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活躍する倉庫ロボット、RaaS活用などで小規模から始めいずれは物流DXへ

(記事の情報は現在から163日前のものです)
物流倉庫で行う仕分けや搬送といった作業を、ロボットに任せる事例が増えています。今後1年、2年といったスパンでロボット導入を検討しているところも少なくありません。導入に対するハードルは高いように感じますが、ロボットの動作を見学できる倉庫や、導入しやすいRaaS方式のサービスも存在します。小さな規模から始めて、最終的にサプライチェーン全体を効率化する物流DXを目指しましょう。

倉庫ロボットの導入時期は?

外出自粛や在宅勤務といった生活が定着した影響で、通販サイトやネットスーパーを多用する人が増えました。物流業者はそうした需要に応えようとしていますが、人手不足の折り、倉庫内の作業や輸送業務をこなすのに必要な人員の確保に苦労しています。

そのため、倉庫で行う仕分けや搬送をロボットに任せる例が増えてきました。さらに、ロボットに荷物を運ばせるだけでなく、在庫管理やサプライチェーン全体の見直しまで含めた物流DXという考え方が広まり、国土交通省も推進しています。

クラウド型の在庫管理システムを提供しているロジザードは、物流ロボットに関心のある人を対象として、導入意向などを調査(※1)しました。

物流ロボットの導入時期を尋ねたところ、「わからない」という回答が42.9%でもっとも多く、「導入することを決めかねている方が多い」状況です。ただ、「3年以内」は21.7%あり、「年内」という人も5.8%います。導入を具体的に考えている層と、検討すらしていない層がはっきり分かれたようです。

出典:ロジザード / 物流ロボット・物流DXに関するアンケート調査:物流ロボット導入を検討中の企業、86.1%が「3年以内」の導入を目指す

導入を検討している人に限ると、「年内」が18.2%、「~3年以内」が67.9と、合わせて8割以上が近々導入すると考えられます。

出典:ロジザード / 物流ロボット・物流DXに関するアンケート調査:物流ロボット導入を検討中の企業、86.1%が「3年以内」の導入を目指す

※1 ロジザード『物流ロボット・物流DXに関するアンケート調査:物流ロボット導入を検討中の企業、86.1%が「3年以内」の導入を目指す』, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000014943.html

ロボット導入に踏み切った倉庫

もちろん、ロボットを導入している倉庫はすでにたくさんあります。近ごろ公表された事例を紹介しましょう。

重い寝具をロボットが運ぶ

寝具メーカーの西川は、米グレイオレンジの自動棚搬送ロボット「Ranger GTP」を、物流拠点の「新埼玉センター」に導入しました(※2)。

こちらの拠点では、寝具や寝装品のような重いものが多いにもかかわらず、ピッキング作業は人手頼りです。倉庫が広いこともあり、徒歩で重量物を移動する作業の負担は高く、改善が必要でした。

Ranger GTPは、倉庫の床面を走行して専用の可搬式棚を動かすロボットです。これを活用して、棚ごと商品を作業者の元へ搬送することで、作業負荷を大きく削減できます。

今後、本格的に稼働させ、倉庫の容積効率を150%高めたり、一部商品の出荷を自動化したりして、全体の生産性向上を目指すそうです。

出典:西川 / 寝具メーカー 西川が物流現場のDXを促進!

※2 西川『寝具メーカー 西川が物流現場のDXを促進!』, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000010201.html

仕分けロボットを見学できる倉庫

物流アウトソーシング事業のロジテックは、自社の「大井倉庫」で行う仕分け作業を、プラスオートメーションのロボット「t-Sort」に任せました(※3)。

t-Sortで仕分けするシステムを構築すると、従来のベルトコンベヤーを使う場合に比べ専有面積が少なく、倉庫の利用効率を高められます。レイアウト変更も容易で、状況の対応しやすいメリットもあります。

なお、ロジテックは大井倉庫を自動仕分けロボット導入モデル施設と位置づけていて、見学を受け付ける予定です。

出典:ロジテック / 大井倉庫に自動仕分けロボット・次世代型ロボットソーター「t-Sort」を導入

出典:プラスオートメーション / 次世代型ロボットソーター「t-Sort」

※3 ロジテック『大井倉庫に自動仕分けロボット・次世代型ロボットソーター「t-Sort」を導入』, https://logi-tech.co.jp/news/530/

倉庫ロボットを導入し、物流DXを目指せ

普及しつつある物流ロボットを導入する場合、どのような情報を入手して検討するものなのでしょうか。冒頭で紹介したロジザードの調査によると、「種類・機能」「費用」が上位になりました。

物流ロボットについて
気になっている情報
回答率
種類・機能 60.1%
費用 56.3%
導入前の障壁 38.4%
導入時の環境設備 30.0%
導入時、導入後のサポート体制 29.7%

この結果について、ロジザードは「(上位2つの情報は)情報収集段階の方が多く選択する項目」なので、実際には「物流ロボットについてまだまだ不明なことが多く、問い合わせまでは至っていない、導入について不安がある状態」と分析しています。

ただし、残り2つの「導入前の障壁」「導入時の環境設備」「導入時、導入後のサポート体制」を選んだ層は、導入を具体的に検討し始めているようです。判断に迷っている場合は、ロジテックが導入した自動仕分けロボットの見学や、物流ロボット導入事例を疑似体験できるサービスの利用が考えられます。自社の業務に活用する方法を、具体的にイメージできるかもしれません。

導入に踏み切る場合は、物流ロボットをレンタルで利用するRobot as a Service(RaaS)のような形態のサービスを検討してもよいでしょう。また、Gaussyの「Roboware」など、倉庫ロボットをサブスクリプションで利用できるサービスもあります。こうしたサービスは、倉庫DXの手始めにぴったりです。

さらに、種類の異なる複数のロボットを集中管理して連携させられる、SAPジャパンの「SAP Warehouse Robotics」といったソリューションまで存在します。倉庫で多くのロボットを使う状況になっても、特定ロボットベンダーに依存することなく、大規模な倉庫のDXが可能です。

倉庫ロボットと各システムを連携すれば倉庫作業の全自動化も見えてきます。最終的には、サプライチェーン全体の効率化を図り、物流DX実現につながるかもしれません。

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