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カオナビ佐藤COOが語る、タレントマネジメント成功の秘訣 「タレマネは魔法の杖ではない」

記事の情報は2021-11-16時点のものです。
拡大を続けるHRテック市場では、多くのプレイヤーが競い合っています。タレントマネジメントの領域で6年連続トップシェア(※)を占めているのが、株式会社カオナビです。COOを務める佐藤寛之氏にタレントマネジメントの重要性や活用に向けた課題、テレワーク下におけるユーザーニーズの変化などを聞きました。

株式会社カオナビ 取締役副社長 COO 佐藤 寛之氏
【PROFILE】
上智大学卒業後、株式会社リンクアンドモチベーションにて組織変革コンサルティングに従事。その後、シンプレクス株式会社にて、人材開発業務の責任者を務める。2011年より株式会社カオナビにて創業者の柳橋とともに、タレントマネジメントシステム「カオナビ」の事業を開始し、現在では2,200社以上に利用される、業界シェアトップクラスのサービスにまで成長させている。

※出典/ITR 「ITR Market View:人材管理市場2021」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2020年度予測)

タレマネは魔法の杖ではない

―御社のミッションに込めた想いをお聞かせください。

佐藤:当社は、先日11月11日に「"はたらく"にテクノロジーを実装し 個の力から社会の仕様を変える」というパーパスを発表しました。これまでの「個の力にフォーカスしマネジメントを革新する」というミッションはそのパーパスに統合する形としましたが、テクノロジーの力を使って、個人の働くという価値観を変えていきたいと想いは変わりません。別の言い方をすれば、個人が才能を活かして活躍するには、この世の中がどうあるべきかをテクノロジーを活用して支援していきたいということです。

最初は、経営とかマネジメントを革新するというところから入りましたが、昨今はタレントマネジメントというワードを個人も使うようになっています。もう少し広い領域で、企業と個人の関係性をテクノロジーで“個人立脚”に変えていきたいと考えています。

―タレントマネジメントの重要性を改めて語っていただけますか。

佐藤:二つの側面があります。まずは、環境変化が激しい世の中、ないしは不確実な世の中にあって、自社の中にどんな才能や個性を持った社員がいるのかをしっかりと把握し、事業構造の変化に的確に対応することが非常に重要になっていることです。ですので、タレントマネジメントや人材データの分析・活用が急務となっています。

もう一つは、人材難の時代に自社にエンゲージメントを持って働いてもらうために必要であるということです。働くことに対する価値観や働き方が多様化する中で、自社で優秀な人材に働き続けてもらうには、社員たちがどんなことを考えていて、何に悩んでいて、どんなことを期待しているのか、Willみたいなものをしっかりと把握しておくことが、企業が生き残るためにとても重要になっています。

テクノロジーをどう活かすか

―日本企業におけるタレントマネジメントシステムの活用状況をどう見ていますか。

佐藤:タレントマネジメントシステムが、このHR領域において魔法の杖のように思われていると感じています。テクノロジー導入が先になってしまい、それを支える人事制度や働き方改革が後回しになっていることも多いと感じています。

企業はおおよそ3段階に分かれています。一つ目は、実際にタレントマネジメントシステムを上手く活用している会社です。二つ目は、「タレントマネジメントをしなくては」とか「導入しなくては」とツール先行になっている会社です。これが結構あります。そして、三つ目が「今まで紙に情報を記録していた」「テクノロジーは使ったことがない」という会社です。このように3分類すると、二つ目のゾーンが多いという印象です。

―タレマネとは何かがまだ腹落ちできていない企業が多いということですか。

佐藤:僕らのような企業は、「テクノロジーによってこうなった方が良いな」と思っていただくことは大変嬉しいです。ただ問題はそこから先です。テクノロジーに気付いて終わりではなく、テクノロジーを活用するためには、それを支えるソフトの部分である人事制度や組織作り、抜擢の仕方などを変え、テクノロジーとソフト面の導入の両輪で改革していかないといけません。

ツールはあくまでもツールなので、魔法の杖ではないのです。この組み合わせが、まだ上手く行っていない企業が多い気がします。これからなのでしょうね。

新たなツールを入れても変わらない企業とは

―日本企業でタレントマネジメントシステムの活用が上手く行かない要因はどこにあるのでしょうか。

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