債権管理システム比較5選 | メリット、デメリット

取引先からの入金を管理するのに便利な債権管理システム。しかし、微妙に差の異なるサービスやERPに内包されているサービスなど、違いがわかりづらいのも事実です。本記事では、債権管理システムのメリットやデメリットを踏まえつつ、システムの違いを解説していきます。
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債権管理システムとは
債権管理システムとは、サービス提供によって得た売掛金を回収するための管理システムです。入金のチェックにかかる工数を削減できるほか、いつまでにいくらの現金を手に入れられるのかわかるのも強み。会計ソフトと組み合わせて使うとさらに活躍の幅が広がります。システムによってはERPに内包されているものも。
債権管理システムのメリット
債権管理システムのメリットには、まとめて管理できる点、回収の状況チェックしやすい点、ミスを減らせる点などがあります。いずれも人間より早く正確にこなせるシステムに任せることで得られるメリットです。
一括管理が可能
購入日や入金日が取引先で異なり入金も分割で行われると、Excel管理や会計ソフトでの管理が手間になります。債権管理システムなら売掛金や入金を一括で管理できるため、債権管理を適切に行えます。
回収効率アップ
債権管理で問題となるのが未回収や未入金の延滞です。人の手で1つ一つ調べるとかなりの手間を要しますが、専用のシステムだと自動で知らせてくれるので回収タイミングを逃しづらくなり回収効率がアップします。
ミスの減少
上記2点と重なる点としては、チェックが多く手作業だとミスが多くなりがちな点はかねてからの問題でした。そんなミスを改善するためにも自動で行ってくれる部分を増やすのは重要なことだと言えます。
債権管理システムのデメリット
債権管理システムのデメリットには、導入に時間を要する点とコストの発生する点があります。しかし、適切に導入できればメリットがデメリットを上回るためそれほど気にならなくなるでしょう。
導入まで時間がかかる
新しいシステムを導入するとなると、社員が操作に慣れるようになるまで時間がかかります。社員へのレクチャーやデータ移行など、導入工程を見積もっておきましょう。
コストがかかる
システムを導入する以上、初期費用や月額費用がかかってきます。どのような機能のシステムが必要か検討したうえで、費用対効果が見合っているか確認しましょう。
おすすめの債権管理システム5選
債権管理をしっかりフォローしてくれるシステムを紹介します。
ZAC - 株式会社オロ
- ワークフロー機能や電子申請
- 給与系などの外部システムと連携
- グループウェアでの非数値情報共有
クラウド ERP ZACは、クラウド・SaaS型で提供されている、ERPパッケージです。共通のマスタでデータを管理し、他のシステムと連携。ガントチャートでの管理やフローの可視化を行います。プロジェクト個別の原価計算や予算実績対比をアウトプットし、分割管理が可能。交通経費精算においては「駅すぱあと」をプラグインとして呼び出し、利用できます。
V-ONE クラウド - 株式会社アール・アンド・エー・シー
- 入金・債権管理業務に特化
- AIによる業務自動化
- 債権残高管理や回収状況の自動配信
V-ONE クラウドは、機械学習アルゴリズムを用いた、入金消し込み・債権管理業務の自動化システムです。
債権回収・未収の情報を可視化し、共有。債権残高管理と入金消し込み業務専用のツールがあり、一括での消し込みやCSV経由でのデータ取り込みを行います。回収や支払い遅延の通知は、残高情報とともにわかりやすく提供され、営業部門と会計部門を有機的に連携します。
カンタン!残高管理表クラウド - ipartners株式会社
- 毎月の更新作業の手間を削減
- 数式の知識が不要で簡単に操作可能
- 管理業務の属人化を回避できる
カンタン!残高管理表クラウドは、数式の知識がなくても、正しく迅速に残高管理表の作成、管理ができるサービスです。作業は必要情報を入力していくだけで完了し、簿記やExcelの知識レベルに関係なく操作が行えます。
説明が必要な操作については、備考記入欄にて記入が可能。入力は必須のため「なぜこの数値なのか」といった説明不足を回避できます。他にも、会計システムとの差額をチェックができる機能や、取引先ごとに自動で小計計算してくれる機能など搭載。
マネーフォワード クラウド請求書Plus - 株式会社マネーフォワード
- 取引先ごとの分割請求書を一括作成
- 債権の残高表はリアルタイム更新
- 法改正に合わせて無料で最新版へアップデート
マネーフォワード クラウド請求書Plusは、請求書の一括作成から売上の計上、債権の確認と債権管理にかかるコストを削減できるサービスです。インボイス制度や電子帳簿保存法のような、変更される制度にも対応しており、システムの移行は不要。請求書は、PDFで出力できるので保管場所がいらず請求書を簡単に管理できます。
また、債権残高はリアルタイムで更新されるので、現時点で対応が必要な債権を見つけやすいです。さらに、マネーフォワード クラウド会計Plusと併用すると、請求書の発行から仕訳入力までを自動化できます。
GRANDIT miraimil - GRANDIT株式会社
- リアルタイムで残高や支払日管理
- 手形決済可
- 消込や支払い処理の自動化
GRANDIT miraimilは、ERPソリューション「GRANDIT」に含まれるモジュールです。支払い・決済は銀行振込、手形、電子記録債権、期日決済など、さまざまな入出金シチュエーションに対応。消し込み処理を自動化し、業務フローをショートカットします。外貨建てでの取引や電子記録された債権も管理できますので、先鋭的な業務モデルや、グローバル企業にもマッチするシステムといえるでしょう。
債権管理システムの導入で回収を効率化
似たような債権管理システムっでも強みはさまざま。たとえば、国外も含めての債権管理が必要な場合は、複数通貨や他言語に対応したシステムを選ぶ必要があります。各社の形態に合わせてシステムを選ぶことで、最大限に機能を使えます。債務管理を改善したい方は、ぜひこの記事を参考にしてシステムを導入してください。