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コアコンピタンスとは?分析ポイントやケイパビリティとの違いも説明!

最終更新日時:
記事の情報は2021-01-13時点のものです。
コアコンピタンスは市場において優位性を築くために必要な「事業の中核となる強み」です。そのコアコンピタンスに対する簡単な分析の仕方や考え方について説明していきます。

コアコンピタンスとは

コアコンピタンスとは、企業が事業を運営するにあたり中核となる「強み」のことです。これは、アメリカの経営学者ゲイリー・ハメルとプラハラードによって、1994年に提唱されました。コアコンピタンスが指す「強み」は、「事業活動(バリューチェーン上)における特性や能力」のことを言います。

以下で、詳しくコアコンピタンスについて見ていきましょう。

コアコンピタンスを分析するポイント

模倣可能性(Imitability)

模倣可能性とは、「競合他社に簡単に模倣できるものか」という視点です。模倣可能性が低いほど、競争優位性は大きくなります。

移動可能性(Transferability)

移動可能性とは、「1種類の製品や分野だけでなく多くの製品や分野に応用ができ、幅広く展開できるか」です。移動可能性が高いほど、競争優位性は大きくなります。

代替可能性(Substitutability)

代替可能性とは、「他の方法で置き換える事の出来ない唯一無二の存在であるか」という視点です。代替可能性が低いほど、他の物で置き換えられない絶対的な存在となります。

希少性(Scarcity)

希少性とは、「その技術や特性が珍しいものであり、希少価値が存在するか」という視点です。希少性が高いほど、強い武器に成長する可能性が高いと考えられます。

耐久性(Durability)

耐久性とは、「その強みが長期にわたって競争優位性を維持する事が出来るか」という視点です。耐久度が高いほど、コアコンピタンスの価値が保証されることとなります。

コアコンピタンスとケイパビリティの違い

コアコンピタンス:「事業活動における特性や能力」

コアコンピタンスとは、組織がある事業を成し遂げるために必要な「(一定の水準を満たした)能力の核となる部分」であり、企業の持つ「事業活動(バリューチェーン上)における特性や能力」を指しています。

たとえば、あるメーカー企業が新製品の開発に成功して販売を開始するとなった場合、その製品の開発を成功させた技術力がコアコンピタンスにあたります。

ケイパビリティ:「組織全体の能力や強み」

一方、ケイパビリティは「組織としての総合的な能力や強み」を表しています。

上記の新製品開発の例でいうと、新製品を開発し、製造や品質管理を経て、最終的に市場へ流通させるといった組織間の連携によって発揮される能力がケイパビリティに該当します。

コアコンピタンスの事例

ソニーの小型化技術

市場に出回り始めたころの電化製品はいずれも大きくて重量があり、自宅に置くには向かないという理由で、一般消費者の間では流通しませんでした。

しかし、同社の創業者のひとりである井深大社長の口癖「もっと小さくできないか」に込められた想いがやがて社内に浸透し、製品の小型化というコアコンピタンスが確立されていきます。

その結果として生み出された同社の代表的な製品が、「ウォークマン」だったのです。

シャープの液晶技術

同社は、その社名の通り元々はシャープペンシルの製造からスタートしました。

その後、家電やコンピュータ事業に関わりを持つようになり、電卓の液晶パネルを手掛ける事となりました。そこから多くの研究を重ね、優れた液晶パネル商品の開発と生産に成功しました。

一時期、「液晶といえばシャープ」といっても過言ではない程にブランド力を獲得し、同社の成長を支えてきたのが、この液晶技術だったのです。

ホンダのエンジン技術

1970年に改正された大気浄化法(マスキー法)によって、アメリカでは厳しい基準をクリアした自動車しか販売できなくなりました。

アメリカの自動車メーカーも強く反発する中、四輪車メーカーで最後発であったホンダは、この状況をチャンスと捉え、持ち前の高い技術力を生かして世界で最初にこの厳しい基準をクリアするエンジンの開発に成功しました。

その後もそのエンジン技術を応用していくことによって、あらゆる用途やサイズの高性能のエンジンを作れるというコアコンピタンスを確立していったのです。

味の素のアミノ酸関連の技術

味の素は1909年に創業され、100年以上続く長寿企業です。同社は、食べ物の「うま味」を構成する成分グルタミン酸がアミノ酸の一種であるという発見をきっかけに事業がスタートしたのです。

その後、同社はうまみ調味料「味の素」の製造・販売に限らず、アミノ酸を基点とした研究開発に取り組み、独自の「先端バイオ・ファイン技術」を追求してきました。

そして、このアミノ酸関連の技術を核として事業領域を拡大し、高付加価値素材や新しいビジネスモデルを世に提供しています。

富士フィルムの精密技術

富士フィルムは、その名前の通りカメラのフィルム製造を手掛けてきました。近年のデジタルカメラの普及を受けて急激にフィルムの売上は減少していきましたが、同社はコアコンピタンスを活かして新しい美容や医療の市場へと転換していきました。

同社は、カメラフィルムの製造工程において求められるマイクロレベルでの精密な技術力や、フィルム製造において高純度高品質のコラーゲンを作り出すことができる技術力を、これまでの事業とは異なる分野に応用し、時代の変化に対応してきたのです。

コアコンピタンスを確立しましょう

コアコンピタンスとは、組織がある事業を成し遂げるために必要な「能力の核となる部分」であり、企業の持つ「事業活動の中核となる特性や能力」のことを言います。

事例の項目でも見てきたように、100年以上続く企業や世界のトップクラスに成長した企業は、その中核となるコアコンピタンスを磨き上げた企業です。また、コアコンピタンスを持つことによって、市場の変化への対応も可能となります。

ぜひあなたの企業でも事業の中核となる強みを磨いて、あなたの企業のビジネスを成長させていきましょう。

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