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売上至上主義だった役員陣を全員解雇、オーダースーツ銀座英國屋の改革10年史

最終更新日:(記事の情報は現在から276日前のものです)
ビジネス・エグゼクティブ向けオーダースーツの製造販売を行う銀座英國屋。著名なドラマで衣装協力を行っていたり、多くの政治家たちにも「スーツは銀座英國屋」と愛されている存在です。代表取締役社長の小林英毅氏は2009年に28歳で社長に就任。ところが、バブル崩壊を経て業績は右肩下がりで推移していました。同氏は会社の体質を変えるために役員陣を一新し、事業を立て直していきます。銀座英國屋の改革10年史を振り返ります。

【インタビュー】
銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅さん
1981年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、ワークスアプリケーションズに入社。システムコンサルティングや開発部門での業務を経験した後、2006年、25歳のときに家業であるフルオーダースーツメーカーの老舗・銀座英國屋に戻り、2009年、28歳で代表取締役社長に就任。

バブル崩壊を経て右肩下がりになった業界に入社、初日に言われたのは「何もしなくていい」

フルオーダースーツメーカーである銀座英國屋はバブル期の最盛期には売上100億円以上あり、店舗数も全国に50店舗ありました。当時は就職人気ランキングで大手旅行会社や航空会社と並んで、トップ10入りする企業でもあったんです。

ただ、バブル崩壊以降2000年代の業績は右肩下がり。不採算だった店舗も閉めざるをえず、資金繰りに追われていました。取引先には「支払いを待って欲しい」と遅延の電話をしていたのを覚えています。後の2014年まで、実に20年間新卒採用が出来ない会社になっていたのです。

もともと私は家業を継ぐ気は一切ありませんでした。新卒で就職したワークスアプリケーションズを選んだのはコンサルを志望していたからです。それでも、お世話になっている方から「自分の生い立ちをあらためて振り返り、誰に生かされてきたのかを考えた方がいい」と諭されて、家業に入ることを決意しました。

そんな経緯もあり「自分が経営を立て直そう、会社を改革しよう!」と意気込んで入社したものの……。初日に当時の役員陣から「何もしなくていいから」と言われ、出鼻をくじかれてしまいました。一気にモチベーションが下がり、その後3年間は仕方なく店舗で接客業務などをしていました。当時のことを覚えている社員からは「社長、あのとき本当につまらなそうにしてましたし、時々カーテンの影に隠れて昼寝してましたよね(笑)」と今でも揶揄されます。

役員陣の一新で「店長になりたくない……」という雰囲気を変える

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