ECサイトの作り方・構築方法と費用・工程 | クラウドサービスも多数登場
「ECサイトを立ち上げたい」インターネットが普及した現代においてこのビジネスチャンスをものにしたい、と考える人は非常に多いです。特に在庫を抱える必要がなかったり、比較的容易に集客を行えたりするECサイトは魅力的なビジネスの一つですね。
一口にECサイト構築と言ってもさまざまですが、まずは構築の流れや費用相場などの全体感を掴むのが大切です。ECサイトを構築するにあたり必要な工程や費用相場を紹介していくので参考にしてください。
ECサイト構築に必要なサービスの詳細は、こちらの資料からも確認できます。サービスを知りたい方はぜひダウンロードしてみてください。
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ECサイトの作り方
まずは、ECサイト構築にかかる全体の流れを見てみましょう。おおよそ、「コンセプトの決定」「必要な機能を確認」「デザイン」「コーディング」「商品登録」「設定、テスト」の6つにわけられます。
制作前にやること
サイト制作前に、競合他社のサイトを分析しておきましょう。どのようなユーザーがターゲットとなるか、他社は集客のためにどのような施策を行っているのかなど、サイト制作にあたって重要なヒントが多く得られます。
1. コンセプトの決定
最初にECサイトのコンセプトを決めましょう。何のためにECサイトを制作するのか目的を明確化し、どのようなサイトにしたいのか考えていきます。
2. 必要な機能を確認する
コンセプトが決定したら、どのような機能が必要なのか考えます。商品閲覧から決算まで、ECサイトではさまざまな機能が必要になります。
機能が定まったら、クラウドASP型(標準機能を利用してサイト構築)かオープンソースか選びましょう。簡単にECサイトを立ちあげたい場合、クラウドASP型が基本となります。
3. ページデザイン
次にページデザインを行います。まずサイトの構成図を決め、その後デザインを考えていきましょう。一般的にECサイトでは次のようなページが必要になります。
- TOPページ
- カテゴリテンプレート
- 商品詳細テンプレート
- 会社概要
- 特定商取引法に基づく表記ページ
- プライバシーポリシーページ
- 利用ガイドページ
- 問い合わせページ
- 会員登録ページ
- ショッピングカートページ
- マイページ
デザイナーに委託する場合は世界観を含めてしっかりと打ち合わせを行い、コンセプトや目的がずれないよう調整するとよいでしょう。デザイン時にサイト構成図を作成しておくと、コーディングの打ち合わせもスムーズだとされています。
4. ページコーティング
決定したデザインをもとに、ページコーティング(ページ制作)、およびCMS(サイト管理システム)に反映させる作業を行います。
一般的には、TOPページから始まり、会社概要ページといった順次下層ページをコーティングしていきます。
5. 商品登録
ECサイトで展開する商品を実際に登録していく工程。主に商品画像をクラウド型ASPへアップロードする作業です。
登録作業までに、商品情報や画像を集めておくとタイムロスを軽減できます。
6. その他設定、オープンテスト
- カテゴリ、配送などの必要事項設定
- ページデザインの微調整
- SEO関連設定(タイトル、ディスクリプション、キーワード、H1タグ)
- オープン前テスト
- ドメイン設定(オープン)、オープン後確認
以上6工程が大まかなサイト構築の流れとなります。全行程をアウトソーシングするのか、一部分だけを外注するのか、すべて社内で行うのか、あるいはASPサービスを利用するのか、制作方法次第で変わる部分もあります。いずれにせよ、入念な調整を怠らないようにしましょう。
ASPとオープンソースの比較
ASPとオープンソースでは次のような違いがあります。
ASP | オープンソース | |
---|---|---|
初期費用 | 無料の場合あり | 数十万から500万以上になることも |
運用コスト | 決済手数料のみ | サーバー費用と決済手数料 |
導入期間 | 数時間程度 | 数時間から数日程度 |
必要な専門知識 | SNSの設定程度 | サーバー設定程度 |
ECサイトの初期費用は、サイトの規模や機能によって大きく変わります。小規模なものなら100万円以下で済みますが、500万円以上かかることもあります。
オープンソース型はカスタマイズに優れているものの費用がかさみがちなので、費用をおさえたい場合はWordPressやEC CUBEといったシステムを使って発注する手もあります。また、クラウド型ASPを使えば、より安価にECサイトが構築できるので、チェックしておきましょう。
ECサイト構築に役立つおすすめツール
近年は、専門知識がなくてもサイトを構成できるクラウド型ASPサービスが多数リリースされています。デザインパーツをパズルのように組み合わせるだけでサイトを作れたり、テンプレートを利用できたりと、視覚的な操作のみで構築できるのがメリットです。
こういったクラウド型サービスのほか、ECサイトに欠かせない各機能を提供するサービスを紹介します。
Victory-ONE【決済管理】 - 株式会社アール・アンド・エー・シー
- 大量の決済データを数秒で照合
- ポイントやクーポン利用を考慮した照合に対応
- 照合NGデータを翌月の照合対象にデータ繰り越し可能
Victory-ONE【決済管理】は、口座引落や決済代行会社などの決済データと売上データを自動照合できるシステムです。照合できなかったデータの顛末状況も、ステータスや作業メモで管理できます。
決済手段ごとに照合ロジックを設定でき、よくある照合パターンであれば取込フォーマットを用意してくれるため、テンプレート利用が可能です。複数のECモール、決済代行会社などを利用し、決済照合を一元化したい企業へおすすめのサービスです。
- 標準機能で集客から顧客分析、受注管理、CSまでカバー
- 複数のブランドショップの一元管理が可能
- 商品同梱やノベルティ機能などバックオフィス機能も搭載
W2 Unifiedは、スタートアップから大企業まで、幅広く導入されているOMO/オムニチャネル対応ECプラットフォームです。フロント機能やバックオフィス管理、CMS機能など総合通販に必要な機能を備えています。
月額料金でECサイトを運用できるスタンダードプランと、独自カスタマイズに対応したエンタープライズプランを提供しており、事業フェーズに合わせたシステム拡張が可能です。
サブスクストア - テモナ株式会社
- 独自サイトの構築からサイト運営まで管理可能
- バックヤード管理システムも一元化しコストカットと売上向上をサポート
- サブスクに特化したカートシステムで無形商材や大規模ショップにも対応
サブスクストアは、ECでのサブスクリプション事業を一気通貫でサポートしてくれるサービスです。LP一体型フォームや定期通販に必要なカートシステム、ユーザーのマイページ機能など、ECサイト構築に必要な機能を搭載しています。
専任コンサルタントが売上アップと業務効率化をサポートしてくれます。Web接客システムやメール配信機能、バックヤード管理システムも搭載し、ECサイトの構築から運営まで一元管理が可能です。
- サイト構築から集客、マーケティング/CRM施策まで一元管理
- ECサイト、LPのノーコード制作とフルカスカスタマイズ制作が可能
- 総合EC、セット販売に対応した定期販売などの販売方式に対応
ecforceは、D2C、EC運営におすすめのECプラットフォームです。ショップ作成や商品管理などの基本的な構築機能を完備し、テンプレートをもとにショップをデザインしたり、コーディングで自由にカスタマイズしたりできます。
パーソナライズデータを紐づけて顧客データを一元管理でき、データをもとにしたマーケティングも管理可能です。広告URLごとにCVRや継続率などを分析でき、広告URLのA/Bテスト機能も標準搭載しています。
- サイト構築から運営、分析、売上施策まで一元管理
- 枚数制限がないLP一体型フォームでスムーズな購入を促進
- 封入物やステップメールで1to1マーケティング
楽楽リピートは、定期通販に必要な機能をオールインワンで搭載しているECサイト構築システムです。ECサイトの構築はもちろん、カートシステムやCRM、受注管理などD2Cビジネスに特化した機能を搭載しています。
枚数制限がないLP一体型フォームにより、キャンペーンや広告元別にLPを変えたり、ABテストを実施したりも標準機能で対応できます。顧客データに応じた封入物の出し分けやメール配信も管理でき、新規顧客獲得から定期通販の強化までサポートしてくれます。
- ECサイトの戦略設計、構築、広告運用などをトータルサポート
- 国内外のECプラットフォームと連携し一元管理
- アジアを中心とした国、地域を起点に越境ECも支援
AnyXは、複数ECチャネルを一元管理するプラットフォームと、それを活用した運用代行を提供しているサービスです。ECサイトの構築はもちろん、フルフィルメント領域、会話形コマース、マーケティング施策などを一括支援しています。
モールやサイト、広告などのデータを自動取得でき、粗利や限界利益も自動で計算可能です。商品別に完売予測日数や商品力も可視化できるため、MD担当者による分析にも役立ちます。
アイジェント・レコメンダー - シルバーエッグ・テクノロジー株式会社
- 顧客のニーズに合ったレコメンドを表示
- 従量型と成果報酬型の選べる料金体系
- コンサルタント、サポートチームによる運用支援
アイジェント・レコメンダーは、自動学習により高い精度のレコメンドを表示するレコメンドエンジンです。顧客のデータをリアルタイムで解析し、対象の顧客に効果的なレコメンドを表示。コンサルタントによるサポートによって、分析や改善しながら利用できます。
料金体系はAPIへのリクエスト数による従量型だけでなく、成果報酬型も用意。成果に合わせて費用を支払えるので、導入のハードルが低く高い費用対効果も期待できます。
- サイト構築から通販に必要なあらゆる機能まで搭載
- 豊富なマーケティングツールで購買率を最大化
- 選べる料金プランと安心のサポート体制
侍カートは、定期購入を促すマーケティング機能を備えたカートシステムです。常に最新機能を使えるASP型EC構築で、効率的なサイト管理が行えます。また、最先端のマーケティングツールで経費削減・購買率とリピート率の最大化を狙え、料金プランもスモールスタートから高年商企業まで幅広いラインナップで対応しています。
HIT-MALL - アイテック阪急阪神株式会社
- 「売れる」ECサイト構築パッケージ
- 顧客ニーズに応じた高い拡張性
- 運営者の立場に立った、使いやすい管理画面
HIT-MALLには、多彩な分析機能、セグメントメール配信、広告効果測定など、売上アップに必要な機能がすべて実装されています。基幹システムや決済代行、物流システムなどの外部システム連携をはじめ、さまざまなカスタマイズ要望に対応しています。
豊富な運用経験をもとに、使いやすさを追求し続けた管理画面で、運営者を強力にサポートします。
- スモールスタート向けのクラウド型ECサイト
- サイト構築から運用支援、成長施策支援まで対応
- メルカートのみでMA/CRMを実施可能
メルカートは、中小企業向けクラウドECサービスです。市場や競合の調査から、プロモーションの提案まで、継続的なコンサルティングサポートを受けられます。
ヒアリングをもとに、ラッピングや顧客属性分析などの機能を組み合わせた、商材にあったサイトを構築してくれます。ecbeingの標準機能を利用できながら、EC専門スタッフによるサポートを受けられるためEC事業スタートアップにおすすめのサービスです。
Odoo
- さまざまな決済方式が使える
- 多言語・多通貨に対応
- 生産から販売も一括で管理可能
Odooは、生産から在庫、販売までを一元管理できるため、「ECサイト構築から運用まで時間をかけられない」といったお悩みをお持ちの方にもってこいのサービスです。
PGマルチペイメントサービスの決済システムとの連携により多様な決済方法を選択できます。多言語・多通貨に対応しているのでターゲットを日本だけでなく海外の顧客に向けることも可能です。
ECサイト構築の工程と費用についてのまとめ
以上がECサイト構築の工程や費用の全体感となりますが、思っていたよりも工程が多かったり費用がかかったりと感じたのではないでしょうか?
無料や低価格でECサイトを構築するサービスもありますが、セキュリティ面での不安やサイトのデザイン性などを考慮すると、上記金額で想定しておいた方がいいでしょう。まずは依頼を検討しているECサイト構築サービスに見積もりを出してもらい、比較検討してみましょう。
「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2024」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
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カスタマイズ性No.1 | EC-CUBE |
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