ピアボーナスツールの関連情報

コピー完了

記事TOP

ピアボーナス®とは?新たな成果給のメリット・デメリット | 導入企業事例・ツール

最終更新日:(記事の情報は現在から40日前のものです)
ピアボーナス®の導入を検討している方必見。本記事では、ピアボーナス®の基本知識から導入メリット、自社に合うサービスの選び方まで解説します。

ピアボーナス®とは

ピアボーナス®とは英語のPeer Bonusを訳したもので、社員同士で特別手当を送り合う制度のことです。原点は米Googleの制度といわれており、感謝の気持ちとともにポイントや小額の金券、ギフトなどのインセンティブを贈り合う新たな成果給の形として注目されています。

従業員に直接支払われる給与や、業務の成果に対して上司が部下を評価するような、目に見えるインセンティブとは異なるため、「第三の給与」とも呼ばれています。

※「ピアボーナス®」はUnipos株式会社の商標です。商標権者から使用許諾を得ています。

ピアボーナス®の目的と効果

ピアボーナス®制度は、ボーナスという形で互いを評価し合うことにより、従業員同士のコミュニケーション活性化や社内全体のモチベーションを向上させる効果が期待できます。

ピアボーナス®は、毎月の給与や年数回のボーナスにさらに上乗せされることから「第三の給与」に位置づけられ、組織風土改革にも効果がある仕組みとして国内企業でも導入が進んでいます。

新しい評価手法として注目されている

ピアボーナス®は評価手法の一つとしても注目されています。従来のインセンティブ・成果給とは異なる部分が評価され、それがボーナスとして支給されるためです。

従来のインセンティブ制度では、新規契約を獲得したり、売上を多く上げたりと、業績に直接影響を与えるような成果が評価されがちでした。しかし実際に従業員は、それぞれ数字として表れない部分でも企業に貢献しています。この「目に見えない貢献」の評価に利用できるのがピアボーナス®です。

従業員同士がピアボーナス®として感謝を送り合うことで、互いのモチベーションを高めるとともに日々の頑張りが可視化され、会社側も従業員がどのくらい貢献しているかを把握できるようになります。

拡大の背景にある「働き方改革」

日本でピアボーナス®が拡大する背景にあるのは働き方改革です。とりわけ労働条件の緩和に焦点が当てられがちですが、根底にあるのは「少子高齢化に伴う生産年齢(15~64歳)人口の減少」と「働き方の多様化」という課題の解決です。

労働力確保が難しくなっている中で、企業は生産性向上を目指さなければなりません。日本の生産性は主要先進7か国の中でも低く、公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2018」を見ると、日本の労働生産性はアメリカの3分の2にとどまっています

生産性向上のカギを握る「従業員エンゲージメント」

従業員エンゲージメントとは、所属する企業に対して従業員みずからが持つ「企業への貢献意欲」のことです。ビジョンや理念を理解し共感している、愛着を持っている、企業成長にかかわろうとする姿勢などから計れます。

日本人の従業員エンゲージメントはその他の先進国に比べて低く、米ギャラップ社による調査(2011-2012)では、日本で従業員エンゲージメントが高い従業員はわずか7%でした。

従業員エンゲージメントは、企業が持続的に成長するうえで欠かせないものです。会社への貢献意欲や仕事へのモチベーションを高く保てる人材を増やすためにも、組織活性化に役立つピアボーナス®を導入する企業が増えています。

ピアボーナス®を含め、従業員のエンゲージメントを向上させるツールや方法は次の記事で解説しています。

ピアボーナス®の導入メリット

ピアボーナス®の導入メリットとして次のものがあげられます。

組織力の底上げにつながる

企業規模が大きくなり従業員数が増えると、同じ会社でも顔や名前を知らない人が出てくるでしょう。顔や名前は知っているけど人柄まではわからない、といったケースもあるはずです。

ピアボーナス®のツールには、従業員のプロフィールを確認・共有できるものも多いため、普段交流のない人の情報まで把握できます。従業員が互いの情報を把握できれば、社内の連携もスムーズになり、結果的に組織の底上げにつながるでしょう。

社内コミュニケーションが活性化される

ピアボーナス®は互いを褒め合うため、仕事の内容はもちろん、仕事以外の会話も増えます。本人の仕事に対する向き合い方や人柄、プライベートな部分まで、さまざまな面が会話のきっかけとなり、社内コミュニケーションの活性化につながります。

普段から関わりのあるチームメンバーをより深く知れたり、関わりのないメンバーとの交流のきっかけとなったりと、組織全体のコミュニケーションが促進されるでしょう。

従業員エンゲージメントの向上につながる

従来のインセンティブ制では、会社の業績向上に貢献した従業員に成果給が付与されるため、業績に直接的に関わりのない部署では成果給を得づらいデメリットがありました。しかし、ピアボーナス®では、可視化されにくい貢献でも成果給が得られます

感謝と報酬の両方が得られることで、従業員のエンゲージメントが向上し、会社に対する貢献意識・帰属意識も高まりやすくなるでしょう。

従業員の定着率が安定しやすい

社内コミュニケーションが活発になり、従業員エンゲージメントが向上すれば、「この会社でもっと働きたい」といった従業員も増えるでしょう。その結果、離職率が低下し人材の定着につながります。人材不足をカバーする観点から見ると、場合によっては採用以上に効果があるかもしれません。

評価や状況を見える化できる

ピアボーナス®のツールには、オンライン上でピアボーナス®をやり取りできる機能をはじめ、評価の集計や反映、利用状況の確認など、さまざまな機能が備わっています。

従業員は、自分は他の従業員からどのように見られているのか、みんなから信頼されている人は誰なのかなどを確認できるため、モチベーションも高まりやすいです。従業員同士にリスペクトが生まれることで、信頼関係が深まったり、組織全体の士気が高まったりなどの効果が期待できます。

ピアボーナス®ツールの選び方

ピアボーナス®ツールは何を基準に選ぶべきか、いくつかのポイントをお伝えします。

操作しやすいツールかどうか

ピアボーナス®ツールを選ぶ際には、操作のしやすさを重視しましょう。操作しやすいかの基準として、ブラウザやアプリの画面の見やすさ、少ないクリック数で目的のアクションを行えるかなどがあげられます。

SlackやChatWorkなどチャットツールとの連携機能があると便利です。日ごろから従業員が使っているツールと連携できれば、簡単にピアボーナス®を送りあえます。ITリテラシーの乏しい従業員が多い場合、いきなりツールを導入しても定着しにくいです。従業員に対するツールの使い方の研修も並行して行いましょう。

コミュニケーション機能が搭載されているか

ピアボーナス®ツールのなかには、相手にメッセージを送ったりコメント共有したりして、社内コミュニケーションを高める機能が内蔵されているものも。報酬のやり取りをする中で、第三者の従業員が拍手のアクションをできる「拍手機能」を使えるツールもあります。

ちょっとしたメッセージやアクションがあるだけで、贈る人・贈られる人うれしくなるものです。ツールにどのようなコミュニケーション機能が内蔵されているのか、よく確認しておきましょう。

サポート体制が整っているか

ツールのサポート体制が整っているかも重要なポイントです。サポートの例として次のものがあげられます。

  • プロジェクトの設計や準備に対応している
  • アカウントの事前設定を行ってくれる
  • ツールの使い方の指導を行ってくれる
  • 定着のための施策を実行してくれる
  • 電話やメールによる導入・運用のサポート

導入がスムーズに行えるためのサポートをはじめ、導入後に定着させるためのサポートなど、導入から運用まで伴走してくれるサービスを選びましょう。

ツールのカスタマイズ性が高いか

企業によってピアボーナス®を導入する目的はさまざまです。目的にあったツールを選ぶためには、ツールのカスタマイズ性を意識してみてください。たとえば次のような例があげられます。

  • 景品や報酬をフレキシブルに設定できる
  • 企業の人事評価の仕組みにあわせて制度を実施できる
  • 1on1やOKRとの連携に対応している
  • 社内通貨を発行できる

自社の目的を実現できるツールかどうか、公式ページや問い合わせなどで確認しておきましょう。

ピアボーナス®の効果を得られない場合は運用を見直そう

ただし、ピアボーナス®制度の効果を高めるためには「運用」がポイントです。制度自体を構築したり、担当者を決めて運用したりすることには手間がかかります。

他にも、同じ人にばかりボーナスが集まってしまう、ボーナスがもらえないままの従業員が出てしまう、など社内コミュニケーションにズレが生まれる可能性も否めません。ボーナスがどう使われているか、不満が出ていないかを適宜チェックしつつ、偏りが出ないよう運用管理を行う必要があるでしょう。

ピアボーナス®を導入することで、組織が活性化し従業員エンゲージメントの向上につながることおお伝えしました。企業カルチャーが根付かない、チーム内のつながりが弱い、もっとポジティブな空気を社内に充満させたいなど、複数の課題を抱えている企業は、導入によって大きな効果が得られるはずです。

Uniposをはじめとするピアボーナス®ツールを導入して、従業員のやる気を無理なく引き出し、企業利益につなげていきましょう。

ピアボーナス選び方ガイド_20230402.pptx.pdf
ピアボーナスツール
選び方ガイド
この記事が良かったら、いいね!をしてください!最新情報をお届けします!
貴社のサービスを
BOXIL SaaSに掲載しませんか?
累計掲載実績1,200社超
BOXIL会員数200,000人超
※ 2024年3月時点
ピアボーナスツールの最近更新された記事