エンゲージメント向上ツールのおすすめ比較!料金やメリット・選び方のポイント
エンゲージメント向上ツールとは?
エンゲージメント向上ツールとは、社員からの組織へのエンゲージメントを獲得・維持するためのツールです。社員間のコミュニケーションを促進したり、社員の状態を分析して仕事へのモチベーションを喚起したりする機能が実装されています。
エンゲージメントとは、主に営業・マーケティングや人事領域で使われている単語で、主に対象とする人々の関与・参加の状態を示す概念です。一般的に、人事領域におけるエンゲージメントは「従業員エンゲージメント」と呼ばれ、社員が企業に対してどれほど積極的に関わっているかを測る指標として活用できます。
従業員エンゲージメントを高めることで、優秀な人材に長く活躍してもらえるのに加えて、組織全体の離職率の低下にもつながるでしょう。
エンゲージメント向上ツール を利用するメリット
エンゲージメント向上ツールを利用するメリットとしては、主に次の点が挙げられます。
- 社内のコミュニケーションが活性化する
- 人材の定着率の向上を図れる
- 社員の生産性を向上できる
社員同士のコミュニケーションの活性化を図りたい企業や、人材の定着率を改善したい企業は、ツールを活用した従業員エンゲージメントの向上を検討してみましょう。
社内のコミュニケーションが活性化する
エンゲージメント向上ツールの導入により社員同士の意思疎通が円滑になり、仕事がしやすい環境を構築できるようになることは大きなメリットです。エンゲージメント向上ツールには、社員の状況を把握・分析する機能に加えて、社内のコミュニケーションを活性化する機能が多く実装されています。
優先して取り組むべき人事上の課題が明らかになるので、ツールを使いこなせるようになれば人事部門の活動も洗練されていくでしょう。
人材の定着率の向上を図れる
ツールを活用したエンゲージメントの向上策により、社員の離職率の低下とともに、人材の定着率の向上を図れることもメリットの一つです。社員にとっての働きやすさや仕事へのモチベーションに関しては、人事部門が把握するのが難しい面もあるため、データに基づいた客観的な分析が必要です。
エンゲージメント向上ツールには、豊富な分析機能が実装されているため、人事部門が把握できていなかった問題や課題を発見しやすくなります。従業員エンゲージメントの向上につながる施策を効率的に打ち出せるようになるので、優秀な人材に長く活躍してもらえる職場環境の構築に役立ちます。
社員の生産性を向上できる
エンゲージメント向上ツールの活用により、働きやすい職場を実現できれば、社員の仕事へのモチベーションがアップします。結果として、社員一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮できるようになり、組織全体の生産性が向上するでしょう。
労働生産性の向上は多くの企業にとって重要な課題ですが、なかなか達成できずに難儀している組織は珍しくありません。トップダウンで一方的に施策を実行するのではなく、従業員エンゲージメントの観点から職場環境の改善を図ることで、社員の成長や業績アップにつながりやすくなります。
エンゲージメント向上ツールの選び方
エンゲージメント向上ツールを選ぶ際には、次の流れで自社に合ったツールはどれかを確認しましょう。
- エンゲージメント向上ツールの導入目的を確認する
- エンゲージメント向上ツールの機能を確認する
- エンゲージメント向上ツールを導入する際の注意点を確認する
- エンゲージメント向上ツールの料金・価格相場を確認する
エンゲージメント向上ツールの導入目的を確認する
まずは、エンゲージメント向上ツール の導入目的を明確にする必要があります。そのうえで、必要な機能や操作性、カスタマイズ性を備えたサービスを選ぶことが重要です。エンゲージメント向上ツールの主な導入目的は、次のとおりです。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
社員のエンゲージメントの状態や現状を調べたい | 組織のエンゲージメントに関する情報を収集・分析するのに役立つツールを選ぶ |
社員のエンゲージメントを向上する施策を打ち出したい | エンゲージメントの向上を図る機能が充実したツールを選ぶ(コミュニケーションを促す機能やピアボーナス®など) |
社員一人ひとりの情報を精査し、適材適所の人材配置を実現したい | タレントマネジメントに関する機能が充実したツールやシステムを選ぶ |
※「ピアボーナス®」はUnipos株式会社の商標です。商標権者から使用許諾を得ています。
大きく分けると、エンゲージメントの調査に使えるツールと、エンゲージメントの向上策をサポートするツールがあります。また、タレントマネジメントシステムの中にも、従業員エンゲージメントを高める機能を実装しているものが少なくありません。
さまざまな機能を実装したオールインワンタイプも多いので、まずは環境やニーズに合わせて、どういった方向性のツールを選ぶべきか検討してみましょう。
エンゲージメント向上ツールの機能を確認する
エンゲージメント向上ツールでできること、利用できる機能は次のとおりです。導入目的・課題をどのように解決したいか考えたうえで、必要な機能を洗い出しましょう。
【エンゲージメントを調査できるツールに実装されている機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
エンゲージメントサーベイ | 組織と社員のつながりの強さを数値化し、分析するための機能 |
パルスサーベイ | 社員の組織に対する満足度や、心の健康度を測るための機能 |
プロフィール管理 | 社員の基本情報やスキル・実績を一元管理できる機能 |
アンケート | エンゲージメントに関する調査のため、さまざまなアンケートを作成する機能 |
レポート | 社員の状態を分析し、レポートとして提示する機能 |
【エンゲージメントを向上するためのツールに実装されている機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
360度フィードバック | 360度評価のためのフィードバックを収集する機能 |
称賛・タイムライン | 社員の行動に称賛を与える機能や、それを部門・部署内でシェアする機能 |
ピアボーナス® | 社員同士が報酬を送り合う機能 |
レター送付 | 社員同士が互いに感謝のレターを送り合える機能 |
Web社内報 | クラウド上での社内報の作成・運用に役立つ機能 |
目標管理 | 社員一人ひとりの目標を設定・管理する機能 |
1on1支援 | 上司と部下との1on1ミーティングを支援する機能 |
【タレントマネジメントシステムに実装されている代表的な機能】
機能 | 詳細 |
---|---|
情報管理 | 人材情報をデータベースとして収集・管理する機能 |
スキル管理 | 社員一人ひとりのスキルを管理する機能 |
データ分析 | 収集した人事情報を多角的に分析する機能 |
組織図作成・人材配置 | 組織図の作成や、人材配置のシミュレーションができる機能 |
人事評価 | 人事評価をサポートする機能 |
人材育成 | 人材育成計画の立案・実行に役立つ機能 |
エンゲージメント向上ツールの注意点を確認する
エンゲージメント向上ツールを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
組織の状況を把握できるか | ツールの活用を通じて、組織の状況を客観的に把握できるか、有効な施策を打ち出すためのヒントを得られるか確認する |
見えなかった課題を明らかにできるか | これまで確認できなかった組織の問題・課題を「見える化」できる機能があるか確認する |
導入形態 | クラウド型かオンプレ型か確認する |
操作性 | 人事担当者にとって使いやすいツールか確認する |
サポート体制 | サービスベンダーから、どのようなサポートを受けられるか確認する |
ツールの連携 | ほかのツールやサービスと連携できるか確認する |
エンゲージメント向上ツールの中には、ベンダーが調査を代行し、人事の課題に応じた提案をしてくれるサービスもあります。専門家のアドバイスを活用しつつ、社員のエンゲージメントの向上を図りたい場合は、ぜひ利用してみましょう。
エンゲージメント向上ツールの料金・価格相場を確認する
エンゲージメント向上ツールの初期費用は10万円程度、大規模なサービスでは100万円を超えるケースもありますが、簡単な分析ツールならば1人あたり月額300~500円程度で利用できるサービスも少なくありません。また、専門家のコンサルティングを受けたり、エンゲージメント調査を依頼したりする場合、追加費用がかかるケースもあります。
ほとんどのサービスは問い合わせが必要なので、まずは自社が必要とする機能をもったツールを選定し、問い合わせや資料請求をしてみましょう。
エンゲージメント向上ツールで社員のパフォーマンスを向上させよう
エンゲージメント向上ツールには、社員の仕事への取り組み方やモチベーションを分析できるツールや、ピアボーナスや1on1など、エンゲージメントの向上策をサポートするサービスがあります。タレントマネジメントシステムの中にも、従業員エンゲージメントの向上に役立つ機能が実装されているので、ぜひ導入を検討してみましょう。
導入するツールを選択する際には、次のポイントを意識する必要があります。
- 導入目的に合ったツールか
- 十分な費用対効果が望めるか
- 操作性・機能性に問題はないか
- サービスベンダーのサポート体制はどうか
- ほかのツールやサービスと連携が可能か
複数のツールを慎重に比較し、自社に合ったものを選択することが大事です。各ツールをより深く検討したい方は、サービス資料を請求して確認してみましょう。