コピー完了

記事TOP

コストセンターとは - プロフィットセンターとの違い | 具体例

最終更新日:
【比較表】予算管理システム
\ かんたん無料登録/
コストセンターとは、会計用語から生まれたもので「原価中心点」とも言われています。一般的な定義としては業務にかかった費用だけが集計される部門を指します。本記事ではコストセンターの概要や具体例などについて紹介します。

【関連記事】
予算管理システムのおすすめ比較と選び方

予算管理システムには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
【料金・機能比較表つき】予算管理システムの資料をダウンロードする(無料)

コストセンターとは

コストセンター(cost center)とは、業務にかかったコストだけが集計される部門のことです。

予算管理や管理会計の文脈で使用されることが多い用語で、コストがかかり収益を基本的には生み出さないものの、結果として製品やサービスの品質を保ってくれるものを指します。

主な例としては、経理や総務などのバックオフィス、問い合わせに対応するコンタクトセンターなどがあげられるでしょう。

なお、研究開発施設や倉庫部門をコストセンターに含めること、生産部門(工場)をコストセンターとして捉えることもあります。

プロフィットセンターとの違い

プロフィットセンター(profit center)とは、コストセンターとは逆に、事業のなかで利益を生む部門のことを指します。

営業や販売部門などが代表として挙げられるでしょう。実際に収益を上げる部門なので、利益(収益から費用を引いた金額)を最大化することが目的となります。


「コストセンターのコストを圧縮できないか」「プロフィットセンターの利益率を上げられないか」と悩んでいる経営者や経営企画の担当者には、予算管理システムがおすすめです。売上や費用、利益をかんたんに見える化して、どの部署に予算を投下すべきかの判断がしやすくなります。
【特典比較表つき】予算管理システム各社の資料を一括でダウンロードする(無料)

コストセンター・プロフィットセンターの具体例

コストセンターも、プロフィットセンターもいくつか事例を挙げましたが、これは明確に定義されているわけではありません。各部門をどちらで捉えるかによって、その部門の事業への取り組み方を変えられます。

コールセンターの例

コールセンターは、いかに手間を削減して効率化を進め、スタッフの負担も減らしながら対応できるかが重要な課題といえるでしょう。

しかし、コ-ルセンターをプロフィットセンターとすると、「利益」に関わる業務も増えていきます。たとえば、より利益率の高いサービスをすすめたり、市場調査をはじめとするマーケティング業務の優先度を高めたりすれば、利益が上がりプロフィットセンターの役割を十分に果たしてくれます。

捉え方によってコストセンターにも、プロフィットセンターにもなりうる良い例といえるでしょう。

工場の例

工場をコストセンターとすると、コストを抑えて製造することが重要です。工程が複雑な商品であれば、いくら利益率が高くても製造を中止する可能性が存在します。

しかし、工場をプロフィットセンターとして捉えれば、利益率が高いものは積極的に受注する方向性になります。

コストセンターの課題は、いかにコストを抑えながら、良いパフォーマンスを発揮するかです。直接利益を生まない事業部門であるため、業務効率化や圧縮が求められます。

コストセンターは不要か?

今は、コストセンターをプロフィットセンターに置き換える動きがあります。各部門でコスト削減だけでなく、「生産性」「利益最大化」を目指し、企業全体の利益を向上させようとする企業が増えているのです。

コストセンターとしての運営では見えなかった付加価値を高めることで、従業員のやる気アップも期待できます。

しかし、すべての部門がそれぞれの利益を目指して動いてしまうと、会社全体としてはマイナスになる場合もあります。あくまで、全体のバランスを見て役割配分することが大切です。

プロフィットセンターへ転換する際のポイント

プロフィットセンターへの転換を検討する場合に気になるのが、実際に転換する場合のやり方です。しかしこれは部門や企業規模によっても異なるため、一概にはいえません。転換したい部門の最終的な形と、そこに至るプロセスを検討することが大切です。

ただし、成功させるための共通ポイントはいくつか存在します。次に転換する際のポイントを紹介します。

部門同士の連携

プロフィットセンターへの転換には、「チームとしての意識」が重要です。たとえば代表的なプロフィットセンターである営業部門は、生産状況や商品にかかるコストなど、営業に生かせる情報に常に敏感で、連携の意識も高く持っています。

そのため、コストセンターからプロフィットセンターへの転換を図る場合、これまで以上に他部門との情報共有を意識することが重要です。スムーズな連携を図ることで、最終的な利益につなげます。

利益につながる情報の収集

プロフィットセンターに転換する場合、必然的に顧客情報のような利益につながる情報が必要となります。たとえばコールセンターであれば電話をかけてきた相手の年齢や性別、購入履歴などがわかれば、その人に最適な商品がすすめられ、利益を上げやすくなります。

そのため、利益につながる情報はあらかじめ営業部門をはじめとするプロフィットセンターから収集し、業務にどう活用するか検討することが重要です。

CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)をすでに営業部門で利用している場合は、転換したい部門からいつでも素早くアクセスできるよう体制を整えます。

より大きな視点をもつ

プロフィットセンターとして利益を追求する場合、経営者のような大きな視点を持たなければなりません。コストセンターはコスト削減に力を入れがちですが、それが原因で生産性の低下や業務効率が悪化し、利益率が下がってしまってはプロフィットセンターにはなれません。

そのためコストはもちろん、売上や利益まで含めた全体のバランスを考えて、業務を進めていくことが大切です。また事業戦略や経営方針なども意識できれば、他部門との連携もうまく進むようになるでしょう。

コストセンターの今後のあり方

多様性が進み、需要も細分化している現代ではコストカットだけ競争を勝ち抜くことが難しくなっています。従来の考え方に捉われず、コストセンターからプロフィットセンターに転換することで、新しい戦い方が見えてくるかもしれません。

とはいえ、部門によっては転換によって企業に悪影響を与える可能性もあるでしょう。企業における立ち位置や役割を十分に理解したうえで、プロフィットセンターへの転換を検討することが大切です。

なお次の記事では業務効率化に役立つクラウドサービスを比較、紹介しているので、こちらもぜひチェックしてください。

バックオフィス業務・間接部門効率化に効くクラウドサービスまとめ【無料あり】
企業であれば、営業活動が増加するにつれてより煩雑になるのが事務作業や管理に関わるバックオフィス業務でしょう。そんな...
詳細を見る

予算管理システムの比較表とサービス資料

\ 稟議や社内提案にも使える!/

BOXILとは

BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。

BOXIL会員(無料)になると次の特典が受け取れます。

  • BOXIL Magazineの会員限定記事が読み放題!
  • 「SaaS業界レポート」や「選び方ガイド」がダウンロードできる!
  • 約800種類のビジネステンプレートが自由に使える!

BOXIL SaaSでは、SaaSやクラウドサービスの口コミを募集しています。あなたの体験が、サービス品質向上や、これから導入検討する企業の参考情報として役立ちます。

BOXIL SaaSへ掲載しませんか?

  • リード獲得に強い法人向けSaaS比較・検索サイトNo.1
  • リードの従量課金で、安定的に新規顧客との接点を提供
  • 累計1,200社以上の掲載実績があり、初めての比較サイト掲載でも安心

※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2021年5月期 ブランドのWEB比較印象調査

予算管理システム選び方ガイド_20240612.pptx.pdf
予算管理システム
選び方ガイド
この記事が良かったら、いいね!をしてください!最新情報をお届けします!
貴社のサービスを
BOXIL SaaSに掲載しませんか?
累計掲載実績1,200社超
BOXIL会員数200,000人超
※ 2024年3月時点
編集部のおすすめ記事
予算管理システムの最近更新された記事
タイプ別KPI管理ツールおすすめ17選 主な機能やメリット、比較ポイント
予算管理システムの費用相場【2025年調査】なぜ料金は要問い合わせが多い?失敗しない選び方
予算管理システムおすすめ16選 - 機能比較表 | タイプ図解と選び方【2025年ランキング】
中小企業向け予算管理システムおすすめ9選|シェアNo.1と失敗しない選び方
無料で使えるおすすめの予算管理システム7選!ツールの特徴と選ぶ際のポイントを解説!
大企業向け「予算管理システム」おすすめ10選 選定ポイントと導入のメリット
予実管理とは?数値目標の管理方法・手法、進め方などのポイント
予実管理表の作り方と必要項目 | Excel(エクセル)テンプレートはどこで入手できる?
予算管理とは?目的や方法・やり方 - 目標設定や成果分析を効率化
【実態調査】Excel予算管理、担当者の72%が「経営への悪影響」を懸念。「半年間ミスに気づかず」の事例も