ファイル暗号化ソフト比較!おすすめツールの比較表&選び方徹底解説【無料あり】

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- 暗号化ソフトとは?
- 「暗号化」とは?関連用語解説
- 「暗号化」の役割
- 「暗号化・暗号化ソフト」は万能か?
- 暗号化ソフトのおすすめを比較【無料】
- ファイル暗号化ソフト「ED」
- アタッシェケース
- TrueCrypt
- ToraTora
- セキュリティ・ウェアハウス
- FileCapsule Deluxe
- Renee File Protector
- AES Crypt
- 暗GO
- Chaky
- Safe Melt 32
- Secure Folders
- 暗号化ソフトのおすすめ比較【有料】
- DirectCloud-SHIELD
- SecretX秘匿復号
- Science Park NonCopy 2
- DataClasys
- DataSecure
- Security Module SafeNet HSM
- SafeNet トークナイゼーションマネージャー
- 暗号Lite
- KeySecure
- InterSafe FileProtection
- NonCopy2
- SafeNet KeySecure
- NISMAIL
- Confidential Posting
- SecureCoreDSE
- SecureCoreSFE
- 暗号化ソフトの機能比較
- 暗号化ソフトの価格比較
- 暗号化ソフトの選び方
- 自社のビジネス環境を見直そう
- ユーザビリティは非常に重要
- セキュリティやサポートにも要注目
- 利用環境・用途にあった暗号化ソフトを
- BOXILとは
暗号化ソフトとは?
会社の機密情報や個人のプライベートな情報を保護するのに役立つのが暗号化ソフト。最近では、無料でも高性能な機能を揃えた暗号化ソフトが多数存在します。あなたのニーズにあった暗号化ソフトを見つけましょう!
「暗号化」とは?関連用語解説
暗号化とは、第三者に知られたくない情報(文章や画像などデータ全般)を「意味が理解できる状態」から「意味の理解できない状態」に変換することをいいます。
特に、こちらの情報を利用してこちらに損害をもたらす意図のある第三者から、情報保護をするための手段です。暗号化ソフトは、そういった機能を持ったソフトウェアのことを指します。
その他、暗号化に関わる用語解説はこちらの記事をご覧ください。

「暗号化」の役割
インターネットを介して個人情報や企業機密などを扱う際、暗号化ソフトを利用して暗号化しておかなければ、第三者に情報を悪用されるリスクや、情報自体を改ざんされるリスクがあります。
暗号化技術の役割は、企業や個人の財産を守ることにあるのです。
「暗号化・暗号化ソフト」は万能か?
暗号化技術や暗号化ソフトが開発されていますが、それを解読するための技術も同じように発展しています。
その結果、多くの暗号アルゴリズムが解析され、セキュリティが破られる可能性はゼロではありません。暗号化・暗号化ソフトはけっして万能ではないのです。
たとえ暗号化が高度な技術だったとしても、それを補強するのはユーザー自身であることを忘れてはいけません。
以下の記事では、ファイル暗号化について詳しく解説しているので、気になる方はこちらもご覧ください。

暗号化ソフトのおすすめを比較【無料】
暗号化ソフトの中で、無料で利用できるもののおすすめを紹介していきます。無料ソフトはサポートや保証がないものが多く、企業で利用するには向いていません。
ファイル暗号化ソフト「ED」
- シンプルで使いやすい
- ドラッグ&ドロップで簡単に暗号化
- セキュリティレベルの柔軟な変更が可能
EDは、シンプルなインターフェースで非常に使い勝手のよい暗号化ソフトです。ドラック&ドロップといった直感的操作でさまざまな機能を利用可能で、暗号化アルゴリズム(woFish、Rijndael、GOST 28147-89)の変更や4段階のセキュリティレベルの変更も可能です。ただし暗号化するファイルサイズが大きくなると処理速度が遅くなってしまうという報告もあるので、比較的小規模な暗号化案件に重宝するでしょう。
アタッシェケース
- 世界標準として選ばれた暗号アルゴリズム
- 抜群の使いやすいユーザビリティ
- 強力な暗号化処理
アタッシェケースは、非常にシンプルで簡便なユーザビリティを誇る暗号化ソフトです。そして世界標準の暗号アルゴリズムとして有名な「ラインダール」を使っていることで知られているソフトでもあります。2016年以降はさらに暗号強度が改善されたたようで、それまで指摘されていた一部のぜい弱性も改善されたようです。企業用というより、どちらかといえば個人用のファイルの暗号化に適しているソフトといえるでしょう。
TrueCrypt
- パスワード入力により自動暗号化
- 安定した暗号強度
- 多彩な機能
TrueCryptは、仮想ドライブを暗号化し、そこで守りたいデータを保存することでセキュリティの強化をはかる暗号化ソフトです。仮想ドライブのみならず、実際のドライブ全体も暗号化できます。そしてログイン時やマウント時にパスワードを入力することで自動で暗号化が行われるようになっているため、手間のかかる操作を丸ごと省けるのもポイントとなっています。
ToraTora
- ICカード使った暗号化も可能
- ドラッグ&ドロップによる簡単な操作
- AES 256bit による強固なセキュリティ
ToraToraは、簡単操作で暗号化・複合化ができるソフトです。パスワードのほかにICカードを使った暗号化が可能なところが大きな特徴といえるでしょう。暗号化自体はAES 256bitにより行われ、強固なセキュリティを実現しています。さまざまな側面から隙がないソフトといえます。
セキュリティ・ウェアハウス
- バランス重視の暗号化ソフト
- エクスプローラ感覚での操作が可能
- 暗号ファイルの「カプセル化」
セキュリティ・ウェアハウスは、安全性と使いやすさのバランスを売りにしている暗号化ソフトです。バランス重視を標榜していますが、使いやすさも安全性の面でもかなり高スペックなソフトとなっています。使いやすい専用インターフェイスにより簡便性の高いシステムを実現しつつ、多くの媒体でシームレスにファイルの格納ができるようになっていることにも注目です。
FileCapsule Deluxe
- 世界標準のアルゴリズムでファイルを守る
- WindowsやMac、さらにスマートフォンでも利用できる
- 無料で高性能の暗号化を実現
FileCapsule Deluxeは、アメリカの政府機関でも使用されている世界標準アルゴリズム「AES」を使った暗号化ソフトです。キーの長さは256ビットで、他のAES形式を使っている129ビットといった暗号化ソフトと比較して、より強固な暗号化が可能なところが特徴です。
世界レベルの高性能ソフトが無料で利用でき、商用利用(企業利用)も可能。さらにモバイル環境でも使えるので、スマートフォンやタブレットのデータも暗号化して保護したい人におすすめです。
Renee File Protector
- ファイルだけでなくフォルダ・ディスクも暗号化できる
- データ方式もさまざま
- 無料版も利用可能
Renee File Protectorは、世界標準レベルの暗号化アルゴリズム「AES-256」を採用した暗号化ソフトです。ファイルだけでなくパソコン内のフォルダやディスクまで暗号化でき、さらに当該ファイルの「非表示」「暗号化」「書込」「読取制限」など、さまざまな方法でデータの安全性を確保できるのが特徴です。
製品版では無償サポートの特典を受けられますが、基本的な暗号化機能は無料版で十分なので、まずは試してみましょう。50万人以上の利用実績があります。
AES Crypt
- 右クリックだけで手軽に暗号化
- 「AES」で鍵長256ビットを利用
- 簡単にパスワードを設定
AES Cryptは、暗号化したいファイルを右クリックしてパスワードを設定するだけで手軽に暗号化可能なソフトです。方式も「AES」で鍵長256ビットを使用しているので外部の脅威からファイルを防御。WindowsやMacだけでなく、Linux、Javaもサポートしています。
秘密にしたいデータをメール交換したり、クラウド環境に安全にアップロードしたりする際に便利で、自宅やオフィスでの情報漏えいや覗き見対策としても有効です。
暗GO
- 簡単にファイルの暗号化・複合化ができる
- パスワードの強固度をコメントで示せる
- 長いパスワードも利用できる
暗GOは、ドラッグ&ドロップで簡単にファイルの暗号化・複合化が可能なフリー暗号化ソフトです。個人が日常のパソコン操作で使う動きの操作性を第一に考えられているため、だれでも簡単に使えるのが特徴。半角64文字(日本語32字)までの長いパスワードの設定が可能で、パスワードの強度をコメントで表示できる機能もあります。
同じファイルを暗号化した場合でも、暗号化ごとに違ったファイルになるように乱数が工夫されているので安全にファイルの運用が可能です。ファイルの圧縮・アーカイブ可もできるため、メールの添付ファイルとして送付する際にも重宝します。
Chaky
- パスワードの設定とボタンクリックだけで簡単暗号化
- 指定フォルダの全ファイルの暗号化ができる
- 低容量USBメモリにも対応
Chakyは、パスワードを設定してボタンをクリックするだけで暗号化が完了する簡単操作のソフトです。暗号化したいファイル・フォルダをドラッグ&ドロップし、パスワードを設定してボタンを押すだけなので、だれでも簡単に大切なファイルを脅威から守れます。
ソフト自体は古いものですが、インターフェースも必要最低限のものだけなので、複雑な操作は苦手という人でも簡単に使えるのが魅力です。
Safe Melt 32
Safe Melt 32
- 暗号化・圧縮専用ソフト
- 自己解凍型圧縮ファイルの作成が可能
- 任意のメッセージも表示可能
Safe Melt 32は、大切なデータをドラッグ&ドロップで簡単に暗号化・圧縮ができるフリーソフトです。自己解凍型の圧縮ファイルを作成してくれるので、解凍の際には他の解凍ソフトは必要ありません。
当該ファイルごとにパスワードを設定でき、解凍時に入力すればファイルを復元できます。なお、圧縮時にメッセージの入力が可能なので、パスワードのヒントを入れることも可能です。
Secure Folders
- フォルダの暗号化やアクセス制限が可能
- シンプルなインタフェース
- 複数フォルダの保護も一括設定できる
Secure Foldersフォルダの暗号化やロック、不可視化が簡単操作でできるフリーソフトです。守りたいフォルダへのアクセス制限や暗号化を簡単に行えるのが特徴で、複数フォルダの一括保護設定もできます。
シンプルなインターフェースなので、だれでも簡単に操作できるのが特徴で、右クリックメニューから操作も可能です。必要なくなったファイルを一括削除できる「システムクリーナー」機能もあります。
暗号化ソフトのおすすめ比較【有料】
人気の暗号化ソフトの中で、有料のおすすめを紹介します。
暗号化ソフトの選び方を知りたい方は、「暗号化ソフトの選び方」をご覧ください。
DirectCloud-SHIELD - 株式会社ダイレクトクラウド
- 機密文書の管理ルールを簡単に設定可能
- アクセス権限設定で正しい利用者以外は閲覧不可
- クラウドストレージ内の全ファイルをリアルタイムで監視
DirectCloud-SHIELDは、DirectCloudのオプション機能で、ファイルに利用制限を設定し、情報漏えいを防止するサービスです。管理者は、機密文書の重要度に応じたセキュリティレベルの分類(極秘、秘、社外秘)やアクセス制御などの管理ルールを設定可能です。また、セキュリティレベルの高い文書をリアルタイムで検知すると、ファイルを自動で暗号化して機密情報を守ります。
SecretX秘匿復号
- 独自の暗号方式
- 情報漏えいやデータの盗難防止に強み
- コマンドラインからの暗号化
SecretX秘匿復号は、独自の暗号方式(可変256~4096Bit暗号方式)が使用された暗号化ソフトです。こちらもドラッグ&ドロップで直感的な操作が可能で、暗号化も復号化も簡単にできます。またコマンドライン(コマンドプロンプト)から処理の実行が可能なため、バッチファイルを作成すれば複数のファイルを一括で暗号化できます。
Science Park NonCopy 2
- 業務用ファイルを強固に暗号化
- 万全のマルウェア対策
- 大規模なビジネスでも運用可能
Science Park NonCopy 2は、あらゆる規模のビジネスシーンで利用可能な暗号化ソフトです。大規模ビジネスにも対応しているだけに、企業のパソコンにインストールことによってUSBメモリやスマートフォン・タブレットなど種類を問わず不正なファイル持ち出しを防ぎます。当然、社内外でのセキュリティの切り替えも可能です。その性質上、企業向けのソフトといえます。
DataClasys
- アプリの種類を問わずに暗号化
- 他企業とも安全にファイル共有
- 圧倒的な導入実績
DataClasysは、700社以上の導入実績を誇る暗号化ソフトです。特にマイクロソフト・オフィスやCADなどのアプリケーションで使用するファイルを暗号化したまま使用できる点が大きな特徴です。そのためほとんどの業種の企業で活用でき、企業内はもちろん提携している海外企業とも安全にファイル共有ができます。特に管理側の許可したユーザーのみ暗号化ファイルを解読できる点やファイルの抜き取り操作を制限できるのも大きなポイントです。
DataSecure
- 1台でデータベース全体やファイルサーバーをまとめて暗号化
- 暗号化のオンライン移行が可能
- 専用ハード導入で毎秒10万件以上の高速暗号化処理
DataSecureは、データベースそのものの暗号化を可能であり、最高レベルでのセキュリティとパフォーマンスの療法を実現できる暗号化ソフトです。データベースの種類がさまざまでも、それ以外の混在環境においてもこれ1台で暗号化が可能となっているのが大きなポイントとなっています。全世界で500社以上が実際に導入している安定の大規模暗号ソフトといえるでしょう。
Security Module SafeNet HSM
- 極めて高いセキュリティレベル
- 第三者評価機関による認定済み
- DVDやブルーレイなどの不正改ざんから保護
Security Module SafeNet HSMは、データ暗号化と暗号鍵を格納する専用ハードウェアがHSMです。さまざまなシステムのセキュリティを構築でき、特にセキュリティレベルは第三者評価機関(FIPSやコモンクライテリアなど)による認定を受けており、安全性が保証されています。
SafeNet トークナイゼーションマネージャー
- 監査コストを削減したい企業に最適
- 短期間で最高レベルのセキュリティを構築
- 徹底した情報漏えい対策
「トークナイゼーション」とは、主に企業の機密となるさまざまなデータを代理役をする別の値と置き換える処理のことで、その代理の値をトークン値といいます。この処理をすることによって、機密となる各種データは暗号化された形でトークンコンテナと呼ばれる場所に保管され、それによって情報漏えいのリスクを減らすという仕組みです。
SafeNet トークナイゼーションマネージャーによって、多種多様なデータを効率的に保護でき、企業の監査対象となるサーバーの数を大幅に削減できるメリットがあります。徹底した情報漏えい対策と監査コストの削減を実現できる暗号化ソフトということです。
暗号Lite
- 簡単操作でファイル作成し暗号化
- 復号用ソフトウェア不要
- メーカーサポートも充実
暗号Liteは、とにかく手軽な操作でファイルの暗号化・複合化ができるソフトウェアです。見積書や提案書などのビジネスにとって必須のデータを簡単に暗号化でき、メーカーサポートも充実しているので万が一のときにも安心です。また「4thEye Professional」という制御ソフトと併用することで、より安全なファイル運用も可能となっています。
KeySecure
- 中央集中化された鍵管理用プラットフォーム
- さまざまな環境に展開可能
- FIPS 検証済み
KeySecureは、すべての規模の企業に対応した暗号鍵管理プラットフォームです。暗号鍵とアプリケーションを一元的に管理できるのが特徴となっています。たとえば企業内で暗号化技術が普及すると、暗号鍵の生成やインポート・エクスポートといった鍵の管理も大規模で複雑になってきますが、このKeySecureを利用することにより、セキュリティ管理者は中央で鍵管理を一元化できます。これによって同時に複数の暗号化専用機器と関連する鍵の管理ができ、非常に便利です。
InterSafe FileProtection
- 守りたいファイルを自動暗号化
- 特別な操作やパスワードは不要
- パソコン紛失時も安心
InterSafe FileProtectionファイルを保存した時点で、その状況を問わず自動的に暗号化してくれるソフトです。特別な操作やパスワード管理は一切不要。ファイルの操作性を失うことなく自動暗号化とアクセス権限管理を実現してくれるので、特に企業での利用に向いています。
暗号化の時点でも閲覧時でも特別な操作やパスワード管理は不要で、さらに拡張子(アイコン)も不変であるため、ユーザーの利便性を損なうことなくファイル管理が可能なのが特徴です。
NonCopy2
- ファイル暗号化とコピーガード機能
- 持ち出し対策として有効
- デバイス制御機能も付加できる
NonCopy2は、NECが提供している情報漏えい防止ソフトウェアです。ファイルの暗号化とコピーガード機能をもっており、保護したフォルダからのファイルの持ち出しを禁止できます。保護フォルダ内に保存したファイルはクライアント端末からは編集や閲覧が可能ですが、外部への持ち出しを完全に防止可能。当該フォルダにファイルを保存すると自動暗号化され、参照時点で自動的に復号されるシステムです。
リムーバブルディスクへのファイル持ち出しを禁止するデバイス制御バージョンもあり、セキュリティスイート(SS)ではどちらの機能も使用できます。
SafeNet KeySecure
- 機密にしたいデータをしっかり保護
- 暗号化データと暗号鍵を物理的に分ける
- トークナイゼーションでリスク低減
SafeNet KeySecureは、NTT DATAが提供している機密データ保護ソリューションです。保護対象にしたいデータごとに用意されているコネクターと組み合わせて機密データを保護。暗号鍵はKeySecureで管理され、暗号化データと暗号鍵を物理的に分けることで、より安全に機密データを守れます。
さらにトークナイゼーションによりデータを意味のない文字列に置換えることで、マイナンバーといった個人情報を取り扱う際のリスク低減に寄与します。
NISMAIL
- 安全・確実・低コストなデータ集配信ミドルウェア
- 蓄積交換型ファイル転送方式を採用
- 約42,000以上の導入実績
NISMAILは、TCP/IPにより接続された複数のWindows Server、Linux、UNIX間などでの自動ファイル転送を実現してくれるデータ集配信ミドルウェアです。 安全・確実・低コストをコンセプトに、企業の自動システム間連携をサポートします。データファイルが到着すると、あらかじめ指定したプログラムを自動的に起動できるので、業務アプリケーション同士の連携がとりやすいのが特徴です。
さらに転送するデータファイルの内部コードを転送先のコード体系に自動的に変換も可能。システムの動作制御や稼働状況検索など便利な機能も多く実装されています。
Confidential Posting
- 暗号化したファイルを安全に伝送
- 大容量のファイルも簡単に送受信
- 受信側はセットアップ不要
Confidential Postingは、企業の扱う機密性の高いデータや大容量ファイルを安全・確実に送受信できるサービスです。富士通エフ・アイ・ピー独自の暗号化技術によって、強固なセキュリティのデータ送受信を実現しており、データ受信者側は煩わしいID登録やセットアップなどの作業は必要ありません。
セキュリティ基準が厳しいといわれる金融業界への導入実績が豊富で、自社の状況に合わせて柔軟にカスタマイズが可能なのも特徴です。主に中規模~大規模企業向けのサービスといえるでしょう。
SecureCoreDSE
- バックグラウンドでデータを自動暗号化
- 企業の情報漏えいを防ぐ
- 暗号化したまま業務の遂行が可能
SecureCoreDSEは、企業の人的ミスによる情報漏えいを防ぐための暗号化ソフトです。意図しない情報漏えいを防止するため、バックグラウンドで必要データを自動暗号化し、さらに暗号化した状態のまま業務遂行が可能。ユーザーのITリテラシーに依存せずに運用できます。
社内のパソコンにインストールすることで強固なセキュリティの社内環境を構築でき、あらかじめ暗号化させたいアプリを決めておけば、利用するファイルはすべて自動暗号化してくれるので便利です。
SecureCoreSFE
- 高度な暗号化とパスワード認証
- サイバー犯罪の被害とリスクを低減
- ファイルサーバーや共有フォルダにプログラムを設置するだけ
SecureCoreSFEは、ファイルサーバーやLANディスク(NAS)上のデータに簡単に高度な暗号と自動パスワードを付与してくれるツールです。「AES」により、さまざまなアプリのデータを暗号化でき、目的のサーバーや共有フォルダにプログラムを設置するだけで運用可能。サーバー管理やインストール作業も不要なので、初めて暗号化プログラムを導入する場合でも安心です。
暗号化ソフトの機能比較
今回紹介した暗号化ソフトの機能比較の一覧です。どれも特化している機能が違うので、どの機能を重視するかで暗号化ソフトを選びましょう。
ソフト名 | 暗号化技術 | 暴露ウイルス対策 | 元ファイル消去 | 紛失時の隠匿性 | 暗号/複合時間 | パスワード省略 |
---|---|---|---|---|---|---|
ED | AES256bit暗号など | ○ | ○ | △ | 比較的早い | △ |
アタッシェケース | AES256bit暗号 | ○ | ○ | △ | 遅め | △ |
SecretX秘匿復号 | 256bit独自暗号 | ○ | △ | × | 遅め | × |
セキュリティ・ウェアハウス | AES256bit暗号 | ○ | ○ | △ | 比較的早い | ○ |
TrueCrypt | AES256bit暗号など | × | △ | ○ | 早い | ○ |
ToraTora | AES256bit暗号 | ○ | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
Driverware NonCopy 2 | AES256bit暗号 | ○ | △ | ○ | 早い | 不明 |
DataClasys・データクレシス | RSAとAESのハイブリッド | ○ | ○ | ○ | 早い | ○ |
DataSecure | さまざまな暗号化技術に対応 | ○ | ○ | ○ | 早い | 不明 |
Security Module SafeNet HSM | さまざまな暗号化技術に対応 | ○ | 不明 | ○ | 早い | 不明 |
SafeNet トークナイゼーションマネージャー | さまざまな暗号化技術に対応 | ○ | 不明 | 不明 | 早い | 不明 |
暗号Lite | AES256 | ○ | △ | ○ | 早い | ○ |
KeySecure(暗号化) | さまざまな暗号化技術に対応 | ○ | 不明 | ○ | 早い | ○ |
FileCapsule Deluxe | さまざまな暗号化技術に対応 | 不明 | 不明 | ○ | 早い | 不明 |
Renee File Protector | AES256 | 不明 | ○ | ○ | 早い | 不明 |
AES Crypt | AES | ○ | 不明 | 不明 | 早い | 不明 |
暗GO | ストリーム暗号と256bitブロック暗号のハイブリット | 不明 | ○ | ○ | 早い | △ |
Chaky | AES256 | 不明 | 不明 | ○ | 比較的早い | 不明 |
Safe Melt 32 | AES | 不明 | 不明 | ○ | 比較的早い | △ |
Secure Folders | 不明 | ○ | 不明 | ○ | 不明 | 不明 |
InterSafe FileProtection | AES256bit暗号 | ○ | ○ | ○ | 早い | ○ |
NonCopy2 | さまざまな暗号化技術に対応 | ○ | △ | ○ | 早い | △ |
SafeNet KeySecure | さまざまな暗号化技術に対応 | ○ | 不明 | ○ | 早い | ○ |
NISMAIL | さまざまな暗号化技術に対応 | 不明 | △ | 不明 | 早い | ○ |
Confidential Posting | 独自の暗号化技術 | ○ | △ | ○ | 早い | ○ |
SecureCoreDSE | AES | ○ | △ | ○ | 早い | ○ |
SecureCoreSFE | AES | ○ | 不明 | ○ | 早い | ○ |
暗号化ソフトの価格比較
フリーソフトである「ED」は機能の面でも充実しているのでおすすめの暗号化ソフトです。
ソフト名 | 購入価格 | 備考 |
---|---|---|
ED | フリーソフト | ※windows7以降は要動作確認 |
アタッシュケース | フリーソフト | ※windows8にも対応(10は要動作確認) |
SecretX秘匿復号 | 2,520円 | ※windows8以降は要動作確認 |
セキュリティ・ウェアハウス | 2,800円 | ※最新版windowsにも対応 |
TrueCrypt | フリーソフト | ※windows8以降は要動作確認 |
ToraTora | フリーソフト | ※最新版windowsにも対応 |
Driverware NonCopy 2 | 1,220,000円 ~ | ※クライアントライセンス×30、サーバライセンス×1、年間保守料含む。 |
DataClasys・データクレシス | 2,000,000円 ~ | ※クライアントライセンス×30および初年度保守など含む。 |
DataSecure | 5,000,000円 | ※対象従業員規模:約250名以上 |
Security Module SafeNet HSM | 500,000円 | ※対象従業員規模:約500名以上 |
SafeNet トークナイゼーションマネージャー | 7,000,000円 | ※対象従業員規模:約500名以上 |
暗号Lite | 230,000円 ~ | ※最小構成時:クライアント100ライセンス、年間保守料 |
KeySecure(暗号化) | 2,500,000円 | ※対象従業員規模:約500名以上 |
FileCapsule Deluxe | フリーソフト | ※Windows/Mac/iOS/Android利用可能 |
Renee File Protector | 2,980円 | ※無料版も利用可能 |
AES Crypt | フリーソフト | ※Linux、Javaもサポート |
暗GO | フリーソフト | ※windows8以降は要動作確認 |
Chaky | フリーソフト | ※windows7以降は要動作確認 |
Safe Melt 32 | フリーソフト | ※windows7以降は要動作確認 |
Secure Folders | フリーソフト | ※windows10は要動作確認 |
InterSafe FileProtection | 15,000円~ | ※ライセンス数に応じて価格が変動 |
NonCopy2 | 要問い合わせ | ※ニーズに合わせて3種類のパッケージあり |
SafeNet KeySecure | 要問い合わせ | ※中~大規模事業者向け |
NISMAIL | 690,000円~ | ※中~大規模事業者向け |
Confidential Posting | 20,000円~ | ※25IDから利用可能 |
SecureCoreDSE | 要問い合わせ | ※事業者向け |
SecureCoreSFE | 要問い合わせ | ※事業者向け |
暗号化ソフトの選び方
実際に暗号化ソフトを選ぶ際のポイントを説明していきます。
自社のビジネス環境を見直そう
データを暗号化をする前に、暗号化に適している環境か確認をしましょう。
- 暗号化した場合に実機にどれほどの付加がかかるのか✔
あまりに時間がかかってしまう場合、他の作業に支障が出てしまう可能性もあるので注意です。 - 自社の認証デバイスや業務で利用する外部HDDやUSBメモリに対応しているか✔
- 暗号化ソフト利用ユーザー情報などの一元管理ができるか✔
企業で複数のパソコンに暗号化ソフトを導入する場合は、一元管理が可能かどうかも暗号化ソフト選びの重要なポイントといえるでしょう。
ユーザビリティは非常に重要
暗号化ソフトは、システム管理者以外のITにそれほど詳しくないユーザーも日々の業務で使用することも想定する必要があります。
頻繁に暗号化をする業務が多ければ多いいほど、ほとんど使わないような機能が豊富なものよりも、むしろ「とっつきやすさ」の方が重要だといえるでしょう。
サービス無料期間などでユーザビリティを確認してから導入することをおすすめします。
セキュリティやサポートにも要注目
暗号化ソフトのセキュリティ強度やサポート体制などを導入前に必ず確認しましょう。特にビジネスに使用する場面では無料・有料にかかわらず第三者機関に強度測定をされているサービスや提供元が明確、確実なサービスを選ぶ必要があります。
利用環境・用途にあった暗号化ソフトを
一口に暗号化ソフトといっても、それぞれに強みのある分野や適切なユーザー規模というものが違ってきます。特に中~大企業向けのソフトは、その価格もさることながら、業種によっていかなる部分のセキュリティをより強固にすべきかを明確にしておく必要があるでしょう。まずは気に入ったソフトが想定しているビジネス規模やライセンス数などを確認し、提供会社に問い合わせてみましょう。
また、比較的小規模な企業や個人向けの暗号化ソフトに関しても、本記事で述べたような選び方のポイントを参考にして、用途に合わせたものを選ぶようにしましょう。特にフリーソフトは実際に使ってみて、自分なりに良し悪しを確認してみることを強くおすすめします。
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