グロースハック・グロースハッカーとは?いまさら聞けない手順やその役割と目指すもの
グロースハックとは
ここ数年ではIT業界で常識となっているグロースハックですが、一般への浸透度はまだまだこれからとされています。
グロースハックとはどのようなものなのか、ネットユーザーにとってどんな利益をもたらしているのかを紹介していきます。
仕組みについて知りたいという人はぜひチェックしてみましょう。
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グロースハッカーの役割とは
たとえばあなたがアフィリエイトサイトを開設したとします。アフィリエイトは訪問者数が増えれば増えるほどお金が入ってくる仕組みであるため、当然のことながらたくさんの訪問者を期待しますよね。
しかし、現実には訪問者数が伸び悩み収益につながらず、あなた自身のやる気が削がれてしまうこともあるでしょう。
しかしそこでふてくされていても何も始まりません。アフィリエイトで成功している人がいる以上、あなたが作ったアフィリエイトサイトには何かしらの問題があるはずなのです。難しいのはどこに問題があるのか、自分ではなかなか見つけられないという点。
そこを解決してくれるのはグロースハッカーたちです。彼らは訪問者数やその特徴を把握したうえで、問題を解決しサイトをグロース(=成長)させていくためのアイデアを提案してくれるのです。どのように問題点を突き止めていくのかは次章以降で説明していきます。
グロースハックが目指すところ
グロースハックについて少しでも調べたことがある人であれば、「AARRR」という言葉を聞いたことがあるのではないのでしょうか。
- A(=Acquisition)
- A(=Activation)
- R(=Retention)
- R(=Referral)
- R(=Revenue)
とそれぞれの意味を持ち、グロースハックの最終目標を表していると言われています。
Acquisition(=獲得)、Revenue(=収益)はなんとなくイメージできるかと思いますが、グロースハックが目指すところは目に見えるユーザーの増加と収益の確保だけではありません。
サイトをActivation(=活性)させていきながら、ユーザーのRetention(=継続)を狙い、ひいては既存ユーザーから新規ユーザーのReferral(=紹介)を受けてようやくグロースハックは成功したと言えるのです。
次章では最終目標を目指して具体的な事例があるのかを紹介していきます。
グロースハックの代表的な手順とは
グロースハックを成功させるためには段階を踏んでいくことが必要とされています。ただ闇雲に仕様を変えていけばユーザーが増えるという単純なものではありません。
まず始めたいのは現在のユーザーの状況を知ること。どんな人がどの時間帯に訪れているのか、どの記事に人気が集まっているのかを知るためには計測ツールが欠かせません。
現段階でツールを使っていない人は導入を検討し、現在使っている人も内容の変更を試みるなどとして分析手段の改善を図ります。
次に得られた分析結果を元にウェブサイトの改善を行っていきます。このときによく使用されるのがABテストと呼ばれる方法です。
たとえば商品販売サイトには例外なく「購入」ボタンがありますよね。このボタンの色を何色にすればよいのか、また「購入」ボタンをどのような表記にすればいいのかを調べるためにいくつかの候補を用意して計測するのです。
よりクリック数が多かった候補の方がユーザーにとって便利ということになります。
このような手順で一つひとつの機能を見直したのちに、サイト全体の構成を変更し、最終的には価格の見直しや人員体制を刷新し、利益アップを狙います。
ユーザーの満足度を高めるためには、一か所だけを直せばいいというわけではありません。
グロースハックに必要な資質とは
優秀なグロースハッカーになるためにはABCDEの5つの資質が必要と言われています。
A=Analyticity(分析力)
サイトを盛り立てていくためには現状欠けているものを正確に分析できる力が必要ですよね。正しい分析をすることで後の施策も決まってきます。
B=Broadcast interest(広い関心)
問題を解決するために積極的に観察し、問題点の解決策を見つける力が求められています。
誰でも予想できる問題点ではなく、グロースハッカーならではの観点から解決策を見つける必要があります。
C=Creative(創造力)
サイトを魅力的なものに盛り立てていくための技術力やセンスの良さが必要とされます。
解決策につながるアイデアを提供したり、サイトのデザイン案を出したりするときに必要となります。
D=Discipline(規律)
ITというと自由なイメージがありますが、グロースハックの作業はとてつもなく地味な作業の連続です。
レイアウトをちょっとだけ変えてみたり、一言だけメッセージを付け加えたりしてダメならまたやり直し。そんな作業の連続です。
途中で面倒くさくなってしまっても投げ出さずに自分を律することができる誠実さが大切なのです。
E=Empathy(共感性)
どんなに知識やテクニックを持っていたとしてもユーザーのニーズがくみ取れないようであれば、グロースハックをしていても効果を得られません。
ユーザーが求めるものをいち早く察知し改善していける力が大切なのです。
今注目のグロースハック・グロースハッカーとは?知っておきたい基礎知識のまとめ
アメリカの大統領選をきっかけに注目され始めたグロースハックは世界中に浸透するようになり、現在は日本でも注目されている仕事です。
大人気レシピサイトのクックパッドのユーザーを増やしたことで有名な加藤恭輔氏は日本を代表するグロースハッカーとして脚光を浴びています。
まだまだ続くネット社会のなかで確実に需要が増しているグロースハックという仕事に今後も目が離せませんね。
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