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LMS(学習管理システム)比較23選!eラーニングとの違いや導入メリット、選び方

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おすすめのLMS(学習管理システム)をボクシル編集部が比較・解説。LMSを選定する際のポイントや導入するメリットを解説しています。この記事を読めばどのLMSを導入するべきかどうかがわかります。

LMS(学習管理システム)とは

LMSとは、Learning Management Systemの略で、日本語では学習管理システムと呼ばれます。企業や教育機関における学習活動を管理するシステムです。具体的には教材の配信、学習進捗の管理、成績表示、アンケート、レポート機能などが搭載されています。

eラーニングとの違い

eラーニングとLMSの違いは、学習することを指すか、学習するためのシステムを指すかにあります。eラーニングは、インターネットによって受講する学習全体を指します。一方のLMSは、eラーニングを含む学習活動を管理するためのシステムです。つまりeラーニングは学習方法、LMSは学習を管理するツールといった関係性になります。

LMSを利用することでeラーニングコンテンツの一元管理、進捗状況の把握、成績評価の自動化、学習者同士や講師とのコミュニケーション促進などさまざまなメリットが得られます。LMSは、eラーニングを効果的に実施するための基盤となるシステムです。

LMSを導入していない企業の課題

LMSを導入していない企業が従業員教育で抱えている課題についてまとめていきます。あなたの企業でも同様の課題を抱えていれば、LMSで解決できる可能性が高いです。

進捗管理に時間と手間がかかる

LMSを導入していない企業では、学習進捗を管理するために紙やExcelへ頼らざるを得ません。そのため、誰がどの教材をどこまで学習したのか、個々の進捗状況を把握するのに多くの手間がかかってしまいます。また、学習状況を手動で集計する必要があるため、ミスが発生するリスクも高まります。

効果測定が難しい

従来の従業員教育では、テストやアンケートといった限られた指標でしか学習効果を測定できませんでした。そのため、研修内容が本当にスキル向上につながったのか、投資に見合った効果があったのかを客観的に評価するのが困難でした。学習効果が曖昧なままでは、研修内容の改善や投資判断をしにくいです。

自分のペースで学習できない

集合研修が中心の企業では、決められた時間と場所で一斉に学習しなければなりません。そのため、個々の理解度や習熟度に合わせた学習が難しく、学習効果を十分に得られない場合があります。また研修に参加できない従業員も発生するため、全員が同じ知識やスキルを習得することも困難です。

LMSの利用シーン

LMSの利用シーンとして次のものがあげられます。

  • 社内研修
  • 代理店・加盟店研修
  • パートナー研修
  • 教育サービスへの活用

社内研修

LMSは新入社員研修、階層別研修、スキルアップ研修など幅広いニーズに対応できます。コンテンツの配信、学習進捗の管理、テストの実施、レポートの提出など必要な機能をまとめて管理可能です。研修担当者の負担を軽減し、効率的な研修運営を実現します。

代理店・加盟店研修

代理店や加盟店に対する研修は、製品やサービスの理解度を高め販売促進へつなげるために不可欠です。LMSを活用すれば、遠隔地にいる代理店や加盟店に対しても、効率的に研修を実施できます。また、研修の進捗状況や理解度をリアルタイムで把握できるため、効果的なフォローアップも可能です。

パートナー研修

ビジネスパートナーに対する研修は良好な関係を構築し、協業を成功させるために重要です。LMSを利用することで、パートナー企業に対しても製品やサービスに関する知識を習得してもらえます。また、コミュニケーションを促進する機能も備えているため、より強固なパートナーシップを築くきっかけとなります。

教育サービスへの活用

LMSは、教育サービスを提供する企業にとっても強力なツールです。学習コンテンツの配信、受講者の進捗管理、テストの実施、修了証の発行などを網羅しているため、高品質な教育サービスを提供できます。また、受講者の学習データを分析することで、サービスの改善や新たなコンテンツ開発にも役立ちます。

LMSの選び方

LMSを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • LMSの導入目的を確認する
  • LMSの機能を確認する
  • LMSを導入する際の注意点を確認する
  • LMSの料金・価格相場を確認する

LMSの導入目的を確認する

LMSの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
できるだけ簡単に教材を作りたい 既存の資料や素材を組み合わせるだけで教材を作れるシステムがおすすめ
すでに教材が用意されたLMSを使いたい ベンダーが教材を用意している「eラーニング系」のシステムがおすすめ
システムを定着させて従業員一人ひとりの能力向上を図りたい 受講者(従業員)の学習進捗やテストの実施、レポート機能が充実したシステムがおすすめ
人材育成や人材配置を最適化したい 従業員のスキルや資格を一元管理できる「人材マネジメント系」のシステムがおすすめ

LMSの機能を確認する

LMSでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能 詳細
受講者機能 受講者(従業員)がシステムをスムーズに使うための機能。ログインや受講コース一覧やテスト、学習進度の確認、レポート作成、成績表示などが可能。
管理・指導機能 管理者(企業)が、受講者の管理をスムーズに使うための機能。受講者の登録やコース割り当て、学習進捗の確認、レポート管理、質問の受付・回答、アンケート回収などが可能。
教材コンテンツ作成機能 教材コンテンツを作成する機能。システムの作成画面に画像や動画をアップロードするといった方法で作成が可能。テストの作成や実施、クイズや◯×問題など問題を作れる機能がある場合も。
教材コンテンツ管理機能 LMSで配信・作成した教材を管理する機能。コースの作成や編集、教材を各コースに割り当てる機能などが含まれる。
eラーニング受講機能 自社作成でなく、ベンダー側が「eラーニング教材」を提供し、それを受講できる機能。「月額〇〇円でコンテンツ見放題」とするシステムもある。

【あると便利な機能】

機能 詳細
社内SNS機能 受講者(従業員)同士でコミュニケーションを取れる機能。互いに学習進捗を共有したり不明点を聞き合ったりできるため理解度が深まりやすい。
タレントマネジメント機能 受講者(従業員)のスキルを可視化できる機能。一人ひとりのキャリアや保有資格などを一元管理することで人材育成・人材配置に役立てられる。
外国語翻訳機能 システム自体の言語表示や教材コンテンツ(主に動画)を翻訳できる機能。外国人スタッフを雇用している企業にとっては必要不可欠といえる。

LMSを導入する際の注意点を確認する

LMSを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
導入形態 システムが「クラウド型」と「オンプレミス型」のどちらなのか確認する。クラウド型はインターネット経由で利用するため教材の配信や管理情報の共有がスムーズ。オンプレミス型は自社でネットワークやサーバーを構築する必要がある反面、カスタマイズ性やセキュリティ性が高い。
運用規模 システムが企業規模に合っているかを確認する。自社がイメージする利用人数と、LMSのユーザー数(ID数)がミスマッチする場合があるので要注意。
ユーザビリティ システムが管理者・受講者にとって使いやすいかをチェックする。少ないクリック数で目的のページにたどり着ける、ダッシュボードが見やすい、教材を簡単にアップロードできるなど。
同時アクセス数やファイル容量 システムへの同時アクセス数やアップロードできるファイルの容量を確認する。これらが少ないと動作が遅れる、システム自体が使えないなどの障害が起こる。
サポート体制 LMSを定着させるにはベンダー側のサポート体制が重要。ヘルプデスクの設置や初期設定ガイド、専任スタッフによるシステム導入・運用の伴走支援などサポート体制を確認する。システムが定期的にバージョンアップされているかも重要。
セキュリティ 通信やデータの暗号化をはじめサーバー・プログラムの監視、アクセス制御、ISO/IEC認証などのセキュリティ対策が整備されているか確認する。オンプレミス型は自社でセキュリティを固められるが、クラウド型はベンダーに委ねられるので対策内容を必ずチェックする。
モバイル対応 スマートフォンやタブレットなどの端末に対応しているか確認する。教材コンテンツを閲覧する際にモバイル対応していた方が便利であり、受講者の満足度も高くなる。
導入実績 システムの導入実績も要チェック。導入企業数だけでなく自社と同じ業種の導入実績があるか、導入後どのような結果を得られたのかまで確認する。

LMSの料金・価格相場を確認する

LMSの料金体系は、コンテンツの配信や作成、管理に強いシステムや、eラーニング系のシステムか、などによって異なります。「年額〇〇円」と固定されているケースもあれば、「1ユーザーあたり月額◯◯円」のケースなどさまざまです。

年額ベースで考えると、数十万円程度が相場といえるでしょう。年額数万円の低コストで利用できるシステムもあります。企業規模によって料金は大きく変わるため、必要な機能と要件が搭載されていて、かつ予算に見合ったLMSを選びましょう。

自社コンテンツの作成や管理に強いLMS・eラーニングのおすすめ13選

まずは、自社コンテンツの配信や管理に強いLMS・eラーニングシステムを紹介します。

KnowledgeDeliver - 株式会社デジタル・ナレッジ

KnowledgeDeliver
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  • 教材作成から学習、運用の管理まで一元管理
  • 音声や映像を組み合わせた教材、複数形式のテストの作成が可能
  • 受講者からの質問やレポート提出の受付にも対応

KnowledgeDeliverは、株式会社デジタル・ナレッジが提供するLMSです。企業や学校、医療機関など業種を問わず豊富な導入実績をもち、教材作成から学習、運用管理までワンストップで行えます。

音声やテロップはもちろん、動画アニメーションを組み合わせた教材を作成できるほか、既存のPowerPointやPDFの資料も教材に使用可能です。受講者は、学習に関する不明点を質問したり、テキストや添付ファイルなどのレポートを提出したりできます。

etudes(エチュード) - アルー株式会社

etudes(エチュード)
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  • 自社教材のアップロード数に制限なし
  • コース作成や決済サイトとの連携などに対応
  • 受講状況はダッシュボードで可視化

etudes(エチュード)は、アルー株式会社が提供するLMSです。自社教材による社員教育のほか、決済サイトと連携すればeラーニングコンテンツ販売にも利用できます。

1秒単位で動画コンテンツの視聴履歴を把握でき、受講状況に応じたメール送信も可能です。初期費用無料、有効IDのみの請求で、ボリュームディスカウントにも対応しています。

Learning Cloud - D-Marketing Academy株式会社

  • 最大100人まで利用できる無料プランあり
  • 数クリックで自動生成できるテスト
  • 倍速設定やスクリーンショット機能、コメント機能などを搭載

Learning Cloudは、無料で最大100IDまで利用できる社内用LMSです。学習進捗のリアルタイム管理はもちろん、テストの自動生成機能やコミュニケーション機能などを備え、知識定着をサポートできます。

従業員管理機能を備え、個別のスキルギャップにもとづく学習プランを提供できるほか、役職や部門に応じトレーニングをカスタマイズ可能です。トレーニングの効果測定に役立つ評価機能により、改善やフィードバックも行えます。

LearnO - Mogic株式会社

LearnO
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BOXIL SaaS AWARD Winter 2023 Good Service
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  • 3,800社・月間60万人が利用するeラーニングシステム
  • 教材の作成配信から受講者管理、ログ管理まで網羅している
  • 自社のロゴ作成や豊富なテンプレートを選べるなどデザイン性も高い

LearnO(ラーノ)は、Mogic株式会社が運営するeラーニングシステムです。3,800社・月間60万人が利用している実績あるシステムで、スライドや動画コンテンツの配信から受講者管理、ログ管理、アンケートまで多くの機能を搭載しています。パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応。Mac、Windows、iOS、Androidなど幅広く対応しています。

インターフェースは管理者と受講者どちらにとっても使いやすい設計です。システム内で自社のロゴを作成できたり、豊富なテンプレートの中からデザインを選べたりといった機能も搭載されています。システムアップデートは年に4回行われるため、常に最新状態で利用可能です。

※出典:Mogic「【公式】LearnO(ラーノ) | 月間60万人以上が利用 eラーニング」2024年9月26日閲覧

iSpring Learn

  • 社員研修から製品トレーニング、コンプライアンス研修など利用シーンは幅広い
  • PDFやWordなどで作った既存教材をアップロードするだけで作成完了
  • 進行レベルや合格可否など受講者の学習状況をレポートで確認できる

iSpring Learnは、企業のeラーニング導入を支援するクラウド型のLMSです。新入社員研修から製品トレーニング、コンプライアンス研修など利用シーンは多岐にわたります。基本的な使い方は、アカウントを作成し、PDFやWordなどで作った既存教材をアップロードするだけです。システムの優れた技術によってプログラムを構築し、チームや個人に「学習コース」として割り当てます。

直感的に操作できるインターフェースも魅力。全体のレイアウトが見やすく、受講者と管理者の両方にとって使いやすい仕様です。受講者は専用アプリケーションによって場所や時間を問わず受講できます。管理者は、進行レベルや合格可否、期限切れなど受講者の学習状況をレポートで確認できます。

learningBOX

  • 「使いやすさ」と「低価格」にこだわったシステム
  • 動画やPDFのアップロードからクイズ形式、虫食いなど多種多様な教材に対応
  • 100名利用で年間33,000円(税込)、10名までなら無料で利用できる

learningBOXは、「使いやすさ」と「低価格」に強みをもつLMS・eラーニングシステムです。動画やPDF、クイズ形式、虫食いノート、レポートなどさまざまな教材形式に対応しており、システム上に簡単にアップロードが可能。条件をクリアすることで次の問題に進める機能も設定できます。たとえば、教材学習、練習問題、テスト、認定証のステップを踏む設定にし、従業員の知識定着を図るといった使い方も可能です。

ChatGPT連携による「AIアシスト」の機能も搭載。教材をもとにコースを自動生成できたり、クイズや暗記カードといった問題も自動で作れたりします。レポート分析やフィードバックコメント入力などもAIが支援してくれるため、管理効率の大幅アップが期待できるでしょう。料金は100名利用で年間33,000円(税込)、10名までなら無料で利用できます。

SpeedLMS

  • 「使いやすさ」と「セキュリティ」が強みのシステム
  • 容易なコース作成や配信形式の自動変換などストレスのない操作を実現
  • 基本クラウド型だが必要に応じてオンプレミス環境への導入も可能

SpeedLMSは、株式会社ITBeeが提供するクラウド型のeラーニング・学習管理システムです。「使いやすさ」と「セキュリティ」に強みをもつ同システム。アイコン操作から簡単にコースを作れたり、作成した動画を配信形式に自動変換してくれたりと、ストレスなく操作できる機能が充実しています。

アップグレード版の「Pro」を使えば、必要機能やデザインなどを自由自在にカスタマイズ可能です。セキュリティでは、ISO/IEC認証をはじめサーバー・プログラムの常時監視、強固なアクセス制御などを実施。必要に応じてオンプレミス環境への導入にも対応しています。

WisdomBase

  • ナレッジを「学習コンテンツ」として社内外に配信できる
  • 教材作成からテスト、データ分析、自動化設定などが揃う
  • 数千人規模のオンライン試験にも対応しておりセキュリティも強固

WisdomBaseは、オリジナルのeラーニング環境を構築できるLMSです。自社が保有するナレッジを「学習コンテンツ」として、社内外のパートナーに向けて配信できます。動画や音声、PDFなどを用いたコンテンツの登録・編集からテストの実施、データ分析、自動化設定などの機能があり、組み合わせることでベストな学習環境を構築可能です。

数千人規模のオンライン試験にも対応。インカメラによる監視やコピー&ペーストの禁止など、カンニングや替え玉といった不正行為の対策もされています。日本語以外に英語やベトナム語、中国語などにも対応しており、言語ごとのページ切り替えも可能です。

LearningWare

  • 20年以上のキャリアがあり幅広いシーンで活用されるLMS
  • 受講者の「学びやすい」と管理者の「学ばせやすい」を両立させた機能
  • 学習コンテンツの自動割り当てや自動メール送信などで業務効率化を図れる

LearningWare(ラーニングウェア)は、20年以上のキャリアをもち、企業研修をはじめ代理店やフランチャイズ研修、オンライン講習まで多くのシーンで活用されるLMSです。動画コンテンツの配信からテスト実施、教材の購入、社内システムとの連携など機能が充実しています。受講者にとっての「学びやすい」と、管理者にとっての「学ばせやすい」を両立。受講者側は講座や資料をすぐ検索できたり、進捗率や未読の連絡なども簡単に確認できたりします。

管理者側では、教材の簡単アップロードから自動メール送信、学習コンテンツの自動割り当て、自動字幕まで便利な機能が充実しています。「eラーニング定額プラン」を契約すれば、同社が用意したさまざまな講座を定額受け放題で受講可能です。

※出典:プロシーズ「eラーニングシステム LearningWare(ラーニングウェア)」2024年9月26日閲覧

CAREERSHIP®

  • 教材作成から研修管理、スキル評価まで人材育成に関する業務を管理できる
  • 従業員一人ひとりのキャリアを可視化できる「キャリアマップ機能」を搭載
  • eラーニングや研修で学んだ内容を共有できる「社内SNS」も提供

CAREERSHIP®は、株式会社ライトワークスが提供するクラウド型のLMSです。eラーニング教材の作成から研修管理、スキル評価まで、人材育成に関する業務をオールインワンで管理できます。「キャリアマップ」機能では、従業員一人ひとりのキャリアや学習履歴を見える化。キャリアマップによってスキルを伸ばすための教材を提示することで、従業員のパフォーマンス向上を図れます。適材適所への配置にもつながるでしょう。

自社コンテンツを配信できるほか、オプションとしてeラーニング受け放題のコースも提供しています。また、eラーニングや研修で学んだ内容を共有できる「社内SNS」も利用可能です。

shouin+

  • 「現場利用」に特化したeラーニングプラットフォーム
  • スマートフォンで教材を見られるためOJTを効率化できる
  • メッセージや日報機能によってコミュニケーションロスを防げる

shouin+(ショウインプラス)は、ピーシーフェーズ株式会社が運営するクラウド型のeラーニングプラットフォームです。OJTや店舗研修など「現場利用」に特化している同システム。従業員のコンテンツ受講から、管理者によるトレーニング状況の確認や評価管理などスマートフォンで操作できます。従業員はスマートフォンで研修内容を予習できるため、忙しい中でもOJTを効率化可能です。

メッセージや日報機能も搭載されているため、コミュニケーション不足や報告忘れによる機会損失も防げます。2週間に1度のシステムアップデートが行われるため、ユーザーは常に最新状態で利用可能です。通信暗号化や障害時対策、強固なパスワード管理、細かなアクセス権限の設定などセキュリティ対策も充実しています。

Teachme Biz

  • マニュアルの作成・共有に特化したクラウド型LMS
  • ステップに従って画像や動画、テキストを入力するだけで教材を作れる
  • 20言語に対応しているため外国人スタッフでも使いやすい

Teachme Bizは、株式会社スタディストが提供するクラウド型のLMSです。「マニュアルの作成・共有」に特化しており、写真や動画を用いた見やすいマニュアルをクラウド上で作成できます。テンプレートをもとに、ステップに従って画像や動画、テキストを入力するだけでマニュアルを作成可能。AIが作成を支援する「Teachme AI」のサービスも展開しています。

また、20言語に対応した自動翻訳機能もあるため、外国人スタッフを雇用している企業にもおすすめです。マニュアルはスマートフォンやタブレットで確認できるほか、PDFやQRコード出力、タスクとしての配信といった共有方法を選べます。

※出典:スタディスト「Teachme Biz | マニュアル作成・共有システム」2024年9月26日閲覧

GLOPLA LMS

  • 企業の「研修」を効率化するための機能が充実している
  • テストは自動採点できるため管理者の負担軽減につながる
  • eラーニングコンテンツを好きなだけ学べる「GLOBIS 学び放題」も提供

GLOPLA LMSは、株式会社グロービスが運営するLMSです。集合研修からオンライン研修、必修研修など、企業の「研修」を効率化するための機能が豊富に揃っている同システム。eラーニングコンテンツや研修時に使うレクチャー動画など、自社で作成した教材を簡単にアップロードできます。

理解度を測るためのテスト作成や、研修後の従業員満足度を測るためのアンケート作成も可能。テストは自動採点に対応しているため管理側の大幅な工数削減が期待できます。姉妹サービスとして「GLOBIS 学び放題」も提供。受講者は、グロービスが提供するeラーニングコンテンツを自由に学べます。

豊富な教材が揃っているLMS・eラーニングシステムのおすすめ7選

続いて、ベンダーによる豊富な教材が揃っているLMS・eラーニングシステムのおすすめを紹介します。

etudes Plus(エチュードプラス) - アルー株式会社

  • 定額制で受け放題のeラーニングサービス
  • 演習を組み込んだ教材設計でアウトプットまでサポート
  • 誰が、どのくらい、何を受講しているかを可視化

etudes Plus(エチュードプラス)は、独自に体系化した階層別、スキル別教材を定額で提供する人材育成プラットフォームです。役割認識、業務遂行力、対人影響力の3軸で教材を体系化しており、知識のインプットから演習やワークによるアウトプットまでサポートしています。

階層別、スキルテーマ別で設計されたeラーニング教材から、簡易診断をもとに、個人課題に合ったコースを提案してくれます。受講者ごとに、受講期間といった受講条件を設定でき、受講状況に応じて受講案内や督促などのメールを自動で送信可能です。

Schoo for Business

  • 「オンライン研修」と「自己啓発学習」で従業員の学習を促進
  • 階層や職種、テーマ別に常時100種類以上のコンテンツを用意
  • 365日「ライブ授業」も行っているためインタラクティブな学習が可能

Schoo for Businessは、「オンライン研修」と「自己啓発学習」によって従業員の主体的な学習を促すサービスです。オンライン研修では、「新入社員研修」や「Webマーケター研修」、「ロジカルシンキング研修」などのパッケージを用意。従業員の階層や職種、テーマ別に常時100種類以上を提供しています。

研修をそのまま受講できるほか、動画を組み合わせることで自社オリジナルの研修も作成可能です。従業員の視聴履歴を確認できたり、レポート提出設定ができたりと管理機能も充実しています。

自己啓発学習では、ビジネスマインドから働き方、専門的なスキルまで幅広いジャンルのコンテンツを提供。興味をそそる教材が多く用意されており、受講によってモチベーション向上を図ります。また365日、「ライブ」での授業も実施しているため、受講者はインタラクティブな学習が可能です。

※出典:Schoo「『学び続ける』にこだわるオンライン研修サービス」2024年9月26日閲覧

Smart Boarding

  • 研修事業や人材育成のコンサルティング経験が豊富なベンダーによるLMS
  • 自社コンテンツだけでなくプロ講師によるオンライントレーニングも提供
  • 理解度や進捗の見える化など管理システムとしての機能も充実

Smart Boarding(スマートボーディング)は、株式会社FCEが提供する、1,000社以上の導入実績をもつLMSです。FCEは研修事業や人材育成のコンサルティング経験が豊富であり、同システムでは「企業が求める人材像」を育てるための教育プログラムを作れます。自社オリジナルの教材作成はもちろん、プロ講師によるオンライントレーニングも受講可能。インプットだけでなく「アウトプット」を前提としたトレーニング系の教材が豊富です。

管理システムとしての機能も充実。学習の理解度や進捗を見える化でき、使用中のID数やユーザーの平均学習時間なども分析可能です。振り返りのための「小テスト」も簡単に作成できます。

※出典:FCE「スマートボーディング | 法人向けオンライントレーニングシステム」2024年9月26日閲覧

AirCourse

  • 階層別やテーマ別に950コース5,500本以上のコンテンツを用意
  • 動画教材は1本あたり5分程度なのでスキマ時間で学習できる
  • 各コースに「確認テスト」が用意されているので定着も図れる

AirCourse(エアコース)は、KIYOラーニング株式会社が運営するクラウド型のeラーニングシステムです。自社オリジナルの教材作成だけでなく、ベンダー側が用意したeラーニングコンテンツも自由に受講できます。新入社員や中堅社員など階層別や、ITスキルやコンプライアンスなどテーマ別に幅広いテーマを用意。システム内に950コース5,500本以上のコンテンツが用意されています。

動画は1本あたり5分程度で見られるため忙しいビジネスパーソンでもスキマ時間で学習可能です。各コースに「確認テスト」が用意されているため、その都度テーマへの理解度もチェックできます。

※出典:KIYOラーニング「AirCourse - 社員教育をカンタンに。クラウド型eラーニング」2024年9月26日閲覧

manebi eラーニング

  • 5,000を超えるeラーニング教材を公開しているシステム
  • 自社のニーズに応じて教材を自由にカスタマイズできる
  • 研修プランの提案や分析支援サービスも提供している

manebi eラーニングは、5,000を超えるeラーニング教材を公開しているシステムです。ビジネススキルや職種別の研修、コンプライアンス研修など、あらゆる企業研修に向けた教材を公開。自社のニーズに合わせて教材を自由にカスタマイズできます。テストやアンケート機能も搭載されているため、従業員の理解度や満足度も定量的に測定可能です。

シンプルでわかりやすいインターフェースも魅力。「コースマップ機能」によって研修ごとの学習内容やステップをすぐに把握できます。システムの導入や運用サポートだけでなく、研修プランの提案やコース受講後の分析支援サービスも提供。システムを定着させ、従業員一人ひとりの確実なスキルアップを図りたい企業におすすめです。

※出典:manebi「5,000超の教材とAI搭載のLMSを持つmanebi eラーニング」2024年9月26日閲覧

セキュリオ

  • 「セキュリティ教育」に特化したeラーニングシステム
  • 専門家が監修したコンテンツが90種類以上用意されている
  • テスト作成や集計、受講履歴など管理機能も充実している

セキュリオは、従業員の「セキュリティ」に関するリテラシーを高められるeラーニングシステムです。たとえば、パスワードの重要性や内部不正対策、ISO/IECの知識、実際に起きたセキュリティ事件の事例など90種類以上の教材を公開。基礎的な内容から専門的な内容まで、専門家が監修したコンテンツが揃います。テスト作成や集計、受講履歴も一元管理できるため、従業員にはセキュリティのリテラシーが身に付いているか確認可能です。

パソコンだけでなくスマートフォンでも手軽に受講できるため、従業員はスキマ時間で学べます。「従業員のセキュリティ意識が低い」「セキュリティ教育を行っているが準備や実施の負担が大きい」と悩む企業におすすめのシステムです。

※出典:LRM「セキュリオ | セキュリティ教育を自動でかんたんに」2024年9月26日閲覧

Aidemy Business

  • 「DX人材の育成」に特化したeラーニングシステム
  • パーソナルAIアシスタントの活用で学習効率がさらにアップ
  • 専任のカスタマーサクセスによるサポートも充実

Aidemy Business(アイデミービジネス)は、株式会社アイデミーが運営する「DX人材の育成」に特化したeラーニングシステムです。プログラミング入門やAI入門といった初心者向けの教材から、ディープラーニングの応用やエンジニア向けの専門分野など中上級者向けの教材まで充実しています。パーソナルAIアシスタント「My Aide」の活用によって、さらなる学習効率の向上が可能です。

それ以外にも、受講者の学習進捗やカリキュラム管理、タグ管理といった管理機能も揃っています。教材の提供だけでなく、専任のカスタマーサクセスによるサポート体制も充実。企業に合ったカリキュラムの提案や学習アドバイスなどをしてくれます。

人材マネジメントに強いLMSのおすすめ3選

続いて、従業員のスキルや資格などを管理できる「人材マネジメント系」のLMSを紹介します。

SmartHRタレントマネジメント - 株式会社SmartHR

SmartHRタレントマネジメント
SmartHRタレントマネジメント
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  • 研修コンテンツやテストの作成から配信、受講管理まで対応
  • 研修情報をもとに人員配置の検討や人材育成が可能
  • 動画やPDFファイルから研修コンテンツやテスト、研修コースを構築

SmartHRタレントマネジメントは、学習管理機能を備えた、タレントマネジメントツールです。研修コンテンツやテストの作成、テストを含む学習コースの配信まで対応しています。

受講データはタレントマネジメント機能に自動連携され、研修情報やスキルデータなどの人事データをもとに、人材育成や人材配置などが可能です。学習状況は一覧から確認できるほか、職種といった役割に求める研修要件を満たしているかも確認できます。

カオナビ - 株式会社カオナビ

カオナビ
カオナビ
BOXIL SaaSセクション | BOXIL SaaS AWARD 2024
ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
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  • 従業員の個性や才能を発揮して人事戦略を実現するタレントマネジメントシステム
  • オプションとしてeラーニング・学習管理の機能も搭載されている
  • 1社につき1人の専任スタッフが付く伴走型のサポートを提供している

カオナビは、従業員の個性や才能を発揮することで人事戦略の実現を目指すタレントマネジメントシステムです。人材情報の一元管理・分析によって最適な人材配置や人材育成、評価を可能とします。オプションとして、eラーニング・学習管理の機能を搭載。教材の配布から理解度テストの実施、ナレッジやマニュアルの共有などが可能です。

カオナビに登録された人材データベースをもとに、従業員一人ひとりのスキルやキャリアプランに合った講座を紹介する機能も搭載。従業員の主体性向上につながります。システム導入時は1社につき1人の専任スタッフが付く伴走型のサポートを提供。サポートサイトや設定ガイド、セミナーも用意されているため、LMSを初めて導入する企業にもおすすめです。

Skillnote

  • スキルの可視化によって業務効率化や人材配置、人材育成の最適化を図れる
  • 製造業をはじめ「現場の声」をもとに開発されたシステム
  • スキルの管理工数が70%削減されたデータもある

Skillnoteは、従業員の「スキル」を見える化によって業務効率化をはじめ、人材配置と人材育成の最適化につながるマネジメントシステムです。製造業をはじめ「現場の声」をもとに開発された同システム。スキルや資格情報の一元管理から研修計画の立案、将来を見据えた人材戦略の立案などが可能です。

技術伝承や多能工化といった人材マネジメントから、安全教育の漏れ確認やトレーサビリティなど生産マネジメントもシステム上で行えます。実際に、スキル管理工数が70%削減されたデータもあります。コンテンツの作成や配信による学習促進よりも、スキル把握によって最適な戦略を立て、「人材」の観点から自社の目指すべき方向に導いてくれるシステムです。

※出典:Skillnote「スキルノート | スキル・力量管理システムならスキルノート」2024年9月26日閲覧

LMSを導入するメリット

LMSを導入して得られるメリットとして次のものがあげられます。

  • コスト削減
  • 学習効果の向上
  • 従業員エンゲージメント向上
  • 人材育成の効率化

コスト削減

LMSを導入することで会場費、講師への謝礼、交通費、宿泊費、教材印刷費といったコストを削減可能です。また、研修のために従業員が業務から離れる時間を減らせるため、人件費の削減にも貢献します。さらに、一度作成した教材を繰り返し活用できるため、教材作成にかかるコストも抑えられます。

学習効果の向上

LMSでは動画や音声、テキストなど多様な形式の教材を配信できるため、学習者の理解度や学習スタイルに合わせて最適な学習環境を提供できます。学習進捗が見える化されることで、個々の課題や弱点に合わせたフォローアップが可能です。学習効果の向上へつなげられます。

さらにLMSによっては、ゲーミフィケーション要素やAIによるパーソナライズ学習機能を備えているものもあり、学習者のモチベーション維持や理解度向上に貢献します。

従業員エンゲージメント向上

LMSは、時間や場所にとらわれず自分のペースで学習可能です。学習目標を設定したり、進捗状況を共有したりすることで達成感や競争心が刺激され、学習意欲やエンゲージメント向上につながります。さらには、LMSを通じてほかの従業員と交流したり、意見交換したりする機会が増えれば、チームワークの向上や組織全体の活性化にもつながります。

人材育成の効率化

LMSでは学習履歴や成績データの一元管理が可能です。人材育成の進捗状況が見える化されることで、効果的な人材育成戦略を立案できます。また、研修の企画・運営にかかる時間を大幅に短縮できるため、人事担当者はより戦略的な業務に集中可能です。さらに、LMSの分析機能を活用することで、効果測定ができ継続的な改善につなげられるでしょう。

各システムを比較して自社の目的や予算に合ったLMSを選ぼう

LMSを導入すれば、オンラインでの研修や学習ができるようになり、コスト削減や従業員エンゲージメントの向上、人材育成の効率化を図れます。「社内教育を効率化させたい」「従業員のスキルを底上げしたい」「人材配置を最適化させたい」と考える企業におすすめです。LMSを選定する際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。

  • LMSの導入目的を確認する
  • LMSの機能を確認する
  • LMSを導入する際の注意点を確認する
  • LMSの料金・価格相場を確認する

企業の成長を加速させるためには、継続的な学習とスキルアップが欠かせません。LMSは、効果的な人材育成を実現するための強力なツールです。LMSの比較ポイントや導入時の注意点を参考に、ニーズに適したLMSを選定し、従業員の能力を最大限に引き出しましょう。

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