クロス集計とは?エクセルでの表やグラフの作成・ピボットテーブル機能の活用法
アンケートを実施したときには、Excelで表を作って結果をわかりやすくまとめることがありますね。
グラフの作り方はさまざまですが、複数の質問を掛け合わせて行うクロス集計ではピボットテーブルを駆使するときれいにまとまりますよ。
今回はクロス集計やピボットテーブルの内容を説明するとともに、表やグラフの作り方を説明していきます。
クロス集計とは
クロス集計とは、アンケートを実施して得られたデータから、設問をかけ合わせてつくる表やグラフです。
集まったアンケート結果をまとめるときに、ひとつひとつの質問ごとに集計結果を表にすることを「単純集計」と言います。例えば使用している商品とユーザーの年齢を聞いたときに、商品に関する結果とユーザーの年齢の集計を別々に行う行為が単純集計に当たります。
これに対し縦軸に使用している商品、横軸にユーザーの年齢層と質問を掛け合わせてつくるグラフがクロス集計です。
画像引用:ボクシル編集部にて作成
クロス集計をすることで、どの年代からどの商品に人気が集まっているのか知ることができ、単純集計よりも高いアンケート効果を感じられるでしょう。メーカーや広告会社では販売戦略をたてたり、リスティング広告を打ち出したりするときに有効な集計方法と考えられています。
クロス集計とピボットテーブルの相性
ピボットテーブルとは表計算ソフトであるExcel(エクセル)にある機能のひとつで、あらかじめ登録したリストのなかから必要なデータを取り出して、あらゆる方向から集計や分析を行ってくれるツールです。
ピボットテーブルには縦軸と横軸があるので、クロス集計表が簡単に作成できます。データさえ入力すれば自動的に表やグラフのみならず、レポートの作成も可能です。表が完成した後で抽出したい点があれば、オートフィルタ機能で絞り出すこともできます。
ただし、わかりやすい表を作成するためには、ピボットテーブルの正しい作成方法とアンケートの集計方法を心得なければいけません。方法については次章以降で説明していきます。
クロス集計表の作り方
クロス集計表の作成方法は簡単ですが、慣れていない人にとってはどこを触ればいいのかわからないのかもしれません。ピボットテーブルを使用したクロス集計表作成の手順を説明していきます。
- Excelを開いて「挿入」タブにある「ピボットテーブル」を選択する
- ピボットテーブルのウィンドウが出たら範囲を確認してピボットテーブルの配置場所を決定する
- Kボタンを押すとピボットテーブルが配置される。画面右下のツールメニューからフィールドリストを選択してマウスでドラック。フィールドリストは日付、カテゴリ、商品名、販売価格、数量、売上高、担当者の6つにわけられているので、縦と横軸にあったフィールドをそれぞれ選択する。
- 表を元にグラフを作成する際は、ピボットテーブル表内の任意のセルをカレント状態にしてグラフ作成ボタンをクリックする。カレント状態にしないとグラフにしたい範囲を上手く指定することができません。
グラフを作成する際には単一選択型である場合は帯、複数選択型である場合は折れ線グラフや棒グラフにすると非常にわかりやすいです。
クロス集計表を作成する際の注意点
クロス集計表の作成でピボットテーブルの入力ミスがあった場合、直接データの値を変更したとしても、自動で再計算はされません。
変更を行う際にはピボットテーブルをカレント状態にして、「ピボットテーブルツール」→「オプション」→「タブ」へと進みます。こうすることによってデータを変更することができます。
クロス集計とピボットテーブルの応用技
基本的なクロス集計表を作成できるようになったら、今度は応用を覚えてさらに情報を充実させましょう。よく使われているのはピボットテーブル上にある「差分」機能です。
差分機能を使うことによって数字の増減を表すことができ、どのように変化しているのかが一目瞭然でわかります。差分以外にも比で出すこともできるので、表を作成した後にプラスしてみましょう。
クロス集計で成果を出すためには
どんなにピボットテーブルを活かした立派な表やグラフを作成できたとしても、アンケートの内容がよくないと意味を成しません。アンケートをとる対象によっても違いますが、複雑化したアンケートは答えにくく集計するにも大変な手間がかかるので、なるべく単一選択型のアンケートに統一しましょう。
アンケートをとる内容は事前に吟味し、完成したものは一度第三者に確認してもらうとミスの見落としがありません。
クロス集計とピボットテーブルを理解しよう
アンケートの分析方法にはさまざまな種類がありますが、ピボットテーブルを使ったクロス集計はExcel(エクセル)上で簡単にできるため、ぜひ覚えておきたいものです。
はじめは覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、慣れればものの数分で表やグラフを完成することができるでしょう。上手に表をつくれば、マーケティングや広告効果に役立てることができます。
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