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HTMLメールとは?特徴・作成方法・注意点、テキストメールとの違い

最終更新日:(記事の情報は現在から114日前のものです)
リッチな表現が可能なHTMLメールは、顧客との長期的な関係構築に効果的です。HTMLメールとテキストメール、Webページとの違い、特徴やメリット・デメリット、作成方法を解説します。HTMLメール作成に使える無料テンプレートや配信システムも紹介します。

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HTMLメールとは

HTMLメールとは、Webページのように、HTML(Hyper Text Markup Language)を使って構成された電子メールのことです

HTMLメールでは、テキストメールでは表現できない文字のデザインや、動画・画像の埋め込み、表の挿入などが可能です。まるでWebページのような、デザイン性の高いメールが作成でき、メルマガやプロモーションなどマーケティングの場で活用されています。

HTMLメールとテキストメールの違い

テキストメールとは、プレーンテキストだけで構成されたメールのことです。テキストメールは文字を打つだけなので、誰にでも簡単に特別なツールを必要とせず作成できます。

HTMLメールとテキストメールの最も大きな違いは、デザイン性です。HTMLメールでは画像や動画を埋め込んで、視覚に訴えるデザイン性の高いメールにできるのに対し、テキストメールは文字のみの構成のメールになるため、デザイン性は乏しくなります。

次の記事では、簡単にデザイン性のあるHTMLメールを誰でも作れるような、ツールやテンプレートを紹介しています。よりデザイン性の高いメルマガを作りたい、初めてだから作り方がわからないなどで不安な方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

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HTMLメールとWebページの違い

HTMLメールとWebページは、どちらもHTMLを使用して作成されますが、いくつかの重要な違いがあります。

HTMLメールは、さまざまなメールクライアントでの表示を考慮して設計する必要があるため、使用できるHTML要素やCSSプロパティを制限しなければなりません。また、メールクライアントのセキュリティ制限により、JavaScriptといった動的な要素もサポートされません。

一方、Webページはブラウザで表示されるため、一般的なHTML、CSS、JavaScriptの機能を最大限活用でき、動的でインタラクティブなコンテンツを作成できます。

さらに、HTMLメールはオフラインでも閲覧できる反面、Webページはインターネット接続が必要なのも特徴です。

HTMLメールとリッチテキストメールの違い

リッチテキストメールは、HTMLメールとテキストメールの中間に位置する形式です。

リッチテキストメールでは、基本的なフォーマット(太字、斜体、下線など)や簡単な画像の挿入を可能としますが、HTMLメールほど高度なレイアウトや装飾はできません。

HTMLメールはHTMLとCSSを使用するため、より複雑なデザインや構造を実現できます。また、HTMLメールではテーブルレイアウトやレスポンシブデザインなどの高度なテクニックを使用できますが、リッチテキストメールではこれらの機能は使えません。

ただし、リッチテキストメールはHTMLメールよりも、幅広いメールクライアントで確実に表示できる利点があります。

HTMLメールとAMPメールの違い

AMPメールは、HTMLメールの進化形といえるフォーマットです。Googleが2019年に発表した「AMP for Email」のことで、Googleが推進しているモバイルページを高速に表示させるための手法「AMP(Accelerated Mobile Pages)」によって作成されているメールを意味します。

HTMLメールが静的なコンテンツを提供するのに対し、AMPメールは動的でインタラクティブな要素をメール内に組み込めます。たとえば、AMPメールではフォームの送信、カルーセルの操作、リアルタイムコンテンツの更新などが可能です。これにより、ユーザーはメールアプリを離れることなく、より豊かな体験を得られます。

ただし、AMPメールはまだ一部のメールプロバイダーでしかサポートされておらず、HTMLメールほど広く採用されていません。また、AMPメールの作成にはより高度な技術知識が必要となります。

HTMLメールとマルチパートメール(MIME)の違い

マルチパートMIMEメールは、HTMLとプレーンテキストといった複数の形式を1つのメッセージに含める技術です。これは純粋なHTMLメールとは異なり、受信者のメールクライアントが最適な形式を選択できるようになっています。

HTMLメールのみを送信する場合、一部の受信者がHTMLを表示できない環境にいるかもしれません。しかし、マルチパートMIMEを使用することで、この問題を回避可能です。

HTMLバージョンが表示できない場合、クライアント側は自動的にプレーンテキストバージョンを表示します。このアプローチによって、幅広い受信者に適切なコンテンツを届けられるようになっているのが特徴です。

HTMLメールのメリットとデメリット

HTMLメールは多くの利点を提供する一方で、いくつかの課題も存在します。これらのメリットとデメリットを十分に理解し、適切に対応することが重要です。

HTMLメールのメリット

HTMLメールには、テキストメールにはない多くの利点があります。HTMLメールの主なメリットは次のとおりです。

開封率が測定できる

HTMLメールの大きな利点の一つは、開封率を正確に測定できることです。これは、メール本文にピクセルトラッカーと呼ばれる小さな透明の画像を埋め込むことで実現されます。

受信者がメールを開くと、この画像がサーバーからロードされ、開封としてカウントされます。この機能により、キャンペーンの効果を数値化し、どのような題名や内容が受信者の興味を引くかの分析が可能です。

ただし、画像の自動ダウンロードを無効にしている受信者や、ピクセルトラッカー自体のブロックをしている受信者の開封は計測できないため、実際の開封率は測定値よりも高い可能性があります。

視覚的なアピールが可能

HTMLメールの大きなもう一つの特徴は、豊かな視覚表現が可能なことです。テキストメールでは不可能な、色彩豊かなレイアウト、魅力的な画像、動的なGIF、カスタムフォントなどを使用できます。これにより、ブランドの個性を効果的に表現し、受信者の注目を集められます。

たとえば、新製品の写真を大きく表示したり、セールの情報を目立つように配置したりが可能です。視覚的なアピールは、メッセージの印象を強め、記憶に残りやすくするため、マーケティングの効果を高めるうえで非常に重要です。

クリック率の向上

HTMLメールでは、クリック可能なボタンやリンクを視覚的に目立たせられるため、クリック率の向上も期待できます。大きくて目立つCTAボタン、画像にリンクを設定する、テキストリンクを色やフォントで強調するなど、さまざまな方法でユーザーのアクションを促せます。

また、クリック追跡機能を使用することで、どのリンクが最も人気かを分析し、今後のキャンペーンの改善に活かすことも可能です。

これにより、ウェブサイトへのトラフィック増加や、コンバージョン率の向上につながります。

マルチデバイスへの対応

HTMLメールはレスポンシブデザインを採用することで、デスクトップ、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスで最適な表示を実現できます。

レスポンシブデザインとは、WebページやHTMLメールを、異なる画面サイズのデバイスに対して適切なレイアウトで表示するデザイン設計のことです。HTMLとCSSを組み合わせて、デバイスに応じて動的に表示を変えるコーディングがなされています。

これは、モバイルデバイスでのメール閲覧が増加している現代においては欠かせない対応です。レスポンシブデザインにより、画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整され、テキストのサイズ変更、画像のリサイズ、ボタンの拡大などが行われます。

これにより、どのデバイスを使用していても、受信者に一貫した快適な閲覧体験を提供でき、メッセージ効果の最大化が可能です。

HTMLメールのデメリット

HTMLメールには多くの利点がある一方で、いくつかの課題や制限も存在します。HTMLメールのデメリットは、主に次のとおりです。

作るには専門知識が必要

HTMLメールの作成には、HTML、CSS、さらには各メールクライアントの特性に関する専門知識が必要です。通常のWebサイト制作とは異なり、メールクライアントごとの制限や特殊な表示の仕組みを理解する必要があります。

たとえば、インラインCSSの使用、テーブルレイアウトの採用、特定のHTML要素やCSSプロパティの制限などが考えられます。また、メリットであるレスポンシブデザインも実装するとなると対応が複雑です。

この技術的なハードルは、多くの企業や個人にとって大きな課題となり、専門家への外注や専用のツールの使用が必要になるかもしれません。

受信者の設定や環境によって表示が崩れることもある

HTMLメールの大きな課題の一つは、受信者の環境によって表示が異なる可能性もあることです。OutlookやGmailなどさまざまなメールクライアントだけでなく、パソコン、スマートフォン、タブレットといったデバイスによって、HTMLの解釈や表示方法が異なります。

たとえば、一部のクライアントではCSSの特定のプロパティがサポートされていなかったり、画像が自動的にブロックされたりすることがあります。また、フォントサイズの変更や拡張機能といった受信者の個人設定によっても、表示が影響を受けるかもしれません。

これらの問題に対処するためには、広範なテストと代替策の用意が必要です。

メールの容量が大きくなる

HTMLメールは、テキストメールと比較して一般的に容量が大きくなります。これは、HTMLコード自体のサイズに加え、画像やその他のマルチメディア要素が含まれるためです。

大きな容量は、受信者の受信トレイの容量制限に影響を与える可能性があります。また、モバイルデータ通信を使用している受信者にとっては、データ使用量の増加につながります。

さらに、大容量のメールは読み込みに時間がかかる場合もあり、ユーザーエクスペリエンスに悪影響を与えるかもしれません。

迷惑メールとして自動で判断される可能性がある

HTMLメールは性質上、迷惑メールフィルターによって誤った分類をされる可能性が高くなります。これは、多くのスパムメールがHTML形式を使用していることが一因です。

とくに、大量の画像や過度に装飾されたテキスト、多数のリンクなどを含むHTMLメールは、迷惑メールの特徴と似ていると判断される可能性があります。

また、特定の単語やフレーズ、HTMLの構造によっても、スパムスコアが上昇するかもしれません。

キャリアメールでは見られないことがある

もともとキャリアメールと呼ばれる通信キャリア独自のメールアドレスは、日本独自のもので海外には存在しません

キャリアメールアドレスはいわゆるガラケー時代の産物で、キャリア固有のメールクライアントで送受信を行うため、HTMLメールの表示が崩れたり画像を表示できなかったりするケースが多く発生します。しかも、パソコンではうまく働くマルチパート配信も、キャリアメールへの配信では失敗する場合があります。

そのため、キャリアメールへ個別に配信対応するのは、メール配信システムを利用する以外は実質的に困難です。また、セキュリティ上の理由や、データ通信量を抑えるための措置として、HTMLメールの表示を制限している場合もあります。

この問題に対処するためには、重要な情報を画像だけに頼らず、テキストでも提供することや、「キャリアメールにはテキストメール配信」といったルールで運用するような対策が必要です。

テキストメールのメリットとデメリット

テキストメールは、シンプルで直接的なコミュニケーション手段として長年使用されてきました。HTMLメールの普及に伴い、使用頻度は減少していますが、依然として重要な役割をはたしています。

テキストメールにも独自のメリットとデメリットがあり、状況に応じて適切に選択することが重要です。

テキストメールのメリット

テキストメールは、単純さゆえに多くの利点をもっています。次に、テキストメールの主なメリットについて詳しく説明します。

文章だけで簡単に作成できる

テキストメール最大の利点は、作成の容易さです。特別なソフトウェアやデザインスキルを必要とせず、通常のテキストエディターで作成できます。HTMLやCSSの知識も不要で、誰でも簡単に作成できるため、小規模なビジネスや個人ユーザーにとってとくに有用です。

また、すばやく作成できるため、緊急の連絡や日常的なコミュニケーションに適しています。文章力さえあれば効果的なメッセージでも伝えられ、技術的なハードルが低いことは大きな魅力となっています。

相手の環境に依存せず同じ表示になる

テキストメールの大きな利点は、受信者の環境に関わらず、ほぼ同じように表示されることです。HTMLメールと違い、メールクライアントやデバイスの違いによる表示の崩れがありません。これは、フォントや画像、レイアウトなどの複雑な要素がないためです。

そのため、ビジネス文書や重要な情報の伝達に適しています。また、スクリーンリーダーのような支援技術を使用している人にとっても読みやすく、アクセシビリティの面で優れています。

この一貫性は、メッセージの明確さと信頼性を確保するうえで非常に重要です。

メールの容量が軽い

テキストメールは、HTMLメールと比較して非常に軽量です。テキストのみで構成されているため、画像やHTMLコードを含むメールよりもはるかに小さいファイルサイズになります。

これにより、送信と受信の速度が向上し、低速なインターネット回線や携帯電話のデータ通信を使用している場合にも効果を発揮します。また、受信者のメールボックスの容量を大きく占有することもありません。

軽量であることは、大量のメールをやり取りする必要がある場合や、帯域幅が制限された環境下での通信にとくに適しています。

テキストメールのデメリット

一方、単調なテキストメールにはいくつかの欠点があり、とくにマーケティングやブランディングの観点からはデメリットとなることも多いです。次に、テキストメールの主なデメリットについて詳しく説明します。

効果測定ができない

テキストメールの大きな欠点の一つは、HTMLメールのような詳細な効果測定ができないことです。たとえば、開封率やクリック率などの重要なメトリクスを正確に追跡することが困難です。これは、テキストメールにピクセルトラッカーや追跡用のリンクを埋め込めないことに起因します。

そのため、キャンペーンの成功を数値化したり、受信者の行動を分析したりすることが難しくなります。マーケティング担当者にとっては、戦略の効果を評価し、改善点を見出すのが困難になるため、データドリブンな意思決定がしづらくなってしまうかもしれません。

文章力だけで訴求する必要がある

テキストメールでは視覚的な要素を使用できないため、文章力のみで受信者の注目を集め、メッセージを効果的に伝える必要があります。これは、とくにマーケティングやプロモーションの場面においては大きな課題です。

魅力的な画像や洗練されたデザインを使用できないため、言葉選びや文章構成が極めて重要になります。また、長文になりがちなテキストメールでは、読者の興味を維持するのが難しく、重要なポイントが埋もれてしまうかもしれません。

効果的なテキストメールを作成するには、高度なライティングスキルと創造性が要求されます。

表現が単調になってしまう

テキストメールの性質上、視覚的な変化や動的な要素を取り入れられません。そのため、メッセージの表現が単調になりがちです。フォントの変更、色の使用、画像の挿入などができないため、情報の階層化や重要ポイントの強調が難しくなります。

製品やサービスの視覚的な魅力を伝えられないため、ファッション、旅行、食品といった特定の業界では大きな制約となります。この単調さは、受信者のエンゲージメントを低下させる要因にもなりかねません。

ブランディングに悪影響を及ぼす可能性がある

テキストメールは、ブランドの視覚的アイデンティティが表現できる機会を大幅に制限します。

ロゴやカラースキーム、タイポグラフィなど、ブランドを特徴づける視覚的要素が使用できないため、ブランドの認知度や一貫性を維持するのが困難です。とくに、視覚的なブランディングに力を入れている企業にとっては、大きな課題となります。

また、テキストのみのコミュニケーションは、時として非個性的で冷たい印象を与える可能性があり、ブランドの個性や温かみを伝えるのが難しくなります。これは、顧客との関係構築やブランドロイヤリティの醸成に影響を与えてしまうかもしれません。

各メーラーにおけるHTMLメールの表示の違い

HTMLメールの表示は、使用するメールクライアントによって大きく異なる場合があります。これは、各メーラーがHTMLとCSSの解釈や表示方法に独自の仕様をもっているためです。

この違いは、メールマーケティングやコミュニケーションの効果に大きな影響を与える可能性があるため、主要なメールクライアントでの表示の違いを理解し、対策を講じることが欠かせません。

Outlookでの表示特性

Outlookは、ビジネス環境でとくに広く使用されているメールクライアントですが、HTMLメールの表示に関しても制限が多いクライアントの一つです。とくに、Outlookのデスクトップ版(Windows)はMicrosoft Wordのレンダリングエンジンを使用しているため、Webブラウザとは大きく異なる挙動を示します。

たとえば、背景画像のサポートが限定的であり、アニメーションGIFの表示が制限されています。また、CSSのfloatプロパティやmarginプロパティの一部がサポートされていないため、レイアウトが崩れやすくなりがちです。

これらの制限に対応するには、テーブルベースのレイアウトを使用するといった対策が必要です。

デフォルト設定がHTMLメールになっている

Outlookのメール送信形式は、デフォルトでHTMLになっています。そのため、ユーザーが無自覚のうちにHTMLメールを送っていることもあります。

テキストメールへの返信を直接送信してしまうと、自動的にHTMLメールとなり、スレッドで該当のメールだけが浮いてしまうことになりかねません。またビジネス上の連絡メールでは、HTMLメールではコピー&ペーストといった作業がスムーズに行えないため、テキストメールが推奨されます。

一般的なビジネスメールであれば、テキストメールにはテキストメール形式で返信するほうが好ましいです。そのため、Outlookのメール作成設定は、HTMLメールからテキストメールに変更することをおすすめします。

新しいすべてのメッセージの形式を変更する
 
[ファイル] タブで、[オプション]、[メール] の順に選びます。
 
[メッセージの作成] の [次の形式でメッセージを作成する] ボックスで、[HTML]、[テキスト形式]、または [リッチ テキスト形式] をクリックします。

※出典:Microsoft「メッセージ形式を HTML、リッチ テキスト形式、またはテキストに変更する - Microsoft サポート」(2024年7月14日閲覧)

なお、OutlookはInternet Explorer(IE)と同様に、CSSを独自解釈するMicrosoftの伝統を受け継いでいるソフトウェアです。

そのためWebデザイナーがかつて、IEでWebページのレイアウトが崩れないようIE用コードハックを行っていたのと同様、HTMLメールにおいてもOutlook用コードハックが用いられています。

Gmailでの表示特性

Gmailは、セキュリティとユーザー体験の観点から、HTMLメールの表示に独自の制限を設けています。とくに注意が必要なのは、外部CSSの読み込みをブロックすることです。そのため、すべてのスタイルはインラインCSSとして記述する必要があります。

また、JavaScriptの実行も禁止されており、動的な要素は制限されます。一方で、Gmailは比較的新しいHTML5要素やCSS3プロパティをサポートしており、モダンなデザインの実現が可能です。

ただし、レスポンシブデザインの実装にはメディアクエリのエミュレートといった特別な技法が必要になることもあります。

Apple Mailでの表示特性

iOS版を含むApple Mailは、一般的にHTMLメールの表示に関して寛容なクライアントの一つです。WebKitレンダリングエンジンを使用しているため、最新のHTML5やCSS3の機能を広くサポートしています。

背景画像、アニメーションGIF、高度なCSSレイアウトなど、多くの機能が問題なく表示されます。また、レスポンシブデザインもネイティブにサポートされているため、モバイルデバイスでの表示も優れているのが特徴です。

ただし、Apple Mailの優れた表示能力に頼りすぎると、他のクライアントでの互換性問題を見落とす危険性があるため、注意しましょう。

モバイルメールアプリでの表示特性

スマートフォンやタブレットでのメール閲覧が増加している現在、モバイルメールアプリでの表示も欠かせません。

iOS Mail、Android Gmail、Android標準メールアプリなど、主要なモバイルメールアプリは比較的モダンなHTML/CSSをサポートしています。しかし、画面サイズの制限により、デスクトップとは異なるレイアウト調整が必要になります。

とくに、レスポンシブデザインの実装が重要となり、メディアクエリを使用して画面サイズに応じたレイアウト変更が必要です。また、タップしやすいボタンサイズ、適切なフォントサイズの選択など、モバイル特有のユーザビリティにも配慮しなければなりません。

効果的なメール配信形式の使い分け方

メール配信を行う際には、HTMLメール・テキストメールのどちらを選べばよいのか、場面ごとに適したメール配信形式を判断するためのポイントを紹介します。

  • 担当者名義での送信
  • イベントやセミナー情報の送信
  • メールマガジンの定期配信
  • トランザクションメールの送信

担当者名義での送信

顧客へのフォローメールの送信や、担当者名義で顧客にキャンペーンの情報を発信する場合には、テキスト形式のメールがおすすめです。テキストメールは普段のメールやり取りに近いため、個人間でやり取りしている安心感を与えられ、メールの開封率・返信率を高められます。

また、文面に個人名を入れることで、自分に送られてきたメールだと受け取ってもらえる可能性が上がります。他にも「ごぶさたしております」「お変わりありませんか」など、相手への気づかいが伝わる一文を加えることも、返信率アップにつながる要素です。

イベントやセミナー情報の送信

イベントやセミナーなどの案内メールを部署名義で送信する場合には、HTMLメールがおすすめです。HTMLメールは、書式や文字スタイルなどを調整できるため、Webサイトのように内容をわかりやすく整理した、読みやすいメールを作成できます。

また、ロゴを挿入してブランドイメージを統一できるような、視覚的に魅力のある訴求ができる点でも、集客目的におすすめです。

さらに、HTMLメールは開封状況がわかるため、配信後に効果を測定できます。そのため、たとえば参加者が定員に満たない場合には、メールを開封した顧客へ再度案内の送付もできます。

メルマガ(メールマガジン)の定期配信

定期的に配信するメルマガも、HTMLメールでの送信が向いています。

メルマガは、ファーストビューでユーザーの注意を引くことが欠かせません。そのため、デザインやレイアウトを工夫して、表現力の豊かなメールを構築できるHTMLメールがおすすめです。

HTMLメールであれば、画像を多数挿入して商品の紹介をしたり、画像にリンクを張りサイトへ誘導したりが可能です。

また、開封状況を確認できるため、数値を分析し、改善につなげられるメリットもあります。開封率を測定して効果を分析することで、メルマガの配信効果を高められます。

トランザクションメールの送信

注文確認、配送通知、パスワードリセットなどのトランザクションメールは、テキストメールとHTMLメールの両方の特性を活かしたハイブリッド形式が効果的です。

重要な情報は必ずテキストで明確に伝え、視覚的な要素(ロゴ、配送状況の図など)はHTMLを使用して表示します。このアプローチにより、メッセージの重要性を保ちつつ、ブランドの一貫性も維持可能です。

また、どのメールクライアントでも確実に表示される保証があるため、重要な情報が確実に伝わります。さらに、HTMLの特性を活かして、注文の詳細や配送状況をグラフィカルに表示することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させられます。

セキュリティ上での懸念点

HTMLメールとテキストメールは、それぞれセキュリティ上の異なる課題を抱えています。両者のリスクを理解し、適切な対策を講じることが、安全なメールコミュニケーションには不可欠です。

次に、HTMLメールとテキストメールにおけるセキュリティ上の懸念点と、対策について詳しく説明します。

HTMLメールよりテキストメールのほうが恐い?

HTMLメールは、かつてスパムメールのアドレス探索用に多く使われていました。現在でも、フィッシングメールにおけるURLのカモフラージュや、なりすまし用デザインのために多く用いられています。

このため、企業ではHTMLメールを潜在的なセキュリティのリスク要因と捉えたり、一部ではHTMLメールへのアクセスを無効にしたりしているケースもあります。

しかし現在の企業を狙った標的型攻撃メールでは、関係者を装ったテキストメールで、URLや添付ファイルからマルウェアに感染させる手口が主流です。ソーシャルエンジニアリングを巧妙に用いた、自然な文面や業務フローで送られてくるメールなので、企業にとってはより大きなセキュリティの脅威となっています。

HTMLメールのセキュリティ対策

HTMLメールのセキュリティリスクに対処するには、複数の層での対策が必要です。

まず、送信者側ではSPF、DKIM、DMARCなどの認証技術を導入し、なりすましを防止します。また、リンクは短縮URLを避け、完全なURLを使用することで、受信者が遷移先を確認できるようにしましょう。

受信者側では、不明な送信者からのHTMLメールの自動読み込みを無効にし、信頼できる送信者からのメールのみ表示するよう設定します。さらに、組織全体でセキュリティ意識向上のためのトレーニングを実施し、不審なメールの見分け方や適切な対応方法を教育することが重要です。

テキストメールのセキュリティリスク

テキストメールは一見シンプルで安全に見えますが、実際には巧妙な攻撃の温床となる可能性があります。とくに問題なのは、テキストメールが信頼性の高いコミュニケーション手段と認識されていることです。

前述した標的型攻撃メールでは攻撃者がこの認識を悪用し、業務連絡を装った自然な文面でマルウェアを含むリンクや添付ファイルを送信します。

また、テキストメールではURLが平文で表示されるため、一見正当に見えるドメインを使用した詐欺的なリンクに気づきにくいかもしれません。さらに、テキストメールは内容の改ざんが比較的容易であり、中間者攻撃のリスクも存在します。

これらのリスクに対処するには、送信元の慎重な確認と、不審なリンクや添付ファイルへの警戒が必要です。

HTMLメールの作り方

HTMLメールの作成は、Webページと比べてコーディングが特殊で制限も多く、多くのメールクライアントへの対応やテストも大変です。内製する場合にも、配信テスト済みのテンプレートやオンラインメールエディター、MAツールやメール配信ツールを利用するのがおすすめです。

HTMLメール作成の基本ステップ

HTMLメールを作成する際の基本的なステップは、次のようになっています。

  1. HTMLの基本構造を設定
  2. インラインもしくは埋め込みCSSでスタイリング
  3. テーブルレイアウトを使用
  4. 画像を適切に扱う
  5. レスポンシブデザインを実装
  6. 各メールクライアントでテスト

これらのステップを順番に実行することで、多くのメールクライアントで正しく表示されるHTMLメールを作成できます。とくに、テストの段階は非常に重要で、主要なメールクライアントでの表示確認が欠かせません。

HTMLメールのベース構造

HTMLメールのベース構造は、通常のHTMLページとは少し異なります。まずは基本的な構造を見てみましょう。

基本的なHTMLメールの構造例
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>HTMLメール</title>
<style type="text/css">
ここに埋め込み形式のCSSを記述します。
</style>
</head>
<body>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" border="0" width="100%">
<tr>
<td>
ここにメインコンテンツを配置していきます。
</td>
</tr>
</table>
</body>
</html>

主な構成要素については、次のとおりです。

構成要素 概要
DOCTYPE宣言 HTMLメールは、文書がHTMLであることを示す宣言から始まります。
これにより、メールクライアントにHTMLの解釈方法を伝えます。
HTML要素 言語設定(例:日本語)を指定し、メールの基本言語を明確にする要素です。
今回の例では、lang="ja"は文書が日本語であることを示します。
head要素 文字エンコーディングやビューポート設定、タイトル、スタイル(CSS)を含みます。
とくにビューポート設定は、モバイルデバイスでの表示を適切に行うために重要です。
body要素 メールの本文内容を含む部分です。
HTMLメールでは、主にテーブルを使用してレイアウトを構築します。

テーブルレイアウトを使用する理由は、多くのメールクライアントとの互換性が高く、レイアウトの一貫性を保てるためです。

この基本構造を踏まえてHTMLメールを作成することで、多様なメールクライアントでの表示の一貫性を高められます。

インライン形式または埋め込み形式でCSSを使用

HTMLメールでは、外部CSSファイルのリンクが多くのメールクライアントでブロックされるため、インライン形式または埋め込み形式のCSSを使用する必要があります。

インライン形式とはHTMLに直接CSSを記述する形式で、埋め込み形式とはHTMLのheadタグ内にCSSを記述する形式です。

インライン形式のCSSの例
<p style="font-size: 16px; color: #333333; margin-bottom: 10px;">
ここにCSS適用させたい文章を入力します。
</p>

インラインCSSは確実に適用されますが、コードが冗長になる欠点があります。

埋め込み形式のCSSの例
<style type="text/css">
p {
font-size: 16px;
color: #333333;
margin-bottom: 10px;
}
</style>

埋め込み形式CSSは管理が容易である一方で、一部のメールクライアントでは無視されるかもしれません。

画像の扱い方と代替テキストの重要性

HTMLメールで画像を適切に扱うには、次のようなポイントを意識する必要があります。

  1. 画像の寸法を指定する
  2. 代替テキストを必ず設定する
  3. 背景画像の使用を避ける
  4. ファイルサイズを最適化する
最適化された画像の例
<img src="https://example.com/image.jpg" alt="製品の説明画像" width="600" height="400" style="display: block; max-width: 100%;">

代替テキスト(ALT属性)は、画像が表示されない場合やスクリーンリーダーを使用している場合に重要です。また、display: block;を指定することで、一部のメールクライアントで発生する画像下の余白を防げるようになります。

最適化項目 推奨設定 説明
ファイル形式 JPEG, PNG, GIF 一般的に対応している形式を使用
ファイルサイズ 100KB以下 読み込み速度向上とデータ制限対策
画像の幅 600px前後 スマートフォンでの表示に最適
解像度 72dpi メール表示に十分な解像度
代替テキスト(ALT属性) 簡潔な説明文 画像が表示されない場合の代替テキスト
レスポンシブ対応 max-width: 100% デバイスに応じた表示サイズ調整
圧縮 可能な限り圧縮 ファイルサイズの削減
背景画像 使用を控える Outlookといった一部クライアントで非対応
アニメーションGIF 慎重に使用 一部クライアントで動作しない可能性

HTMLメールテンプレートを利用する

上述の基本ステップだけでも構成要素が多く、直接HTMLメールを作るのは慣れていないと困難です。

しかし、HTMLメールのテンプレートは多くインターネット上に公開されています。それらをダウンロードしカスタマイズすることで、簡単にHTMLメールを作成できます。

テンプレートのほとんどは海外製ですが、主要メールクライアントへの送信テスト済みのもの、レスポンシブデザインのものが多いのも特徴です。

オンラインHTMLメールエディターを利用する

オンラインHTMLメールエディターは、HTMLメール作成の複雑さを大幅に軽減する便利なツールです。これらのエディターは、専門的なコーディング知識がなくてもプロフェッショナルなHTMLメールを作成できるよう設計されています。

多くのオンラインエディターは、ドラッグ&ドロップのインターフェースを採用しており、直感的な操作でメールのデザインが可能です。あらかじめ用意されたテンプレートをもとにカスタマイズしたり、白紙の状態から新しいデザインを作成したりできます。

また、このようなエディターはリアルタイムなプレビューを兼ね備えていることも多く、デザイン性を確かめながら作れるのも特徴です。

MAツールやメール配信ツールを利用する

MAツールやメール配信ツールのなかには、無料で高性能なオンラインHTMLメールエディターや、高品質なテンプレートを利用できるサービスもあります。

MAツールは、顧客体験を阻害せず、CX(カスタマーエクスペリエンス)を高めるために、最適なスケジューリングやパーソナライズが反映されたシステムです。

そもそもHTMLメールの目的は、顧客や消費者に的確に配信され、エンゲージメントやコンバージョンを獲得することです。

MAツールを用いればHTMLメールの作成だけでなく、配信から効果測定まで一気通貫で実行できます。導入していない場合はHTMLメール作成もできるマーケティングツールとして、試してみるのがおすすめです。

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無料のHTMLメールテンプレート・作成サイト7選

次に、無料で利用できるHTMLメールテンプレートやオンライン作成サイトを紹介します。多くは海外サイトですが、基本的な英語さえ理解できれば利用に問題はありません。

700+ Free Email & Newsletter Templates

  • カテゴリー別にテンプレートを閲覧
  • 好みのテンプレートを選んでカスタマイズ可能
  • レスポンシブデザインのテンプレートが提供

700+ Free Email & Newsletter Templatesは、MAツールのCakemailが提供している無料で利用できるHTMLメールテンプレートサイトです。700以上の洗練されたデザインのテンプレートをカスタマイズしてダウンロードできます。

※出典:Cakemail「700+ Free Email & Newsletter Templates | Cakemail」(2024年7月14日閲覧)

Free responsive email templates

  • 無料で利用できるレスポンシブなテンプレートを多数用意
  • ドラッグ&ドロップエディターを使用してデザインや編集が可能
  • 新たなテンプレートの作成もできる

Free responsive email templatesは、メールマーケティングツールのCampaign Monitorが提供する作成サイトです。無料テンプレートをもとに、オリジナルのHTMLメールテンプレートを作成できます。

シンプルでカスタマイズしやすいレスポンシブデザインが特徴で、ドラッグ&ドロップエディターを使用して、スクラッチでHTMLメールテンプレートを作成可能です。

Benchmark EmailのHTMLメールエディター

  • 画像編集機能が内蔵されており、メール作成中に直接画像を編集
  • Pexelsが提供する無料画像素材を検索・利用
  • 異なるブラウザやデバイスでのメール表示をチェックできる

メール配信システムBenchmarkが提供するBenchmark EmailのHTMLメールエディターは、ドラッグ&ドロップの簡単操作で本格的なデザインのHTMLメールを作成できるサービスです。クレジットカード不要で登録できる期間無制限の無料トライアルもあります。

エディターには画像編集ツールも搭載されており、より自由なカスタマイズが可能なリアルタイムプレビュー付きのコードエディターも利用可能です。

SATORIのHTMLメールデザインテンプレート

  • クリックするだけで簡単にダウンロード
  • シンプルなデザインのテンプレートを提供
  • 日本語フォントを含むテンプレート

カスタマー送信用メール(HTML形式)のデザインテンプレートは、国産マーケティングオートメーション(MA)ツール、SATORIが提供している無料のHTMLメールテンプレートです。

5種類のレイアウトで3色のバリエーションのあるHTMLメールテンプレートがダウンロードできます。ベーシックなデザインなので、HTMLメールの構造と日本語フォントを含むCSSが学べる教材としてもおすすめです。

Stripo

  • HTML・CSSコードエディターも併用できる
  • 事前に作成したモジュールの再利用や一括編集機能で制作時間を短縮
  • チームでの共同編集やアクセス権限の管理が可能

Stripoは、無料のドラッグ&ドロップHTMLメールエディターです。タイプ・業界・季節・特徴・キャンペーンなど、1,500以上の無料テンプレートをもとに、HTMLメールが作成できます。

90以上のデバイスとメールクライアントで、HTMLメールがどのように表示されるかテスト確認が可能です。エクスポート形式はGmail・Outlook・HTML・AMP形式などに対応しています。

※出典:Stripo「Stripo — FREE Email Template Builder: drag-n-drop Html Email Editor」(2024年7月14日閲覧)

BEE

  • モバイルデザインモードを搭載
  • 主要なメール配信プラットフォームとの連携が容易
  • デザイナー、企業、エージェンシーなど、さまざまな規模や業種のユーザーに対応

BEEは、レスポンシブ対応のHTMLメールが作れる無料のドラッグ&ドロップエディターです。メール制作の効率化、デザインの質の向上、チームコラボレーションの改善を目指す企業にとって非常に有用なツールです。

コーディングスキルがなくても高品質なメールを作成できる点や、多様なニーズに対応できる柔軟性をもっています。メールマーケティングの効果を高めたい企業や、制作プロセスを効率化したいチームにおすすめのサービスといえます。

Unlayer

  • 数分で美しいレスポンシブメールテンプレートを作成可能
  • フリーストックのフォトを利用できる
  • 差し込みタグをリスト保存してくれる

Unlayerは、レスポンシブメールテンプレートを作成する無料のHTMLメールエディターです。コーディング不要のドラッグ&ドロップエディターを使用して、魅力的なメールやページを作成できます。

クライアントごとに異なるパーソナライズされた差し込みタグや特別なリンクを挿入し、後ですばやくアクセスできるようなリスト保存も可能です。

HTMLメールが作成できるおすすめメール配信システム比較

次に、ボクシル編集部が厳選した、HTMLメールが作成・配信できるおすすめのメール配信システムを比較紹介します。メールマーケティングに非常に役立つサービスなので、気になったメール配信システムがあれば、ぜひ資料を請求してみましょう。

WiLL Mail - 株式会社サパナ

WiLL Mail
WiLL Mail
BOXIL SaaS AWARD Autumn 2024 Good Service
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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • ドラッグ&ドロップで簡単に短時間でHTMLメールが作成可能
  • ヒートマップ分析をはじめ多角的な分析ができる
  • 業界初!自動でレスポンシブデザインに完全対応!

WiLL Mailは、ASPICクラウドアワード2015で先進技術賞を受賞したメール配信システムです。上記で上げた特徴に加えて、ステップメール機能レコメンドメール機能など、読者のアクションに応じたアプローチが可能です。

また、配信数に応じて毎月選べる料金体系を導入しているため、メール配信にかかるコストを最小限に抑えられます。嬉しいことに、サービス導入の初期費用も必要ありません。

配配メールBridge - 株式会社ラクス

配配メールBridge
配配メールBridge
BOXIL SaaS AWARD Autumn 2024 Good Service
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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 何通メール配信しても定額で利用できる
  • 簡単設定でメールマーケティングを導入・運用できる
  • エラー解析や開封率チェックが可能

配配メールBridgeは、集客、販促活動のためのメールマーケティングをサポートするサービスです。メール配信に特化しているため、配信や効果測定、メールの改善を効率よく実施できる必要な機能のみのシンプルな構成になっています。

簡単な操作でメルマガ配信ができ、HTMLメール作成の手間を減らせるのが特徴です。メールへの反応やWebサイトへの来訪履歴から見込み客を可視化し、最適なアプローチを実施できます。効果測定し改善するサイクルを回すことで、受信ブロックを回避し、高い到達率を維持するのに貢献します。

Cuenote FC - ユミルリンク株式会社

Cuenote FC
Cuenote FC
BOXIL SaaS AWARD Summer 2024 Good Service
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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 高い操作性のHTMLエディターを標準搭載
  • 優れたデザインのレスポンシブメールが直感操作で簡単に作成可能
  • APIで会員データベースやECサイトと連携

Cuenote FC(キューノートエフシー)は、幅広い規模やシーンで活用できるメール配信システムです。月間76億通ものメールを配信している実績があり、ハイスピードな大量配信を得意としています。

操作性が高いHTMLエディターを標準搭載しており、レスポンシブメールも直感操作で作成できるので、初めて使うユーザーでも簡単に利用できる点が特徴です。配信数無制限で月額5,000円から利用できるため、さまざまな規模の企業が気軽に使えるサービスです。

※出典:ユミルリンク「メール配信システム・メルマガ配信サービスなら高速・多機能のCuenote FC (キューノートエフシー)」(2024年7月14日閲覧)

b→dash - 株式会社データX

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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • メール配信を備えたマーケティングツール
  • 直感的な操作と専任のサポーターによる支援
  • 一元管理されたデータにいつでもアクセス

b→dash(ビーダッシュ)は、メール配信・データ分析機能などを備えたマーケティングツールです。データは一元管理されるので、迅速かつスムーズにアクセスできます。また、多機能なため他のツールと併用する煩わしさもありません。

直感的なインターフェースに加え、専任のサポーターが助けてくれるので、ゆくゆくはメールマーケティング以外の施策も行いたい場合におすすめのツールです。

Benchmark Email - 株式会社ベンチマークジャパン

Benchmark Email
Benchmark Email
BOXIL SaaS AWARD Autumn 2024 Good Service
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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
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  • 無料の電子メールマーケティングサービス
  • HTMLメールエディターで初心者でも簡単にメール作成が可能
  • リアルタイムの配信レポートで一歩進んだメールマーケティングを実現

Benchmark Emailは、初期費用が無料で、毎月3,500通までなら無料で利用できるメール配信システムです。HTMLエディター内に画像編集機能もあり、デザインテンプレートも数多く用意されています。

クリックマップまで標準搭載したメール配信レポートでパフォーマンスの改善を実行でき、ステップメールやABテスト機能といった高度な機能も利用できます。さらに、APIを用いてCRMをはじめとするデータベースとの連携も可能です。

HTMLメール作成時のよくあるミスと対処法

HTMLメールの作成は、通常のWebページ制作とは異なる注意点がいくつかあります。次に、よくあるミスと対処法を紹介します。

これらを意識することで、より多くのメールクライアントで正しく表示されるHTMLメールを作成しましょう。

レスポンシブデザインの実装ミス

モバイルデバイスでの閲覧が増加している現在、レスポンシブデザインは欠かせなくなってきました。しかし、実装には注意が必要です。

メディアクエリがすべてのメールクライアントでサポートされているわけではないため、モバイルファーストのアプローチを取り、デスクトップ向けのスタイルを@mediaクエリ内に記述するのが効果的です。

また、max-widthプロパティを使用して画像やテーブルの最大幅を設定し、小さな画面でもはみ出さないようにしましょう。フォントサイズも絶対単位(px)ではなく相対単位(em, rem)を使用すると、デバイスに応じて適切にサイズ調整されます。

特殊文字とエンコーディングの問題

特殊文字やエンコーディングの扱いを誤ると、文字化けや表示エラーの原因になります。必ず<meta charset="UTF-8">を指定し、文字エンコーディングを明示しましょう。

また、特殊文字(&, <, >, ", 'など)はHTMLエンティティで表現することをおすすめします。これを変換すると、それぞれ&amp;, &lt;, &gt;, &quot;, &apos;などになります。

日本語の全角スペースを多用すると、一部のメールクライアントで余計な空白が挿入される可能性もあるため、通常の半角スペースを使用するか、必要に応じて&nbsp;を使用しましょう。

本文中に一般的なタグを使ってしまう

HTMLメールでは、通常のWebページで使用する多くのHTMLタグがサポートされていないか、正しく表示されない場合があります。たとえば、<h1>, <h2>, <h3>, <div>, <span>などのタグは、一部のメールクライアントで問題を引き起こすかもしれません。

そのため、HTMLメールではテーブルベースのレイアウトを使用することが推奨されます。<table>, <tr>, <td>タグを基本構造として使い、コンテンツをこれらのなかに配置しましょう。また、<h1>〜<h6>タグの代わりに、<td>タグ内でフォントサイズやスタイルを直接指定するほうが安全です。

HTMLメールでは、シンプルで古典的なHTML構造を使用することで、より広範囲のメールクライアントでの互換性を確保できます。

容量が大きくなりすぎてしまう

HTMLメールの容量が大きくなりすぎると、読み込み時間の増加、一部のメールクライアントでの表示制限、モバイルデータ通信量の増加などの問題が発生するかもしれません。

これを避けるためには、まず画像の最適化が重要です。画像は適切な解像度とファイル形式を選び、圧縮ツールを使用してサイズを削減しましょう。

また、不要なHTMLコードやCSSを削除し、コードを最小化することも効果的です。ほかにも大きな背景画像の使用は避け、必要な場合は小さな画像をタイル状に並べる方法を検討しましょう。

さらに、フォントは一般的なWebセーフフォントを使用し、カスタムフォントの埋め込みは避けるべきです。メールの全体サイズは最大でも1MB程度に抑えるよう心がけましょう。

画像を相対パスで指定してしまう

一般的なWebサイトと異なり、メールは受信者のローカル環境で表示されるため、相対パスで指定された画像は見つからず、表示されません。そのため、メール内の画像には必ず絶対パスを使用しましょう。

たとえば、<img src="/images/logo.png">ではなく、<img src="https://www.example.com/images/logo.png">のように指定します。また、画像をホスティングする際は、信頼性の高い永続的なサーバーを使用し、URLが長期間有効であることを確認しましょう。

さらに、画像が表示されない場合に備えて、適切な代替テキスト(ALT属性)を必ず指定しましょう。これにより、画像が読み込めない場合でも、メッセージの内容を伝えられます。

効果的なHTMLメールを配信してCXを向上させよう

単純に見えるHTMLメールの作成にはかなりの工数がかかり、直接作るのは意外と難しいことがわかりました。しかし、無料テンプレートやオンラインサービスを利用することで、簡単にHTMLメールを作成できます。

HTMLメールは適切に作らないと、画像が見られなかったり表示が崩れたりして、顧客体験を損なうことになりかねません。そのため、効果的なHTMLメールを最適なタイミングで確実に配信して、CXを向上させましょう。

次の記事でメール配信システムのサービスを比較しています。HTMLメールをドラッグ&ドロップで簡単に作成できる機能が付いているサービスもあるので、一度確認してみてください。

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