リファラル採用ツールおすすめ比較6選!選び方や導入成功のためのポイントも

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リファラル採用ツールとは?
リファラル採用ツールとは、リファラル採用を促進するために必要な機能が盛り込まれたシステムのことを指します。導入することにより採用コスト削減、ミスマッチ防止といったメリットがあります。
一括採用するのではなく、少人数の企業理念や必要スキルにマッチした人材を採用する際に向いている採用手法です。
そもそもリファラル採用とは?
リファラル採用とは、社員から友人・知人を候補者として採用してもらい、採用活動をする手法のことです。
企業文化や制度をよく理解した社員からの紹介であるため、候補者と企業の間で働き方に関する認識の違いが発生しにくく、社員同士の関係も強固になるため離職率低下に有効な採用手法だとされています。
紹介者に対して報酬が発生するのか、候補者に特別選考を行うのかなどの細かい制度設計に関しては企業によって異なります。

リファラル採用ツールの機能
リファラル採用ツールに搭載されている一般的な機能としては、次のようなものが挙げられます。
- 求人情報共有機能:社員にリファラル採用の求人票を共有する機能
- 求人情報公開機能:社員が知人に求人情報をシェアする際に必要な機能
- 選考状況管理機能:リファラル候補者の採用状況を管理する機能
- 内定者フォロー機能:候補者と連絡、内定受諾率を高めるための機能
この他にも、各リファラル採用ツールのコンセプトによって多様な機能が搭載されています。
リファラル採用ツールのタイプ
リファラル採用ツールは提供形態によって主に次の3つのに分類でき、目的に応じて使い分けると効果的です。
- リファラル採用に特化したツール
- 採用管理システムにリファラルのための機能が搭載されているツール
- リファラル採用のためのSNS
リファラル採用に特化したツール
リファラル採用を社内に浸透させることに特化しており、リファラル採用をするための機能に絞って提供されているツールがあります。
- 求人情報を社員が友人に簡単に紹介するための機能
- リファラル採用を行うためのインセンティブ、モチベーションアップといった機能
- リファラル採用の進捗状況に関するアナリティクス機能
採用管理システムにリファラルのための機能が搭載されているツール
リファラル採用に限らず、応募者や採用状況の管理までも行いたい場合は、採用管理システム搭載型のリファラル採用ツールを導入すべきです。
リファラル採用に加えて、各求人媒体での応募状況、面接、選考の管理まで一気通貫で採用活動を効率化できます。
リファラル採用に特化しているというよりも、採用管理の媒体の一環としてリファラル採用も対応しているといったイメージです。
リファラル採用のためのSNS
社員と友人のつながりを可視化して、必要に応じてダイレクトメッセージを送信し採用活動ができるツールも存在します。
リファラル採用のためのSNSツールでは、社員の交友関係の中からピンポイントで必要な人材を発掘アプローチできます。
リファラル採用ツールの選び方
リファラル採用ツールを選ぶ際は次の3点に注意して、目的に合致したツールを選ぶべきです。それぞれの項目について詳しく解説します。
- 必要な機能に優先順位をつける
- 制度設計支援があるか
- 利用料金は期待する成果に見合うか
必要な機能に優先順位をつける
リファラル採用を導入する際には、目的に応じて機能に優先順位をつけましょう。すでに採用管理ツールが社内に浸透している場合、採用管理システム搭載型を導入すると採用情報を分けて管理するので手間がかかるかもしれません。
また、従業員からの紹介をどの程度管理するかによって、インセンティブ系の機能の必要度合いも変化します。
リファラル採用の運用方法をイメージして、そのために必要な機能な何かを検討してください。
制度設計支援があるか
リファラル採用ツールを導入する前提として、リファラル採用をきちんと制度化している必要があります。
そして、一口にリファラル採用といっても、インセンティブの設計、リファラル採用用のフロー設計、選考管理、紹介状況管理といったさまざまな業務が発生します。
こうしたリファラル採用特有の制度設計に不安がある場合は、制度設計、運用に関してコンサルタントのサポートが手厚いツールの導入を検討すべきです。
利用料金は期待する成果に見合うか
年間目標採用人数、それに必要な一般的な採用コスト、システム利用によって発生するコストを加味したうえで、充分な費用対効果が見込めるツールなのかを検討してください。
リファラル採用は一般的な採用手法と比較すると低コストだといわれていますが、そもそも積極的にリファラル採用を行わない場合はツール自体が必要ないケースも考えられます。
リファラル採用に特化したツール3選
- SNSやメールによりワンクリックで求人紹介
- アルムナイ専用ページで退職社員の再雇用も促進
- リクルーターの活動状況をリアルタイムでトラッキング
MyReferは、株式会社MyReferが提供しているリファラル採用ツールです。既存の求人票を一括で取り組み、対象社員に簡単に求人情報を共有でき、社員もワンクリックで知人に求人情報を送信できます。また、ランキング機能を搭載しており、ゲーム感覚で楽しみながら自発的にリファラル紹介へ取り組めるよう工夫されています。さらにアルムナイ(退職者やOB、OG)向けのマイページ機能もあるので、退職したメンバーと接点を保ち続け、機会や必要に応じて再雇用も促進できるでしょう。
- リファラル採用の活動量と定着度を見える化
- 紹介フローがわかりやすく気軽に紹介できる
- 紹介が発生しない理由を分析できる
Refcomeは、株式会社リフカムが提供しているリファラル採用ツールです。人事経験者・人材業界出身のアドバイザーが伴走して、リファラル採用を成功に導きます。従業員の心理把握に役立つ機能を搭載しており、リファラル採用が思ったよりも活性化しなかった場合は原因を分析可能です。また、制度の周知状況や、部門・社員ごとの活動量を可視化も可視化されるので心理把握機能と合わさって、リファラル採用を成功させるためのPDCAサイクルを円滑に回せます。
リファ楽 - オンサイト株式会社
- LINEを活用したリファラル採用ができる
- 月額5万円からと安価な導入が可能
- 専門のコンサルティング担当者が運用をサポート
リファ楽は、オンサイト株式会社が提供するリファラル採用ツールです。自社のLINE公式アカウントと友だちになった社員が、応募フォームを友人にLINEで転送して応募してもらう方式をとっています。社員だけではなくパート・アルバイトの採用にも活用できるツールで、申し込みから最短2日程度で使用できて、担当コンサルタントがリファラル採用をサポートします。
採用管理システムにリファラルのための機能が搭載されているツール2選
- 25の媒体から応募情報を自動で取り込み一元管理
- KPIやROI管理、面接官ごとにデータをカスタマイズできる
- リファラル採用に加えてタレントプール管理にも対応
HERP Hireは、株式会社HERPが提供しているリファラル採用ツールです。採用管理システムにリファラル採用に必要な機能が搭載されているツールで、求人票の作成・応募情報の自動連携機能含めて採用管理システムとしても優秀です。リファラル採用だけではなくタレントプール管理にも対応しているので、転職潜在層に対してアプローチをする際に適しています。
ビズプラ採用管理リファラル採用 - 株式会社フューチャート
- リファラル採用の応募者も他応募者と一元管理
- 社員、アルバイトどちらの紹介にも対応
- 簡単に求人票が作成できる
ビズプラ採用管理リファラル採用は、株式会社フューチャートが提供しているリファラル採用ツールです。採用管理システムも兼ねているので、他の採用チャネルと一括でリファラル採用も管理できます。リファラル採用のための求人票は簡単に作成でき、メールやSNSで簡単に知人へ情報共有できるため、簡単にリファラル採用が始められます。また、採用管理システムとしても機能が充実しており、面接予約依頼メール送信、Web面接、indeed対応といったさまざまな機能が搭載されているのも特徴です。
リファラル採用のためのSNS
- 従業員の友人関係を可視化、オファーを送れる
- 転職・副業意欲を事前にチェックできる
- 副業希望者にも対応して幅広い職種をカバー
YOUTRUSTは、株式会社YOUTRUSTが提供しているリファラル採用ツールです。「キャリアSNSツール」を掲げており、さまざまなYOUTRUSTというSNSをとおして従業員の友人関係を可視化し、気になった候補者にオファーを送信できます。副業希望者を含めて幅広い職種をカバーしているのはもちろん、「転職意欲・副業意欲」が4段階で可視化されているので、転職に興味がありそうなユーザーをピンポイントで把握できます。
リファラル採用のメリット
リファラル採用を導入するメリットは大きく分けて、次の3つです。そしてリファラル採用ツールはこれからメリットを強化し、業務を効率化する効果が期待できます。それぞれのメリットについて説明します。
- 採用コストを削減できる
- 採用のミスマッチを防ぐ
- 転職市場で活動しない潜在層にアプローチできる
採用コストを削減できる
リファラル採用には採用コストを削減できるメリットがあります。
求人媒体や転職エージェントを活用する場合、正社員1人あたりの採用に数十万円から数百万円のコストが発生します。そして、これらのコストの多くは母集団形成のための費用です。
一方でリファラル採用の場合は、母集団形成を社員紹介で行うため、紹介者にインセンティブを設定しても基本的には一般的な採用よりもコストは削減できます。
また、正社員採用だけではなく、パート・アルバイトのような採用単価低めの募集でもコスト削減効果が期待できます。
採用のミスマッチを防ぐ
採用のミスマッチ防止もリファラル採用のメリットです。
採用のミスマッチは求職者が社風や制度を理解しない、企業がきちんと説明できていないことで発生しますが、リファラル採用の場合はすでに働いている社員から会社の生の情報を直接聞けます。また、友人・知人が働いていることで、一定の団結感が生まれる効果も期待できるでしょう。
そのため、会社の働き方や制度に対してゼロから情報収集を行う求職者よりも、リファラル経由の求職者の方が採用のミスマッチが少なく定着しやすいと考えられます。
転職市場で活動しない潜在層にアプローチできる
転職市場で活動しない潜在層にアプローチできることも、リファラル採用のメリットです。
転職に興味はあるものの具体的な行動をしない潜在層は厚く、特に優秀な人材は転職市場に現れると早期に大企業・優良企業が採用する可能性もあります。
しかし、友人・知人のネットワークを活動すれば、こういった潜在層が行動を起こす前にアプローチが可能です。潜在層の段階からアプローチすることにより、優秀人材の早期獲得、囲い込み効果が期待できます。
リファラル採用を成功させるポイント
リファラル採用は、漠然と社員に人材紹介を募っているだけでは成功しません。リファラル採用を成功させるためには次の3点が必要です。それぞれのポイントについて詳しく説明します。
採用条件を明確にする
従業員に紹介を募るためには、前提として採用条件を明確にする必要があります。採用条件とは欲しい人物像、待遇、人数などのことを指します。
人物像の設定が甘いと、従業員がどのような知人を紹介すべきか判断できず、具体的な行動ができませんし、待遇の設定が甘いと知人にも求人のことを説明しにくいです。
また、採用条件を明確にすることは、採用のミスマッチを防ぐ、後の選考の手間を削減する効果も期待できます。
丁寧に制度設計を行う
リファラル採用は、単に社員から知人・友人を紹介してもらう採用制度だと捉えていると成功しません。
リファラル採用だからこそ、紹介する社員、選考に参加する求職者の両者に気遣いをしなければならないからです。そのためには、丁寧な制度設計が必要です。
「紹介した社員にどのようなインセンティブを設計するのか」「求職者にどのような優遇措置をするのかあるいはしないのか」だけではなく、声かけ状況や人材の質などさまざまな要素を分析したうえで、PDCAを回してよりよいリファラル採用制度を構築しなければなりません。
制度内容と成果を従業員に周知する
採用条件、制度が明確であっても最終的に従業員に制度が浸透していなければ、リファラル採用は成功しません。そのため、制度内容や成果を従業員に周知する仕組みづくりが必要です。
リファラル採用ツールによっては、従業員のリファラル採用活動を可視化するツールもあり、朝礼や会議などで優秀紹介者を表彰したり、リファラル採用の成果を共有したりする時間を作ることも検討しましょう。
従業員に制度と成果を共有することにより、「取り組んでいるメンバーがいるなら、自分もちょっと友だちに声をかけてみようかな」といった従業員のちょっとした行動を促進できます。
リファラル採用ツールで強い組織を作ろう
リファラル採用ツールは、採用コスト削減やミスマッチの防止といったメリットがあり、リファラル採用により強い組織を作りたい方におすすめのサービスです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。
- 必要な機能に優先順位をつける
- 制度設計支援があるか
- 利用料金は期待する成果に見合うか
リファラル採用ツールについてより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。
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