オンプレミスのAI-OCRおすすめ8選!クラウドとの違いは?
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AI-OCRのオンプレミスとクラウドの違い
AI-OCRには、システムを自社内で管理・運用する「オンプレミス型」と、オンライン上で提供されているサービスを利用しシステムを運用する「クラウド型」があります。オンプレミス型のAI-OCRのメリット・デメリットをクラウド版と比較しながら解説します。
オンプレミスのAI-OCRのメリット
オンプレミスのAI-OCRは、クラウド型と比べて、次のメリットがあります。
- セキュリティに強く機密情報を保護できる
- 作業時間を短縮できる
- カスタマイズ性に優れている
セキュリティの強さと作業時間が短縮できる点は、オンプレミスのAI-OCRがインターネットに接続しないことが理由です。インターネットに接続しないことで、外部からの不正アクセスやデータ漏えいのリスクを低減できます。
また、インターネットへのアップロードやダウンロードの時間を省けるため、作業効率が向上します。そのため、大量の書類を効率よくOCRする作業に向いています。
さらに、オンプレミスのAI-OCRは、カスタマイズ性に優れており、自社の業務に合わせて簡単に機能を追加したり減らしたりできる点もメリットです。
これらの理由から、オンプレミス型のAI-OCRは安全かつ正確に大量の書類を処理できると言えます。
オンプレミスのAI-OCRのデメリット
オンプレミスのAI-OCRは、クラウド型と比べて、次のデメリットがあります。
- 初期費用や運用費用が高くなる
- システムの更新やメンテナンスが手間になる
- 柔軟性や拡張性が低い
これらのデメリットは、オンプレミスのAI-OCRが社内のPCやサーバーにインストールして利用するために生じます。社内に環境を構築することで、インターネットに接続しないことのメリットは得られますが、一方でハードウェアやソフトウェアの購入・設置、セキュリティ対策やバックアップなどの運用管理にコストと時間がかかります。
また、オンプレミスのAI-OCRはシステムの更新やメンテナンスを自社で行わなければならないため、最新の技術や機能に追随するのが難しくなります。
さらに、自社の業務に合わせてカスタマイズできますが、システムの拡張や変更には制限があります。
これらの理由から、オンプレミスのAI-OCRは、コストや運用面での負担が大きくなる可能性があります。
セキュリティやカスタマイズ性が求められる場合にオンプレミスのAI-OCRが向いていますが、初期費用や運用費用が高くなることや自社でメンテナンスやアップデートを行う必要があることなどのデメリットもあります。
そのため、自社の状況や目的に応じて、クラウド型のAI-OCRとメリット・デメリットを比較検討することが重要です。
オンプレミスのAI-OCRに向いている企業
オンプレミスのAI-OCRは、自社のサーバーにソフトウェアをインストールして利用します。次のような特徴を持つ企業には、オンプレミスのAI-OCRが向いています。
- セキュリティが重要な企業
オンプレミスのAI-OCRは、自社のサーバーでデータを管理するため、外部に漏れるリスクが低くなります。たとえば、金融や医療などの個人情報や機密情報を扱う業界では、セキュリティ面が重要です。そのため、セキュリティを重視したい企業はオンプレミスのAI-OCRをおすすめします。
- カスタマイズが必要な企業
オンプレミスのAI-OCRは、自社のニーズに合わせてAI-OCRの機能や精度を調整できます。たとえば、特殊な書式や文字を読み取る必要がある場合や、高い精度を求める場合などは、カスタマイズして読み取りの正確性を高められるオンプレミスのAI-OCRが向いているでしょう。
オンプレミスのおすすめAI-OCR8選
DX Suiteは、活字や手書きにも対応し、高い読取精度と操作性能を有するAI-OCRです。
「Intelligent OCR」と「Extensions」2つの主要機能を搭載しています。Intelligent OCRは帳票の種類や形式に関わらず、自動で読み取り対象領域を抽出し、データ化します。Extensionsは、生成AIによってデータ処理の自動化やデータ利用を促進します。たとえば、仕分け機能ではIntelligent OCR機能によって帳票の種類を自動で判別・分類し、Extensionsによって売上伝票を読み取り、売上台帳へ転記できます。
DX Suiteはクラウド型とオンプレミス型から選択可能です。料金は、月々の利用量に応じた3つのプランとオプションを提供しています。
DynaEye - 株式会社PFU
DynaEyeは、オンプレミス環境で高精度な文字認識を実現するAI-OCRです。癖のある手書き文字にも対応するAI技術が強みです。
2つの異なるOCRエンジンを使用し認識結果を擦り合わせる「ベリファイOCR」機能が搭載されており、不一致項目のみが赤字で表示されます。信頼性の低い項目だけ目視で確認できるため、確認作業の効率化につながるでしょう。
DynaEyeの料金は、利用枚数や用途に応じ4つのプランが用意されています。AI-OCRが利用できるのは枚数制限のある初年度1,008,00円(税抜)のEntry Lite AI-OCRプランと、使い放題の初年度2,016,00円(税抜)のEntry AI-OCRプランの2つです。
SmartRead - 株式会社Cogent Labs
SmartReadは、認識精度99.2%※と、非エンジニアでも直感的に操作できる点が強みのAI-OCRです。
ドキュメントの種類を自動で判別・分類し、あらゆる活字や手書き文字を高精度で読み取ります。また、APIやデータ連携基盤との連携機能も充実しており、データ活用やDXを推進できます。
SmartReadhはクラウド型とオンプレミス型から選択可能です。初期導入費用0円で、選択したプランの料金のみで利用できます。オンプレミス型の具体的な料金は、問い合わせが必要です。
※出典SmartRead「SmartReadとは」(2024年2月14日閲覧)
スマートOCRは、非定型帳票や手書き文字などさまざまな書類や文字が読み取り可能なAI-OCRです。くわえて、高度なデータ抽出機能が強みです。
スマートOCRはAI文字認識エンジンや歪み補正エンジン、インテリジェントデータ抽出エンジンなどの高度な機能を搭載しています。これらの機能により、網掛け文字や透かし文字、離れ文字も認識でき、印が押された文字の印影除去も可能です。また、書式のバラバラな請求書や発注書などの帳票を自動で判別・分類できるため、データ化を効率化します。
スマートOCRは、クラウド型とオンプレミス型から選択可能です。料金は、クラウドサービス、専用クラウドサービス、プライベートクラウド、オンプレミスの4つの提供形態から目的別に選べます。オンプレミスの場合は、初期費用が100,000円、月額費用が340,000円からです。
DEEP READ
DEEP READは、独自の研究開発を経たディープラーニングに基づくAIを活用している点が強みです。手書き文字のデジタル化において高い認識精度を誇ります。
自動分類機能や枠線の自動読み取り機能、非定型帳票の認識機能などの機能を搭載しています。自動分類機能では、テンプレートの異なる大量の帳票を一度に読み取れます。また、ディープラーニングによって学習を重ねることにより、読み取り機能の精度向上が図れます。
クラウド型とオンプレミス型が選択でき、オンプレミス型の料金は、初期費用として300,000円、月額費用が40,000円からです。
AIRead
AIReadは、拡張性に優れたAI-OCRです。手書き文字や非定型書類のデータ化、画像処理や仕分け機能に加え、既存システムとの連携ソリューションを提供しているのが強みです。
オンプレミス型とクラウド型のどちらも選べ、LGWANにも対応しています。オンプレミス型の料金は、初期費用が960,000円(税抜)からです。オンプレミス型のサブスクリプションプランもあり、こちらは初期費用は無料で、年間利用料960,000円(税抜)から2,888,000円(税抜)まで4つのプランが選べます。
AIスキャンロボ
AIスキャンロボは、大量のデータ入力業務を効率化するAI-OCRです。複雑な帳票の読み取りはもちろん、テンプレート作成の代行が可能な点が強みです。
一般的なAI-OCRでは、読み取り前に事前のテンプレート作成が必要ですが、AIスキャンロボはテンプレート作成から代行するため、導入時の手間を削減できます。また、RPAとの連携で、読み取り箇所の解析自動化をサポートします。
セキュリティやパフォーマンスのニーズに合わせ、クラウド型とオンプレミス型から選べます。オンプレミス型の料金については、お問い合わせが必要です。
FormOCR v.8.0
FormOCR v.8.0は、AI-OCRと従来のOCRのハイブリッド型の認識技術を用いて、手書きや活字の帳票の電子化を高いコストパフォーマンスで行えるソフトウェアです。
文字枠のないフリーピッチ手書き文字の認識や、よく間違える単語を登録しておけば自動で置換出力できる機能などを搭載しています。また、読み取ったデータは確認しやすいようオーバーレイ表示されます。このように、使いやすくユーザーフレンドリーな点が特徴です。
AI-OCRは基本パッケージにオプション機能として追加することで利用できます。ソフトウェアはクラウド型とオンプレミス型から選択可能です。料金については、問い合わせが必要です。
自社に合う導入形態を比較しよう
オンプレミス型のAI-OCRは、クラウド型に比べてセキュリティ面とカスタマイズ性に優れており、アップロード・ダウンロードの時間がなく、書類の取り込みとデータ化がはやい点がメリットです。一方、導入コストやシステムの管理コストがかかるデメリットがあります。
顧客の個人情報など慎重な取り扱いが必要なデータを扱う企業や、特殊な文字や情報の読み込みをするためにカスタマイズしたい企業には、オンプレミス型がおすすめです。
AI-OCRの導入を検討する際には、自社のニーズや予算に合わせて、複数のサービスを比較することが大切です。BOXILではAI-OCRのサービス資料をまとめてダウンロードできるので、ぜひ活用してください。
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