ピアボーナス®とは?新たな成果給のメリット・デメリット | 導入企業事例・ツール

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ピアボーナス®とは
ピアボーナス®とは英語のPeer Bonusを訳したもので、社員同士で特別手当を送り合う制度のことです※。原点は米Googleの制度といわれており、感謝の気持ちとともにポイントや小額の金券などのインセンティブを贈る新たな成果給の形、「第三の給与」とも呼ばれています。
※「ピアボーナス®」はUnipos株式会社の商標です。商標権者から使用許諾を得ています。
ピアボーナス®の目的と効果
ピアボーナス®制度は、ボーナスという形で互いを評価し合うことにより、社員同士のコミュニケーション活性化や社内全体のモチベーションを向上させる効果が期待できます。
そしてピアボーナス®は、毎月の給与や年数回のボーナスにさらに上乗せされることから「第3の給与」とも呼ばれ、組織風土改革にも効果がある仕組みとして国内企業でも導入が進んでいます。
新しい評価手法として注目されている
ピアボーナス®は評価手法の一つとしても注目されています。従来のインセンティブ・成果給とは異なる部分が評価され、それがボーナスとして支給されるためです。
従来のインセンティブ制度では、新規契約獲得や売上を多く上げた場合など、業績に直接影響を与えるような成果が評価されがちでした。しかし、社員はそれぞれ数字として表れない部分でも企業に貢献しています。この「目に見えない貢献」の評価に利用できるのがピアボーナス®です。
社員同士がピアボーナス®として感謝を送り合うことで、社員のモチベーションを高めるとともに日々の頑張りが可視化され、会社側が社員の貢献度合いを把握できるようになります。
拡大の背景にある「働き方改革」
日本でピアボーナス®が拡大する背景にあるのは働き方改革です。とりわけ労働条件の緩和に焦点が当てられがちですが、根底にあるのは「少子高齢化に伴う生産年齢(15~64歳)人口の減少」と「働き方の多様化」という課題の解決です。
労働力確保が難しくなっている中で、生産性向上を目指さなければなりません。日本の生産性は主要先進7か国の中でも低く、公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較2018」を見ると、日本の労働生産性はアメリカの3分の2しかありません。
生産性向上のカギを握る「従業員エンゲージメント」
従業員エンゲージメントとは、社員が所属する企業に対してみずからが持つ「企業への貢献意欲」のことです。ビジョンや理念を理解し共感している、愛着を持っている、企業成長にかかわろうとする姿勢などから計れます。
日本人の従業員エンゲージメントはその他の先進国に比べて低く、米ギャラップ社による調査(2011-2012)では、日本で従業員エンゲージメントが高い社員はわずか7%に過ぎません。
従業員エンゲージメントは企業が持続的に成長するうえで欠かせないものです。会社への貢献意欲や仕事へのモチベーションを高く保てる人材を増やすためにも、組織活性化に役立つピアボーナス®を導入する企業が増えています。
ピアボーナス®を含め、従業員のエンゲージメントを向上させるツールや方法は次の記事で解説しています。

ピアボーナス®を広めた「Unipos」とは
ピアボーナス®は、米国の「Hey Taco!」をはじめ海外では広く活用されているものの、日本国内ではまだあまり取り入れられていません。金銭を送り合うことに抵抗がある企業も多いでしょう。とくに金額や費用、どのようなルールで行うかなどがあいまいなところがあり、いまだ取り組む企業が少ないのが現状です。
そこで、ピアボーナス®制度をサポートするサービスも登場。日本では、2017年6月にリリースされた「Unipos(ユニポス)」が、ピアボーナス®制度そのものを広めるきっかけとなりました。
Unipos(ユニポス)の特徴
Uniposでは、社員は週400ポイントを与えられ、メッセージとともに自身が設定したポイントを送り合います。感謝や称賛に準じて39ポイント、キリよく50ポイントなど、最大120ポイントまで自由に設定可能。
またスマートフォンアプリや、Slack、ChatWork、Microsoft Teamsなどのチャットツールからも使えるため、いつでも、どこにいてもすぐにポイントを送れます。忙しくても手軽に利用できるのです。
さらに、誰かへのメッセージに共感したときは、「拍手」でメッセージを送った人にもポイント送れます。Uniposの 共感を広げる仕組みこそがエンゲージメント向上につながる のです。

成果給になる仕組み
企業は、ポイントに対して自由に換算レート(1ポイントあたり平均2円)を設定し、各社員が受け取ったポイント分を成果給として支払う仕組みです。毎月の給与に反映する、ボーナスに反映する、四半期ごとに賞与として支払うなど、方法はさまざま。加えて、設定したハッシュタグデータを用いて社内表彰に活用する事例もあります。
給与以外に、Amazonギフトカード、弁当や菓子で還元するといった使い方も可能。自社にもっとも合う形で運用できるメリットもあります。
メルカリやマイナビも導入
Uniposの導入企業数は280社以上、継続率は99.4%にのぼります(2019年6月時点)。導入企業には、メルカリやマイナビ、DeNA、マネーフォワード、Sansanなど成長著しい企業の名が並びます。
ピアボーナス®の導入メリット
ピアボーナス®を導入し活用することで、組織風土の変革にも効果があるようです。
ピアボーナス®の導入メリットとしては、主に「組織の活性化」「従業員エンゲージメントの向上」「社員の定着率向上」の3点が挙げられます。それぞれのメリットを詳しく解説します。
組織の活性化
ピアボーナス®でお互いを褒め合い、尊重し合うようになることで、社員同士のコミュニケーションが活発になり社内の雰囲気が明るくなります。ほめられることで承認欲求も満たされ、会社や仲間への愛着が深まるでしょう。
従業員エンゲージメントの向上
従来のインセンティブ制では、会社の業績の向上に貢献した社員に成果給が付与されるため、業績に直接的に関わり合いのない部署では成果給を得づらいというデメリットがありました。しかし、ピアボーナス®であれば、可視化されにくい会社への貢献でも成果給が得られます。
感謝と金銭の双方が得られるようになることで、会社への貢献意欲も高まります。
社員の定着率向上
組織内でのコミュニケーションが活発化され、従業員エンゲージメントが向上することによって、離職率が低下し人材の定着につながります。人材不足を補うという観点からすると、場合によっては採用以上に効果があるかもしれません。
社員の定着率向上を助けるツールには、前給制度を簡単に実現できる給与前払いサービスがあります。定着率にお悩みの企業はこちらもあわせてご覧ください。

ピアボーナス®の導入デメリット
ピアボーナス®は金銭をやり取りするため、少なからずデメリットといえる部分が出てきます。ピアボーナス®導入によって起こりうる懸念点を解説します。
運用コスト
ピアボーナス®では、少額ながら現金や報酬を支給するシステムもあり、報酬のための原資が必要です。従業員数が多くなり、活用されるほどコストは増大していくため、インセンティブをいくらに設定するのかを事前にしっかり決めておく必要があります。
評価に集中してしまう
ピアボーナス®は"第三の給与"と呼ばれているとおり、人によってはそれなりの報酬を得る場合も出てきます。
評価されたいがために本業に集中しなくなる、評価されないからといってやらない業務が出てくる可能性があります。運用体制や推奨される送り方をきちんと設定し、ガイドラインを作ることで適切に運用されるようにしていく必要があります。
ピアボーナス®導入企業事例
日本でいち早くピアボーナス®ツールを広めたUnipos。そのUniposの導入企業を例に挙げ、企業のどのような課題を解決できたのかを紹介していきます。
メルカリへのUnipos導入事例

従業員数:1,786人(連結)
備考:Uniposを利用してピアボーナス®制度「メルチップ」を運用
課題(導入前)
2018年に上場を果たし急速に事業を拡大しているメルカリでは、拠点や部署の異なる社員同士のコミュニケーションの円滑化が課題でした。
ピアボーナス®を導入する前から、3か月に1度感謝の気持ちを込めてメッセージを送り合う「All for Oneカード」という独自の制度もありました。しかし、部署や拠点を超えてリアルタイムに感謝を届けられるようにしたいという思いから、Uniposを活用したピアボーナス®制度に移行したといいます。
効果(導入後)
メルカリのUnipos上では、一日約300件もメルチップの送り合いが行われています。拠点を超えたやり取りも活発で、メルチップのやり取りをきっかけとして新たなコミュニケーションが生まれることもあるそうです。とりわけ、マネージャーを中心としてメルチップの送り合いが活発化しているとのこと。
カクイチへのUnipos導入事例

従業員数:600名(連結)
課題(導入前)
創業130年を超えるカクイチでは高年齢の社員が多く、ITリテラシーが低い、部署ごとに分断されていて部署の垣根を超えた交流ができない、職場で認められる機会が少なく社員の承認欲求を満たせていないなど、複数の課題を抱えていました。
効果(導入後)
デジタルツールに慣れていない社員への対策として、ITリテラシーの高い人やコミュニケーションが得意な方を「ITアンバサダー」に任命し、Uniposを活用し始めたといいます。
SlackとともにUniposを導入した結果、操作がシンプルだったこと、褒められることに喜びを感じられることが功を奏し、ITリテラシーに不安があった50代以上の社員も活発にコミュニケーションを取るようになりました。
部署の垣根を超えた交流も活発化。部署外からポイントを送られることが多い社員は、エンゲージメントが高い傾向にあるそうです。

スマートキャンプでの導入事例

社員数:55名
ボクシルマガジンを運営するスマートキャンプでもUniposを導入し、ピアボーナス®制度を運用しています。
課題(導入前)
社員数が急増するとともに、部署を横断するプロジェクトも増加している中、「部署の異なる社員の働き」が目に見えない、把握できないという課題がありました。コミュニケーションを円滑にするツールの必要性が増し、Uniposを導入しました。
効果(導入後)
まず、気持ちをうまく伝えられない社員もUnipos上で感謝を示せるようになり、社内の雰囲気が明るくなりました。また、スマートキャンプが大切にしている行動指針「Smart Thinking」「Ownership」「Collaboration」「Speed」をハッシュタグ(#)に設定、必ずコメントにつけるよう定めることで、カルチャーを体現できているメンバーが可視化されました。
ピアボーナス®ツールの選び方
では実際にピアボーナス®ツールを選ぶ場合、どのようなポイントで選べばよいのでしょうか。
使いやすいツールを選ぶ
ピアボーナス®ツールを選ぶ際には、使いやすさを重視しましょう。SlackやChatWorkなど日ごろから社員が使っているツールと連携できれば、ピアボーナス®の制度を使いやすくなります。またUIといった見やすさについても確認しておきましょう。
コミュニケーション機能
ピアボーナス®ツールのなかには、相手にメッセージを送ったりコメント共有したりして、社内コミュニケーションを高める機能を内蔵しているものもあります。ちょっとしたメッセージがもらえればば、ピアボーナス®の制度も盛り上がるというもの。コミュニケーションに関する機能についても、よく確認しておきましょう。
ピアボーナス®ツールのおすすめ
日本ではやはりUniposの知名度が高いものの、Unipos以外にもピアボーナス®制度に利用できるツールがあります。あらためてUniposを紹介するとともに、代表的なピアボーナス®ツールを紹介します。
特徴 | 日本にピアボーナス®制度を広めたツール
- 特徴1 さまざまな仕掛けで毎週の利用を習慣化
- 特徴2 返信をはじめ“おっくうな”機能をあえてつけずシンプルに
- 特徴3 導入時はプロジェクトマネジメントも手厚くサポート
Unipos(ユニポス)は、日本にピアボーナス®制度を広めるきっかけとなったサービス。Slackをはじめとするビジネスチャットと連携でき、スマートフォンアプリ(iOS/Android)からの投稿も可能。気軽に利用できる拍手機能で、他の投稿へ“便乗”しポイントを送れます。
インセンティブ・ポイント - 株式会社ベネフィット・ワン
特徴 | 働く人のエンゲージメントを強めるサービス
- 特徴1 インセンティブや福利厚生に使えるポイントシステム
- 特徴2 同僚に感謝を伝える「サンクスポイント機能」も
- 特徴3 付与されたポイントで厳選されたアイテムと交換
インセンティブ・ポイントは、ポイント管理とアイテム交換をワンストップで提供するピアボーナス®ツールです。
管理者が設定した基準に従いユーザーにポイントを付与。たまったポイントは多種多様なアイテムと交換できます。従業員のモチベーションアップ、代理店への販売促進報奨、顧客へのキャンペーン施策などに活用可能。従業員同士で感謝のメッセージとともにポイントを送り合える「サンクスポイント機能」もあり、コミュニケーションの活性化、エンゲージメント向上が期待できます。
特徴 | “ホメる”コミュニケーションを活性化
- 特徴1 感謝や称賛の気持ちを簡単に伝えられる
- 特徴2 拍手機能でみんなのレターに共感できる
- 特徴3 バリュー浸透プログラムで理念の浸透を促進する
RECOGは、“ホメる”コミュニケーションで組織課題を解決へ導くチームワークアプリです。メンバーの活躍を楽しくホメあえるレター機能では、ホメ言葉や感謝の気持ちを気軽に伝えられます。
オプションのバリュー浸透プログラムは、会社の行動指針にもとづいたバッジと一緒にレターを贈れる機能です。組織全体のミッションやバリューを簡単に共有できるため、バリューへの理解を促進します。また、誰が多くのバリューを実践できたかをランキング形式で見れるので、さらなるモチベーションアップにもつながるでしょう。
特徴 | 社内のつながりを強化するツール
- 特徴1 サンクスメッセージで感謝し合う文化づくりを支援
- 特徴2 ポイント付与や使い道を自由に設計できる
- 特徴3 社内SNSや情報共有ツールとしても活用可能
TUNAGの最大の特徴は、社内SNS機能と社内制度管理機能です。感謝を伝え合うサンクスメッセージや社内ポイントを社内制度として設定することで、従業員同士の交流を促進し、意欲的に仕事に取り組める環境をつくります。
約3,000種類にも及ぶ制度から課題に合った最適なものを選び、社内SNSや日報、理念の浸透、情報共有としても活用可能です。社内での情報伝達や部署間の連携をスムーズに進め、働きやすい職場づくりを促します。
THANKS GIFT - 株式会社Take Action
特徴 | エンゲージメント向上から組織サーベイまでひとまとめ
- 特徴1 サンクスカードで日ごろの貢献を見える化
- 特徴2 エンゲージメント診断といった組織診断に対応
- 特徴3 社内通貨やポイントを貯めて金銭的報酬へ交換可能
THANKS GIFTは、システム上で貯められるポイントやサンクスカードにより、物心両面でエンゲージメントを向上できるサービスです。
サンクスカードで普段の貢献を見える化し、従業員同士で感謝と賞賛を伝えられます。普段のコミュニケーションやインセンティブとしての支給で貯められるポイントを、AmazonギフトカードやSDGs Actionなどの連携サービスで交換可能です。
特徴 | チーム活性化をSlack内でサポートしてくれるアプリ
- 特徴1 感謝のメッセージと疑似キャンディでメンバーの活躍を可視化
- 特徴2 メンバーへ個別インタビューを行い、紹介してくれるシャッフル機能
- 特徴3 累計3,500以上※のワークスペースで利用
Collaは、チームのコラボレーションをSlack上で補完し、コミュニケーションを活性化してくれるアプリです。
カスタムできる質問をもとにインタビューを行い、回答を紹介してくれることで、会話やメンバーを知るきっかけをつくってくれます。また、メッセージとともに贈りあったキャンディを自動集計し、ランキング形式で表彰してくれます。
※Colla公式サイトより(2022年4月時点)
特徴 | 業務効率化とエンゲージメントを兼ね備えたシステム
- 特徴1 社員同士で感謝、賞賛を伝えられる
- 特徴2 モチベーションアップが期待できる
- 特徴3 独自の評価キーワードを自由に設定可能
Talknote(トークノート)は、コミュニケーションを活性化させて、仕事に対するモチベーションを向上させるエンゲージメントクラウドです。
コメント共有やメッセージ機能を通じて社内コミュニケーションの課題を解決。感謝、賞賛を伝えたい相手にメッセージを送れる「サンクス機能」を備え、ピアボーナス®のようにメッセージを受け取ったメンバーのモチべーションアップが期待できます。項目は企業理念や行動規範に沿った内容にカスタマイズ可能。従業員満足度の向上や離職率低減といった効果も見込めます。
>>Talknote(トークノート)の価格・口コミ・評判はこちら
評価ポイント - 株式会社シーグリーン
特徴 | SNS連携できる人事評価システム
- 特徴1 SlackやChatWork、LINE WORKSとも連携可能
- 特徴2 1on1ミーティングの記録を簡単に残せる
- 特徴3 評価をグラフで可視化。モチベーション向上に
評価ポイントは、ピアボーナス®機能を持つ人事評価システムです。ピアボーナス®のポイントを評価と直結させ、人事評価を効率化。さらに「リアルタイムで頑張りを可視化」できるグラフ機能で社員のモチベーション向上に寄与します。LINE WORKSとも連携でき、慣れ親しんだ画面上でスタンプを用いながら情報を共有できます。
「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023」は、2022年7月1日から2023年6月30日までの1年間で新たに投稿された口コミ約17,000件を審査対象としており、計289サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。
【Good Service】:「BOXIL SaaS」上に投稿された口コミを対象に、各カテゴリで総得点の高いサービスに対してスマートキャンプから与えられる称号です。
サポートの品質No.1 | RECOG |
営業担当の印象No.1 | RECOG |
サービスの安定性No.1 | RECOG |
お役立ち度No.1 | RECOG |
【口コミ項目別No.1】:「BOXIL SaaS」上に投稿された「口コミによるサービス評価」9項目を対象に、各カテゴリ、各項目において一定の基準を満たしたうえで、最も高い平均点を獲得したサービスに対して、スマートキャンプから与えられる称号です。
>>BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023の詳細はこちら
ピアボーナス®で解決できる組織課題
具体的に、ピアボーナス®は次のような組織課題の解決に適しています。
組織拡大でコミュニケーションが不足している
急激に企業規模が拡大する中で、それまで密にとれていた社員間のコミュニケーションがうまくいかなくなってしまうケースがあります。
たとえば、異なる部署間で連絡を取り合って業務を円滑に進めたいのに、既存の社員と新しい社員で会話がしにくい状況でも、ピアボーナス®によるメッセージのやり取りが社員同士の信頼関係の構築に役立ちます。
人間関係が希薄でチーム内のつながりが弱い
強いチームを作りたいのに、心理的安全性が低くチーム内のつながりが弱い、という企業にもピアボーナス®は有効です。心理的安全性を高める施策としては1on1ミーティングも有効ですが、ピアボーナス®上でのやりとりなら時間的コストをかけずにチーム内で発言しやすい環境を作れます。
企業理念が浸透していない
ピアボーナス®制度の“コメントを送る“仕組みは企業理念の浸透にも寄与します。
たとえば、企業が定める行動指針を実践した社員の取り組みが投稿され共感が広まると、具体的な行動の見本となり、徐々に企業理念が浸透していくのです。
ピアボーナス®制度運用3つのコツ
ピアボーナス®制度による効果を最大限に引き出すために、Uniposが推奨する取り組みから3つのコツを紹介します。
1.表彰制度を導入する
ピアボーナス®上だけでなく、リアルでも賞賛が送られることで、ピアボーナス®の利用が活発になります。
たとえば、より多人数にボーナスを送った人、多くのボーナスを受け取った人などを対象に、定例会議で表彰を行うのも手です。Uniposを活用しているメルカリでも独自の表彰制度を設けています。
2.チャットツール連携で利用負荷を減らす
SlackやChatWorkなど、業務で使用しているビジネスチャットとピアボーナス®ツールを連携することで、利用者の負担を軽減できます。業務連絡をチェックする際にボーナスを送りあえるピアボーナス®ツールなら、社員に負担をかけることもありません。

3.オリジナルのサービス名で運用する
オリジナルの名前をつけるのも有効。Unipos導入企業ではたとえば、メルカリが「メルチップ」、スパイスボックスが「spice_mile」といった独自のサービス名をつけ、ピアボーナス®制度を運用しています。
社名にちなんだオリジナルのサービス名にすることで、制度や会社への愛着を高められ、さらに利用の活性化も見込めます。
ピアボーナス®、効果を得られない場合は運用を見直そう
ただし、ピアボーナス®制度導入で効果を得るためには「運用」がポイント。制度をつくり、実務担当者を決めて運用する手間がかかることは、デメリットとなり得ます。
また同じ人にばかりボーナスが集まってしまう、ボーナスがもらえないままの社員が出てしまう、といったことが起きる可能性はあります。ボーナスがどう使われているか、不満が出ていないかを適宜チェックしつつ、偏りが出ないよう運用管理を行う必要があるでしょう。
ピアボーナス®を導入することで、組織が活性化し従業員エンゲージメントの向上も見込めることがわかりました。企業カルチャーが根付かない、チーム内のつながりが弱い、もっとポジティブな空気を社内に充満させたいなど複数の課題を抱えている企業は、導入によって大きな効果が得られるかもしれません。
Uniposをはじめとするピアボーナス®ツールを導入して、社員のやる気を無理なく引き出し、企業利益につなげていきましょう。
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