施工管理ソフト・アプリおすすめ比較!システムの導入事例とメリット

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- 施工管理(工事管理)とは
- 施工管理ソフト・工事管理システムとは
- 施工管理ソフト・工事管理システムの主な機能
- 工程管理
- 資料の作成・整理支援機能
- 作業日報の作成・管理機能
- チャットでの一括連絡・情報共有機能
- 施行管理ソフトのタイプ
- 幅広い業種に対応可能なソフト
- 特定の業種や現場向けに提供されているソフト
- 無料で利用できるソフト
- 施工管理ソフト・アプリを導入するメリット
- 管理業務における細々とした作業を短縮
- 現場と管理部門との連携をスムーズに
- 専門技術や煩雑な仕事を効率化
- 施工管理ソフトの選び方
- 自社の現場に適した機能があるか
- 利用人数
- 操作性のしやすさ
- おすすめ施工管理システム・アプリ比較
- ANDPAD
- KANNA
- CONOC業務管理システム
- キャムマックス
- OBIC7
- 【番外編】建設・建築業に役立つおすすめサービス
- 助太刀法人プラン
- 建設業界の施工管理ソフト・アプリの導入事例
- 事例1:A社
- 事例2:B社
- 自社にあった施工管理ソフト・アプリを選択する
- BOXILとは
施工管理(工事管理)とは
施工管理(工事管理)とは、建設・建築・土木の作業現場で現場監督として全体の管理をする仕事です。
主に工事の工程管理や現場の安全管理、品質管理などを担当し、全体の業務効率化や生産性の向上を図る非常に重要な仕事です。スケジュールどおりに工程を終わらせたり、作業員の安全や品質管理をしたりするのは非常に重要なことであり、工事が大規模なものになるほど緻密な管理が必要になります。
特に大規模な工事では工程が複雑になるので、施工管理を徹底することでスケジュールどおりに作業が行われているかを監督し、発注者と現場技術者の間に入って安全な工事を進める必要があります。
施工管理についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

施工管理ソフト・工事管理システムとは
施工管理業務を効率化するために、施工管理ソフト・アプリ、工事管理システムが多くリリースされており、多くの現場監督がシステムの活用によって工程管理や品質管理を素早く正確に実現できます。
工務店などが抱える現場管理・工程管理上の問題を解決し、より適切で効率的な現場管理を実現してくれるシステムの導入はいまや当たり前となる存在です。
施工管理ソフト・工事管理システムの主な機能
施工管理ソフトや工事管理システムには、主に次の機能があります。
- 工程管理
- 資料の作成・整理支援機能
- 作業日報管理
- チャットでの一括連絡・情報共有機能
工程管理
施工管理ソフトには、工程表の作成や修正などが簡単に行える「工程管理機能」があります。ガントチャート形式など、全体を可視化して進捗状況をすぐに確認できる工程表を作成できます。
工程表はテンプレートから簡単な操作で作成でき、クラウド上で管理が可能です。工程に変更点がある場合にも修正が簡単に行え、自動で通知できる機能があるため、連絡漏れを防ぐことにも役立ちます。また、工程表は外出先でもスマートフォンから確認できるので、紙の印刷や出力も不要です。
資料の作成・整理支援機能
工事現場で必要な図面や施工写真などの資料作成を支援する機能があります。施行写真に電子黒板を付けられるため、撮影のためにデジカメや黒板などを持つ必要がなくなり、スマートフォンだけですべて完結が可能です。
また、写真を日付ごとに自動で整理してくれる機能や簡単な操作でフォルダ分けが可能な機能が搭載されており、共有や検索も容易にできます。
写真管理の効率化や資料整理に費やす時間の短縮につながり、現場の負担を削減できるでしょう。
作業日報の作成・管理機能
施工管理ソフトには、作業日報の作成・管理を支援する機能もあります。
スマートフォンアプリから日報を作成でき、作業員は現場で日報を作成・提出が可能です。アプリで撮影から報告まですべてスマートフォン一つで行えます。日報作成をアプリで行えれば、日報を作成するだけのために事務所に戻ると手間と時間を省けます。
また、ツールによっては日報のフォームを既存のフォーマットから取り込む、テンプレートを設定する、といったことも可能です。作業員によってバラバラな形式で提出されていた日報のフォーマットを統一でき、管理者は確認がしやすくなります。また、日報の提出状況を一覧で確認できるため、管理を効率化できます。
チャットでの一括連絡・情報共有機能
ツールによっては、チャット機能を活用して情報共有が可能な場合があります。チャット機能の活用により、作業員や関係者に一括で連絡が可能になるため、指示の伝達や工事の変更点などの情報共有がしやすくなります。電話やメールを使って連絡する手間を省きつつも、リアルタイムでスムーズに連絡や情報共有が可能です。
また、チャットを活用すればやり取りを記録として残せるため、進捗を把握しやすくなり、伝達ミスの防止にもつながります。
施行管理ソフトのタイプ
施工管理ソフトには、次の3つのタイプに分けられます。
- 幅広い業種に対応可能なソフト
- 特定の業種や現場向けに提供されているソフト
- 無料で利用できるソフト
幅広い業種に対応可能なソフト
施工管理の現場は、建築工事からリフォーム、塗装、電気工事、設備工事など、さまざまな業種があり、業務内容も異なります。そのため、幅広い事業領域を扱う企業は、あらゆる業種や現場に柔軟に対応できるソフトを選ぶと便利です。
特定の業種や現場向けに提供されているソフト
建築業界向けの機能をまとめて搭載しているソフトなど、特定の業種向けに機能を絞って提供しているタイプのソフトがあります。他にも、現場の情報共有を効率化するための機能に特化したものなど、ツールによって特徴はさまざまです。
特定の業種や現場の課題解決に向けて機能が絞られたソフトは、シンプルで使い勝手がよく、ITリテラシーの低い方が多い現場でも浸透しやすいというメリットがあります。
無料で利用できるソフト
施工管理ソフトの中には、完全に無料で提供しているフリーソフトや無料プランもあります。ただし、無料で利用できると言っても、写真や図面管理、チャット機能などの基本機能をすべて無料で利用できる場合もあれば、写真整理などの特定の機能に限定したものもあります。また、機能は無料で利用できても、クラウドの容量を追加すると追加料金が発生する場合があるなど、利用できる機能や範囲がある程度制限されることが多いです。
提供形態はさまざまですが、フリーソフトや無料プランを選ぶときには、自社の目的に合った使い方が利用できるのかを確認する必要があります。
施工管理ソフト・アプリを導入するメリット
施工管理ソフト・アプリ、工事管理システムを活用することで得られるメリットは次の3つです。
管理業務における細々とした作業を短縮
施工管理は、現場での監督のみならず、各種書類の作成や説明資料の提供など、細々とした作業が多く必要となります。そういった作業にかかる時間を短縮することで、全体の業務効率化を実現します。
現場と管理部門との連携をスムーズに
現場と管理部門との連携を図るのも施工管理者の重要な仕事ですが、施工管理システムの活用により、現場のスケジュール管理が容易になり、管理部門と現場の意向のすり合わせもスムーズになります。
専門技術や煩雑な仕事を効率化
建設現場などでは、特に煩雑で時間のかかる作業や、専門知識が必要な作業が発生することが多いです。施工管理システムはこういった作業を効率化し、監督者だけでなく現場の作業員の仕事の短縮や効率化を実現します。
施工管理ソフトの選び方
施工管理ソフトの選ぶためのポイントを紹介します。
- 自社の現場に適した機能があるか
- 利用人数
- 操作性のしやすさ
自社の現場に適した機能があるか
施工管理ソフトの機能は、工程管理や日報管理などの基本機能をすベて搭載したものや、一部の機能のみに絞ったものなど、ツールごとにさまざまです。ソフトを選ぶときには、自社の現場に適した機能があるかを確認しましょう。
ただ多機能なだけで選ぶと、現場の作業員が使いこなすのが難しくなります。また、実際には使用しない機能が出てくるなどコストパフォーマンスも悪くなるでしょう。現場でシステムの利用を浸透させるには、まず必要な機能を明確にして、自社のニーズに適したものを選ぶとよいでしょう。
利用人数
自社の利用人数を確認して、最適なコストのサービスを選びましょう。
施工管理ソフトの料金体系はサービスにより異なりますが、アカウント(ID)数による課金のように、利用人数に比例して料金が決まるケースが多いです。他にも、利用人数によって月額料金が決まるケース、現場数・施工規模で費用が異なるケースもあります。まずは利用人数や施工規模を明確にして、適した料金体系のサービスを選びましょう。
また、ソフトによっては完全無料で利用できるものやフリープランが提供されている場合もあります。ただし、利用人数や機能に制限を設けられていることが多いため、提供範囲を事前に確認しておく必要があります。
操作性のしやすさ
操作性のしやすさもソフト選ぶうえで重要なポイントです。現場の作業員には、ツールなどの操作に不慣れな方が多いです。ITが苦手な方でも使いやすい、直感的に操作ができるデザインのサービスを選びましょう。多機能でも操作が複雑になり使いにくいものだと、返って効率が下がってしまう、現場で浸透せず紙ベースのやり方に戻ってしまう可能性もあります。
管理者だけではなく、現場の作業者と管理者双方が使いやすいシステムを選ぶ意識が必要です。無料のトライアルがある場合には、活用して操作性を確認してみるのもよいでしょう。
おすすめ施工管理システム・アプリ比較
施工管理の徹底が求められる建設業界におすすめの施工管理ソフト・アプリ、工事管理システムを紹介します。有料のソフトやアプリだけでなく、無料で試せるソフトやクラウド型のサービスもあるので、ぜひ導入を検討する際の参考にしてください。
- 社内外を問わずに円滑な情報共有が可能
- 現場に特化したチャットでスムーズなコミュニケーションを実現
- 報告書や日報の作成を効率化
ANDPAD(アンドパッド)は、建築業向けクラウド施工管理アプリです。写真や図面、工程表など各種情報をクラウドで一元管理。スマートフォンアプリ対応で、場所を選ばず最新情報の確認と共有が行えます。
保管した資料や写真を使い、日報や報告書を作成できるため、作成時間を短縮できます。
初期費用 | 料金 | 月額/ユーザー | 無料お試し期間あり | 無料プランあり |
---|---|---|---|---|
100,000円 | プランによる(要問い合わせ) | - | なし | × |
KANNA - 株式会社アルダグラム
- 継続率95%以上※1
- 無料の基本機能にオプション機能を組み合わせ利用
- 追加費用なくアカウント数無制限で利用可能
KANNAは、利用企業社数5,000社以上※2の施工管理アプリです。現場の進捗状況の管理や現場写真の共有、報告書作成、チャットなどの基本機能を費用負担なく利用できます。無料プランでも現場に関わる全員分のアカウントを無制限に追加可能です。
オプションで基本機能のカスタマイズや基幹システムとのAPI連携などに対応してくれます。各社専任担当によるオンラインでの操作説明会や活用法の提案、カスタマイズ代行などのサポートを受けられます。
※1 ボクシル掲載資料参照(2022年6月時点)
※2 出典:「無料で使える施工管理アプリ | 施工管理アプリのKANNA(カンナ)」(2022年9月19日閲覧)
初期費用 | 料金 | 月額/ユーザー | 無料お試し期間あり | 無料プランあり |
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無料 | 要問い合わせ | - | - | ◯ |
CONOC業務管理システム - 株式会社CONOC
- リアルタイムで予実管理や進捗管理
- 見積書や請求書、基本契約などの書類発行に役立つテンプレート搭載
- 可視化した個人実績や目標達成度をもとに適正評価
CONOC業務管理システムは、工事中でも現状原価がわかる業務管理システムです。予実や従業員ごとの実績、顧客データなどの管理から、請求書といった書類の作成と送信まで一元管理できます。
顧客データの受注確度によるランク管理が可能なので、営業の進捗管理にも役立ちます。蓄積データによる数値分析によって、工事単価の最適化や適性工数の算出などが可能です。
初期費用 | 料金 | 月額/ユーザー | 無料お試し期間あり | 無料プランあり |
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350,000円(税抜)〜※ | 要問い合わせ | 5,000円~ | ◯(デモ) | - |
※カスタマーサクセスのサポート内容により料金が変動。
キャムマックス - 株式会社キャム
- 充実した機能と高い操作性
- 業務運営の適正化・効率化の実現
- 必要な機能を選択利用可能
キャムマックスは、キャムが提供しているクラウド型のERP(基幹業務システム)です。製造・小売業などの幅広い業界に対応しており、充実した機能と高い操作性が魅力です。システム間のデータ連携機能が容易で、自社に必要な機能を選択的に利用できます。
受注から財務会計までのバックオフィス業務をサポートできる機能を備えており、ネットワーク環境とブラウザがあれば利用が可能なため、場所を選ばず利用が可能です。
初期費用 | 料金 | 月額/ユーザー | 無料お試し期間あり | 無料プランあり |
---|---|---|---|---|
月額利用料1か月分 | 7万円〜 5万円+2万円(1ライセンス) | 2万円 | あり(60日間) | - |
- 業種別に特化したERPソリューション
- 累計導入実績25,000社以上※
- 建設・工事業向けに統合管理システム提供
OBIC7は、業種別・部門別に特化した独自のERPソリューションを提供するサービスです。
建設・工事業向けにも提供されており、建設業界の業務用件を満たし複合業態にも対応しています。建設業界の会計処理や商的慣習に対応した会計基盤の提供や、一式工事の統合管理を実現します。
※ 出典:オービック「建設・工事業向けERPソリューション|統合業務ソフトウェアOBIC7|オービック」(2022年9月19日閲覧)
初期費用 | 料金 | 月額/ユーザー | 無料お試し期間あり | 無料プランあり |
---|---|---|---|---|
要問い合わせ | 要問い合わせ | - | × | × |
【番外編】建設・建築業に役立つおすすめサービス
助太刀法人プラン - 株式会社助太刀
- 建設業に特化したマッチングサービス
- 登録ユーザー数18万人以上※
- 欲しい人材へダイレクトに訴求できる
助太刀法人プランは、職人と工事会社のマッチングサービス「助太刀」の法人向けプランです。マッチングに必要なメッセージの一斉送信やPDF送信など、法人向けの機能を多数用意。そのほか、検索機能やスカウトの送信、アクセス解析なども充実しています。型枠大工、塗装、鳶といった全76職種の職人や協力会社とのつながりを経て、人手不足の解消や事業・エリアの幅を広げられるでしょう。
※出典:助太刀「助太刀ビジネス・エンタープライズプラン - さらにビジネスを拡大させたい企業様へ」(2022年9月19日閲覧)
建設業界の施工管理ソフト・アプリの導入事例
施工管理ソフト・アプリ、工事管理システムを実際に導入した建設業界の事例を紹介します。
事例1:A社
A社では、これまで施工管理業務である書類作成や路線計算などの細々とした作業に時間をとられ、何度も同じ作業を繰り返すといった非効率的な業務体制が問題だった。
導入効果
自社に合った施工管理システムを導入したことにより、書類作成の時間を短縮、新人の教育でも上司が細かい部分まで逐一指導しなくてもよい環境を作り上げることに成功した。
事例2:B社
B社では複雑な作業が必要とされる現場で、特に測量作業が難航し、計算のために事務所と現場を往復するなど非効率的な仕事が目立つ状況だったため、作業を効率化・時間の短縮を実現したいと考えていた。
導入効果
施工管理システムを導入し、現場で取得したデータをその場でシステム上に転送して計算することで、必要な書類作成時間を大幅に短縮することに成功。
自社にあった施工管理ソフト・アプリを選択する
施工管理システムについて、特に建設業で役に立つと考えられるシステムを中心に紹介してきました。
施工管理はあらゆる建設現場で必須とされる役割であるため、業務効率化は極めて重要な課題となります。
建設現場における業務効率化には、施工管理ソフトの導入が役立ちます。
サービスを選ぶときには、次の3つのポイントに注目しましょう。
- 自社の現場に適した機能があるか
- 利用人数
- 操作性のしやすさ
ぜひ、自社に合った施工管理システムを慎重に選択し、現場作業の生産性の向上を実現しましょう。
BOXILとは
BOXIL(ボクシル)は企業のDXを支援する法人向けプラットフォームです。SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」、ビジネスメディア「BOXIL Magazine」、YouTubeチャンネル「BOXIL CHANNEL」、Q&Aサイト「BOXIL SaaS質問箱」を通じて、ビジネスに役立つ情報を発信しています。
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