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【2024年最新】EDIツール比較13選!EDIで企業間取引をスムーズに

最終更新日:(記事の情報は現在から382日前のものです)
EDIは今各方面から注目を集めているシステムです。「業務効率化」が、より企業に求められつつあるという背景もその理由の一つです。そんなEDIツールのおすすめのものを13サービス紹介します。システム選定時にぜひご検討ください!

EDIとは

EDIとは、電子データ交換(Electronic Data Interchange)の略語で、専用回線やインターネットを使って帳簿のやりとりができるシステムのことです。契約書・受注書・納品書などさまざまな書類の取引業務を自動化できます。

EDIの種類

個別EDI

取引先ごとにEDIを設定するパターンです。セキュリティは比較的強固であるものの、個々にシステムを用意する必要があるため、時間とコストがかかるデメリットがあります。

標準EDI

標準規格と自社システムをつなぐシステムを用意するだけでEDIが利用できるパターンです。フォーマットが標準化されているため導入しやすく、複数の企業と取引しやすいメリットがあります。

WEB-EDI

WEB-EDIは、インターネットを通してEDIを行うことです。システムをインターネット上に構築する形で、ブラウザから実行できます。専用のシステムをインストールする必要がなく、EDIのなかではもっともコスト・時間がかからないパターンです。

EDIツールの選び方

EDIツールを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • EDIツールの導入目的を確認する
  • EDIツールの機能を確認する
  • EDIツールを導入する際の注意点を確認する
  • EDIツールの料金・価格相場を確認する

EDIツールの導入目的を確認する

EDIツールの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
取引先の要件にあわせた細かなルール設定をしたい 個別EDIがおすすめ
効率よく複数企業と取引したい 標準EDIがおすすめ
「日用品業界」や「医療業界」など業界に特化したものを利用したい 業界VANがおすすめ

EDIツールの機能を確認する

EDIツールでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能 詳細
データフォーマット変換 異なる企業間で使用されるデータフォーマット(XML、CSV、EDIフォーマットなど)を相互に変換する機能
データマッピング 送信元データと受信先データのフィールドのマッピングを設定し、データの整合性を保つ機能
セキュリティ データの暗号化、認証、署名などのセキュリティ機能
プロトコル変換 異なる通信プロトコルをサポートし、企業間の通信を容易にする機能
データトレース データの送受信履歴を追跡し、問題の特定やトラブルシューティングをサポートする機能
エラーチェック データの正確性を確認し、エラーや不整合を検出する機能
他システムとの統合 企業の内部システムやERPシステムとの統合する機能

EDIツールを導入する際の注意点を確認する

EDIツールを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
業界との互換性 EDIツールは業界ごとにデータ交換の手順が決まっているため、業界に対応しているかはもっとも重要なポイントです。導入実績をチェックし、同業他社が多いEDIから検討してみるとよいでしょう。
セキュリティの確保 EDIは取引データを電子的に送受信するため、セキュリティが非常に重要です。データの暗号化、認証、アクセス制御などのセキュリティ対策を実施し、機密性を確保しましょう。
システムとの統合 既存の業務システムとの統合がスムーズでなければ、効果的なEDIの導入が難しいことがあります。システムとの連携を確認し、必要な統合作業を進めましょう。
パートナーシップの構築 EDIは通常、取引先やサプライヤーとの連携が必要です。パートナーシップを築き、相手先とのコミュニケーションを密にし、問題が発生した場合の対応策を共有しましょう。
サポート体制 EDIツールは受注書や納品書など重要な書類をやりとりするため、サポートが整っているかも重要なポイントです。サポートの時間・内容・方法はもちろん、どのような監視体制をとっているか、セキュリティ対策についても確認しておきましょう。
コストと利益のバランス 導入にかかるコストと、導入によって期待される利益を検討しましょう。投資対効果を十分に評価し、長期的な視点での利点を考慮してください

EDIツールの料金・価格相場を確認する

EDIを採用する際には、初期費用と月額基本利用料が発生します。これらの費用の相場は、次のように広範な範囲に及ぶ可能性があります。

初期費用:無料から数百万円程度
基本利用料:数千円から数十万円程度

EDIツールの料金は、提供される機能、サポート、規模、およびベンダーによって異なります。一般的に、EDIツールの価格は次の要因に影響されることがあります。

要因 詳細
機能と機能拡張 提供される機能の範囲や拡張オプションによって価格が変動することがあります。より高度な機能や柔軟性がある場合、通常は追加の費用がかかることがあります。
取引の規模と頻度 企業の規模やEDIを使用する取引の頻度によって価格が変わることがあります。大規模な企業や取引が多い企業は、通常、より高い価格が設定されることがあります。
クラウドかオンプレミスか クラウドベースのEDIソリューションは、通常、導入コストが低く、スケーラビリティが高いですが、利用料金がかかることがあります。一方で、オンプレミスのソリューションは導入コストが高いが、継続的な利用においてはクラウドよりもコストが抑えられる場合があります。
カスタマイズと統合 カスタマイズや既存システムとの統合が必要な場合、これに関連する追加のコストが発生することがあります。

編集部おすすめのEDIツール13選

Guide - 株式会社横山システム経営研究所

  • 調達部門からサプライヤーまでを一貫して接続
  • 表示言語や出力帳票の切り替えにより海外調達にも対応
  • 企業ごとのワークフローに合わせた柔軟なEDI設定が可能

Guideは、高性能な技術スタックにより、大規模なデータ処理でもスムーズに動作する調達統合システムです。製造業の調達業務の見積から請求までを管理できます。量産の部材や外注加工、設備工事など、調達品目を問わず管理でき、業務フローも柔軟に構成可能です。

見積や発注実績をデータ化し、取引先や要求部門などの切り口で分析できるため、納期遵守やコストなどボトルネックの見える化にも役立ちます。指定URLにアクセスするだけでサプライヤーは利用でき、システムへの参加に費用負担は発生しません。

MONQX EDI - 株式会社YEデジタル Kyushu

  • JX手順をはじめとする多様なEDIプロトコルに対応
  • 取引情報を最大10年間保管
  • 買掛明細機能や仕入明細書などを独自機能として構築可能

MONQX EDIは、発注や納期回答、出荷などの企業間取引を電子化できるクラウド型Web-EDIサービスです。DBレイアウトやWeb画面レイアウトなどのテンプレートをもとに、Web-EDIシステムを開始できます。

JX手順のEDIプロトコルによるデータ交換をサポートしており、その他の手順も追加可能です。電子帳簿保存法やインボイス制度への対応もでき、取引先に合わせた機能提供に対応しています。

※出典:YE DIGITAL Kyushu「MONQX EDI|ソリューション&サービス|株式会社YEデジタル Kyushu」(2024年4月17日閲覧)

スマクラ

  • 流通4団体推奨
  • Web-EDI・従来型EDI・FAX自動配信も含めた統合EDI
  • 24時間365日体制でサポート

スマクラは、日本スーパーマーケット協会・オール日本スーパーマーケット協会・全国スーパーマーケット協会・日本ボランタリーチェーン協会の4団体が推奨する流通EDIです。短期間で導入が可能で、生鮮・アパレルなどさまざまな業態・部門に対応しています。

Meeepa

  • IT企業の複雑な契約・請求・精算に対応
  • タイムスタンプ機能あり
  • フレンド機能で取引先の開拓にも

Meeepaは、IT企業の取引に特化したEDIサービスです。見積もりから精算まで一連の業務を行えるので、ペーパーレス化はもちろん、業務効率化にも役立ちます。

電子帳簿保存法にも対応しており、タイムスタンプのついた電子契約書の生成も可能です。企業情報を公開するフレンド機能を活用すれば、取引先の開拓や人材採用にも役立ちます。

らくうけーる

  • パソコン・タブレット・スマホで利用可
  • 生鮮品・非生鮮品に特化した機能
  • クラウド型なのでインストール不要

らくうけーるは、パソコン・タブレット・スマホなどさまざまなデバイスで利用できるEDIサービスです。生鮮向け機能と非生鮮向け機能があり、サービスに応じて使うわけができます。クラウド型なのでインストールの必要がなく、スムーズな導入が可能です。

JSOL EDIサービス

  • 従来型EDI・流通BMSなど幅広い通信手順に対応
  • 運営企業はACMS Apex認定技術者制度認定技術者を排出
  • 医薬企業向けに「EDIサブ・システム」も

JSOL EDIサービスは、従来型EDI・流通BMSなどさまざまな通信手順に対応しているEDIです。WEB-EDIやメールEDIなどにも対応しており、取引先にあわせたカスタマイズが可能です。

運営企業ではDAL社の「ACMS Apex認定技術者制度」における認定技術者を排出しており、質の高いサポートが期待できます。

クラウドサイン SCAN - 弁護士ドットコム株式会社

クラウドサイン SCAN
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  • 契約書のスキャンやデータ入力を代行
  • 柔軟な検索・参照で契約書を管理
  • 契約書の有効期限管理を効率化

クラウドサイン SCANは、紙の契約書をデータ管理する際に問題になる、契約書のデータ化や入力作業を代行し、CLOUDSIGNでの有効期限管理や柔軟な検索・参照を含む、一元管理によるすべての契約書管理を実現するサービスです。これによって手間をかけずに効率的な契約書管理が可能となり、業務効率化と管理コストの削減が期待できます。スキャンした紙の契約書を倉庫で預かるサービスも行っています。

FNX e-帳票FAXサービス - 株式会社ネクスウェイ

  • サーバー/モデムなどの機器の準備は不要
  • 30年で900社の豊富な利用実績
  • 24時間365日のシステム運用・監視体制を整備

FNX e-帳票FAXサービスは、帳票を自動でFAX送信するクラウドサービスです。さまざまなシステムから容易にアクセスできるため、サーバーといった機器の準備は一切必要なく、耐障害性の高いシステムと日本全国をカバーする広域ネットワークを用いて構築されてサービスが保有する大量回線の利用で、スピード処理、大量配信が可能になります。

※出典:ネクスウェイ「FNX e-帳票FAXサービス | 大量の帳票FAXでもクラウドで短時間・確実に送信」(2024年4月17日閲覧)

EdiGate/POST - 大興電子通信株式会社

  • 郵送やFAXから電子データ交換へ
  • SSL通信によるデータ保護
  • ミスミの注文サイト「WOS」連携オプション

EdiGate/POSTは、導入による仕入先への負担を抑え、セキュアなSSL通信を利用したクラウド型のEDIサービスです。郵送やFAXでの見積もり・受発注から電子データ交換へと切り替えることで、業務改善を見込めます。仕入先が一気に拡大した際や、帳票作成が膨大な分量になる場合など、EDIを活用してビジネスの円滑化が可能となります。

EDI Express

  • 生産・原価管理と連携可能
  • EDI業務を外部委託するサービス
  • 障害時のリカバリをあらかじめ協議のうえ実施

EDI Expressは、貴社のEDIシステムをクラウド上に再現し、障害発生時の対応や24時間体制での監視を行うことが特徴のEDIのアウトソーシングサービスです。煩雑なソフトウェアアップデートをはじめ、システムの維持、監視、保守作業などを社外に委託し、クリティカルな業務にリソースを集中させられます。

Tradeshift - トレードシフトジャパン株式会社

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  • 世界の貿易規制に準拠したEDI
  • サプライヤ向け商品管理
  • ワンタイムのクレジットカード番号を賦与

Tradeshiftは、企業間取引における、サプライチェーンと支払いまでのプロセスをサポートするEDIソリューションです。オープンプラットフォームのため機能拡張が容易です。

契約やビジネス文書管理の処理時間を短縮し、VANや通信経路にとらわれることなく、取引先とデータ通信が可能となります。各国のコンプライアンスに対応し、貿易取引をスムースに行えます。

クラウドEDI-Platform

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  • 取引先に合わせたEDIをサポート
  • 国内3拠点でのBCP対策
  • 安心のサポート体制

クラウドEDI-Platformは流通業向けのEDIサービスです。多種多様なEDI業務の通信手順、通信手段に対応しています。

また、多くの通信方式に対応しているので、取引先の方式に関係なく利用ができます。さらに国内3拠点でBCP対策を行っているので、災害時の業務継続やデータのバックアップ体制が万全です。

ACMS WebFramer

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  • 統合管理機能を提供
  • アプリケーションサンプルやテンプレートを提供
  • テナント管理機能

ACMS WebFramerは全社的な導入が増えているWeb(クラウド)EDIシステムです。社外へのデータ取引にも、社内での情報共有でも利用ができます。さらに、実際の取引業務に便利なアプリケーションサンプルやすぐに使えるテンプレートを配布しています。これによって、スピード感をもって導入を進められます。

「BOXIL SaaS AWARD Summer 2024」の受賞サービス

BOXIL SaaS AWARD 2024

「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。

今回の「BOXIL SaaS AWARD Summer 2024」は、2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間で新たに投稿された口コミ約18,000件を審査対象としており、計333サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。

Good Service 受賞サービス一覧
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【Good Service】:「BOXIL SaaS」上に投稿された口コミを対象に、各カテゴリで総得点の高いサービスに対してスマートキャンプから与えられる称号です。

口コミ項目別No.1 受賞サービス一覧
サービスの安定性No.1HULFT8
機能満足度No.1HULFT8
カスタマイズ性No.1HULFT8
お役立ち度No.1HULFT8
使いやすさNo.1HULFT8

【口コミ項目別No.1】:「BOXIL SaaS」上に投稿された「口コミによるサービス評価」9項目を対象に、各カテゴリ、各項目において一定の基準を満たしたうえで、最も高い平均点を獲得したサービスに対して、スマートキャンプから与えられる称号です。

>>BOXIL SaaS AWARD Summer 2024の詳細はこちら

EDIツールのメリット

業務スピードの向上

契約書や受注書は、これまで郵送・FAXなどでやりとりをしてきました。しかし、それでは相手先に書類が到着するまで関連業務が滞ってしまっていました。

EDIツールは電子回線で書類をやり取りをするため、タイムラグが発生しません。またデ―タを自動で処理してくれるので、ヒューマンエラーも起こりにくくなります。

ペーパーレス化

紙の書類は、保管場所が足りない・検索性に劣るなどのデメリットがありました。EDIツールを利用すればペーパーレス化が進み、書類の保管場所がいらなくなるほか、すぐに検索をかけられるようになります。

EDIの仕組みや導入のメリットをより詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてみてください!

EDIとは?種類やメリット・デメリット、Web EDIとの違い
EDIは、受発注業務などの企業間取引データを自動でやり取りできます。そんなEDIの意味や種類、仕組みなどを解説しま...
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EDIツールのデメリット

EDIツールを利用するにあたって、正確にデータを送受信するためには、送受信設備を用意する必要があります。業種によって必要な環境は異なり、銀行間では全銀協標準通信プロトコル・小売業・流通業ではJCA手順と専用のプロトコルが必要になります。

こうした設備を用意するためには、時間はもちろんコストもかかります。そのため、取引先によってはEDIツールを導入してくれないこともあります。

EDIツールで正確さとスピードを両立しよう!

紹介したとおり、EDIツールは業務効率を大きく向上させます。ビジネスでは多くの文書やデータを取引先とやり取りします。正確さを保ちながらこのやり取りを効率化するEDIツールが業務全体に与えるインパクトは非常に大きいです。ぜひ積極的に導入を検討してください!

BOXILとは

BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。

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