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モラールサーベイとは | 効果や質問事項・実施事例を解説

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モラールサーベイは従業員の意識調査の一種で、アンケートを通じて組織のやる気を測定します。方法としては大きく分けて厚生労働省方式、NRK方式の2つのパターンがあります。本記事ではモラールサーベイの意味やメリット、質問項目などについて解説します。

モラールサーベイの意味とは

モラールサーベイとは従業員の意識調査です。もともとは第二次世界大戦中に軍隊の士気を高めるために考案された手法ですが、戦後に産業界に普及し発展しました。

日本では1955年に社団法人日本労務研究会が「NRK方式」のモラールサーベイを考案したのが始まりです。その後、厚生労働省方式などさまざまな方式が開発され、多くの企業で実施されています。

モラールサーベイは年に1〜2回程度の頻度で社員にアンケートを行い、組織としてのやる気を分析します。分析した結果から問題点を改善し、従業員エンゲージメントの向上につなげます。

モチベーションとモラールの違い

モラールと類似した概念として挙げられるのがモチベーションです。どちらも従業員のやる気に関連した概念ではありますが、モラールは組織全体としての士気、モチベーションは個人のやる気を表す概念です。

パルスサーベイとの違い

パルスサーベイとは週次や月次で従業員に簡単な質問を行い、回答結果から組織のコンディションの推移を記録して対策を実施する手法です。新規採用した従業員が組織になじんでいるかチェックしたり、社員のストレスチェックに使ったりと短期的な調査に向いています。

モラールサーベイと似ていますが、パルスサーベイの方が高頻度で実施され、質問項目もシンプルになっています。モラールサーベイは労働条件や環境に問題がないのかなど中長期的な指標に関して調査するといった使い方が多いです。

また、モラールサーベイは組織としてのやる気を測定するので、匿名でアンケートを収集し、基本的には個人に対してのフィードバックを行いません。

モラールサーベイの実施方式

モラールサーベイの実施方式には「厚生労働省方式」「NRK方式」の2種類があります。それぞれの手法について解説します。

>>従業員満足度(ES)調査の目的・項目・実施手順はこちら

厚生労働省方式

厚生労働省方式は1957年に一般社団法人日本労務研究会が考案した「厚生労働省方式 社員意識調査(NRCS)」とも呼ばれる中小規模の事業者向けのモラールサーベイ手法です。

具体的には「仕事」「給料」「上司」の3つのアンケートから社員に意識調査を行います。結果を分析することによって従業員の意識を明らかにし、社員の不平・不満を解消するための施策を考えます。

サービス業に対しては、それに特化した「NRSCⅡ」というモラールサーベイの手法が開発されています。

NRK方式

NRK方式とは同じく日本労務研究会が開発した手法で、従業員300人以上の大企業を対象としてモラールサーベイで利用します。

従業員にマークシートで答えられる簡単な質問に答えてもらい、その結果を「労働条件」「人間関係」「管理」「行動」「自我」の5つの観点から分析します。

質問項目は各社が測定したい指標に基づいてオプションとして追加できます。

モラールサーベイの効果(メリット)

モラールサーベイには次の3つの効果があります。

  • 企業全体の問題を把握できる
  • 社員の満足度・やる気が向上する
  • コミュニケーションのきっかけになる

それぞれの効果について解説します。

企業全体の問題を把握できる

経営層は現場の空気感や士気を肌感覚として感じにくい傾向がありますが、モラールサーベイを行うことによって、普段の仕事の実感からは読み取れない社員の本音や職場の雰囲気を客観的に分析できます。

分析結果から組織のモチベーションの高低やモラールアップを阻害する要素などが分析できるので、企業全体の問題を把握、解決すべき経営課題が明確になります。

社員の満足度・やる気が向上する

社員の本音を聞き、従業員が実際に働いている現場環境を改善することによって、従業員からの信頼度が上がり、やる気の向上にもつながります。やる気の向上は会社全体の生産性の向上や離職率低下にもつながります。

もちろん、費用をかけて調査するだけでは社員の満足度・やる気は改善しません。調査に基づいて具体的な施策を実施、職場環境を改善することで組織のやる気を向上させる効果が発揮されます。

コミュニケーションのきっかけになる

モラールサーベイはコミュニケーションのきっかけにもなります。経営陣は立場上、肌感覚として現場で働く従業員の環境や気持ちを汲み取りにくく、忙しい・組織の規模が大きくなれば接点も少なくなり、両者の間の溝は深まりがちです。

モラールサーベイを活用し、両者の考えを共有することによって、社員の意欲を増加、離職率低下につなげる効果が期待できます。

モラールサーベイの質問項目

NRK式のモラールサーベイの場合、次のようなテーマで5分野17種目95項目の質問をします。

モラールサーベイの質問項目

出典:診断の内容について|一般社団法人日本労務研究会

オーソドックスな質問項目なので、特別に企業が測定したい指標がある場合は追加の質問を行うこともあります。職場環境を改善し、社員のやる気を高める施策なので、ある程度の仮説を持って実際の施策につなげられる質問をするといいでしょう。

モラールサーベイの実施事例

モラールサーベイから実際に社内のコミュニケーション不足の解消や労働時間の短縮などにつなげている事例として、イオングループのケースを紹介します。

イオングループ

イオングループでは働きがいのある、働きやすい職場環境の実現のために、毎年独自のモラールサーベイを実施しています。

具体的な施策は、奇数年度は自社の位置づけ、強み、弱みの把握、偶数年度は課題となっている項目の原因を深堀するといった内容です。調査の結果や改善策は社内で共有して、組織としてのやる気を高めています。

出典:従業員のために | CSR情報 | イオンフィナンシャルサービス株式会社 |

モラールサーベイを実施する際の注意点

モラールサーベイを実施する場合は次の2点に配慮したうえで行わなければなりません。

  • 社員に目的を伝える
  • 匿名性を確保する

それぞれの注意点について説明します。

社員に目的を伝える

モラールサーベイのデメリットとして手間がかかることがあります。質問は多岐に渡ることが多く、質問項目も多いので忙しい社員にとっては業務上の大きな負担となるケースも多いです。

社員が調査の目的を正しく理解していないと、時間短縮のため適当に質問に回答してしまい、実際の状態がアンケート結果に正しく反映されず、施策が的外れになってしまうことも考えられます。

匿名性を確保する

モラールサーベイの質問は人間関係や労働環境などセンシティブな情報も含んでいるので、従業員によっては上司や同僚に見られたくないと思う方も多いです。

モラールサーベイはあくまでも組織のやる気を高める施策であって、個人に対してフィードバックを実施することはないので、従業員が自分の想いを自由に記載できるように、アンケート調査の匿名性を確保してください。

モラールサーベイを活用しよう

組織としてやる気(モラール)は企業の業績を左右する重大な要素ですが、注意して観測しなければ経営陣は目に見えないやる気を測定できません。

モラールサーベイを活用して組織の状態を把握し、改善策を実施することによって、生産性の向上や離職率の低下につなげられます。

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