採用代行(採用アウトソーシング)とは | 委託内容やメリット、サービス14選

売り手市場が続くなか、新しい採用手法を取り入れる企業が増えてます。
採用代行は、米国やヨーロッパではすでに活用されていますが、日本ではまだあまり見られません。本記事では、採用代行の具体的な内容や利用するメリット・デメリットのほか、おすすめサービスを紹介します。
各サービス資料で料金やサービス内容で比較したい方は、こちらからボクシルおすすめサービス資料をまとめてダウンロードしていただけます。
目次を閉じる
- 採用代行(採用アウトソーシング)とは
- 採用代行の流れ
- 採用代行と人材紹介会社の違い
- 採用で代行される業務
- 採用計画・企画
- 母集団形成
- 応募者管理
- ツールの提供
- 人事の教育・研修
- 採用代行サービスにかかる費用
- 通常、採用にかかる費用
- 採用代行を利用した費用
- おすすめの採用代行サービス
- TakeActionの採用アウトソーシング-株式会社TakeAction
- ネオキャリアの採用アウトソーシング-株式会社ネオキャリア
- ウィルオブ・ワークの採用代行-株式会社ウィルオブ・ワーク
- 1stインタビュー-株式会社レバロ
- 人事業務のコンサルティング・アウトソーシング
- ジョブプロCMS
- CasterBiz
- i-STAFF
- フジ子さん
- ADECCO(アデコ)
- TSUNAGUSOLIUTIONS(ツナグ・ソリューションズ)
- テンプグループ
- トライアンフ
- マンパワーグループ
- 採用代行のメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- 採用代行で重要な業務に集中
- ボクシルとは
採用代行(採用アウトソーシング)とは
採用代行(採用アウトソーシング)とは、採用活動を外部に委託することいいます。採用をアウトソーシングすることから、「RPO(Recruitment Process Outsourcing)」とも呼ばれています。
採用代行の流れ
採用業務には、主に次のようなタスクがあります。
これらの採用業務をすべて行うのは複雑で手間がかかるため、これら業務を代行させます。
Aは面接までのプロセスを委託するケース、Bは採用の企画以外を委託するケースです。Cはこれらタスクをすべて外部化するケースです。
AやBのように、一部を代行させるサービスと、Cのように採用すべてを代行させるサービスがあります。代行サービスを比較する際は、どのパターンなのかよく確認しましょう。今回紹介した以外のパターンもありえます。
採用代行と人材紹介会社の違い
人材紹介会社は、企業と転職者のマッチングを行いますが、採用代行は依頼元の企業の採用活動を請け負って採用活動を行います。上の図で言えば、人材紹介は母集団形成の一部にあたります。
そのため、これら二つのサービスは似て非なるものです。採用代行は人材を紹介されるのではなく、採用業務の代行をさしています。
採用で代行される業務
採用代行では具体的にどのような業務まで委託できるのでしょうか。多くの企業がアウトソーシングする代表的な業務内容5つを紹介し、どのようなことを代行しているのか紹介します。
採用計画・企画
人材を確保できない企業は、採用計画・企画に問題があるかもしれません。採用活動を成功させるために、緻密な人物像設計や採用活動計画策定をはじめ、採用競合分析などの採用計画に関することを代行します。
母集団形成
母集団形成では、自社の求人に興味や関心を持っている人を作り出します。具体的には、募集媒体の選定から会社説明会実施だけでなく、DM原稿作成から配信の業務までも代行します。
応募者管理
応募者が集まれば、その人たちを選考しなくてはいけません。その選考に関わる適性検査・筆記試験実施、面接などを代行します。すべてを丸投げするのではなく、自社で行う範囲と代行してほしい範囲を明確にする必要があります。
ツールの提供
代行業者が、応募者データの整理用にまとめるツールを提供してくれます。人事目線で作られたツールなので、作業効率や使い勝手の良いものが多くおすすめです。
人事の教育・研修
採用を行う人事の教育と研修を行います。優秀な人材を獲得するためには、それを見極める人材も優秀でなくてはいけません。さまざまな経験ノウハウを生かし、面接官のトレーニングを代行します。
採用代行サービスにかかる費用
メリット・デメリットの項目でも解説しましたが、採用を代行したことでコストが増えるのか減るのかはケースバイケースです。利用するサービスや採用する相手、人数によって大きく変化します。
それでも一つの目安となる指標を紹介します。
通常、採用にかかる費用
通常、採用コストは新卒採用で約50〜55万円、中途採用で約80~300万円が相場と言われています。
これらの費用は、求人広告費や説明会の会場費などが含まれます。それらのトータルでかかった経費を採用人数で割った数字が、一人当たりにかかった採用費として算出できます。
そのため、採用代行を利用しなくても、一人当たり約50万円程度かかってしまうという認識は持っておきましょう。
採用代行を利用した費用
採用代行サービスの形態には種類があるため、一概に費用がこれくらいということは言えません。
実際にあるサービスの例をいくつか挙げると、採用人材の概算年収30%や、月額管理費用20万円などがあります。どの範囲の業務を依頼するのか、その業務を代行するにあたり何名のスタッフを必要とするのかということで費用が変動をします。
おすすめの採用代行サービス
Take Actionの採用アウトソーシング - 株式会社Take Action
画像出典:Take Actionの採用アウトソーシング公式サイト
- 採用におけるブランディング戦略の策定
- 採用業務を幅広く代行
- 採用だけでなく入社後の活躍までを考えた採用代行
Take Actionの採用アウトソーシングは、クライアント企業の魅力と強みを明確にし、採用におけるブランディング戦略の策定までをサポートする採用アウトソーシングです。採用業務における戦略の策定はもちろん、採用パンフレットやホームページなどのクリエイティブ制作もサポートしてくれます。自社の理念に共感する学生を集め、入社後に活躍できる人材を見抜きます。そうすることで、採用におけるミスマッチを軽減できるため、入社直後の離職防止につながります。
ネオキャリアの採用アウトソーシング - 株式会社ネオキャリア
画像出典:ネオキャリアの採用アウトソーシング公式サイト
- 全ての採用業務を代行、一部の業務のみでも代行可能
- 募集形態に合った採用代行でサポート
- 自社コールセンターによる24時間電話対応
ネオキャリアの採用アウトソーシングは、10,000社以上の豊富な支援実績とノウハウを持つ採用アウトソーシングです。代行可能な業務は、採用計画の立案や母集団形成から、面接まで幅広く支援します。新卒や中途、アルバイトなど、あらゆる募集形態に合わせた採用計画を立案し、必要となる業務を重点的にサポートします。また、24時間365日体制のコールセンターを保有しているので、土日祝日や夜間の応募や問い合わせにも対応します。
ウィルオブ・ワークの採用代行 - 株式会社ウィルオブ・ワーク
画像出典:ウィルオブ・ワークの採用代行 公式サイト
- 雇用形態にかかわらず人材を集められるサービス
- 15年以上蓄積してきたノウハウで採用に関する課題を解決
- 介護士や保育士のような、資格の必要な職種の採用代行も可能
ウィルオブ・ワークの採用代行は、全国あらゆる場所で、さまざまな職種の人材を雇用形態にかかわらず集められる採用代行サービスです。15年以上にわたり蓄積してきた、採用や人材派遣のノウハウを活用し、クライアントの課題に合わせた採用代行プランでサポートします。全国50箇所以上の拠点で、採用業務の全部または一部を課題や予算に合わせて代行します。介護士や保育士のような資格の必要な職種の人材を集めることも可能で、採用代行と同時に採用課題の根本解決を目指すコンサルティングも実施しています。
1stインタビュー - 株式会社レバロ
画像出典:1stインタビュー公式サイト
- Web面接だから全国の応募者に対応
- 入社後のビジネス力を測るケース面接を実施
- トップ企業からのヒアリングを元にした評価軸
1stインタビューは、企業の代わりにWeb動画による面接を行い、構造化面接×データアナリティクスにより客観的で正確な評価をする採用代行サービスです。距離による応募のハードルが下がり、これまでは遠方だからと応募を見送っていたような求職者も対応できます。入社後のパフォーマンスに焦点を当て、実際のビジネスに近い課題を出す「ケース面接」と、トップ企業から導き出した評価軸を元に、資質の高い応募者の発掘も期待できます。
人事業務のコンサルティング・アウトソーシング
- 多彩なバックグラウンドを持つ人事のプロが数多く在籍
- 全国どこでも対応可能
- 対面業務への高い対応力
人事業務のコンサルティング・アウトソーシングは、採用・定着・研修など人事領域の設計から実務代行まで幅広く支援するアウトソーシングサービスです。
人材業界・人事経験者・国家資格キャリアコンサルタント保持者など、さまざまなバックグラウンドを持つ人材の中からユーザーにマッチした人事のプロをアサインします。採用から定着まであらゆる企業課題に対応するサービスを企業ごとにカスタマイズ可能です。 特にフロント業務に特化しており、面接代行件数約30,000件・説明会代行件数約500件の実績を誇ります。
ジョブプロCMS
- サイト制作・サイト運用・求職者の集客まで一貫したサポート
- indeedはじめ複数媒体の運用・改善
- 記事制作・書類選考などの代行オプションあり
ジョブプロは、自社求人サイトの構築・運用システムです。システムの提供だけでなく、サイト制作・サイト運用・求職者の集客の3つの一貫したサポートを受けられます。求職者の集客はindeedをはじめ、SEO、SNSなど媒体問わず運用をアウトソースできるため、応募単価の削減・応募数の増加も期待できます。
また、記事制作や書類選考などの代行オプションも提供しているため、人手の少ない場合でも利用可能です。
CasterBiz
- ビジネスの第一線で活躍していたアシスタントがチームで業務を徹底サポート
- オリジナルツールを活用し、依頼内容と個人のスキルを素早くマッチング。幅広い業務に効率的に対応
- 自社の普段どおりのコミュニケーションでやり取りが可能
CasterBizでは、スカウト代行・面談調整など人事採用全般に関わる業務を代行してくれます。アシスタントの採用倍率は100倍なので、質の高いスタッフがサポートしてくれます。
i-STAFF
- 1/100の採用倍率を突破した優秀なスタッフがサポート
- 「スピード」だけでなく「正確さ」にもこだわる
- 業界唯一の返金保証付き
i-STAFFは、スカウト代行、面談調整、一時面接官代行、採用受付オペレーション業務をサポートするオンラインサービスです。ハイクオリティの業務委託がスピーディに行えます。
パソコンを利用したオンラインでのサポートの他に、オフラインでも業務を担当してくれます。領収書や名刺、書類を郵送すれば手元で作業してもらえます。サービスに納得できなくても返金保証を受けられるので安心してサービスを利用できます。
フジ子さん
- 必要なときに必要なだけ業務を任せられる
- 業界水準のおよそ半額の値段設定
- 専門性の高いアシスタントがチームで対応
フジ子さんは業務を高いレベルでこなしてくれるスタッフに、必要なときに必要なだけ仕事を頼めるオンラインアシスタントサービスです。求人広告の出稿と管理、面接スケジュール調整などの業務を代行します。
基本プランは月額4.7万円から利用でき、採用や設備といった費用はかかりません。1か月からの利用もできるのでお試しで利用するのもよいでしょう。
ADECCO(アデコ)
- 優秀な人材を確保するための“採用力”を強化
- きめ細かな対応で、ミスマッチのない採用
- 最終面接と採用の判断を除くすべての業務で負荷を軽減
ADECCOは、これまで人材ビシネスで培った経験とノウハウを生かし、「エントリー」「スクリーニング」「選考」「内々定」の4つのタームに分けて業務を代行します。対応形態も正社員、契約社員、パート・アルバイトなどのすべてのカテゴリーでの代行を行ってくれるので、自社にあった形での採用を進められます。
TSUNAGU SOLIUTIONS(ツナグ・ソリューションズ)
- 採用市場におけるインフラ企業
- 日本初のアルバイト・パート専門
- 採用担当者の業務軽減・採用の最適化
TSUNAGU SOLIUTIONSは、日本初のアルバイト・パート専門の採用代行サービスです。アルバイト・パートに特化しているということもあり、正社員や派遣社員にはない採用の難しさをよく理解してくれています。そのため、応募受付支援事業や求人募集支援事業などをメインに行っており、アルバイト・パート人材の採用をサポートします。
テンプグループ
- 顧客に合わせた柔軟な支援体制を構築
- 代行にとどまらない、採用活動のPDCA
- アウトソーシングの運用実績
テンプグループは、人材派遣40年、業務委託18年の活動実績を活かし、信頼できるビジネスパートナーとして活動します。これまで数百名、数千名の採用実績があり、業種・職種・雇用形態問わず、すべての採用活動のサポートをします。採用代行以外にも、人材派遣や人材紹介予定派遣などのサービスもあるので、そちらもオススメです。
トライアンフ
- 面接官トレーニング公開講座の実施
- 採用手法の最適化・効率化
- 充実した採用コンサルティングサービス
トライアンフは、常駐型アウトソーシングを行っており、採用経験の豊富なスタッフを企業に派遣することで、その企業で常駐しながら採用関連のコーディネートやリクルーター業務を代行します。そのほかにも採用に関するコンサルティング内容がとても充実しているので、自社でノウハウを蓄積していこうと考えている企業は、代行サービスを利用するよりもコンサルティングを受けることをオススメします。
マンパワーグループ
- 総合人材サービス会社50年の実績
- 世界に2900、日本国内に約120拠点のオフィス
- 採用特化のオペレーションセンター
マンパワーグループは、採用活動を代行して終わりではなく、入社後のフォローアップまでが充実しており、高い定着率を誇ります。せっかく採用コストをかけても、すぐに退職してしまっては採用費や教育費が無駄になってしまいます。これまで数多くの事例をみてきた経験とノウハウから、費用対効果の高い手法を提案してくれます。
採用代行のメリット・デメリット
メリット
重要な業務に集中
採用代行によって、人事本人が行わなくても良い業務をアウトソーシングし、絶対に外せないコア業務に集中できます。採用後のミスマッチや、優秀な人材を見極めるための重要な時間を確保できます。
高い専門性
採用活動の豊富な実績とノウハウを持っているため、専門性が高く、自社にあった形で採用活動を行ってくれます。これまで取りこぼしていた優秀な人材も、プロに任せると採用の確率が上がります。
管理コストの削減
アウトソーシング=コストがかかるというイメージが強いですが、実はそうではありません。採用にかかるすべてのコストを考えた場合、自社で応募者を管理ソフトを用意する手間が省けたり、時間や手間を大幅に省けたりするので、管理コスト削減につながります。
デメリット
委託のコスト
安くないコストが委託時にかかってしまうのは、仕方がありません。単発で見ると大きなコストですが、採用活動を長期的に見たらどうか、という視点で考えてコストパフォーマンスを検討しましょう。
自社にノウハウが未蓄積
アウトソーシングするということは、自社では行わないという意味でもあります。自社で採用の経験がなされないため、ノウハウが蓄積されません。代行を利用している間は順調でも、契約を解除した際に同じように採用活動ができないので危険です。
採用代行で重要な業務に集中
採用代行は、採用活動を外部に委託するものなので、採用活動のうえでネックになっている業務を依頼しましょう。
効率的に採用活動を進められるだけでなく、採用後の離職も減らせます。もしどの作業を依頼すれば良いのか決められなければ、文中で紹介した「採用代行利用で行われる代表的な業務内容」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
もちろん代行をしてもらうことによるメリットとデメリットはそれぞれあるので、長期的・短期的な視点で採用活動を考えて、どの範囲で利用するのか、を考えましょう。
ぜひこれを機会に、採用代行サービスを検討してみてください。
ボクシルとは
ボクシルとは、「コスト削減」「売上向上」につながる法人向けクラウドサービスを中心に、さまざまなサービスを掲載する日本最大級の法人向けサービス口コミ・比較サイトです。
「何かサービスを導入したいけど、どんなサービスがあるのかわからない。」
「同じようなサービスがあり、どのサービスが優れているのかわからない。」
そんな悩みを解消するのがボクシルです。
マーケティングに問題を抱えている法人企業は、ボクシルを活用することで効率的に見込み顧客を獲得できます!また、リード獲得支援だけでなくタイアップ記事広告の作成などさまざまなニーズにお答えします。
ボクシルとボクシルマガジンの2軸を利用することで、掲載企業はリードジェネレーションやリードナーチャリングにおける手間を一挙に解消し、低コスト・高効率・最小限のリスクでリード獲得ができるようになります。ぜひご登録ください。
また、ボクシルでは掲載しているクラウドサービスの口コミを募集しています。使ったことのあるサービスの口コミを投稿することで、ITサービスの品質向上、利用者の導入判断基準の明確化につながります。ぜひ口コミを投稿してみてください。
