大企業向け採用代行・採用アウトソーシング（RPO）おすすめ5選！選定ポイントと導入メリット

大企業で活用できる採用代行・採用アウトソーシングの内容とは

採用代行（RPO）とは、「Recruitment Process Outsourcing」の略語で、企業に代わって採用業務を担ってくれるサービスのことです。たとえば、次のような採用業務に対応しています。

• 求人広告の作成や公開
• 応募者とのやり取り
• 面接の手配や実施
• 候補者の選定
• 内定者フォロー

採用活動は、採用計画の立案から母集団形成、応募者管理、採用媒体の選定、面接などプロセスが多いです。採用代行・採用アウトソーシングには、すべてのプロセスを担ってくれるワンストップ型、部分的に業務を依頼できるスポット型があります。

採用代行を依頼することで、担当者の負担軽減はもちろん、採用全体にかかるリソースを削減可能です。負担を最小限に抑えながら、効率よく採用活動を進められます。

採用代行・採用アウトソーシングについてさらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

大企業が抱える人材採用の課題

大企業は求人に対する応募数が多いため、人材採用に関する課題も発生しやすいです。普段の業務で解決すべき課題はどれか、確認してみましょう。

• 採用コストが高額になりやすい
• 担当者の負担が大きくなりやすい
• 蓄積された採用データを活用できていない
• 部署によって管理手法が異なるため採用効率が悪い

採用コストが高額になりやすい

大企業は採用人数が多いうえ、優秀な人材を求める傾向にあるため、採用コストが高額になりやすいです。採用広告費や人材紹介会社への手数料などさまざまな費用が発生するため、採用予算の管理が重要になります。

担当者の負担が大きくなりやすい

大企業は求人に対する応募数が多いため、担当者の負担も大きくなりやすいです。新卒採用だけで500名以上を採用する企業も珍しくありません。

応募者の情報はもちろん、書類や面接の進捗、コミュニケーションなど、さまざまな採用管理業務が発生します。数百人規模の採用管理を、限られた担当者だけで進めるのは大きな負担となります。

蓄積されたデータを活用できていない

大企業は採用数が多い分、膨大な採用データが蓄積されますが、これらをうまく活用できていないケースも多いです。採用活動を進めることで、応募者の属性や選考結果、入社後のパフォーマンスといったデータが蓄積されます。

しかし、多忙やノウハウ不足によってデータ分析ができていない企業も少なくありません。

部署によって管理手法が異なるため採用効率が悪い

大企業では、部署によって採用管理の手法が異なり、それによって採用効率が下がっているケースもあります。採用目標や求める人材像、採用プロセスが異なる場合もあり、採用管理が煩雑になりがちです。

また、全社的な採用戦略との整合性が取りづらく、採用効率が低下する可能性もあります。

大企業の課題を採用代行・採用アウトソーシングで解決できる理由

大企業では、「採用コストが高額になりやすい」「採用効率が悪い」など人材採用に関する課題がありますが、採用代行・採用アウトソーシングを使えばそれらの課題を解決できます。人材採用の課題を解決できる理由を、採用代行のサービスや詳細とともに説明します。

• 採用戦略の質を高められる
• 採用コストの削減につながる
• 内部リソースを最適化できる
• 採用スピードが向上する

採用戦略の質を高められる

採用代行では、採用に関する知識や経験が豊富な「プロ」が業務を担うため、採用戦略の品質向上が期待できます。市場動向や競合他社の状況を踏まえたうえで、最適な採用戦略を立案するため、自前で行うよりも効果が出る可能性が高いです。

採用コストの削減につながる

採用代行・採用アウトソーシングを導入することで、採用にかかるコスト削減につながります。具体的には次のような費用を削減可能です。

• 広告費
• 人材紹介会社への手数料
• 採用担当者の人件費や教育費
• システム導入費

採用活動にかかる費用を可視化して最適化することで、コストパフォーマンスの高い採用活動を実現できます。

内部リソースを最適化できる

採用業務を外部に委託することで、採用担当者の負担が軽減されるため、本来注力すべき業務に集中できるようになります。採用活動に割いていた時間を、事業戦略の立案や既存社員の育成など、本来集中すべき業務に充てられます。

また、採用業務が効率化されれば、時間だけでなく人員や資金といった内部リソースも有効に活用できるでしょう。

採用スピードが向上する

採用代行では、ノウハウをもった担当者が応募者のスクリーニングから面接、内定までの一連の流れをスムーズに進めてくれるため、採用スピードの向上につながります。

また、独自のネットワークやデータベースを活用することで、潜在的な候補者にもアプローチが可能です。

大企業における採用代行・採用アウトソーシングの選び方

大企業が採用代行・採用アウトソーシングを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。

• サービスの範囲や内容、費用対効果を比較検討する
• サービスのカスタマイズ性や柔軟性を評価する
• サービスの品質管理や効果測定の仕組みを把握する

サービスの範囲や内容、費用対効果を比較検討する

採用代行・採用アウトソーシングサービスは、それぞれ業務の提供範囲や内容、料金体系が異なります。自社のニーズに合ったサービスを選ぶために、複数の企業を比較検討することが重要です。

募集から入社までの一連の流れを代行するワンストップ型や、特定の業務のみを代行するスポット型など、サービスの範囲や内容を確認し、最適なものを選びましょう。

費用対効果も重要な検討ポイントです。初期費用や月額費用、成功報酬の有無などを確認し、予算内で最大限の効果が得られるサービスを選びましょう。

サービスのカスタマイズ性や柔軟性を評価する

採用課題やニーズは企業によって異なるため、画一的なサービスではなく、自社の状況に合わせてカスタマイズが可能なサービスを選ぶことが大切です。

採用ターゲット層や採用プロセス、評価基準などを細かく調整できるか、独自の採用ツールやシステムとの連携が可能かなどを確認しましょう。

状況の変化に合わせて柔軟に対応できるかも重要なポイントです。採用市場の動向や自社の事業戦略の変化に応じて、サービス内容を調整できるかを確認しましょう。

サービスの品質管理や効果測定の仕組みを把握する

採用代行・採用アウトソーシングサービスの品質は、採用成功に大きく影響するため、サービスの品質管理体制や効果測定の仕組みを事前に把握することが重要です。担当者のスキルや経験、実績などを確認し、信頼できる企業を選びましょう。

定期的な進捗報告やフィードバックの機会があるか、採用活動の成果を数値化して評価できるかなども重要なポイントです。効果測定の仕組みが明確になることで、サービスの改善点や課題を把握し、より効果的な採用活動につなげられます。

大企業におすすめの採用代行・採用アウトソーシング5選

• 人材ノウハウが豊富な「株式会社リクルート」のサービス
• 入社手続きや内定式・入社式における事務業務もカバー
• ワンストップ依頼からスポット的な依頼まで対応している

リクルートスタッフィング（BPO）は、人材ノウハウを豊富にもつ「株式会社リクルート」が提供する事務アウトソーシングです。人事労務や経理、採用、受発注など、さまざまなバックオフィス業務を代行してくれます。

採用代行では、採用媒体の手配や管理をはじめ、応募受付、スカウト送信、面接調整、合否連絡、問い合わせ対応まで幅広く対応可能です。入社手続きや内定式・入社式における事務業務などの領域までカバーしています。

また、新卒だけでなく、キャリア、アルバイトなどの雇用形態にも対応可能です。採用計画からオンボーディングにいたるまでのワンストップでの依頼から、部分的な依頼まで対応しています。

• 新卒や第二新卒、エンジニアなど幅広い人材採用に対応
• 知見の豊富な専任のスタッフをアサインしてくれる
• 料金が明瞭なのでコストの調整がしやすい

マイナビワークスのRPOは、新卒はもちろん、第二新卒やエンジニアの採用にも対応した採用代行サービスです。「説明会の代行」や「面接の代行」など部分的な依頼に強く、人手の足りない業務に対して、知見の豊富な専任のスタッフをアサインしてくれます。

新卒採用サイト「マイナビ」の操作代行も可能です。面接や説明会実施にあたっての予約枠の作成、リマインドメールや合否連絡の送信など、マイナビの操作を代わりに行ってくれます。

業務ごとに代行費用が明確化されているため、コストの調整もしやすいです。「特定のプロセスに弱みを感じている」「部分的に人手が足りない」といった大企業におすすめのサービスといえます。

• 「母集団形成」と「応募者対応」の領域に強い採用代行
• RPAとAIを駆使した採用管理システムのチェックも可能
• 規模に応じたアウトソーシングプランを提案してくれる

キャリアマートの採用代行は、新卒採用と中途採用の2つに対応した採用代行サービスです。採用プロセスの中でも「母集団形成」と「応募者対応」の領域に強く、媒体選定からサイト初期設定、エントリー受付管理、面接日程調整などを代行してくれます。

採用管理システムの操作代行も可能です。「RPA（業務を自動化するロボット）」と「AI」を駆使することで、システムの正確かつスピーディーなチェックを実現します。採用数が数名規模のベンチャーから100名以上の大企業まで実績が豊富で、規模に応じたアウトソーシングプランを提案してくれます。

• 「採用のプロ」がメンバーの一員となって採用をサポート
• 媒体選定やコンテンツ拡充、母集団形成、候補者対応まで対応
• 採用エージェントの特性を理解したうえで最適な提案を行う

TARGET（ターゲット）は、株式会社Attackが提供する採用マネジメントサービスです。同社に在籍する「採用のプロ」が、企業の採用メンバーの一員となって、戦略立案から実行までをサポートします。媒体選定やコンテンツ拡充、母集団形成、候補者対応まで幅広い業務を支援可能です。

母集団形成はスカウト形式で行い、専任の担当者が候補者の経歴をチェックし、1通ずつオリジナルのメッセージを送信します。採用エージェントの特性も理解したうえで候補者対応を行うため、スムーズかつ的確な母集団形成が可能です。コンテンツの拡充では、求人票の作成から採用広報に掲載するインタビュー記事の作成などに対応しています。

• 上場企業をはじめ、700社以上^※の導入実績をもつ採用代行
• 採用手法の中でも「ダイレクトリクルーティング」に特化している
• 採用活動の自走を支援するサービスも充実している

スカウト代行 PRO SCOUTは、上場企業をはじめ、700社以上^※の導入実績をもつ「ダイレクトリクルーティング特化型」の採用代行サービスです。スカウトの作成や配信はもちろん、候補者選定、スケジュール管理などの業務に対応しています。

代行業務では、エンジニア採用案件には元エンジニアを配置するといった、特定分野のプロをアサインします。業界のトレンドや他社の事例を踏まえたうえで、採用決定までをサポート可能です。

代行だけでなく、採用活動の自走を支援するサービスも豊富です。たとえば、配信ログデータの提供や採用管理システムの登録、スカウト媒体の提案などを行ってくれます。

※出典：VOLLECT「ダイレクトリクルーティング支援 PRO SCOUT」（2025年3月20日閲覧）

大企業向けの採用代行・採用アウトソーシングで採用業務の効率化を図ろう

採用代行・採用アウトソーシングでは、求人広告の作成や応募者とのコミュニケーション、候補者選定などさまざまな採用業務を「プロ」が担ってくれます。採用の品質とスピードの向上、内部リソースの最適化などのメリットを享受可能です。

「担当者の負担が大きい」「部署によって管理手法がバラバラで採用効率が悪い」と悩んでいる大企業におすすめといえます。

大企業向けの採用代行・採用アウトソーシングを選ぶ際は、サービスの範囲やカスタマイズ性などを確認し、本当に費用対効果があるか検討しましょう。

代行ではなく自前で採用活動を進めたい企業は、採用コンサルティングも検討してみてください。採用コンサルティングについての詳細は、次の記事で解説しています。