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WMSとは - 倉庫管理システム | 機能やメリット・デメリット

最終更新日時:
記事の情報は2022-01-06時点のものです。
WMS(倉庫管理システム)とは、倉庫への貨物、資材、商品の入出庫管理や在庫管理を行うシステムです。WMSでできること、失敗しない選び方から、代表的なサービス紹介までをまとめて解説。

WMS(倉庫管理システム)とは

WMS(Warehouse Management System)とは、倉庫管理システムという意味で、倉庫への貨物や資材、商品の入出庫および在庫の管理をさします。物流機能を自社で保有している企業はもちろん、倉庫管理や在庫管理が必要な企業は導入を検討すべきシステムだといえます。

WMSの機能一覧

WMSの主な機能は在庫管理入出荷管理棚卸管理帳票・ラベル発行です。モノがいくつある(在庫)のか、モノをいくつ出す(出庫)のか、モノがいくつ入ってくる(入庫)のかの3点を管理するそれぞれの機能について解説していきます。

在庫管理

WMSの在庫管理は、所有している商品の数、保管場所、保存状態、保存期限などを管理します。不良在庫が発生していないか、品切れが起こりえないかを事前に確認するのに役立つ機能です。

入出荷管理

WMSの入出荷管理では、入荷時と出荷時に商品の状況を逐一チェックします。正しく入荷および出荷をカウントすることで、イレギュラーな対応によるミスを予防。在庫管理同様、在庫の有無によるリスクを減らします。

棚卸管理

棚卸管理では、システム上の在庫と実際の在庫が一致しているかを定期的に確認します。棚卸指示、実績の管理、差異リスト、棚卸報告機能といった機能があり、人為的なミスを排除するのに役立ちます。システムによっては、バーコードの読み取りによって効率化できるサービスもあります。

帳票・ラベル発行

WMSの帳票・ラベル発行では、納品書や梱包明細書、送り状、荷札などの書類を一定の規則に沿って発行します。WMSに登録されているデータを用いるため、作成にかかる時間を軽減しほかの作業へ集中できるようになります。

その他の機能

上記機能の他には、担当者別の生産性や進捗状況を管理する「作業管理」、収支管理や請求書発行をする「収支・請求書管理」といった機能が挙げられます。また食品卸、物流事業者、医薬品など業界・業種に合わせて特化した機能も存在します。

WMSのメリット

WMSのメリットは、倉庫管理の運用がシステム化およびマニュアル化されることにあります。担当者間における差分をなくすことで、意図しない失敗を防げるようになるでしょう。

運用の最適化

WMSで入荷から検品、ピッキング、梱包、出荷までの一連の作業において、あらためて運用を見直せるのがメリットです。システム化およびマニュアル化する際には運用の見直しが必要になるので、運用の最適化がなされるでしょう。WMSはベストプラクティスをもとに構築されているケースが多いため、システムにあわせて運用を調整するのもおすすめです。

人材の動きを把握

WMSのメリットの1つに、人材の活用を最適化できる点があります。従業員の作業を把握することで、成果を正しく認識し適切な評価システムを構築。従業員のモチベーション向上に期待を持てます。また、従業員の負荷をならしたり人材配置を見直したりするのにも適しています。

コストの透明化

WMSには、費用や工数といったコストを明示する役割もあります。「どの作業に」「どれくらいの時間がかかっているか」を把握することで、効果的な対応策を打てるようになるでしょう。コストを最小限に抑えつつ、より期待の持てる施策を打つのに費用を捻出できます。

経営に必要な数値を算出

WMSに蓄積されていくデータは経営戦略の策定に役立てられます。販売傾向の分析、売上の予測、必要在庫の計算などビジネスの方針を立てるのに便利なデータを算出できるでしょう。ERP(統合基幹業務システム)BIツールとの併用もおすすめです。

オンラインにて情報共有

クラウド型のWMSであれば、オンラインにて倉庫管理が可能。各拠点からリアルタイムで情報を共有できます。在庫確認に浪費していた手間や時間を減少させつつシームレスな連携を見込めるでしょう。

ミスを減らせる仕組み

WMSの活用により、ケアレスミスを防げます。たとえば、人力のピッキングでは品番を誤って入力しかねません。その点WMSであれば、データ間で連携してくれるため、ミスの入る余地がなくなります。可能な限りシステムに任せることで、人間による失敗を阻止しましょう。

WMSのデメリット

WMSの導入にあたって生じるデメリットには、費用が発生する点、浸透しないリスクを抱えている点などがあります。いずれも導入時に気をつければ防げるため対処法と合わせて紹介します。

コストがかかる

WMS導入のデメリットは、それまでに発生しなかったコストが発生することです。ゼロからシステム開発する必要はないものの自社のシステムや運用をWMSに合わせる必要があります。ただし、人材登用にかかるコストや不良在庫の低減を加味すれば利益はプラスになりえます。そのため、概算をしたうえで導入を進めるとよいでしょう。

導入しても定着しない

WMSを導入しても浸透しないケースが考えられます。コストをかけて入れたとしても使われなければ無用の長物です。対策はマニュアルを作成すること、サポートのある企業を選ぶことです。運用に対して前もって計画をしておき、さらにもしものときには相談できるよう体制を整えておくことで、リスクを減らせるでしょう。

WMSの種類

WMSを導入する場合、大きく分けてオンプレミス型とクラウド型の2形態から選択可能です。これら2つの特徴について詳しく見てみましょう。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、社内のサーバーにシステムをインストールし構築および管理する導入形態をさします。オンプレミスのメリットには次のような点があります。

  • システムのカスタマイズをしやすい
  • オンプレミスのサービスと連携しやすい
  • 継続的な購入がいらない

一方デメリットには、サーバーをメンテナンスするための人材や費用の確保が必要な点、適宜新しいバージョンのシステムを購入すべき点があげられます。そのためオンプレミス型は、大企業のなかでも既存のシステムとの連携にカスタマイズを要する企業へおすすめします。

クラウド型

クラウド型とは、他社のサーバーへシステムをインストールした状態でオンラインにて導入する形態をさします。クラウド型のメリットは次のとおりです。

  • サーバーの管理が不要
  • 初期費用が安い
  • 自動的にシステムをアップデート可能

他方デメリットは、継続的に費用が発生する点です。また、社内にサーバーを配置している場合は連携が難しいケースもあります。そのためクラウド型は、中小企業をはじめと小さな規模からスタートしたい企業、サーバーの管理に工数を割きたくない企業におすすめです。

WMSの選定ポイント

WMSを導入する際の、失敗しない選び方について説明します。それぞれ、どう判断すべきか見てみましょう。

業界や業種との相性

WMSの提供企業が紹介している導入事例を確認しておきます。WMSは業界および業種に対応した機能を搭載しているケースが多いため、自社に似た形態で運用している企業がないか導入事例を調べるとよいでしょう。

外部業者や倉庫間との連携

WMSを導入した際に関係する各所との兼ね合いを考えておきましょう。システムによっては自社だけでなく他社の運用を変える必要があります。自社のみでの運用だとしても、商品コードの有無ではピッキング作業に雲泥の差があります。作業を効率化し、ヒューマンエラーを排除するためにも、データ連携やデータ共有は大切な要素です。

サポート・セキュリティ・バックアップ

セキュリティやデータのバックアップについては、要件と照らし合わせての確認が必要です。オンプレミス型、クラウド型のどちらであっても、どこまでサポートが受けられるのか、24時間対応してくれるのか、リモート対応してくれるのかを確認しておきましょう。

システムの拡張性

成長している企業や今後運用が変わりそうな企業においては、拡張性の高いシステムの導入が大切です。業態の変化にあわせて機能を増減できると当該システムを長く利用できるでしょう。自社のサーバーを活用する場合はオンプレミス型、他社システムとの連携をする場合はクラウド型にて検討するのをおすすめします。

WMSの比較

WMSの代表的なサービスを紹介します。生産管理や購買管理、販売管理などのシステムと連携することで、いっそう便利になるWMS。前述の選定ポイントとあわせて比較していきましょう。

物流センター管理システム(ONEsLOGI/WMS)

物流センター管理システム(ONEsLOGI/WMS)
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  • 高度な物流管理機能完備で低コスト
  • 誤出荷防止をはじめ物流品質を改善できる
  • 日立物流グループのWMS

物流センター管理システム(ONEsLOGI/WMS)は日立物流グループのWMSで、倉庫や物流センターの入出荷管理、検品、在庫管理、棚卸業務、物流コスト管理を搭載。さらに、通過型物流センター(TC)対応をオプション機能として利用できます。在庫問い合わせ画面と受払問い合わせ画面がシームレスに連携し、在庫変動の確認が簡単にできます。

クラウド型在庫管理システム@wms

クラウド型在庫管理システム@wms
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  • 低コストで導入
  • 徹底したトレーサビリティ管理が可能
  • 作業履歴もしっかり管理

@wmsは、クラウド型のWMSです。製品の賞味期限・ロット番号・製造日を管理。出荷後も商品を追跡できるのが特徴です。入荷検品・入庫・ピッキングの作業履歴を簡単に確認でき、急な作業報告へも対応可能。

COOOLa - 株式会社ブライセン

COOOLa
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  • 一体型帳票でミスを軽減
  • 人員配置最適化で効率向上
  • 操作しやすい設計

COOOLaは、倉庫業者や3PL業者の業務をサポートしてくれるWMSです。納品書や後払振込票、送り状などを1枚の用紙に出力し、帳票を一体化することで、ミスの削減や業務効率化を実現できます。また、作業者ごとの生産性の算出や詳細な作業の進捗状況の把握といった、作業計画に必要な情報を提供してくれるので、的確な作業者の配置変更を行えます。複数荷主・拠点の管理、ロケーション管理、発注店管理など、各種機能を搭載しており、業務コストの削減を実現します。

ULTRAFIX/WMS

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  • シンプルな業務フローの設定
  • 「あいまい検索」ができる便利で優れた操作性
  • リアルタイム在庫照会でスピード対応可能

ULTRAFIX/WMSは一般的な倉庫内業務のほか、入出荷実績取り消しといったイレギュラー業務にも対応可能な倉庫管理システムです。あいまい検索で入力作業を軽減できます。今ある在庫を速やかに把握し、販売機会ロスを防止。独自配送計画エンジンによる高精度な配車計画を活かした車別ピッキング・仕分け指示により作業効率化を実現します。

INTER-STOCK

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  • オンプレミス型とクラウド型から選択可能
  • 業界初のロジスティクス専用PDCツール
  • 予算に応じたカスタマイズが可能

INTER-STOCK(インターストック)は業務用途に合わせて柔軟に拡張やカスタマイズ可能な仕様です。オンプレミス型とクラウド型の2つから選択できます。デジタルピッキングを利用したピッキングシステム、本格的BIツールを利用した在庫分析、作業分析や、iPadを利用した見える化など、オプションの機能も充実しています。

A/4 WMS

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  • 多品種・小ロットな品種にも柔軟に対応
  • 在庫を正確に管理
  • 社内外のパソコンからアクセス可能

A/4 WMSは社内・社外・クライアント先のパソコンからも在庫情報を確認できます。システムから印刷した出荷指示書を元に現場作業者がトラックに荷積みをし、ハンディターミナルに出荷指示内容を連動させます。これにより、トラックへの荷積みの際に、ターミナルでバーコードをスキャンするだけで誤出荷を防げます。システム連携の自由度が高く、販売管理・生産管理などの基幹システムと連携できます。また、保管料・荷役料などの費用計算に対応するようにカスタマイズ可能で、業務形態に合わせたシステムで自動で費用計算できます。

W-KEEPER

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  • 充実した管理者機能
  • 生産性分析が可能
  • 3か国語対応

W-KEEPERは、倉庫業、3PL業、卸、製造業と幅広い業種に適用しています。複数拠点・複数荷主にも対応。高い汎用性により食品、アパレル、雑貨など多様な品種をカバーしています。インターネット経由での荷主への情報提供機能もあります。英語・中国語対応もしており、利用用途に応じた幅広いラインナップが特徴です。

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  • 独自便利のユニットシステム
  • 柔軟なデータ管理、利用が可能
  • 属人化回避ができる簡単な操作機能

W3 SIRIUSは、複数拠点の在庫統合ビューや一括指示に より、オムニチャネルやToC/ToB同居倉庫に対応できるとともに ユニット内の個別業務が設定できる仕組みです。50種類以上ある帳票の中から最適な帳票を選択して利用可能です。納品書も、固定文言の表示やロゴの設定が可能なのはもちろん、独自の帳票をカスタマイズで追加可能です。

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  • 小規模管理から大規模管理まで対応
  • 業種・業態に合わせた商品ラインナップ
  • 安心充実の運用・保守サポート

ci.Himalayas/R2は、出荷データが1月あたり1,000件の小中規模の顧客から1日あたり100万件規模の大規模な顧客、単独拠点の顧客から42拠点ある顧客など、さまざまな規模に対応可能なシステムです。業種・業態に合わせて、「BtoB向け」「通販物流向け」「海外拠点向け」のシステムラインナップがあります。

WMSの導入事例

次は実際にWMSを導入し、どのように変化があったのかを業界別に紹介します。判断の基準として自社と一番近いもの、そしてまったく関係ないものも含めてチェックしておきましょう。4つの業界を対象に事例を記載します。

流通業

月間130万件前後の出荷を、明細も含めWMSにて管理。物流・流通業界において、現在でも伝票に大丈される紙ベースでの商品の引き渡しは欠かせません。そのような業界において膨大なデータ処理をWMSにて効率化し、ミスの低減、企業間のデータ共有へ貢献しています。

導入事例:C.Net - アサヒロジスティクス株式会社

製造業

顧客が口にする食品や調味料の製造において、WMSを導入。アナログでの作業によるリスクを排除することで、効率化を図るとともに意図しない事件の発生を未然に防いでいます。

導入事例:C.Net - 株式会社Mizkan Sanmi 栃木工場

小売業

多くの拠点を抱えるコンビニエンスストアでの導入事例。Excelからの脱却により、データ連携の改善やミスの削減といった側面にて効果を発揮。規模の大きな企業だからこそシステムによる改善は大きなメリットを生み出しています。

導入事例:C.Net - 株式会社ファミリーマート

医療品業界

WMSの導入と同時に音声認識システムを取り入れることで、ピッキング時における商品の破損・作業者の負担の軽減・作業の効率化を目指しています。WMSにて、人命にかかわる商品の管理をハンズフリーでできるのはメリットと言えます。

導入事例:C.Net - 鴻池運輸株式会社

WMSで在庫管理のミスを減らそう

WMSで物の動きを可視化し、在庫の管理が効率化できます。入出庫におけるミス・破損・在庫チェック漏れといった人的原因を排除するためにも、システムの導入を進めるとよいでしょう。

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