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メリットだけではない?仮想化が持つデメリットをまとめてみた

最終更新日:(記事の情報は現在から1667日前のものです)
目次仮想化とは仮想化の6つのデメリット1. 専門知識が必要2. コスト削減3. 仮想化ソフトの選定4. 物理環境に性能が劣る5. 耐障害性6. 運用管理ツールまとめ ボクシルとは仮想化とは物理的な環境に囚われずハードウェアリソースを柔軟に統合・分割

仮想化とは

物理的な環境に囚われずハードウェアリソースを柔軟に統合・分割する技術である仮想化は、今や多くの企業で導入されている技術の一つです。

サーバ台数の削減や一元管理による業務効率化などさまざまなメリットを享受できることから、現在導入に踏み込もうとしている企業も多いでしょう。

導入に成功するためには、仮想化のメリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットもしっかりと把握して欲しいと思います。

ここでは仮想化(サーバ仮想化)が持つデメリットをまとめてみました。

仮想化の6つのデメリット

1. 専門知識が必要

ハードウェア台数の削減やシステムの一元管理で業務効率化できる反面、仮想化には仮想化の専門知識が必要になります。

これまで物理環境での管理とは一変するので技術を持った情報システムが必要不可欠です。

しかしそう都合良くもいかないので、仮想化技術を持った人材を確保するか、社内情シスに仮想化の教育を行うかのどちらかが必要となるでしょう。

このことから導入までの期間が長期化する恐れもあるので注意してください。

2. コスト削減

一般的にコスト削減があると言われている仮想化ですが、実際はコストメリットがないケースが多いようです。

後述しますが仮想化のためにはサーバ冗長化のためのハードウェアや、運量管理ツールの導入が必要になります。

従って、想定していたよりもコストメリットが感じられないケースや逆にコストが増加したというケースも。

仮想化導入の際はコストメリット削減は追求せず、あくまで管理業務負担の軽減や業務効率化といったメリットに標準を合わせる必要があるのです。

3. 仮想化ソフトの選定

仮想化には専用ソフトを使用するのですが、現在リリースされている仮想化ソフトはもちろん一つではありません。
VMwareやMircosoft Hyper-Vなど実にさまざまであり、選定には仮想化に関する専門知識が必要です。

この選定でつまづく企業も多く、自社に適切な仮想化ソフトを導入できていないことから失敗するケースも多く注意が必要です。

4. 物理環境に性能が劣る

仮想化によって構築された環境は、一つひとつが独立したサーバとして稼働しているのですが、「一つの物理サーバリソースを分割して構築している」ということには変わりありません。

そのため物理サーバと同程度のリソースでも必ず性能に劣ります。

VPSやクラウドなど仮想サーバをレンタルする際は、想定しているように性能を引き出せないことがあるので注意が必要です。

5. 耐障害性

物理環境では一つのサーバに障害が発生した場合、影響を受けるシステムは当該サーバ上で稼働しているシステムのみです。

しかし仮想化ではサーバ上で稼働している全てのシステムに影響が出ます。

そのためサーバ冗長化を図ったり対障害性の強化が必要不可欠です。

6. 運用管理ツール

仮想化では従来の物理環境と管理手法が異なり、サーバを目視しただけで稼働状況を判断することはできません。従って、仮想環境用の運用管理ツールが必要です。

運用管理ツールの導入によりコスト増加となる可能性もあるので、導入時は長期目線で導入するツールを選定する必要があります。

まとめ

最後に、ここまで紹介したデメリットを以下にまとめておきます。

  • 1. 導入には仮想化の専門知識が必要
  • 2. 環境によってはコスト削減にならないことも
  • 3. リリースされている仮想化ソフトが多く選定が難しい
  • 4. 物理環境と比較して性能が劣る
  • 5. 対障害性への対策強化が必要
  • 6. 運用管理ツールの導入が必要

仮想化は導入により多くのメリットを得ることができますが、このようにデメリットもあることをしっかりと把握しておかなくてはなりません。

デメリットを理解しておくことで導入に失敗しないためのポイントが自然と見えてくるので、ここで紹介したデメリットを是非覚えておいてください。

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