AI-OCRのシェア・市場規模を解説!一番選ばれている人気サービスは?
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AI-OCRの市場規模
BOXIL編集部が2024年2月に実施した調査をもとに、AI-OCRの市場規模を算出※1しました。2023年のSaaS型AI-OCRの市場規模は、およそ414.5億円だと算定できます。また、導入を検討しているユーザーの動向や導入予定時期をもとに算出すると、2024年の市場規模は480億円に到達する見込みで、2025年の市場規模は546.2億円規模に成長すると予測※できます。
※1 調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに、1社あたりの利用金額と法人数から算定。AI-OCR機能を持つRPAツールなどを含む。
※2 同調査の導入時期と導入予定時期から算定
AI-OCR市場の成長率は?
同調査では、まだAI-OCRを導入・利用していないエンジニア・開発担当などに対して、導入予定も調査しました。その結果、利用検討中の中では「時期は未定だが利用検討中」という企業が多い結果となりました。
導入予定時期 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
時期は未定だが利用検討中 | 22 | 4.2% |
半年以内には利用開始予定 | 9 | 1.7% |
1年以内には利用開始予定 | 8 | 1.5% |
2年以内には利用開始予定 | 6 | 1.2% |
現時点では未定・利用予定はない | 475 | 91.3% |
AI-OCR市場の成長の要因としては、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、帳票の読み込みニーズの拡大が挙げられます。とくに、改正電子帳簿保存法の施行により、FAXや紙の書類、手書き文字をスキャンして電子化できるAI-OCRへの注目が高まりました。
PRAと組み合わせたAI-OCRの有効性が広く認知されたこともあり、2024年以降はAIによる認識精度向上により、さらに普及が進んでいくと考えられます。
AI-OCRのシェア率
BOXILが実施したAI-OCRの利用ユーザー16人を対象にしたSaaSの利用実態調査※によると、AI-OCRのシェア率は、DX Suiteがトップで11.8%でした。次点でAIスキャンロボ®やAutomation Anywhere、富士フイルムの「AI-OCRデジタル変換」、WinActorが5.9%と続いています。RPAツールに付随するOCR機能を利用している企業も多いようです。
※調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに集計
シェア率とあわせて口コミ・ユーザー満足度もチェック
シェア率だけでなく、各AI-OCRの口コミやユーザー満足度を確認しておくことで、自社にあったサービス選びができるようになります。AI-OCRの口コミランキングもあわせて参考にしてください。
ここからは、シェア率の高いAI-OCRはなぜ選ばれているのか、AI-OCRに特化したSaaSに絞ってBOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
- CSV・JSON・サーチャブルPDFなどのさまざまな形式で出力
- 日本語・英語・中国語・タイ語・ベトナム語に対応
- 複数種類の帳票を自動で振り分けして管理
DX Suiteが選ばれている理由としては、とくに文字読み取り精度の高さが挙げられます。手書き文字や乱雑に書かれた文字でも高い精度で読み取ってくれるという口コミが見られました。
今後は読み取ったドキュメントの要約をしたり、文章の内容を読み取ってクレーム判定に利用できたりする機能をリリース予定です。
AIスキャンロボ
- 活字に強いAI-OCR
- スキャン用のテンプレートの作成を代行してくれる
- 複雑な表であっても適切に抽出
AIスキャンロボは、活字の帳票を読み取るのに適したAI-OCRです。帳票によくある複数行にまたがる複雑な表であっても、適切にAIが読み取りCSV形式にて出力してくれます。
一般的なAI-OCRでは、読み取り前に事前のテンプレート作成が必要ですが、AIスキャンロボはテンプレート作成から代行するため、導入時の手間を削減できます。また、RPAとの連携で、読み取り箇所の解析自動化をサポートします。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
AI-OCRを選ぶ際に重要なのは「自社の状況に合った機能が備わっているかどうか」です。あわせて各サービスの口コミなども見ておくと良いでしょう。