【2024年】スキル管理システム比較18選!スキルマップ機能搭載ツールは?
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スキル管理システムとは?
スキル管理システムとは、社員の能力や技術・取得している資格などのスキルを「見える化」し、一元的に管理できる製品やサービスを指します。社員の能力をスキルに落とし込み、データとして管理することで、人材育成や適材適所の人材配置に活用できます。
社員の適切なスキルマネジメントは、組織全体の生産性の向上に大きく寄与するため、業界・業種を問わず、広く導入が進んでいる状況です。優秀な人材に長く活躍してもらうには、一人ひとりが強みを発揮できる仕事を任せることが重要なので、人材の定着を促す意味でも、スキル管理システムが役立ちます。
失敗しないスキル管理システムの選び方
スキル管理システムを比較する際は、次の流れで確認しましょう。
- スキル管理システムのタイプを把握する
- スキル管理システムの導入目的に沿った機能を確認する
- スキル管理システムの比較ポイントを押さえる
- スキル管理システムの料金・価格相場を比較する
スキル管理システムのタイプを確認する
スキル管理システムは主に次の3タイプがあります。
スキル特化タイプ
スキル特化タイプのシステムは、スキル管理に必要な機能のみを搭載しています。個々の従業員のスキルセットを詳細に記録し、それぞれの成長過程が追跡できる機能を提供しているのが一般的です。
総合管理タイプに比べて費用を抑えられる傾向があるため、まずは従業員スキル管理のみにフォーカスしたい企業におすすめします。
総合管理タイプ
総合管理タイプのシステムは、スキル管理の機能をタレントマネジメントシステムの一部として組み込んでいます。そのため、人材の採用や人事評価、労務管理など、人事労務に関連する幅広い機能が含まれています。
スキル管理とあわせて、人事管理を包括的に実施したい企業におすすめです。
業界・職種特化タイプ
業界・職種特化タイプのシステムは、特定の業界や職種に特化したスキル管理機能を提供しています。
特定の業界や職種で求められるスキルや資格に適したトレーニングや能力開発プログラムを組み込んでいるシステムもあります。たとえば、医療業界やIT業界向けのスキル管理システムは、それぞれの分野で必要とされる特定の技術や認定資格に焦点を当てています。
管理したいスキルが明確かつ特定の領域のみであれば、業界・職種特化タイプがおすすめです。
スキル管理システムの機能を確認する
スキル管理システムの代表的な機能を紹介します。
自社にとって重要な機能を洗い出して、ツールを絞り込んでいきましょう。
機能 | 詳細 |
---|---|
スキルマップ | 従業員のスキルセットを可視化し、一覧表形式で表示する機能。 各従業員のスキルレベルや専門知識がすぐに把握できます。 |
スキル・資格検索 | 特定のスキルや資格がある従業員を検索する機能。 プロジェクトや特定の業務に適した人材を見つけ出すのに便利です。 |
グルーピング | 従業員をスキルセットや資格などの共通点にもとづいてグループ化する機能。 チーム構成やトレーニング計画の策定に役立ちます。 |
スキル分析 | 従業員と企業のスキルギャップを分析する機能。 必要なトレーニングや教育ニーズを特定できるため、組織全体のスキルレベル向上につながります。 |
スキルテンプレート | 業務や職種に特化したスキルセットをテンプレート化する機能。 従業員のスキル評価や目標設定を容易にします。 |
スキル管理システムの比較ポイントを確認する
スキル管理システムを導入する際、失敗しないために次のポイントも確認しておきましょう。
ポイント | 詳細 |
---|---|
対応言語 | 社内の使用言語に対応しているか、また多言語での操作やデータ表示が可能かを確認しましょう。 |
セキュリティ | 従業員の個人情報を扱うため、データの暗号化やアクセス管理など、セキュリティ対策が十分であるかを確認しましょう。 |
サポート体制 | 問い合わせ対応やサポートの方法、定期的なアップデート状況などを確認しましょう。 |
導入実績 | 類似の業界/規模の企業での導入実績があるかを確認しましょう。 実績がある場合、ニーズに適した機能やサービスが提供されている可能性があります。 |
導入形態 | クラウド型のシステムがほとんどですが、オンプレミス型のシステムもあります。現場で使いやすく、安全に運用できるほうを選択しましょう。 |
システムの使いやすさ | 日常的に利用しているツールと同じように扱えるシステムか、管理画面のわかりやすさとともにデモやトライアルを通して確認しておきまししょう。 |
スキル管理システムの料金・価格相場を確認する
スキル管理システムの多くはクラウド型であり、初期費用がかからないシステムもあります。代わりに毎月の利用料金の負担が発生し、月額数百円から手軽に利用できるサービスもあれば、月額1~2万円程度必要なシステムもあります。プランによって料金が変わってくるので、事前によく調べておきましょう。
また、オンプレミス型のシステムの場合は、導入費用が数十万円かかるもの多く、社内できちんと運用する必要があります。一方で、買い切りタイプの製品ならば運用にかかる費用はかかりません。
ただし、クラウド型も機能を拡張したり、利用人数を拡大したりする場合は追加費用が発生する可能性があります。ベンダーからのサポートを受ける場合、導入費用とは別に料金がかかるケースも少なくありません。
【スキル特化タイプ】おすすめスキル管理システム3選
- セルフ型のスキルマネジメントシステムを提供
- 特殊能力や技術スキルをオリジナルで追加可能
- 社会人基礎力といった若手社員のスキルにも対応
skilltyは、従業員のスキルマネジメントを中心としたスキル管理システムです。スキルの可視化と習慣化により、従業員のパフォーマンス向上と自社の利益最大化を目指します。セルフマネジメントにもとづく自律的なキャリア形成を促進し、個々の従業員の成長と組織全体の発展をサポートします。
- スキルセットを可視化していつでも検索
- 初期費用0円※で低価格の導入・運用が可能
- Webなのに画面遷移がないSPAシステムで操作感を確保
COCOREPOは、スキル管理を中心としたクラウド型システムで、低コストで迅速に導入できます。社員のスキルセットを可視化し、適材適所のアサインによって事業効率化が可能です。IT企業の導入実績も豊富。スキルデータ管理や社員情報管理などの機能を通じて、組織全体の人材育成を支援します。
※出典:クラウディア「COCOREPO | 今日から使えるかんたんスキル管理システム」(2024年11月11日閲覧)
Proflly
- 月額0円のフリープランを用意
- 個別のタグ設定で趣味や興味関心も管理可能
- 人事評価機能をあえて非搭載
Profllyは、社員の強みや人となりを可視化し、共有するプロフィール管理システムです。人事評価機能をあえて非搭載にすることで、従業員が気軽に参加できる設計にしています。スキルや資格を含む多彩なプロフィール項目が自由に登録でき、同僚の強みや興味を一覧表示できます。
【総合管理タイプ】おすすめスキル管理システム11選
- スキルマップをドラッグ&ドロップで作成できる
- 利用人数に応じた初期費用と月額費用のシンプルな料金体系
- 組織のスキル分布をグラフで直感的に可視化
カオナビは、人材の基本情報に限らず、過去の評価やスキル、キャリアといった幅広い人材情報を可視化できるタレントマネジメントシステムです。保有資格や経験年数といったスキル情報をグラフで表示し、直感的な確認が可能。分布や傾向をもとに、自社の強みや力を入れるべき育成分野が把握できます。
- 人材データの管理から活用まで対応
- データベースのカスタマイズも自由自在
- 組織診断サーベイ機能を搭載
HRBrainは、タレントマネジメントの領域をサポートするクラウドシステムです。プロフィールやスキルなど人材データを一元管理できます。蓄積データは1on1ミーティングのサポート、管理職の育成、人員配置の最適化、離職防止など多くの人事施策に活用可能です。
HRMOSタレントマネジメント - 株式会社ビズリーチ
- 一人ひとりのスキルレベルをスキル単位で定義、数値で可視化
- 職種といった属性別にスキル情報を管理、集計
- 蓄積情報をもとにした人材育成や配置、分析などが可能
HRMOSタレントマネジメントは、評価やスキル、サーベイなどの従業員データを一元管理し、データにもとづく人事をサポートするシステムです。
職種や役職など、属性別に必要なスキルセットで、スキル情報の管理と集計を行えます。他者評価機能も備えているため、複数の評価をもとに客観的なスキルレベルの数値化が可能です。可視化したスキルの習熟度に合った育成計画にも役立ちます。
SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR
- 目的に応じて調整可能な社員名簿機能
- 全従業員の情報を含む人材データベース
- 配置や育成に必要なスキル情報を可視化・一元管理
SmartHRタレントマネジメントは、人事業務の効率化からデータ活用による組織改善まで行えるタレントマネジメントシステムです。従業員データをもとにしたスキル管理や人事評価、従業員調査、配置シミュレーションなどのタレントマネジメント機能があり、人事業務の効率化と組織の活性化をサポートします。
- 多様化する人材情報を可視化し、つながりを創出
- 業務内容や経歴、趣味、特技などスキルや人となりを共有
- 共有シェアボードや社内Q&A、サンクスカード機能を搭載
Beatrustは、人材情報を可視化し、組織内協働を支援する検索プラットフォームです。一人ひとりの特技や趣味、過去の経歴やプロジェクトへの参加履歴などを公開し、社内でつながりを見つけたり、知見を共有したりできます。
掲示板や情報共有シェアボードで、社内にむけて質問を投げかけたり、情報共有したり可能です。質問にはキーワードをつけられ、社員のプロフィールをもとに回答者のマッチングもできます。
- 研修やジョブをスキルに紐づけ育成マネジメントをサポート
- マルチ多階層管理により複雑なスキルマップに対応
- スキル管理や社員管理、人事評価などの機能を標準搭載
スキルナビは、スキル管理や育成に強いタレントマネジメントシステムです。マルチ多階層のスキルマップにより、簡易的なコンピテンシースキルはもちろん、製造現場やITエンジニアなどの専門職種のスキル管理にも対応できます。
蓄積した人材情報をもとに、スキルと紐づけた人材育成や異動シミュレーション、人事評価などが可能です。個人間、組織間での比較や分析、経年変化を見える化でき、育成計画や採用戦略に役立ちます。
タレントパレット
- 人事に必要な機能を包括
- 人材データを従業員に紐づけて一元管理
- モチベーションやエンゲージメントも把握可能
タレントパレットは、人事労務機能を豊富に搭載したオールインワンのタレントマネジメントシステムです。人材データの一元管理や横断的なデータ蓄積、人事異動のシミュレーションを通じて、組織力向上に役立ちます。また、スキルや資格の登録、成長のモニタリングなどにより、次世代人材の育成もサポートします。
Hito-Compass
- 豊富なテンプレートでスキル管理を統一化
- 他者の保有スキルを閲覧でき従業員の自走を促す
- 人事基本データとのシームレスな連携
Hito-Compassは、人材データの一元管理と目標管理をサポートするタレントマネジメントシステムです。従業員のスキルを豊富なテンプレートで管理し、統一化できる機能を提供しています。スキルマップの作成やキャリアプラン管理を通じて、従業員の能力発揮とキャリア形成をサポートします。
COMPANY タレントマネジメントシステム
- 各社員のスキルを集計レポートで把握
- スキルはさまざまな軸でフィルタリングやソートが可能
- 不足スキルに応じておすすめの研修を自動ピックアップ
COMPANYタレントマネジメントシステムは、人事データの一元管理と給与システムとの統合分析を備えた包括的なタレントマネジメントシステムです。社員のスキルを可視化し、個別のキャリアプランとスキル開発計画の策定をサポートします。最新の人材情報が見える化され、従業員のスキル開発を効率的に行えます。
CYDAS
- 働く人が使いやすいシステム設計
- 強み・弱みをチェックしてチャレンジできる学習基盤を構築
- 勤怠情報や関連システムからも人材データを収集
CYDASは、タレントマネジメントに特化したプラットフォームです。スキルの可視化や評価の効率化、育成、キャリア開発、適切な人材配置をデータ駆動で実現します。組織の状態を一覧化できるダッシュボードでは、入退社の傾向や雇用バランス、離職率など人材の動向を論理的に分析できます。
One人事
- 人事労務からマネジメントまで一気通貫で解決
- 従業員のスキルと資格を一元管理
- 適切な研修や教育を提供しスキルアップ促進
One人事は、人事労務と人材マネジメントを一気通貫で実現する統合型SaaSシステムです。人材管理を強みとしており、従業員のスキルや評価、KPI設定などをデータベースで一元管理できます。大手企業や官公庁など導入実績も豊富で、専任の担当者が導入のサポートをしてくれます。
【業界・職種特化タイプ】おすすめスキル管理システム4選
Skillnote - 株式会社Skillnote
- 製造業に特化したスキルマネジメントシステム
- 航空事業や医薬をはじめ高度な品質要求が求められる業種で導入実績
- スキルの一元化から教育管理、人材配置、力量管理などをサポート
Skillnoteは、製造業における人材育成や人材配置などに役立つスキル管理システムです。人材のスキルや資格、教育に関する情報を一元化し、会社全体のスキル総量を可視化できます。
法定資格や自治体への届け出など、スキルに関する情報も管理でき、有効期限アラートにより更新漏れといったヒヤリハットの防止にも役立ちます。スキルマップや教育訓練記録を一元化でき、監査に必要な情報を集約できるため、ISOやIATF、顧客監査などの力量管理にも対応可能です。
fapi - 株式会社エフ・ディー・シー
- エンジニアのスキル管理からアサイン管理までサポート
- スキル情報のスキルマップ化をはじめ情報のレポート化に対応
- スキル、アサイン状況をもとにプロジェクトのアサイン検討が可能
fapiは、SESや受託開発におすすめのスキル管理・アサイン管理システムです。階層構造をもったツリー形式で保有スキルを管理できるほか、登録情報を集計してグラフ化したり、件数や平均などで集計方法を指定して対象を絞り込んだりできます。
アサイン管理により、見込み案件や提案候補者を管理でき、自動連携機能によりアサイン情報をエンジニアの業務経歴にも連携可能です。スキルとアサイン状況をまとめて管理できるため、利益率の分析やエンジニア候補の選定などをスムーズに行えます。
Talevis
- スキルシートの柔軟なフォーマット
- 案件管理やアサイン管理機能つき
- 組織全体で俯瞰したスキルの傾向表示と分析が可能
Talevisは、SIやSES業界に特化したスキル管理システムです。スキルや案件、アサイン状況を一元管理でき、アサイン計画やリソース配分などを網羅的に整理できます。スキルシートは柔軟に調整可能で、自由なフォーマットで作成可能です。
Skill-Repo
- 初期費用なしの月額定額制で利用可能
- SES営業支援機能も搭載
- アカウント登録だけのスピーディーな導入
Skill-Repoは、エンジニアの経歴書を一元管理できるスキル管理システムです。フォーマットを意識せず、フォームに入力するだけでスキルシートの作成ができます。スキルや資格の情報は、経歴書作成と同時に登録・管理が可能です。
スキル管理とは
スキル管理とは、従業員の能力や資格、経験などのスキルを系統的に把握し、管理をするプロセス全般のことを指します。スキル管理の方法は、個々のスキルレベルや専門知識を可視化する「スキル管理表(スキルマップ)」を作成するのが一般的です。
スキル管理は従業員の能力を最大限に引き出すことに役立ち、ひいては業務効率の向上や人材の成長促進へとつながります。
スキル管理をするメリット
スキル管理を行うことには、次のようなメリットがあります。
従業員スキルの可視化
スキル管理により、従業員のスキルが可視化されます。これによって、従業員の能力を理解し、彼らの強みを引き出すことが期待できます。たとえば、プロジェクトに最適なメンバーの選出や、特定のスキルをもつ従業員の検索が容易になります。
人事評価・人材配置の最適化
スキル管理を活用することで、能力にもとづいた公正な人事評価が可能です。また、各従業員のスキル情報をもとに、適した部署やポジションに人材を配置でき、組織全体のパフォーマンス向上にもつながるでしょう。
人材育成やリスキリングに活用可能
スキル管理をすることで、「従業員のスキル」と「組織が従業員に期待するスキル」のギャップを把握できます。これにより、効果的なトレーニングプログラムやリスキリング計画の立案が可能です。
従業員のキャリア成長を支援しつつ、組織の未来のニーズに対応する人材育成にもつながります。
スキル管理をする方法
主なスキル管理の方法を2つ紹介します。
スキル管理表(スキルマップ)を作成する
スキル管理表(スキルマップ)は、従業員のスキルを可視化して管理するための基本的な方法です。
スキルマップを作成するには、まず組織が必要とするスキルセットを特定し、種類ごとに分類します。次に、各従業員の現在のスキルレベルを評価し、スキルマップに記録します。
すると、従業員個々のスキルレベルや組織全体のスキル分布を一覧で把握できる表が完成します。
スキルマップの作成方法は次の記事で詳しく紹介しています。
スキル管理システムを利用する
スキル管理をより効率的に行うためには、スキル管理システムの導入が効果的です。
スキル管理システムは、スキルマップの作成と更新、従業員の進捗管理、トレーニングプログラムの計画と実行などの機能があります。
多くのスキル管理システムには、詳細な分析ツールやレポート機能が搭載されており、スキルギャップ※の特定や人材開発の戦略立案に役立ちます。
また、CRM(顧客管理システム)や人事管理システムと連携をすれば、顧客対応や人事管理の質向上にもつながります。
※企業が求めるスキルに対して、従業員の保有するスキルがマッチしていない状態のこと。
スキル管理システムを利用するメリット
スキル管理システムを利用するメリットとしては、主に次の点が挙げられます。
- 社員のスキルアップを後押しできる
- 適材適所の人材配置ができる
- 戦略人事の実現も可能になる
一人ひとりの社員のスキルを詳細に管理でき、分析機能通じて、適材適所の人材配置を実現できます。さらにシステムによっては、戦略人事に実現に役立つ機能が実装されているシステムも少なくありません。
社員のスキルアップを後押しできる
社員一人ひとりのスキルを詳細に管理できるので、効率的にスキルアップの後押しができます。社員のスキルを通じて組織の現状を確認し、どのようなスキルを身に着けさせれば組織の成長につながるか、客観的に判断できるようになります。
習得すべきスキルを明確にできれば社員のモチベーションもアップし、人材の定着率も向上するでしょう。スキル管理を軸として、組織全体の活性化にもつながります。
適材適所の人材配置ができる
スキル管理システムをうまく活用すれば適正な人事評価ができるようになり、適材適所の人材配置につながります。客観的な情報に基づいて評価ができるので、社員の納得感も得やすいこともメリットです。一人ひとりの社員が強みを発揮できる環境をつくれば、組織全体の生産性が向上するでしょう。
社員の顔写真やスキル、それまでの経験などを確認しながら、人材配置のシミュレーションができるシステムも多くあります。
戦略人事の実現も可能になる
近年、注目されている戦略人事の実現にも、スキル管理システムは役立ちます。経営戦略と人事戦略をリンクさせ、人材の価値を最大化させる施策を打ち出す戦略人事は、業界・業種にかかわらず広く導入されるようになりました。
社員のスキル管理機能をベースとしつつも広く人材情報を社内で共有し、多角的な分析を加えたうえで、有効な施策を打ち出せるシステムが多くあります。社員のキャリア開発に役立つ機能を有するシステムもあるので、積極的に活用していきましょう。
スキル管理システムを利用するデメリット
スキル管理システムは多くのメリットがある一方で、次の点はデメリットになりかねないため、きちんと対策を立てておきましょう。
- 本格的な運用までに時間や手間がかかる
- スキル偏重の人事評価になる可能性も
本格的な運用までに時間や手間がかかる
スキル管理システムに限らず、社内の情報を収集して活用するシステムは、本格的な運用までに時間がかかる傾向にあります。導入前に社内で蓄積してきたデータを移行したり、新たにデータを収集して整理したりする時間が必要で、スキル項目やスキルレベルの設定・登録もしなければいけません。
管理するデータが多くなるほど収集した情報を生かせるようになるまで時間がかかるので、長期的な計画のもとで導入を進める必要があります。現場の社員がシステムを使いこなせるように、適宜サポートできる体制も整えておきましょう。
スキル偏重の人事評価になる可能性も
一人ひとりの社員のスキルレベルを把握し、人事評価や人材配置に生かせるのがスキル管理システムのメリットですが、システムに依存しすぎないように注意しなければいけません。スキル面ばかりにフォーカスした人事評価をしてしまうと、不満をもつ社員が出てくるケースがあります。
スキル管理自体を嫌がる社員もいるので、事前に人事評価や人材配置などの基準に関して、社員の理解を得ておきましょう。社員側の意見もヒアリングしつつ、さまざまな観点から、公正・公平な人事評価をする必要があります。
従業員のスキルを一元管理し、成長する組織づくりを
人材不足がビジネス環境に影響を及ぼす中、スキル管理によって一人ひとりの特性を活かすことは組織にとって欠かせない戦略です。組織全体の最適化を目指し、時代の変化に適応するために、スキル管理システムの導入を検討してみませんか。
スキル管理システムを選ぶ際には、各サービス資料を比較してみてください。BOXILでは、総合管理タイプのスキル管理システムの資料を無料でダウンロードできます。