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人生はオプションフリー「個の力」でニューノーマルを生き抜くために - BOXIL EXPO特別対談

最終更新日:(記事の情報は現在から1282日前のものです)
ニューノーマルを象徴するものの一つに「個の力」がある。働き方が多様化すると選択肢が増え自己実現が近く一方、個人として生きる力を身につけなければならない。オンライン展示会「BOXIL EXPO 2020 IT・SaaS・テレワーク展」より、大手IT企業に勤めながら「複業」で個を発信し続けてきた澤円氏を迎え、「ニューノーマルを生き抜く変革力」と題して配信した対談をレポートする。

本記事は、2020年9月に開催したオンライン展示会「BOXIL EXPO 2020 IT・SaaS・テレワーク展」のスペシャルプログラム「ニューノーマルを生き抜く変革力」をまとめたものです。


【登壇者プロフィール】

澤円 氏 株式会社圓窓代表取締役
立教大学経済学部卒。 生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、外資系大手IT企業に転職。ITコンサルタントやプリセールスエンジニアとしてキャリアを積んだのち、2006年にマネジメントに職掌転換。幅広いテクノロジー領域の啓蒙活動を行うのと並行して、サイバー犯罪対応チームの日本サテライト責任者を兼任。 現在は、数多くのスタートアップの顧問やアドバイザを兼任し、グローバル人材育成に注力している。 2019年10月10日より、株式会社圓窓代表取締役就任。企業に属しながら個人でも活動を行う「複業」のロールモデルとなるべく活動中。また、美容業界やファッション業界の第一人者たちとのコラボも、業界を超えて積極的に行っている。著書に『個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方』(プレジデント社)など。

谷本有香 氏 Forbes JAPAN Web編集長
証券会社、Bloomberg TVで金融経済アンカーを務めた後、2004年に米国でMBAを取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターとして従事。トニー・ブレア元英首相、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、ハワード・シュルツ スターバックス創業者はじめ、3,000人を超える世界のVIPにインタビューした実績がある。MX「モーニングCROSS」にコメンテーターとして出演中。ほか、多数の報道番組に出演してきた。 経済系シンポジウムのモデレーター、 政府系スタートアップコンテスト、ロイヤルハウジンググループ上席執行役員など企業役員・アドバイザーとしても活動。 2016年2月にForbes JAPAN参画。 著書として『アクティブリスニング なぜかうまくいく人の「聞く」技術』(ダイヤモンド社)、『世界のトップリーダーに学ぶ一流の「偏愛」力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

混沌とした世の中で「自分らしい」ことをする

冒頭、20年以上勤めていたマイクロソフトを8月末日で辞め独立した澤氏に対して、谷本氏から「現在の心境は?」と質問があった。澤氏は「コロナによって世の中が変わっているタイミングだからこそ、動くべきだと思った」と話し、ニューノーマル時代の生き方・考え方について自論を展開した。

谷本氏:澤さんがマイクロソフト出身だと多くの人が知っていると思いますが、一方で、もともとフリーだと思っていた人も多いようです。会社員時代も個人として働くことを意識していたのですか?

澤氏:そうですね。会社の名前を使って何かをするのは僕の美学から外れていたので、出すつもりは初めからありませんでした。ただ、どうしても(社名が)自分のタグとして付いていた。だから、外に出るときは大手外資系企業勤務の肩書を使い、マイクロソフトの名前は伏せていました。

会社員という立場について自分の中で矛盾はなかったのですが、少し窮屈でしたね。もちろん一般の企業からすればすごく自由だったと思うのですが、それでも肩書を過去のものにすることで得られる自由は比較にならないです。

谷本氏:私自身もフリーランスとしてもう20年近いので、会社員の感覚は忘れてしまったのですが、フリーランスになって一番よかったことは何ですか? 今「自由」とおっしゃいましたが、もう少し細分化するとどういった言葉になるでしょうか。

澤氏:僕は名前の知られている会社にいたので、どうしても競合を意識せざるを得ませんでした。そうなると、競合が素晴らしいものでもなかなか褒められません。絶対に世の中をよくするものだとわかっていても、そちらに与することはサラリーマンとしては言えませんでした。その箍(たが)が外れたことが圧倒的に大きいです。

なぜかといえば、僕は世の中をよくすることに対して非常に情熱を持ちやすいからです。「絶対にこれで世の中がよくなる」と思ったら無条件にやりたくなるタイプなのですが、サラリーマンとしての都合が出てくると、どうしてもフルコミットできませんでした。独立したことで、自分の責任において「よいものはよい」と言えるようになったのが大きいです。

谷本氏:澤さんは著書『個人力』の中で、新型コロナウイルスによって混沌とする世の中でも自分らしいことをする重要性を語っていらっしゃいますよね。世の中をよくしていこうと思う情熱や、自分らしさの拠り所のようなものをどうやって見つけたのですか?

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