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2018-01-23

アジャイル開発とは | 他のソフトウェア開発手法との比較・違い・メリット

ここでは、アジャイル開発宣言について紹介し、アジャイル開発の手法であるスクラム・エクストリームプログラミング(XP)・FDDの解説をします。また、アジャイル開発と別の開発手法であるウォーターフォール・プロトタイプ・スパイラルとの比較も行います。
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アジャイル開発とは

アジャイル開発(アジャイルソフトウェア開発)とは、ソフトウェア開発のプロジェクトの進め方の定義の一つで、短期間で開発を見直す手法を取ることが特徴です。

本記事では、アジャイル開発が注目されるにいたった背景やメリットについて解説し、他の開発手法との違いについて紹介します。

今後アジャイル開発を導入しようと検討している企業の方は、ぜひここで紹介する開発導入のポイント参考にしてください。

「アジャイル」とは?

そもそも「アジャイル」とは一体どのような意味を持つのでしょうか。

アジャイル(agile)を直訳すると「素早い」や「機敏」という意味があります。

このアジャイルソフトウェア開発で使われるアジャイルとは、ソフトウェア開発を行う軽量な開発・ソフトウェアを早く、かつ継続的に提供するという意味があります。

ソフトウェア開発とアジャイル

ソフトウェア開発に「アジャイル」という概念が取り入れられた背景には、顧客の要望に答えるシステムをできるだけ短い時間でリリースすることによって、顧客のビジネスのスタートを早めようという考え方があります。

そうすることによって業界全体の競争力も上がり、より変化に対応できる力が身につくからです。そこで行われたのが、以下のアジャイルソフトウェア開発宣言です。

アジャイルソフトウェア開発宣言とは

「アジャイル」という概念が誕生するきっかけとなったとなったのは、2001年にアジャイルソフトウェア開発の分野において専門性の高いメンバーが集い行った「アジャイルソフトウェア開発宣言」です。この宣言は以下のとおりです。

「プロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を、価値とする。」
引用:アジャイルソフトウェア開発宣言

アジャイル以外の開発手法とその違い

ここでは、アジャイル開発以外の開発手法を紹介し、両者の違いを解説します。

ウォーターフォール

ウォーターフォールは、ソフトウェアの開発を滝のように上流から下流に流れて行うというイメージから名付けられました。

水の流れは上から下へ戻ることができないように、この開発手法も使用を変更するということに関しては弱く、仕様をある程度固めた状態で開発を行います。以下ではメリットとデメリットの解説をします。

メリット

ひとつ一つの順序が明確になっていることもあり、それぞれの役割が明確化されるため、逐一チーム内でのコミュニケーションを取る必要がありません。

そのため、コミュニケーションコストを下げることが可能なため、大規模なシステム開発向きです。

デメリット

特性上、仕様の変更に対して柔軟ではないので、事前にある程度仕様を固めておかないといけません。途中での方向性の転換や仕様の変更が困難なところがデメリットです。

プロトタイプ

プロトタイプは、アプリケーションの試作と評価をセットで何度も繰り返しながら進めていく開発手法です。ここでは、作ったアプリケーションを修正するケースと新しく作り直すケースの二つがあります。以下ではメリットとデメリットの解説をします。

メリット

プロトタイプの場合には、仕様を検討中のプロジェクトでも、試作を確認することで顧客が評価をすることができるのがメリットです。そのため、最初の段階ですべての条件を出さなくても開発を始められるという強みがあります。

デメリット

すべての要求を開発当初に必要としないメリットがある反面、プロトタイプの場合には仕様が明確になっていく段階で、コストが上昇したり、期間が延長してしまったりするというデメリットもあります。

スパイラル

スパイラルは、顧客の求める実装を短い期間で何度も行うことで、最終的な完成図に近づけるという開発方法です。

一見するとアジャイルと似たような手法ですが、アジャイルは保証した品質の機能を期間内に提供しますが、スパイラルの場合には、まずは期間内で機能を提供し、その次に新しく期間を設けて、そこで品質を向上していくという流れになっています。

以下ではメリットとデメリットの解説をします。

メリット

実装を繰り返し行っていくことで、顧客からのフィードバックを反映しやすいため、顧客の要望を反映しやすく、臨機応援な対応ができるのがメリットです。

デメリット

最初の段階で全体像が明確化されないため、プロトタイプ同様に、開発が進むにつれてコストがかさんでしまったり、期間が延びてしまったりするということが起こるのがデメリットです。

アジャイル開発の代表的な3つの手法

ここでは、アジャイル開発の代表的手法について解説します。

スクラム

アジャイル開発の中で最もメジャーな手法がスクラムです。
このスクラムは、ラグビーのフォーメーションであるスクラムのことで、チームワークを重要視するのが特徴です。

具体的には、開発の計画をメンバーで緻密に話し合い、プロジェクトの進行に問題がないかを確認しあいながら進めることで、リリースできないという事態を回避します。

エクストリーム・プログラミング(XP)

エクストリーム・プログラミング(Extreme Programming)はXPと呼ばれることもあります。

これは、途中で仕様の変更にも柔軟に対応することに重きを置いている開発手法で、初期段階での計画にこだわり過ぎないのが特徴です。これには技術が伴うので、プログラマーメインの手法でもあります。

ユーザー機能駆動開発(FDD)

ユーザー機能駆動開発(FDD=Feature Driven Development)は、反復的にソフトウェアの開発を行う手法で、顧客目線での機能価値を重視しているのが特徴です。
ユーザーのビジネスを見える化することによって、必要な機能の選定を行い、適切な間隔で顧客に提供します。

アジャイル開発との比較

ここでは、アジャイル開発と上述の他の開発手法との比較し、その違いについて解説します。

ウォーターフォール型開発との比較

ウォータフォール型では、スケジュールを緻密に設計して、その計画どおりにプロジェクトを進めることに重点をおいています。

一方でアジャイル型は、顧客の状況やプロジェクトの内容に沿って、柔軟に変化することに重点をおいています。

プロトタイプ型開発との比較

プロトタイプ型では、早い段階で顧客に試作品を提供することによって、早期に問題を見つけ出します。そのため、開発終了後に「イメージと違う」というような事態を回避します。一方でアジャイル型はリリースしてからユーザーの声を聞いて変更していくという違いがあります。

スパイラル型開発との比較

スパイラル型とアジャイル型はどちらも反復型の開発であるため、似ていると思われがちです。

スパイラル型は顧客の評価の段階では品質は保証されておらず、何度も繰り返すことで品質を高めていきます。

一方でアジャイル型は、チーム内での修正は繰り返し行われますが、顧客の評価の段階では品質は保証された状態で提供されるという違いがあります。

アジャイル開発のメリットとデメリット

ここでは、アジャイル開発のメリットとデメリットについて解説します。

修正工数が少ない?

アジャイル開発のメリットは柔軟に変化に対応できることから、もし不具合が発生してしまった際でも、修正の工数が多くないことです。

ウォーターフォール開発であれば、計画のどこでミスをしたかを見極め、その時点まで戻って修正を行わなくてはいけないため、非常に工数がかかってしまいます。

一方で方向性がブレやすいという点も

アジャイル開発のデメリットは、方向性がブレてしまいやすいことです。

それは、開発を進めていく中で、より良い方向性を実現するために改善やテストを繰り返すことで、当初思い描いていた計画とずれてしまうことがあります。

また、全体像を把握しにくいということもあり、納期が遅れてしまいやすいというデメリットもあります。

アジャイル開発導入のポイント

ここでは、アジャイル開発を導入する際のポイントについて解説します。

しっかりと企画を詰めておく

アジャイル開発の場合は、計画がなくても柔軟に開発を進めることが強みではありますが、思いつきのまま軸を決めないまま開発を始めてしまうと、無駄な開発が増えてしまうので危険です。

そのため、しっかりと企画を詰めて、ある程度のシステム設計を行うことが必要です。そのうえで開発を始めて柔軟に対応できるように進めていくのがアジャイル開発導入のポイントです。

システム設計を徹底する

プロジェクトを進めていくうえで、システム設計は欠かせません。

できるだけ無駄な工数や労力を省くためにも、最初の段階でシステム設計を徹底することが大切です。
この設計を曖昧にしてしまうと、開発途中で「この機能は必要ないのでは?」という自体が起こり兼ねません。

意思疎通のためのドキュメントを作成する

開発はチームで行うものであるため、常に意思疎通ができていることが必要不可欠です。
それぞれがバラバラにやっていては、間違った方向に進み、リリースできないという最悪の結果を招いてしまうこともあります。

そのため、自分の考えていることを整理し、チーム内での誤解がないように意思疎通するためにもドキュメントの作成は必須です。

ドキュメントの作成や管理は意外とできていないものです。以下の記事で紹介している文書管理システムで効率化をしてみては以下がでしょうか。

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プロジェクトの目的を明らかにする

さまざまな開発方法がある中で、「アジャイル開発を導入する必要があるのか?」ということ検討しなくてはいけません。
重要なのはプロジェクトを完結させることであり、アジャイル開発をすることではありません。

そのため、ほかのプロセスでプロジェクトが成功できるのであれば、慣れていないアジャイル開発を導入する意味はないため、プロジェクトの目的を明らかにすることから始めましょう。

アジャイル開発の手法とメリットを理解し、自社のシステム設計に採り入れる

プロジェクトによって適切な開発手法は異なるため、一概にアジャイル開発が適しているとは言い難い反面、アジャイル開発だからこそ、顧客の要望により答えることができるという側面もあります。

競合が増えている業界だからこそ、他社との差別化を図るためにも、これを機会にアジャイル開発の手法とメリットを理解し、自社のシステム設計に採り入れてみてはいかがでしょうか。

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