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セッションとは?意味・増やすポイント - ユーザーの行動を把握してサイト改善に活用しよう

最終更新日:(記事の情報は現在から58日前のものです)
アクセス解析に関連するキーワードの中で、特にわかりにくいのが「セッション」という概念。ユーザーがサイトを閲覧し、ブラウザを閉じるまでの流れを指しますが、その具体的な例と、セッション数向上のためのポイントを紹介します。

セッションとは

ITにおけるセッションとは、アクセスの開始から終了までの一連の流れのことです。Webサイトのアクセス解析に用いられ、ユーザーがサイトに訪問し、一定時間内に行う一連の操作を『1セッション』とカウントします。ブラウザを閉じることはセッション終了の条件ではなく、多くのアクセス解析ツールでは一定時間(Google アナリティクスでは30分)が経過するとセッションが終了します。

セッションの最大の特徴は「一連の通信」であることです。たとえば、同じユーザーが一度にサイトの複数ページを見たとします。複数ページを閲覧していますが、閲覧と離脱は1回なので、この場合は「1セッション」です。

一方で、ユーザーが昼と夜の2回アクセスした場合は、2回の閲覧と離脱がされるため、「2セッション」とカウントされます。

セッションの仕組み

セッションは、ブラウザとサーバー間における「信号の送受信」を認識することで回数がカウントされる仕組みです。ユーザーがWebサイトを開いたタイミングで、ブラウザはサーバーに対して、当該ページの情報を取得するよう信号を出します。

受信によってサーバーは「ブラウザにページの情報を送ろう」と認識し、実際にデータを送ります。これがブラウザとサーバー間における信号の送受信です。ユーザーが次のページに移ろうとした場合は、再度信号のやり取りが行われます。この一連の流れが「セッション」です。

セッションが切れるタイミング

セッションが切れるタイミングとして次の3つがあげられます。

  • 一定時間を経過したとき
  • 日付が変わったとき
  • 異なる参照元にアクセスしたとき

一定時間を経過したとき

ユーザーによる操作が行われずに一定期間が経過すると、セッションが切れます。たとえば、アクセス解析ツールの「Googleアナリティクス」では、1セッションにおけるサーバーの記憶時間は30分です。サーバーは、ページ閲覧から30分が経過すると「セッション終了」とみなし通信が切れます。

日付が変わったとき

日付が変わったとき、つまり午前0時をまたいだ場合もセッションが切れます。たとえば、午後11時50分から午前0時20分までの30分間でWebサイトを閲覧しようとした場合、0時になったタイミングでセッションは切れてしまいます。

異なる参照元にアクセスしたとき

異なる参照元にアクセスすると、サーバーが「新しいセッション」と見なすため、セッションが切れます。たとえば、外部サイトのリンク経由でWebサイトにアクセスしたり、検索エンジンに直接入力して新しいサイトにアクセスしたりした場合です。

セッションの活用シーン

セッションは、Webサイトにおける「アクセス解析」に使われるケースがほとんどです。一定期間においてセッション数がどのくらいか、1人のユーザーあたりのセッション時間はどのくらいか、などを分析します。

セッションを調べる際は「アクセス解析ツール」が用いられ、ほかにもユーザーの使用デバイスや属性、流入経路などを分析可能です。

アクセス解析のほかには、アプリケーションやソフトウェアのログインにおける「ユーザー認証」や、ユーザーのページ遷移が多い「ショッピングカート」などにも活用されています。

セッションに似たアクセス解析用語

アクセス解析ではセッションに似た言葉も多く登場します。セッションに似た用語と意味を紹介します。

  • ページビュー
  • ユニークユーザー
  • インプレッション
  • トラフィック

ページビュー

ページビュー(PV)とは、Webサイト全体や当該ページが何回見られたかを示す指標です。アクセスしたユーザーが1回閲覧するごとに「1PV」とカウントされます。なおページビューは、閲覧の「総回数」なので、同じユーザーが複数回アクセスしても回数にカウントされるのが特徴です。

ユニークユーザー

ユニークユーザー(UU)とは、一定期間におけるユーザーのアクセス数を示す指標です。1日・1週間・1か月など決まった期間内で「誰が訪れたか」を明確にします。数値の単位はユーザーなので、同じユーザーが特定のページを10回閲覧した場合は「1UU」とカウントされます。

インプレッション

インプレッション(IMP)とは、Webサイトにおける広告やSNSのコンテンツが表示された回数のことです。主に広告やコンテンツの「露出度」や「到達度」を見るために使われます。

トラフィック

トラフィックとは、Webサイトへの訪問数やユーザーのアクティビティを指す場合と、ネットワークにおけるデータ転送量を指す場合があります。Webマーケティングでは主にサイト訪問数の意味で使われます。

セッション数を増やす方法

セッション数を増やす方法として次の4つがあげられます。

  • 検索順位を上げるための施策を行う
  • コンテンツの量を増やす
  • ユーザーからのアクセス経路を増やす
  • 広告を利用する

検索順位を上げるための施策を行う

Webページの検索順位を上げることで、ユーザーがアクセスしやすくなり、セッション数の増加が期待できます。検索順位を上げるための施策例は次のとおりです。

施策例 内容
キーワード選定 ペルソナのニーズを理解したうえで、それに準じたキーワードをWebページに盛り込む。
コンテンツ内容 「専門性」「権威性」「網羅性」などを意識したコンテンツを作成する。
内部対策 内部リンク(主に関連記事への誘導)を設置したり、ページの階層を作ることでユーザーの視認性を高めたりといった内部対策を行う。
外部対策 被リンクを設置したり、SNSを運用したりと、サイト名や企業名が外部サイトに紹介されるような外部対策を行う。

Webページが検索エンジンの1ページ目に表示されれば、ユーザーからも「信頼できそう」「上位なので一度読んでみよう」と思ってもらいやすいです。セッション数を増やすためにも、可能な範囲で最大限の対策を行いましょう。

コンテンツの量を増やす

Webサイト内におけるコンテンツの量も、セッション数に大きく影響します。これはコンテンツ数が多いサイトほど、ユーザーの検索にヒットしやすかったり、SNSでシェアされやすくなったりするためです。ユーザーの目に触れる機会が増える、つまりセッションも獲得しやすくなります。

ただし、コンテンツは量だけでなく「質」も重要です。コンテンツの質が低いとユーザーの満足度が下がり、離脱を招いてしまいます。専門性や権威性、網羅性などを意識したコンテンツを作成しましょう。

ユーザーからのアクセス経路を増やす

ユーザーからのアクセスは、必ずしも「検索エンジン」のみではありません。セッション数を増やすためには、SNSやメールマガジンなど、ほかのアクセス経路をもっておくことも重要です。

たとえば、X(旧Twitter)は拡散性の高いSNSなので、Webページのリンクを貼って投稿することで、それがインフルエンサーの目につき、拡散される可能性もあります。YouTubeやInstagram、公式LINEなど媒体はさまざまです。セッション数の増加はもちろん、リード(見込み客)の獲得や育成にもつながります。

Web広告を利用する

セッション数を増やす方法として、Web広告の出稿も効果的です。例として、リスティング広告やSNS広告があげられます。

リスティング広告の場合、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示されるため、ターゲットに直接リーチ可能です。SNSを運用している場合は、運用している媒体に合わせた広告を出稿することで、より多くのユーザーにリーチできます。

ただし、Web広告にはコストがかかり、投下したコストに対して売上が釣り合わないケースも少なくありません。費用対効果を見極めたうえで広告を出稿しましょう。

セッションに注目してサイトを改善しよう

アクセス解析において「セッション」は重要な指標であり、セッション数に着目することで、サイト改善に必要な施策に気づきやすくなります。

ページビューやユニークユーザー、インプレッションなど類似用語も多いため、それぞれの違いを理解したうえで、最適な施策を講じましょう。

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