データサイエンティスト初心者へ!無料でデータ分析を体感できる3つのフリーソフト
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データサイエンティストとは
データサイエンティストとは企業が日々蓄積しているビッグデータを分析・活用し、それをマーケティングなどに生かして新たなビジネスチャンスを生み出すデータ分析のスペシャリストのことです。
この職業に求められるのは分析したデータをマーケティングに活かすアイディアの発想力や、ビジネスに有効と思われるデータを発掘する洞察力などさまざまな能力が求められますが、基盤となるのはやはりデータ分析力でしょう。
データサイエンティストになるために
現在データサイエンティストを目指している方のなかには、データ分析の基盤を作るために勉強中の方も多いかと思います。
しかし、参考書やネットで得られる情報をもとに独学でデータサイエンティストを目指している方は、やはり途中で限界を感じてしまう場合も多いようで、その大きな原因が実践での経験ができないことのようです。
データサイエンティストの壁を乗り越えるために
上記の課題をクリアするには転職や参加費を払ってセミナーや塾に通うなど、なかなか難易度が高めです。
しかし、もっと簡単にデータ分析の実践を積めないのでしょうか?
そこで、実践まではいかずともデータ分析が気軽にできる、大学教授が開発したデータ分析のフリーソフトをいくつか調査してみました。
そのなかでも使いやすそうなものを集めてみたのでぜひ参考にしてください。
データ分析ツールとは?
近年、ビジネスの意思決定において「データに基づく判断」が強く求められるようになっています。膨大な情報のなかから、必要なデータを抽出・整理し、活用できる形に変換することは、企業の競争力を高めるうえで欠かせません。
そのようななかで注目されているのが「データ分析ツール」です。
データ分析ツールを活用することで、専門的な知識がなくても、視覚的にわかりやすいグラフやチャートを用いて、データの傾向や課題を簡単に把握できます。
データ分析の基本的な役割
データ分析ツールの主な役割は、「データを価値ある情報に変換すること」です。
具体的には、複数のデータソースから情報を集約し、整形・加工を行い、グラフやダッシュボードとして視覚的に出力します。これにより、売上の推移や顧客行動の傾向といった重要なビジネスインサイトを、誰でも直感的に理解できるようになります。
BIツールとの違い
データ分析ツールと混同されがちなものとして「BI(ビジネスインテリジェンス)ツール」があります。どちらもデータの可視化や分析に用いられますが、用途やスコープに違いがあります。
BIツールは経営層やマネージャー向けに最適化されており、企業全体の業績や指標を俯瞰する目的で使われることが多いです。一方で、データ分析ツールは、より現場寄りで柔軟な分析を重視しており、部門ごとの施策立案やマーケティング活動に活用されるケースが目立ちます。
無料ツールの活用メリット
有料ツールに比べて機能面で制限があるものの、無料のデータ分析ツールにも多くの利点があります。最大のメリットは、初期投資が不要な点です。コストをかけずにデータ分析を試せるため、導入ハードルが非常に低く、スモールスタートに適しています。
また、オープンソースのツールであれば、カスタマイズ性に優れており、自社のニーズに合わせて柔軟に機能を追加可能です。業務改善やスキルアップの第一歩として、無料ツールは非常に有効な選択肢といえるでしょう。
無料データ分析ツールの選び方
無料のデータ分析ツールと一口に言っても、提供されている機能や使用条件はツールごとに大きく異なります。どのツールが自社や個人のニーズに最適かを見極めるには、いくつかのポイントを押さえて比較・検討することが重要です。
特に確認すべき4つの観点を紹介します。
データソースとの接続性
まず確認したいのは、使いたいデータをスムーズに取り込めるかどうかです。分析対象となる情報がクラウドストレージ、Excelファイル、データベースなどさまざまな形式で保存されている場合、それらと連携できるかがカギになります。
たとえば、GoogleスプレッドシートやCSVファイルに対応しているか、社内のMySQL・PostgreSQLなどと接続可能かどうかをチェックしましょう。データのインポートに手間がかかると、分析そのものの効率も落ちてしまいます。
グラフ・可視化の柔軟性
分析結果をどのように表現できるかも、ツール選定で重要な要素です。円グラフや棒グラフといった基本的なチャートはもちろん、散布図やヒートマップ、フィルター機能付きのダッシュボードなど、より高度なビジュアライゼーションに対応していると、伝わりやすさが格段に上がります。
また、ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウト調整ができるツールは、操作性の面でも優れており、分析作業を効率化できます。
日本語対応の有無
UIやサポートが日本語に対応しているかどうかも、特に初心者にとっては見逃せないポイントです。英語が苦手な場合、ツールの設定や操作にストレスを感じてしまうこともあります。
日本語マニュアルの有無や、チュートリアル・ヘルプページが充実しているかもあわせて確認しておくと安心です。最近では、無料ツールでも日本語対応が進んでいるものが増えてきています。
商用利用の可否
無料で使えるといっても、「商用目的での利用」が認められていないケースがあります。たとえば、教育機関や非営利団体向けに限定されていたり、成果物の公開に制限が設けられていたりする場合です。
ビジネス用途での利用を前提とする場合は、ライセンス条件を必ず確認しておきましょう。なかには、「無料プランは個人利用のみ」と明記しているツールもあるため、将来的に業務で使う可能性があるなら、有料版の移行パスも検討しておくことが賢明です。
大学教授が開発した無料で使えるデータ分析ソフト
1.College Analysis
福山平成大学の福井正康教授が作りあげた気軽に多変量分析ができるフリーソフトです。
機能としては基本統計、多変量解析、OR、意思決定支援、カオス・フラクタルと多変量解析だけではないことが特徴です。
College Analysisは実際に大学の講義で使用されたソフトウェアの集大成ともいうべきもので、これ一つでさまざまなデータ分析が学べます。
難点はマニュアルがないことであり、これが同ソフトの普及を妨げている原因でもあります。
マニュアルはありませんが個人ブログでCollege Analysisの使い方を解説していサイトがあるので紹介しておきます。
2. HAD
開発者は関西学院大学の清水裕士准教授であり、回帰分析計を中心にデータ分析ができるフリーソフトです。
その他にはデータハンドリング、データの要約、差の検定、変数の関連性、データの縮約(因子分析系)、データの分解(クラスタ分析系)、構造方程式モデル、マルチレベル分析、テキストマイニング、行列演算、乱数によるデータ生成、といったかなり多機能なデータ分析ソフトとなっています。
清水裕士准教授本人によるホームページでHADについていろいろと解説しているので、わかりやすく気軽に導入できるかと思います。
ちなみにHADはExcel上で作動するデータ分析ソフトです。
参照:HAD
3. EZR
データ分析のフリーソフトとして有名な「R」、それをより使いやすく改良したものが自治医科大学付属さいたま血液科センターで開発されたEZRです。
機能としては名義変数の解析、連続変数の解析(ノンパラメトリック)、生存期間の解析、検査の有用性の評価、メタアナリシスとメタ回帰、マッチドペア解析、必要サンプルサイズの計算、グラフと表となります。
医療現場での開発になるので、やはり機能も医療よりな部分はありますが、それでもデータ分析ソフトとして十分に利用できるフリーソフトです。
更新も頻繁でマニュアルもダウンロードできるので気軽に使用できます。
参照:EZR
まとめ
気軽にデータ分析が行えるような、大学教授が開発したフリーソフトを3つ紹介しました。
どれも実践経験とまでいかずともデータ分析が体感できるものなので、データサイエンティストを目指している方にぜひ使ってみて欲しいフリーソフトです。
SASやSPSSといったパッケージソフトまでの機能はありませんが、それでも十分使い倒せるのではないでしょうか。
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