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リンクアンドモチベーション常務執行役員に聞く エンゲージメントを高める2つのシンプルなコツ

最終更新日:(記事の情報は現在から983日前のものです)
組織とのつながりや関係性を意味する「エンゲージメント」は、今最も注目を集めるキーワードです。なぜ、エンゲージメントが重要なのでしょうか。どう高めていけば良いのでしょうか。エンゲージメントサーベイのパイオニアである株式会社リンクアンドモチベーションの常務執行役員・川内正直氏に語って頂きました。

【インタビュー】
川内正直氏 株式会社リンクアンドモチベーション 常務執行役員

2003年早稲田大学卒業後、 (株)リンクアンドモチべーションへ入社。採用、育成、人事制度構築、経営ビジョン策定・浸透プロジェクト推進と、一貫して組織課題の解決に向けたコンサルティング業務に従事。顧客企業の組織変革を成功に導く傍ら、新規拠点立ち上げ、新規事業部門立ち上げなども担当。2010年に大手企業向けコンサルティング事業の執行役に就任し、2018年に取締役就任。2022年に常務執行役員に就任し、組織開発ディビジョンを統括。

不景気のさなかに創業

―御社はどのような思いで創業された会社ですか

創業は2000年です。当時は世界全体が不況でした。特に日本は失われた10年と言われていた頃です。まさに、「何とかしなければいけない」「変わっていかないといけない」というタイミングでした。日本企業は、「不景気を何とか乗り切ろう」とリストラクチャリングを断行し、米国流の経営に倣って成果主義の導入を推進していました。それだけに、人の気持ちやモチベーションは後回し、あるいは忘れ去られている状況だったのです。

これまでは、どちらかというと資本や資源が大きい方が強い会社、良い会社と言われていました。しかし、21世紀はおそらく、人が競争優位の源泉になっていくのではないかと考えました。そこで、これからの時代、「企業経営においてモチベーションが最重要テーマである」というメッセージを社会に問うべく、社名にストレートに「モチベーション」というキーワードを付けて創業したのです。

「企業経営で一番大切なことが、後回しにされている」
これは当時使用していた、中途採用向け広告のキャッチコピーです。人材こそが、日本企業を立ち直らせていく力であると訴えた広告に多くの応募が殺到しました。私もそんな想いに共感し、2002年に新卒で入社しました。まだ社員数40名程度の頃でした。

組織と個人に変革の機会を提供する

―御社のパーパスは

私たちはミッションと表現していますが、「私たちは、モチベーションエンジニアリングによって、組織と個人に変革の機会を提供し、意味のあふれる社会を実現する」と掲げています。

当社はコンサルティング会社として創業しているのですが、担当するコンサルタントの経験値によってサービスの質が上下したり、コンサルティングのナレッジが属人化してしまったりすると、本当の意味で社会を変えていくのは難しいのではないかと考えました。私たちは、実効性と再現性によって、顧客の真の変革を支援したい。この想いを実現するための基幹技術が「モチベーションエンジニアリング」です。

この先50年・100年経ったタイミングでも、技術が残っていればあらゆる人の役に立てるのではないか。その技術を磨き続けることが第一義である。これが創業以来ずっと掲げているところです。

また、創業以来10年間は企業向けの領域で仕事をしてきたのですが、M&Aによりスクールビジネスもグループの中に取り込み、組織だけではなく個人へも価値提供の幅を広げてきました。人は誰しも間違いなく大きなポテンシャルを持っています。問題は、変わる機会があるかどうかだけです。「変革の機会」をしっかりと提供できれば、組織や個人が「夢」や「生きがい」によって、たくさんの意味をこの社会から汲み取っている状態をつくることができる、そう確信しています。

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