2年目で転職は大丈夫?OKな理由と転職成功へのポイント -「とりあえず3年」はもう古い

2年目、3年目で転職する人材は増え、在籍期間だけを見てお見送りになることは少なくなってきたものの、日系企業大手になるといまだに書類選考時にお見送りになってしまうことはまだあります。
2年目で転職して本当に問題ないのか、OKな理由と転職成功するためのポイントについて解説していきます。
目次を閉じる
「とりあえず3年」はもう古い?
2年目で転職をお考えの方は、「新卒で就職したら最低3年はその会社にいないとスキルなどが身につかないので転職できない」と言われていたことを思い出して、踏みとどまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、その考え方は現代においては必ずしも正しいとはかぎりません。
2010年代前半より景気が上向きかつ団塊の世代が定年退職を迎え、少子高齢化も進んでいるので、人材自体が不足していますし、いわゆる第二新卒は貴重な存在になりつつあります。
新卒3年以内の転職率は30%を超えている
「とりあえず3年」という時代でなくなったことは、統計からも読み取れます。
厚生労働省が「平成27年3月に卒業した新卒の就業後3年以内の離職状況」について調査したところ、大卒で31.8%が離職しているという結果が出ています。つまり、3人に1人は3年以内に新卒で就職した会社を退職しています。

入社2年目で転職・退職を検討する理由
VOKERSが行った「就活生のための後悔しない会社えらび 平成生まれの退職理由って?」という調査レポートの結果をもとに、入社2年目で転職・退職を検討する理由と、本当にその理由で転職していいのかを解説します。
新卒入社は最も良い企業に就職しやすいと言われるタイミングです。2年目で転職したからといって必ずしもキャリアや待遇アップにつながるわけではありませんし、転職した先でも同じ悩みを抱えるかもしれないことに注意しましょう。
キャリア成長が望めない
同調査で1位になっているのは、「キャリア成長が望めない」という退職理由で25.5%を占めています。
会社としての善し悪しで辞めるのではなく、成長したい、キャリアアップしたい、手に職をつけたいというポジティブな理由での転職です。
しかし、2年目で成長できるかどうかを判断するべきなのでしょうか。悩んでいる方は次の点を考えてみましょう。
転職ナシの場合:異動で成長できないかを検討できるとき
今の部署が原因で成長できないと感じているだけかもしれません。もし今の部署よりも自身が成長できると感じる部署があれば、退職する前に異動を申し出ましょう。
転職アリの場合:異動できない、どの部署でも成長を感じられない
異動できない場合やどの部署でも自身の成長が感じられない場合には、転職を考えても問題ありません。

残業・拘束時間の長さ
2番目に多い理由は「残業・拘束時間の長さ」で、24.4%となっています。
残業が慢性化している、残業代が出ないなどが理由として挙げられているため、いわゆるブラック企業に運悪く就職してしまったケースなどが考えられます。
このような理由で転職を考えている方は次の点についても考えてみてください。
転職ナシの場合:仕事の量に慣れていないだけ、というのを考える
自分では残業ばかりでブラック企業と感じていても、ただ単にまだ仕事に慣れていないだけの可能性はあります。仕事に慣れれば、今までより仕事が早く終わり残業がなくなるかもしれません。
転職アリの場合:サービス残業の強要やハラスメントの横行がある場合
サービス残業を強要されたり、ハラスメントが横行したりしている企業はブラック企業であるため、早めに退職しましょう。

仕事内容とのミスマッチ
退職理由の3位に挙がっているのが「仕事内容とのミスマッチ」です。社会人経験がない2年目にとって、実際に業務がイメージできないのは致し方ないことでもあります。
転職ナシの場合:社内で異動を試みる
2年目で仕事に飽きてしまったり、想像してた仕事内容と異なり我慢できなかったりする場合は、社内で興味のある部署に異動できるか試みましょう。
仕事内容が合わないからといって退職するには注意が必要です。「新卒採用の際に準備不足だっただけではないか」と転職希望先から思われる可能性があるからです。努力次第で課題を克服できないか考えましょう。

女性は第二新卒で転職すべきか
一般的に女性は男性と異なり、結婚、出産、育児などによりキャリアが影響される傾向があります。よって、仕事にフルコミットできる期間もそう長くない場合もあります。
結婚などのプランがあるならば、むしろ早めに出産や育児に理解がある企業を探して転職し、ワークライフバランスの両立を図れる体制を構築しましょう。

2年目での転職を成功させる5つの対策ポイント
第二新卒の就活を成功させるためには対策ポイントがあります。成功のポイントを5つに絞って紹介します。
転職理由を明確にする
まず、なぜ2年目で転職したいのかを明確にしましょう。漠然とした不安のような理由ならば転職しない方が良く、ブラック企業から逃れるためなら一刻も早く行動に移すべきです。
面接においても理由の回答次第で「就活時に確認しなかったのか?」「入社しないとわからなかったのか?」などの質問をされる可能性があるので、しっかり準備しておきましょう。
なぜ、転職したいのかを明確にすることによって、企業選びの軸や志望動機なども明確にして転職活動を成功させやすくなります。

自分の強みを把握する
2つ目のポイントは、自分の強みを把握することです。新卒2年目である第二新卒は実績やスキルを買うというよりも、ポテンシャルを期待して採用します。第二新卒の場合、実績やスキルは乏しいことが多いです。
そのため、アピールするべき点は自分の強みと、会社にどのように貢献できるかを説明することが大事です。やる気とともに自分の強みをアピールすることによって転職の成功確率が高まります。
転職先と自分のキャリア像に一貫性をもたせる
2年目に転職する場合は、転職先と自分のキャリア像に一貫性を持たせることも必要です。転職面接では、長期的なキャリアプランを考えたうえで、今回の転職がどのような意味を持っているのかを説明しなければなりません。
長期的なキャリアプランなしに場当たり的に転職したいのならば、現状がつらくて逃げ出したいのだなと応募先の企業の採用担当者に思われるかもしれません。
転職先を見つけてから会社を辞める
転職先を見つけてから会社を辞めるのも大事なポイントです。新卒2年目は転職市場の中でも比較的人気があるとはいえ、新卒以上に良い待遇の会社に内定をもらえるとは限りません。
退職してから転職先を探すと、新卒時に就職した企業より待遇の悪い企業からしか内定をもらえない、なかなか内定をもらえなくて金銭的に疲弊する可能性もあります。
第二新卒に強いエージェントを利用する
新卒が社会人歴2年目でも転職しやすい環境が整ったのには、第二新卒支援転職エージェントの増加が関係していると考えられます。
初めての転職かつ、社会人経験が少ないと転職に戸惑うことが多いです。よって次に紹介する、第二新卒に強い転職エージェントを利用する方が条件の良い企業に内定をもらえる確率が高くなるでしょう。
2年目に転職をする方におすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代に信頼されている転職エージェントNo.1に選ばれています。もともと、新卒に強い求人を保有しているため、第二新卒や20代向けの求人も多いため、2年目での転職に役立ちます。
就職Shop
就職Shopは、リクルートが運営する就職・転職支援サービスです。利用者の9割が20代であり、第二新卒も歓迎のサービスなので、新卒2年目で転職をお考えの方にピッタリです。登録企業数は8,000社以上あることも魅力です。
ウズキャリ第二新卒
ウズキャリは、第二新卒に特化した転職エージェントです。内定率は86%以上(2019年7月調べ)の実績があるため、転職経験のない2年目の方でも安心して利用できます。
パソナキャリア
パソナキャリアは、求人の質が非常に高いと言われている転職エージェントです。20代の利用者の口コミから、キャリアコンサルタントの質の高さがうかがえます。また、パソナキャリアを利用して転職した方の67.1%(2019年7月調べ)が年収アップに成功しています。
20代の転職相談所
20代の転職相談所は、その名の通り20代に特化した転職支援サービスです。累計10万人以上の転職に関わっているため、転職未経験の新卒2年目でも安心して利用できます。また、メールや電話のみで面談や企業紹介もしてくれます。
20代の転職サイトおすすめランキング | 第二新卒・女性向けサイトはこちら
>>おすすめ転職サイトの評判・口コミ比較はこちら
>>おすすめ転職エージェントの評判・口コミ比較はこちら
2年目での転職は理由が大事に
2年目の転職理由として、「ブラック企業であった」という場合はすぐに転職することをおすすめします。
しかし、「仕事内容が合わない」「人間関係が悪い」「待遇が良くない」などが理由のときは転職先でも同じように感じてしまう可能性があるため、すぐに転職はしないほうがベストな場合もあります。
安易に退職すると転職は難しいため、転職するかどうかも含めて転職エージェントを利用し、相談することをおすすめします。
2年目で転職する際は、良い企業に転職できる可能性があるので、入念な準備を行ったうえで転職活動をしましょう。
