトレーニングとサポート体制が整っているか確認しましょう。オンプレミス型は比較的サポートが手厚い傾向にある一方、クラウド型のシステムはサービスによりまちまちです。特にITリテラシーの高くない方がいる場合にはサポートの概要を把握しておきましょう。

iPadで使える電子カルテ5選

エムスリーデジカル

エムスリーデジカルは、30万人※1の医師に寄り添ってきたエムスリーグループが提供する、iPadでも使いやすい電子カルテです。エムスリーデジカルには、次のような特徴があります。

  • iPadやスマホで予約から会計までを一元管理
  • AI自動学習機能で入力時間を80%※2削減
  • レセコン一体型とORCA連動型を選べる

※1 エムスリー「m3.com 医師会員数が 30 万⼈を突破」2021年4⽉7⽇発表
※2 エムスリーデジカル「エムスリーデジカル 公式サイト」2024年6月24日閲覧

CLIPLA

CLIPLAはiPadでもパソコンでも見やすい画面が特徴の電子カルテです。CLIPLAには、次のような特徴があります。

  • 医師とスタッフで同一患者のカルテを同時編集
  • iPadで訪問診療も可能
  • 複数診療科向け、眼科向け、産婦人科向けなども提供

セコムOWEL

セコムOWELは幅広いデバイスに対応した電子カルテです。セコムOWELには、次のような特徴があります。

  • 在宅クリニックや無床診療所に特化
  • パソコンやタブレット、スマートフォンに対応
  • セコムのデータセンターにてデータを管理

CLIUSはiPadから院内業務をワンストップでこなせる電子カルテです。CLIUSには、次のような特徴があります。

  • 予約から問診、診療、経営分析までをトータルで管理
  • 外来や在宅、オンライン診療に標準対応
  • グループクリニック間で患者の情報を共有するオプション

Medicom-CKⅡ

Medicom-CKⅡは中小規模の病院に強いiPadで使える電子カルテです。Medicom-CKⅡには、次のような特徴があります。

  • 記録やオーダーの入力画面構成が共通で、すぐに操作をマスター可能
  • 患者の治療情報を一画面にまとめて表示
  • 一括入力対応でカルテ記入の手間を省略

iPadで使える電子カルテのメリット

データ入力が簡単になる

電子カルテを導入することで、患者情報をタッチスクリーンや音声認識にて入力できます。さらにテンプレートやセット機能により、情報の誤りを防ぎデータの正確性を確保。これにより、診療時間の効率化や医療ミスの軽減に期待がもてます。

看護師をはじめとした関係者が閲覧しやすい

iPadで使える電子カルテは、持ち運びやすいため移動の多い看護師のような従業員にも使いやすいです。同時閲覧ができるケースも多く、運用の自由度がいっそう増すでしょう。

診察の自由度が上がる

iPadで使える電子カルテは、携帯性に優れており医療施設内外で業務を遂行できます。そのためベッドサイドでの診察や訪問診療が可能。これにより、診療の迅速化や医療判断の精度向上が見込めます。

iPadで使える電子カルテの注意点

セキュリティの確保とプライバシーへの配慮

iPadで使える電子カルテは、気軽に携帯できるがゆえセキュリティ対策とプライバシー確保が課題となります。多くの関係者が閲覧しやすくiPadの持ち運びも増えるため、運用時のルールについてはあらかじめ定めておきましょう。IPアドレスやデバイス単位でのアクセス制限を課すのも有効です。

医療従事者のトレーニングと運用の課題

iPadで使える電子カルテの導入には、医療従事者のトレーニングと運用に課題があります。新しいシステムの導入にあたっては一定教育が必要です。またiPadでのシステム導入となると、普段パソコンを使っている場合はiPad自体への慣れも求められます。システム運用における問題点を把握しておき、使いやすいよう先回りしてレクチャーしましょう。

iPadで使える電子カルテを導入しよう

iPadで使える電子カルテを選ぶ際には、ニーズや予算に合わせて複数のシステムを比較し、最適なサービスを選定しましょう。無料プランや無料トライアルを提供しているサービスも多いため、導入前には活用したいところです。

iPadで使える電子カルテを選ぶ際には、適切な選定プロセスを経て、医療施設や医療従事者の業務を効率化し、患者に安心してもらえるようなシステムかチェックしましょう。

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