おすすめの法律系資格6選 | キャリアアップ・転職につなげるためには?
法律系の資格とは?
キャリアアップや転職を考えたときに、アピールポイントのひとつとなるのが資格です。その中でも法律系の資格は、より複雑化していくグローバルリスクに対応できる資格として需要が高く、キャリアアップや転職に有利となる資格です。
ひと口に法律系の資格といっても、行政書士などの士業もあれば、ビジネス実務法務検定のようにビジネスで必要な知識を確認できる資格もあります。
「宅地建物取引士」「行政書士」「中小企業診断士」「社会保険労務士」「ビジネス実務法務検定」「弁理士」の6つの法律系の資格について説明しています。
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資格を取得すべき理由
キャリアアップや転職という目的があるのであれば、資格取得も方法のひとつです。今までの経験やスキルに加えて、資格という第三者の評価がプラスアルファとなって強い武器になります。
世の中にはさまざまな資格がありますが、資格の価値は社会・経済の動きによって変わってきます。コンプライアンスやリスクマネジメントの重要性が認知されている昨今では、特に法律系の資格に高い需要があります。
取得すべきおすすめ法律系資格6選
資格には幅広い種類と難易度があり、どんな資格を取るべきか悩む方もいると思います。ここからは、キャリアアップや転職につながるおすすめの法律系資格について、特徴や難易度を紹介していきます。
宅地建物取引士
不動産業界の営業職が持っているイメージが強いですが、実は一般企業でも必要とされています。法律では、不動産開業の場合、1つの事務所で従業員5人につき1人以上の割合で宅建士を雇わなければならないと義務付けられています。
宅建士の業務は不動産取引をする際の重要事項説明や契約締結で、宅建士の独占業務でもあります。しかし不動産業界だけでなく、不動産を担保融資して評価する銀行や、事業拡大を予定している企業などでも宅建士が求められています。
合格率:15.6%(平成29年度)
試験時期:10月第3日曜日
行政書士
店舗の営業許可や遺言書、外国人の永住許可など、人々の生活に密着した「すぐに会える法律家」として、官公署に提出する書類を作成できるのが行政書士です。
会社設立や遺産分割など役所に申請する各種手続きは、資格がなければできない業務なので、独立や開業だけでなく企業内でも活躍の場が広がっています。
合格率:15.7%(平成29年度)
試験時期:11月第2日曜日
中小企業診断士
経営コンサルタントの唯一の国家資格です。中小企業の経営診断をして、経営相談に乗ったり解決案を提案します。
国内の企業のうち99%が中小企業なので、景気に左右されることなく活躍の場があり、独立しなくても企業内の経営に近い場所でサポートをする立場として需要があります。
試験では「経済政策」、「経営法務」、「企業経営理論」など幅広い知識を問われるので、苦手分野がひとつでもあると合格基準に達しません。一次試験と口述試験を含む二次試験があり、応用力や論理的思考力を試されるので丸暗記では通用しません。
合格率:一次試験は21.7%・二次試験19.4%(平成29年度)
試験時期:1次試験は10月中旬・2次試験は12月中旬
社会保険労務士
社労士は独立する方も多いですが、企業に就職している企業内社労士も大勢います。企業内社労士は、就業規則や給与規定の作成や健康保険、年金、労働保険業務などを支援しており、総務人事部門で活躍しています。
社労士の試験は相対評価のため、合格基準が何点以上かは決まっていません。受験者の上位数%が合格となるので年によってバラつきがあり、平成27年度の合格率のように2.6%という低い年もあります。
試験は基礎的な問題が多いですが、8科目と幅広い知識を求められるので難易度は高くなってしまいます。
合格率:6.8%(平成29年度)
試験時期:8月最終日曜日
ビジネス実務法務検定
ビジネスパーソンとして身に着けておきたい法律知識の検定です。法務部門だけでなく、あらゆる場面でリスクを察知し、トラブルや不祥事の対策をたてる時に役立ちます。
ビジネス実務法務検定には1級から3級があり、転職やキャリアアップに求められるのは2級以上と言われています。民法と商法の法律知識の出題比率が高く、ビジネスの場面で問題となる法令を中心に出題されます。
合格率:1級10.9%・2級39.5%・6級69.0%(平成29年度)
試験時期:7月第1日曜日・12月第2日曜日
弁理士
知的財産を権利化するために、特許庁へ手続きの代理や鑑定などを行う知的財産のスペシャリストです。その他にもグローバル化を背景に、国際出願やコンサルティング業務が増えています。
また出願手続きは独立した弁理士に依頼せず、企業内弁理士が社内で完結させる傾向にあります。したがって、弁理士の資格を取ることで、キャリアアップや転職の後押しをしてくれます。
弁理士の試験は、司法試験に次いで難易度が高いと言われる難関試験で、マークシート式、論文、口述(面接)の3段階で実施されます。
合格率:6.5%(平成29年度)
試験時期:5月下旬
資格取得につながるポイント
おすすめの法律系資格を紹介しましたが、キャリアアップや転職に役立つ資格はどうしても難易度が高くなります。ここからは、資格を取得するために必要な学習ポイントを解説します。
スケジュールを立てる
多くの方が仕事をしながらの受験となるので、学習の時間を確保するのも大変なはずです。そのため資格合格を目標にするのであれば、合格するためのスケジュールを立てるのが効果的です。
まずは試験日から逆算して、自分が勉強に費やせる時間を算出し、学習範囲の優先順位をつけて計画を立てましょう。出題範囲が広い資格は、効率的に勉強しなければ試験日に間に合わなくなってしまいます。
eラーニングの活用
いつでもどこでも利用できるeラーニングは、働きながら資格取得を目指す方に向いている学習方法です。
口述や実技には弱いですが、比較的に安価で受けられるうえ、学習の進捗や理解度を簡単に把握できます。また最新の情報が反映されやすい点も、eラーニングを活用するメリットです。
通信講座を利用
カリキュラムが組まれた通信講座は段階を追った学習体系になっているので、学習計画がすでにできています。その学習計画に沿って学習すれば、自分で細かなスケジュールを立てくことなく仕事と両立した資格勉強ができます。
また厳選された教材は充実しているうえ、解説DVDがセットになっている場合もあるので、教材だけでは得られない効果が期待できます。
資格スクエアは、「IT×脳科学」をフル活用した全く新しいオンライン資格講座です。「資格スクエアクラウド」と「脳科学ラーニング」は、特許を取得しています。(特許第 5994117 号)。新しい学習システムにより最短合格へ向けた勉強法が期待できます。
オンライン資格講座【スタディング】は、通勤時間など忙しい時間の隙間で資格の勉強ができることが特徴。スマホ・PC・タブレットのデバイスを使い1講座30分程度の短い時間で学習ができます。さらに嬉しいポイントとして通信講座の価格が大手と比較して5分の1程度で安いこと。受講費用を気にせず資格勉強に集中できます。
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効果的な教材探し
効果的な教材とは、短時間で出題範囲の知識を得られる教材です。書店に平積みされている教材や、合格体験談で評判の良い教材などから探してみましょう。
気をつけなければいけないことは、最新のものを使うということです。知り合いから譲り受けたものや、古本屋で購入したものは情報が古いので、使用しない方がいいでしょう。
資格によっては出題範囲が変わることもあるので、今年度出版の教材を使用してください。
キャリアを考えた資格取得を
ここまで、おすすめの法律系の資格と学習方法のポイントを紹介してきました。資格取得で一番重要なことは、どの資格を目指すかということです。そのためには、資格を取るときに「目的」を考えてください。目的がなく資格取得を目指すと、合格までモチベーションが保てなかったり、単なる資格マニアになってしまいます。
どういう仕事をしたいのか、どの立場にいきたいのか、自分のキャリアを考えることが目的を持った資格取得につながります。キャリアアップや転職をするうえでアピールポイントとなるように、自分のキャリアに必要な資格を取得を目指しましょう。
以下の記事では、法律系以外の資格についても詳しく解説しています。ぜひご覧ください。