健康管理システムのシェア・市場規模を解説!一番選ばれている人気サービスは?
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健康管理システムの市場規模
BOXIL編集部が2024年2月に実施した調査をもとに、健康管理システムの市場規模を算出※1しました。2023年のSaaS型健康管理システムの市場規模は、およそ1,591.6億円だと算定できます。また、導入を検討しているユーザーの動向や導入予定時期をもとに算出すると、2024年の市場規模は1,925.8億円に到達する見込みで、2025年の市場規模は2,176.1億円規模に成長すると予測※できます。
※1 調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに、1社あたりの利用金額と法人数から算定
※2 同調査の導入時期と導入予定時期から算定
健康管理システム市場の成長率は?
同調査では、まだ健康管理システムを導入・利用していない人事・労務業務担当者に対して、導入予定も調査しました。その結果、導入を検討している企業や利用開始予定の企業が合計25%にものぼります。
導入予定時期 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
時期は未定だが利用検討中 | 42 | 9.5% |
半年以内には利用開始予定 | 33 | 7.5% |
1年以内には利用開始予定 | 18 | 4.1% |
2年以内には利用開始予定 | 16 | 3.6% |
現時点では未定・利用予定はない | 331 | 75.2% |
健康管理システム市場の成長の要因としては、経済産業省が健康経営を推奨していることが挙げられます。健康経営とは、従業員の健康管理を経営視点で考え、従業員の健康増進を図ることによって、組織全体の生産性や業績を向上させる経営手法のことです。
ヘルスケアに関するITや技術の進歩により、従業員の健康状態の把握や多様なヘルスケアニーズへの対応が可能になったことも理由の一つです。
健康管理システムのシェア率
BOXILが実施した健康管理システムの利用ユーザー86人を対象にしたSaaSの利用実態調査※によると、健康管理システムのシェア率は、ORIZINとアドバンテッジ ヘルスケアが2.3%でトップでした。次点で、Carelyとハピネスパートナーズ、Health Data Bankがが1.2%と続いています。
※調査期間 2024年2月16日〜2月27日 スマートキャンプで実施した「SaaSの利用実態調査」をもとに集計
シェア率とあわせて口コミ・ユーザー満足度もチェック
シェア率だけでなく、各健康管理システムの口コミやユーザー満足度を確認しておくことで、自社にあったサービス選びができるようになります。健康管理システムの口コミランキングもあわせて参考にしてください。
ここからは、シェア率の高い健康管理システムはなぜ選ばれているのか、健康管理システムに特化したSaaSに絞ってBOXILに寄せられた口コミやサービスの特徴をもとに解説します。
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※ダウンロード可能な資料数は、BOXILでの掲載状況によって増減する場合があります。
- ドリームホップ心理相関図を用いたストレスチェック集団分析が可能
- 保健師・精神保健福祉士・公認心理師が実施者業務を代行
- 14か国語以上の外国語受検が可能
ORIZINは、厚生労働省が義務として定める57項目のストレスチェックと、ポジティブ心理学の設問が入った80項目でのストレスチェックができるサービスです。睡眠やハラスメントなどに関する設問も自由に追加できます。
その他にも、未受験者への勧奨や閲覧範囲制限、紙受験への対応なども可能です。
アドバンテッジ ヘルスケア - 株式会社アドバンテッジリスクマネジメント
- 健康診断データを健康経営へ活用
- システム運用から活用までのアドバイスも支援
- 健康診断や管理業務を効率化
アドバンテッジ ヘルスケアは健康経営銘柄の約45%・ホワイト500の4社に1社以上の支援実績※を持っており、高いシェア率を誇ります。健康診断の予約とデータの管理を効率化し、その企業に該当する最適な健康診断システムを提案してくれます。
また、健康診断データを高い精度で分析し、健康経営実現のための施策に落とし込む作業も依頼可能です。導入から運用までトータルでサポートしてくれます。
※出典:アドバンテッジリスクマネジメント「アドバンテッジ ヘルスケア」2022年度の実績(2024年5月20日閲覧)
- 健康診断予約やデータ管理を一元化
- 面談記録や職場巡視記録もまとめて管理できる
- 健康経営コンサルティングや産業医の紹介まで実施
Carelyが選ばれている理由としては、とくに操作性やWeb上からの健康診断の予約のしやすさが挙げられます。健康に関する相談がチャットで手軽にできることも評価されています。
その他にも、「自身の健康を意識できるようになった」といった、従業員側が健康意識の向上を実感できている声もありました。
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ハピネスパートナーズ - エムスリーヘルスデザイン株式会社
- 未受験者の抽出やリマインドが簡単
- 作業場所や取り扱い物質などの項目も一元管理
- 健康度の可視化や課題抽出も実施可能
ハピネスパートナーズが選ばれている理由としては、特殊業務歴の登録ができる点が挙げられます。業務内容や期間、作業場所、取り扱い物質などを登録でき、登録内容に応じて必要な健診コースを表示してくれるのが特徴的な機能です。
また、健康診断データに基づいた課題を個人・組織・会社などの粒度で抽出できます。健康度をスコアとして可視化できるので、健康診断データの活用が促進されるでしょう。
健康経営優良法人の審査項目を15項目もクリアできるため、健康経営優良法人の取得を目指す企業におすすめです。
Health Data Bank
- 検診報告・ストレスチェック・産業保険活動の3つの目的に応じたプラン
- 就業制限の必要な従業員も一目でわかる
- パルスサーベイや疾病リスク予測分析も
Health Data BankはNTTデータが提供する健康管理システムです。検診結果はフォ-マット調整されるため、どの医療機関で受診してもシステム上で統一されたデータを閲覧可能です。労基署に報告する報告書の作成を簡単にし、健康経営のためのダッシュボードを備えているので、これから健康経営に取り組みたい企業にもおすすめです。
疾病情報の時系列での一元管理や生活習慣病発症リスクのAI予測、バイタルデータ取得などのオプションも充実しています。
シェア率だけでなく機能で比較しよう
健康管理システムを選ぶ際に重要なのは「自社の状況に合った機能が備わっているかどうか」です。あわせて各サービスの口コミなども見ておくと良いでしょう。