丹羽宇一郎ってどんな人?著書・世間を賑わせた発言の内容
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丹羽宇一郎とは
丹羽宇一郎とは、元伊藤忠商事会長・社長、日本郵政株式会社取締役で、2010年から2012年の間には中華人民共和国駐箚特命全権大使も務めた方です。
彼は、民間企業出身初の中国大使を務めるなどの数々の重役を歴任してきたこともあり、大役を任され続けた男として、今を生きる時代のリーダーといえるでしょう。
現在は、日中友好協会会長、グローバルビジネス協会会長を務めており、日中関係の改善に尽力されています。
中国大使時代の発言
丹羽宇一郎氏は、中国大使時代にいくつかの物議をかもす発言を残しています。ここでは、その中でも特に注目された3つの発言を紹介します。
「尖閣が領土問題ではないなんて、世界の笑いもの」
丹羽氏が大使時代に日中関係が大きく変わりました。
同氏は当時これ以上中国との関係が悪くなってしまった場合、かつての国交正常化前に戻ってしまい、国際ビジネス上に支障がでることを恐れました。
この発言はそんななか、中国側の立場も考えることで関係を保とうと試みた結果の産物といえるでしょう。
「日本の国民感情はおかしい。日本は変わった国なのだ」
この発言は、東京都において尖閣諸島購入のための寄付金が集まっていることについて言及したものであったのですが、当時の大使がもちうる職権を超えており適切な発言ではないと、強い批判を集めました。
「もし計画が実行されれば日中関係に重大な危機をもたらす」
これも東京都の尖閣諸島購入の寄付金が集まっている事実に関して、尖閣諸島購入が実行されることに対する懸念を表した発言です。この発言は商社マンだった丹羽氏ならではの発言とされていますが、「丹羽氏は日中どちらの国益を尊重しているのか。」などの批判を浴びました。
丹羽宇一郎の著書
次に、丹羽宇一郎氏の代表的な著書を3つ紹介します。
『死ぬほど読書』
同氏は実家が本屋を営んでいたこともあり、本の選び方や本の読み方についてを独自の目線で紹介しています。特に「あなたが面白そうだと思う本を選びなさい」というコメントは多くの共感を呼びました。本を読むのが苦手で克服したい人にオススメです。
『人は仕事で磨かれる』
この本では、仕事には「見える報酬(=給料)」と「見えざる報酬(=自分の成長)」があることを解説しています。それは、仕事を通して見えざる報酬を稼ぐことによって、人生を豊かにすることができ、仕事に関わる経験は自分を成長させるツールであるということです。仕事に対する姿勢を変えたい人にオススメです。
『人類と地球の大問題』
この本では、人口が世界ナンバーワンの中国だけでなく、島国の日本でさえ、人が生きていくうえで必要な水、食料、エネルギーを自給自足できなくなる未来を危惧することについて書かれています。ベストセラー『成長の限界』に加えて人々が読むべき一冊です。
中国大使となった商社マンがもたらしたものとは
以上が丹羽宇一郎氏についてと、彼の出版する本の紹介や問題発言の内容についての解説でした。商社マンが中国大使となったことは当時賛否両論がありましたが、多くの方に日中関係を考えさせる機会になりました。問題発言とされる発言もいくつかありましたが、彼の独自の目線からの意見は今後も目が離せないでしょう。
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