コホート分析とは | Googleアナリティクスでの機能活用方法・維持率
コホート分析とは
コホート分析とは、ある条件でユーザーをグループ分けし、そのグループごとに起きる変化を長期的に観察する手法のことです。ちなみに、「コホート」とは古代ローマで、軍団を10に分けた「分団」という意味の言葉だそうです。
コホート分析の役割
マーケティングは闇雲に進めても、時間とお金がかかるだけ。戦略的・効果的に進めるためには的確な分析が欠かせません。セグメントに沿った分析が可能という点で、コホート分析は重要な位置づけなのです。
コホート分析の例
コホート分析では、どのようなことがわかるのか?具体的な例を見てみましょう。
たとえば、20代女性のコホート分析をすることで、その世代独特の変化や嗜好を読み取れ、将来的な行動予測が可能になります。
すると、どのような商品を開発すればいいのか、どのようなアプローチが有効なのかを戦略的に考えられますよね。
また、定期的にキャンペーンをやっている場合は、それぞれのキャンペーンの顧客をグループ化してコホート分析をするという方法もあります。
そうすることで、「冬のキャンペーン時のお客さんは、1回あたりの購入金額は高かったけれど、キャンペーン後6か月を追いかけると、夏のキャンペーンのお客さんのほうが何度も購入してくれている」といった、細かい分析が可能に。
得られたデータを使って、キャンペーンの成果や顧客同行を深く推察できるのです。
コホート分析と「維持率」
コホート分析をするうえで、重要な考え方の一つが「維持率」です。サイト運営においては、この維持率が重要です。
維持率とは、あるときに訪問したユーザーが、その後どれくらい再訪するか(=そのサイトに定着しているか)がわかる指標です。
維持率が高ければ、ユーザーはページの内容に満足しているということ。満足度が高いということは、コンバージョンに至る可能性も高いということです。
維持率を高めるのは、サイト運営の基礎。どこから始めようか迷っている場合は、まず維持率のコホート分析からチャレンジしてみましょう。
Googleアナリティクスを使えば、だれでもコホート分析ができる
コホート分析をやりたいと思っても、専門的な作業になるのでは…と思うかもしれません。しかし、誰でも、無料でコホート分析ができる方法があります。それは、Googleアナリティクスの「コホート分析」機能を活用することです。
やり方はかんたんで、Googleアナリティクスの「ユーザー」のメニュー内に、「コホート分析」というメニューがありますから、それをクリックするだけ。
ユーザーが最初にサイトを訪れた日(初回訪問日)でグループ化し、日別、週別、月別で推移を把握できます。「ユーザー維持率」や「収益」といった指標でユーザーの動向を把握しましょう。「収益」という切り口は、ECサイトの場合などにおすすめですね。
Googleアナリティクスでコホート分析をすると、「リピート購入を増やすには、どんな対策が必要か」「どのタイミングの施策が定着率のよいユーザーを獲得できたのか。そのキャンペーンで成功した工夫は?」など、売上増に向けて具体的な分析ができます。
コホート分析は手軽な分析方法の一つですから、アクセス解析から一歩進んで取り入れてはいかがでしょうか。
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